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第一章 新たな巨人生 幼少編
第16話 トールの重い昔話
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む? どうしたクウネル。
ぐあっはぁっは! 腹が減ったか、そうじゃったそうじゃった。
ほれ、約束のバナナじゃ。
食べながら聞くとええ。
さて話を戻そうかの。
その頃、他の国には勇者の仲間達が手分けして人間の兵士達と攻め行っておったのじゃ。
ドワーフの穴蔵も攻められての、同胞が殺されながらも必死に穴を掘りエルフと妖精の国へと逃げ延びた。 鬼人の国も奮戦するも滅び、エルフと妖精の国に生き残りが逃れた。
竜人の国は、崇めている竜神とやらが討ち取られ国が混乱。その隙に滅ぼされ。 少数の生き残りが、魔族の国へと逃げ延びて来たんじゃ。
獣人の国が一番酷いかもしれんの。
奴等は最初、獣の特徴を除けば人間と差ほど変わらないと愚かな事を考えた。
攻めて来た勇者の仲間と人間達に、和平を持ちかけたそうじゃ。
結果は当然、殺戮で終わった。
和平を実現させる為に、全ての獣人の兵士達を武装解除させておったらしい。
アホで有ろう?
何が、力無き者は滅びれば良いじゃ。
徹底的に獣人の国は滅ぼされ、生き残りが魔族の国へと押し寄せた。
これには、魔王様は本当に頭を抱えたそうじゃ。
そりゃ、そうじゃろ。
こうなると分かっておったから、同盟を持ち掛けたのに滅んでから助けを求めて来るんじゃから。
しかし、そこは懐のデカイ魔王様じゃ。
全ての避難民を受け入れ、戦える者達を集めて軍勢を瞬く間に作り上げた。
作り上げた軍勢の名前が魔戦軍。
各種族から選抜した者を魔戦将軍とし、各大隊を指揮させた。
部隊には1つの種族だけを纏めるのでは無く均一に種族を投入し、戦略に幅を持たせたのじゃ。
接近戦で強い、巨人、鬼人、獣人。
中距離で強い、エルフ、竜人。
遠距離で強い、魔族、妖精。
裏方で工兵として、ドワーフ。
正に最強の部隊じゃった。
将軍も6人選ばれての。 まぁ、戦える者の生き残りがそもそも少ないでな。 6部隊しか組織出来んかったのも有る。
1人目は、この儂じゃ。じーじ、かっこええじゃろ。
2人目は、鬼人の部族長の1人じゃったの。 体格が凄まじくゴツくての、身体中傷だらけじゃった。 同胞を守れんかったと泣いておったの。
3人目は、獣人の兵士隊長じゃ。 国のアホ供の考えに反対し民と部下を引き連れ避難した切れ者の獣人よ。
4人目は、エルフの姫君じゃ。 国はまだ無事じゃが、同盟と国の為にエルフの弓兵と妖精達を連れて参戦して来た強者じゃ。
5人目は、竜人の近衛兵長じゃ。 竜神様の仇をとると、同胞の亡骸に誓ったらしい。 凄まじい槍の使い手じゃった。
6人目は、魔族長の1人じゃ。 今の儂よりも長生きで、老人で有ったが魔法の腕は超一流でな。 勇者達と戦い、唯一生き残った長じゃった。
こうして、魔族と各亜人達はようやく纏まり反撃を開始した。
魔族の国は、魔王様がお一人で守り切っておられたのでな。
各亜人の国へ、大隊を引き連れ魔戦将軍達が猛進撃した。
結果、補給の目処が立たないまま攻めてきた人間達を返り討ちにする事が出来た。
しかし、代償も大きかった。
竜人の魔戦将軍が向かった、元竜人国には勇者達がおった。
かなりの激戦の後、勇者達10人中3人を殺す事が出来たが大隊も魔戦将軍も殆ど戦死した。
伝令として、命からがら戻ったドワーフ以外は皆死んだんじゃ。
そして、その後も戦いは続いた。
国を取り戻すも、勇者達が現れては奪い返されその度に大きな被害が出ておった。
魔王様が、最後の決断をされる時には……残っていた魔戦将軍は儂とエルフの姫君だけじゃった。
もちろん、儂らの大隊にも被害はかなり有った。
これ以上、戦いが長引けば儂らは負ける。 そう判断した魔王様は、決断した。 勇者達と最終決戦を行うと。
それまでも、魔王様は勇者達を倒そうと動かれておったが。 魔族の国を離れれば、直ぐに人間の兵士達が攻めてきおってな。 動くに動けなんだ。
だからの、魔王様は大々的に宣伝したんじゃ。 魔王が北の魔の森へと逃げ出したと。 効果は上々じゃった……敵にも、味方にもな。
敵はこれを好機に魔王様を討ち取ろうと全軍で魔の森へと攻め寄せた。 勇者達も全員な。 そして、味方は混乱し、絶望した。
しかし、儂とエルフの魔戦将軍でとにかく南西へと味方を逃がしたんじゃ。 まだ残っていた、エルフ、妖精の国に居る者も全ての。
儂ら魔戦将軍が最後の希望だと皆が従ってくれたのが幸いじゃったが、これも全て魔王様の作戦じゃった。
避難が完了し、魔王様にエルフの姫が秘密の合図を出したらしく暫し時が経った後に大陸の上半分を巻き込む大爆発が起きた。
そう、魔王様が使える最強の魔法で確実に勇者達や人間の兵士達を殺すため自滅されたんじゃ。
結果、大陸の上半分が吹き飛ぶ大爆発によりこの戦争は終わった。
喜ばしい事に勇者を復活させる魔法が使えた、なんちゃら王国もその爆発に巻き込まれ滅んだそうじゃ。
そして、残された儂らは復興を始めた。
吹き飛び荒れ地となった、大陸の上半分は人の住めぬ土地になっておったからの。
残っていた下半分の土地で生きて行くしか無かった。 しかし、戦争終結から半年も経たん内に大事件が起きたんじゃ。
あの大爆発で消滅した筈の、魔の森が瞬く間に大陸の上半分を覆ったのじゃ。
生き残りの、儂らにはどうすることも出来なんだ。 今までの半分の土地でも、十分広かったぐらいじゃからの。 本当に多くの者が死んだでな。
巨人も、民含めて1000人も生き残って居なかったかもしれん。
こうして、各亜人達は今の国の場所に落ち着いたんじゃ。
皮肉な事にの、戦争が終った事に喜んだのは儂らだけでは無かった。 生き残った人間達も、戦争の終結となんちゃら王国の滅びを大喜びしたそうじゃ。
総力戦で攻めて来た兵士達の殆どは、家族を人質にされるか奴隷にされておったらしい。
何とも、やりきれんわい。
一番、じーじが悔しいのがな。
魔王様は裏切ってないと、いくら作戦だったと説明しても納得せん者達がおった事じゃ。
それは、今でも一定数居る。
まぁ、エルフ、妖精の国はそんなアホは居らん。今は女王となったアヤツが居るでな。
魔族の国も大丈夫じゃ。
当時、魔王様の側をうろちょろしてた戦死した長達の子供達が立派に統治しとる筈での。
他の国や集落からはそんな話しは聞かんでな、まぁ居らん筈じゃ。
問題は、儂ら巨人の国と獣人の国じゃ。
情けない事に、この二国に一番魔王様が裏切り者だと信じとるアホ達が居る。
何度、儂が出向いて歴史の話をしても聞く耳を持たん大馬鹿者達じゃ。
終いには、あの悲惨な戦争は魔王様が始めた等と妄想する奴等も出始めた。あの時は、本当にくびり殺してやろうかと思ったわい。
まぁ、憂いは未だに残っておるが。そんなこんなで今に至るという訳じゃな。
どうじゃ? じーじの歴史の勉強は面白かったかの?
―――いやぁ、重すぎだよじーじ。バナナは美味しかった。
ぐあっはぁっは! 腹が減ったか、そうじゃったそうじゃった。
ほれ、約束のバナナじゃ。
食べながら聞くとええ。
さて話を戻そうかの。
その頃、他の国には勇者の仲間達が手分けして人間の兵士達と攻め行っておったのじゃ。
ドワーフの穴蔵も攻められての、同胞が殺されながらも必死に穴を掘りエルフと妖精の国へと逃げ延びた。 鬼人の国も奮戦するも滅び、エルフと妖精の国に生き残りが逃れた。
竜人の国は、崇めている竜神とやらが討ち取られ国が混乱。その隙に滅ぼされ。 少数の生き残りが、魔族の国へと逃げ延びて来たんじゃ。
獣人の国が一番酷いかもしれんの。
奴等は最初、獣の特徴を除けば人間と差ほど変わらないと愚かな事を考えた。
攻めて来た勇者の仲間と人間達に、和平を持ちかけたそうじゃ。
結果は当然、殺戮で終わった。
和平を実現させる為に、全ての獣人の兵士達を武装解除させておったらしい。
アホで有ろう?
何が、力無き者は滅びれば良いじゃ。
徹底的に獣人の国は滅ぼされ、生き残りが魔族の国へと押し寄せた。
これには、魔王様は本当に頭を抱えたそうじゃ。
そりゃ、そうじゃろ。
こうなると分かっておったから、同盟を持ち掛けたのに滅んでから助けを求めて来るんじゃから。
しかし、そこは懐のデカイ魔王様じゃ。
全ての避難民を受け入れ、戦える者達を集めて軍勢を瞬く間に作り上げた。
作り上げた軍勢の名前が魔戦軍。
各種族から選抜した者を魔戦将軍とし、各大隊を指揮させた。
部隊には1つの種族だけを纏めるのでは無く均一に種族を投入し、戦略に幅を持たせたのじゃ。
接近戦で強い、巨人、鬼人、獣人。
中距離で強い、エルフ、竜人。
遠距離で強い、魔族、妖精。
裏方で工兵として、ドワーフ。
正に最強の部隊じゃった。
将軍も6人選ばれての。 まぁ、戦える者の生き残りがそもそも少ないでな。 6部隊しか組織出来んかったのも有る。
1人目は、この儂じゃ。じーじ、かっこええじゃろ。
2人目は、鬼人の部族長の1人じゃったの。 体格が凄まじくゴツくての、身体中傷だらけじゃった。 同胞を守れんかったと泣いておったの。
3人目は、獣人の兵士隊長じゃ。 国のアホ供の考えに反対し民と部下を引き連れ避難した切れ者の獣人よ。
4人目は、エルフの姫君じゃ。 国はまだ無事じゃが、同盟と国の為にエルフの弓兵と妖精達を連れて参戦して来た強者じゃ。
5人目は、竜人の近衛兵長じゃ。 竜神様の仇をとると、同胞の亡骸に誓ったらしい。 凄まじい槍の使い手じゃった。
6人目は、魔族長の1人じゃ。 今の儂よりも長生きで、老人で有ったが魔法の腕は超一流でな。 勇者達と戦い、唯一生き残った長じゃった。
こうして、魔族と各亜人達はようやく纏まり反撃を開始した。
魔族の国は、魔王様がお一人で守り切っておられたのでな。
各亜人の国へ、大隊を引き連れ魔戦将軍達が猛進撃した。
結果、補給の目処が立たないまま攻めてきた人間達を返り討ちにする事が出来た。
しかし、代償も大きかった。
竜人の魔戦将軍が向かった、元竜人国には勇者達がおった。
かなりの激戦の後、勇者達10人中3人を殺す事が出来たが大隊も魔戦将軍も殆ど戦死した。
伝令として、命からがら戻ったドワーフ以外は皆死んだんじゃ。
そして、その後も戦いは続いた。
国を取り戻すも、勇者達が現れては奪い返されその度に大きな被害が出ておった。
魔王様が、最後の決断をされる時には……残っていた魔戦将軍は儂とエルフの姫君だけじゃった。
もちろん、儂らの大隊にも被害はかなり有った。
これ以上、戦いが長引けば儂らは負ける。 そう判断した魔王様は、決断した。 勇者達と最終決戦を行うと。
それまでも、魔王様は勇者達を倒そうと動かれておったが。 魔族の国を離れれば、直ぐに人間の兵士達が攻めてきおってな。 動くに動けなんだ。
だからの、魔王様は大々的に宣伝したんじゃ。 魔王が北の魔の森へと逃げ出したと。 効果は上々じゃった……敵にも、味方にもな。
敵はこれを好機に魔王様を討ち取ろうと全軍で魔の森へと攻め寄せた。 勇者達も全員な。 そして、味方は混乱し、絶望した。
しかし、儂とエルフの魔戦将軍でとにかく南西へと味方を逃がしたんじゃ。 まだ残っていた、エルフ、妖精の国に居る者も全ての。
儂ら魔戦将軍が最後の希望だと皆が従ってくれたのが幸いじゃったが、これも全て魔王様の作戦じゃった。
避難が完了し、魔王様にエルフの姫が秘密の合図を出したらしく暫し時が経った後に大陸の上半分を巻き込む大爆発が起きた。
そう、魔王様が使える最強の魔法で確実に勇者達や人間の兵士達を殺すため自滅されたんじゃ。
結果、大陸の上半分が吹き飛ぶ大爆発によりこの戦争は終わった。
喜ばしい事に勇者を復活させる魔法が使えた、なんちゃら王国もその爆発に巻き込まれ滅んだそうじゃ。
そして、残された儂らは復興を始めた。
吹き飛び荒れ地となった、大陸の上半分は人の住めぬ土地になっておったからの。
残っていた下半分の土地で生きて行くしか無かった。 しかし、戦争終結から半年も経たん内に大事件が起きたんじゃ。
あの大爆発で消滅した筈の、魔の森が瞬く間に大陸の上半分を覆ったのじゃ。
生き残りの、儂らにはどうすることも出来なんだ。 今までの半分の土地でも、十分広かったぐらいじゃからの。 本当に多くの者が死んだでな。
巨人も、民含めて1000人も生き残って居なかったかもしれん。
こうして、各亜人達は今の国の場所に落ち着いたんじゃ。
皮肉な事にの、戦争が終った事に喜んだのは儂らだけでは無かった。 生き残った人間達も、戦争の終結となんちゃら王国の滅びを大喜びしたそうじゃ。
総力戦で攻めて来た兵士達の殆どは、家族を人質にされるか奴隷にされておったらしい。
何とも、やりきれんわい。
一番、じーじが悔しいのがな。
魔王様は裏切ってないと、いくら作戦だったと説明しても納得せん者達がおった事じゃ。
それは、今でも一定数居る。
まぁ、エルフ、妖精の国はそんなアホは居らん。今は女王となったアヤツが居るでな。
魔族の国も大丈夫じゃ。
当時、魔王様の側をうろちょろしてた戦死した長達の子供達が立派に統治しとる筈での。
他の国や集落からはそんな話しは聞かんでな、まぁ居らん筈じゃ。
問題は、儂ら巨人の国と獣人の国じゃ。
情けない事に、この二国に一番魔王様が裏切り者だと信じとるアホ達が居る。
何度、儂が出向いて歴史の話をしても聞く耳を持たん大馬鹿者達じゃ。
終いには、あの悲惨な戦争は魔王様が始めた等と妄想する奴等も出始めた。あの時は、本当にくびり殺してやろうかと思ったわい。
まぁ、憂いは未だに残っておるが。そんなこんなで今に至るという訳じゃな。
どうじゃ? じーじの歴史の勉強は面白かったかの?
―――いやぁ、重すぎだよじーじ。バナナは美味しかった。
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