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第三章 新たな力 友の為に足掻く編
第78話 謎の黒髪女子中学生
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クウネルに本気で噛み付かれ、モロは悲鳴をあげる。
「キャインッ! ぐぁっ、しまった! クウネル、正気に戻ってくれ! クウネル!!]
ミチミチとモロの肉が軋む嫌な音が響き、激痛がモロを貫いた。
「ガフフフフ! おまへなぬかしらぬい! しぬぇー!」
クウネルがフガフガと何かを言いながら、更に口に力を加えようとした瞬間。 目の前に突如として、小さな女が現れた。
大きさはモロよりも小さく、クウネルと比べたら小人のようだ。
長い黒髪に、モロは知らないが女子中学生の制服を身に付けている。
『はい、よいしょー!』
その女性は、宙を浮き。 クウネルの頭を思いっきりチョップした。
スパァァァァンッ!と衝撃波が放たれる程の威力にクウネルは思わず悲鳴を上げ、その隙にモロは逃げ出した。
「あがぉ!? いっったぁぁぁぁい! 誰だよお前! お前も敵か? 敵だろ! 敵は殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!」
『はぁ~、私の誤算だったわ。ちゃんと閉じ込めておいたのに。 ごめんなさいね、クウネルちゃんのお友達。 少し待っててね」
女性はモロに優しく話し掛けた後、クウネルの方へと向き直す。
『まだ貴女は出てくる時じゃないの、いい? さぁ、帰りましょう?』
女性がクウネルに近付くと、何かに怯えるようにクウネルは下がり始める。
「お前何? 帰る? どこへ? 帰る所何てない! 皆死んだもん! 皆、殺されたの! 来るな! 来るな来るな来るな来るな来るな! 私は、この力で皆の仇を取るんだ! 私は……私は」
クウネルの赤い目が揺らぎ、全身から殺気が抜け落ちる。
『ふふ、大丈夫よ。 貴女の望みはどんな形だろうと叶えられる。 ……いずれ、必ずね。 ほら、良い子だから帰りましょう。 ね?』
女性の手の平が光始め、赤髪のクウネルは徐々に落ち着きを取り戻してゆく。
「うん……うん。 わかった……かえ……る」
『そう、良い子ね。 じゃあ、ごめんなさいクウネルちゃんのお友達。 火は消しておくから、後その傷も食べ……治しておくわね。 クウネルちゃんによろしくね~ではでは~』
女性と赤髪のクウネルが光に包まれ、光が消えた後は黒髪のクウネルが地面に横たわりいびきをかいていた。
「ぐがー……ぐがー……ふひゅるるるー……」
「ガフッ?! はぁ~……いったい何だったのだアレは? 私より小さな、クウネルに姿が似た生き物だった。 ふふ……それに本当に身体の傷がいつの間にか消えてる」
モロは無傷となった自分の身体を触り、身体を震わした。
「クゥン……あの圧倒的な力、もしや……アレがあの御方が言っていた神という存在なのか? クウネル……君は本当に何者だい?」
辺りは火の海だったが、恐ろしい事に周囲の巨木は1本も燃えた跡も無く元通りになっている。 あれ程有った、地面のクレーターすら無い。
モロが、まるでさっきまでのは夢だったのかと錯覚してしまいそうになる程だ。
「クゥン……疲れた……クウネルはいびきをかいて寝てるし。 はぁ……とりあえず、寝て明日考えよう。 クウネルとの話によっては……あのお方に会いに行かねばならないかもしれないね」
モロは心配しているであろう、妻と群れ達の待つ洞窟へと戻っていった。
そして、朝になればクウネルは悲痛な叫びを上げる事になるだろう。
何故なら、洞窟の側にクウネルが建てた掘っ立て小屋が無惨にも粉々になっているのだから。
「キャインッ! ぐぁっ、しまった! クウネル、正気に戻ってくれ! クウネル!!]
ミチミチとモロの肉が軋む嫌な音が響き、激痛がモロを貫いた。
「ガフフフフ! おまへなぬかしらぬい! しぬぇー!」
クウネルがフガフガと何かを言いながら、更に口に力を加えようとした瞬間。 目の前に突如として、小さな女が現れた。
大きさはモロよりも小さく、クウネルと比べたら小人のようだ。
長い黒髪に、モロは知らないが女子中学生の制服を身に付けている。
『はい、よいしょー!』
その女性は、宙を浮き。 クウネルの頭を思いっきりチョップした。
スパァァァァンッ!と衝撃波が放たれる程の威力にクウネルは思わず悲鳴を上げ、その隙にモロは逃げ出した。
「あがぉ!? いっったぁぁぁぁい! 誰だよお前! お前も敵か? 敵だろ! 敵は殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!」
『はぁ~、私の誤算だったわ。ちゃんと閉じ込めておいたのに。 ごめんなさいね、クウネルちゃんのお友達。 少し待っててね」
女性はモロに優しく話し掛けた後、クウネルの方へと向き直す。
『まだ貴女は出てくる時じゃないの、いい? さぁ、帰りましょう?』
女性がクウネルに近付くと、何かに怯えるようにクウネルは下がり始める。
「お前何? 帰る? どこへ? 帰る所何てない! 皆死んだもん! 皆、殺されたの! 来るな! 来るな来るな来るな来るな来るな! 私は、この力で皆の仇を取るんだ! 私は……私は」
クウネルの赤い目が揺らぎ、全身から殺気が抜け落ちる。
『ふふ、大丈夫よ。 貴女の望みはどんな形だろうと叶えられる。 ……いずれ、必ずね。 ほら、良い子だから帰りましょう。 ね?』
女性の手の平が光始め、赤髪のクウネルは徐々に落ち着きを取り戻してゆく。
「うん……うん。 わかった……かえ……る」
『そう、良い子ね。 じゃあ、ごめんなさいクウネルちゃんのお友達。 火は消しておくから、後その傷も食べ……治しておくわね。 クウネルちゃんによろしくね~ではでは~』
女性と赤髪のクウネルが光に包まれ、光が消えた後は黒髪のクウネルが地面に横たわりいびきをかいていた。
「ぐがー……ぐがー……ふひゅるるるー……」
「ガフッ?! はぁ~……いったい何だったのだアレは? 私より小さな、クウネルに姿が似た生き物だった。 ふふ……それに本当に身体の傷がいつの間にか消えてる」
モロは無傷となった自分の身体を触り、身体を震わした。
「クゥン……あの圧倒的な力、もしや……アレがあの御方が言っていた神という存在なのか? クウネル……君は本当に何者だい?」
辺りは火の海だったが、恐ろしい事に周囲の巨木は1本も燃えた跡も無く元通りになっている。 あれ程有った、地面のクレーターすら無い。
モロが、まるでさっきまでのは夢だったのかと錯覚してしまいそうになる程だ。
「クゥン……疲れた……クウネルはいびきをかいて寝てるし。 はぁ……とりあえず、寝て明日考えよう。 クウネルとの話によっては……あのお方に会いに行かねばならないかもしれないね」
モロは心配しているであろう、妻と群れ達の待つ洞窟へと戻っていった。
そして、朝になればクウネルは悲痛な叫びを上げる事になるだろう。
何故なら、洞窟の側にクウネルが建てた掘っ立て小屋が無惨にも粉々になっているのだから。
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