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第141話 勇者カズキの計画
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クウネルが女神になっていた現実に悶えている頃、勇者カズキは上機嫌で自室の椅子に腰掛けていた。
現在は魔王討伐の功績により、長い休暇の真っ最中だ。
しかし、カズキはとある計画を秘密裏に進め協力者となった大臣に呼ばれるのを待っていた。
「ふむ、タイミング的にはそろそろだと思うんだが……」
自室にはカズキしか居らず、マヒルは現在留守にしている。
(多分、ユズキの所で女子会でもしてるんだろうな)
カズキが思考に耽っていると、扉が2回叩かれた。
「失礼致します、カズキ様! 大臣がお呼びです!」
更に返事も待たずに開ける兵士にカズキは苛立ちを隠さずにため息を吐く。
「はぁ……君、前も言ったがノック2回はトイレだ。 後、返事をする前に開けるんじゃない」
「し、失礼しました! 申し訳ありません、以後注意致します!」
兵士は慌てて謝罪するが、以前も同じミスをしている事をカズキはしっかりと記憶していた。
(いや、お前は前も同じ返答だったからな? 次に同じことをしたら殺してやるからな)
「分かったならいい、直ぐに向かうと大臣に伝えてくれ」
「はっ!」
兵士は敬礼した後、足早で部屋から出て行く。 カズキの殺気に気付いたのか、大慌てで走って行くのが聞こえた。
「ふー……やれやれ、この世界の教育水準の低さには本当に反吐が出るな。 革命的な教育が必要だろう。 新たな王によるな。 くっくっくっ……よし、気を取り直して行くか」
カズキは不敵に笑い、計画が上手く進んだ後の未来を想像し気合を入れてから部屋を出た。
◆◇◆
カズキは城の中にある会議室へと足を運んだ。
(俺の計画通りなら、味方の大臣が王の気を引いてくれている筈だ。 計画が漏洩する前に、さっさとやるのが得策だな)
扉の側に立つ衛兵達に挨拶し、扉を開けさせた。
無駄に大きな扉が開かれると、部屋の中央に大きな円卓が有るのが見える。 そして、その大きな円卓の周りには4人の王が座りカズキの方を見ていた。
その4人の王は実体では無く、魔法による投影だ。
だから、カズキは幾ら睨まれても怖くも何とも無かった。
「遅くなり失礼した。 私が勇者カズキと申します」
円卓の席に座る前に一礼し、着席する。
その様子を王達は無言で会釈するだけだ。
(ん? 大臣が言うには今回の計画には王達は乗り気だと聞いてたんだが? まさか、手柄欲しさに嘘をついたのか? あの爺……失敗したら責任として首を刎ねてやる)
カズキは表情を歪めそうになるのを堪え、笑顔で口を開いた。
「さて、話を進める前に皆さんのお名前を聞いてもよろしいですか? 未熟者でして、どうかお許しを……皆さんの事を知らない愚か者なのです」
少しでも機嫌を取るように下手に出る。
当然ながら、カズキは円卓に座る王達のことは既に調べに調べ尽くしていた。
「ふんっ! 生意気な小僧かと思ったが、多少は礼儀を知っているようだな。 では、この俺様から自己紹介してやろう。 俺様は北を統治する偉大な剣の王ソード フォン グラマンだ! お前達がぬくぬくと暮らせているのは、俺様達が魔の森を食い止めているんだと知れ! なぁ? 兄者!」
茶髪に傷だらけな顔、毛皮を羽織り、鉄の鎧に身を包むのは北の大国 剣の王である。 北には2つの大国が並んでおり、カズキの記憶が確かであれば兄弟で別々の国を統治している変わった国だ。
「落ち着け、弟よ。 皆の者、弟が失礼した。 私は、同じく北を統治する盾の王シールド フォン マガンだ。 よろしく頼む」
弟と違い、冷静なこの男は北の大国盾の王マガン。 髪色と鎧は弟グラマンと同じだが、性格は真逆である。
弟グラマンが熱血の脳筋であれば、兄のマガンは冷静沈着で冷酷そうだ。
「ひっひっひっ、これはこれは……私など、場違いも甚だしいですが自己紹介させて頂きますね。 私は南にある商人連合国代表の1人、ダガマスと申します。 他の皆様と違い、王ではございませんので……どうぞお手柔らかに」
人を取って食いそうな嫌な笑顔にカズキは内心で舌打ちをする。
(ちっ……コイツは食わせ者の匂いがプンプンするな。 聞いてた代表と違うのは何でなんだ……?)
当初、商人連合国の代表として出席するのは太った大男の筈だった。
しかし、実際にはすらりとした美丈夫が現れたのだ。 着ている布の服は成金そのものであり、チャラチャラと宝石やら装飾品を付けているのがまたカズキの警戒心を上げた。
(金髪に褐色肌だからか? 信用できるのか分からん……いや、俺に協力するなら誰でも良いか。 計画を進めるのが重要だからな)
「……西の亜人との境目を守護する国の王、ジンネルだ」
最後に挨拶したジンネル王は無愛想に短めの自己紹介をすると、直ぐに席へと座った。
真っ赤な赤髪を揺らし、鎧の上からでも分かる膨大な筋肉に包まれている。
(こりゃ手厳しい自己紹介だな。 元白金冒険者だっけか? 元1番上のランクだった冒険者ねぇ……まぁ、将軍があの弱さだったからな。 俺よりは格段に弱いだろ)
カズキはジンネルを格下と判断し、態度の悪さにも歯牙にもかけない。
「私等の為に紹介頂き感謝します。 皆さんの名前は心に刻み忘れません。 では、早速ですが話を進めさせて頂きますね」
カズキが説明を開始する直前、剣の王マガンが机の上に足を乗せて不敵に笑った。
「へっ! 同盟の話だろ? 悪いが、俺達に利益が無くねえか?! なぁ、兄者!」
「早まるな弟よ。 カズキ殿、失礼した。 一度、同盟の全容を話して貰えぬか? 手紙では全てを把握する事は出来ぬからな」
(ちっ……まるで悪いヤクザと良いヤクザみたいだな。 直接計画を話させて、粗を探そうってか)
カズキがどうしたものかと思案していると、商人連合国代表のダガマスが立ち上がった。
「ひっひっひっ、御話し中すみません。 先にカズキ氏にお知らせをしたいと思いましてね。 商人連合国は貴殿との同盟を結びます。 これは全ての代表が承認した事ですので、ご安心を」
ダガマスが嫌な笑顔のまま計画の全容も聞かずに協力すると言い始めた。
(おいおい、何のつもりだ? 商人らしく、利益が有ると確信しての事か? それとも……いや、今は同盟締結が優先だな)
「ダガマス殿、有り難きお言葉感謝致します。 では、要望もございましたので一度計画の全容をお話しますね」
カズキの計画とは、聖王国乗っ取り計画である。
まず、人間側の各大国と同盟を結び協力関係を築く。 そして、聖王国内部が混乱しても各大国に攻められない状況を作った後に聖王を殺害。
当然ながら殺害する前にマヒルの魅了で遺言としてカズキを次の聖王に任命するように遺言書を書かせる予定である。
そして、混乱の渦中にある国民達には新たな聖王カズキが各大国と同盟を結んでいるから安心だと国民に宣言するのだ。 そうすれば国民達の混乱も落ち着き、聖王国は完全にカズキの物になるだろう。
妃も、娘の姫も全てカズキが娶るのだ。 勿論、各大国にも利益は用意している。 混乱が終息し、落ち着いたら各大国と聖王国で挙兵して亜人の国々を攻めるのだ。
現在亜人達は愚かにも亜人最強の巨人を裏切り殺害した事で大幅に戦力が低下している。 更に、獣王ウポンからの情報により亜人連合は実質解散状態らしく自ら不利な情報を提供してきた事にカズキは笑いが止まらなかった。
勇者であるカズキとその仲間達の実力であれば、難なく亜人の国々を落とせるだろう。
そして、亜人を奴隷にし富を全て奪うのだ。 そうすれば、各大国は多くの奴隷達と亜人達が溜め込んだ富を得られる。 充分に利益になると考えるだろう。
だが、カズキは全ての計画を説明はしていない。
実際の真の目的は使命を果たす為に、各大国と奴隷となった亜人達にオリジンを崇めさせる計画なのだ。
各大国がオリジンを崇めるのを断ったなら、後日勇者達が出向いて滅ぼすと脅せば良い。 亜人達の国を滅ぼす際に、カズキ達の圧倒的な実力を目にし逆らおうとする兵士は皆無になるだろう。
(くっくっくっ、はーはっはっはっ! 我ながら完璧な計画だ。 さて、どうする? 乗らないなら、亜人達より先に滅ぼしに行くだけだぞ?)
カズキは絶対の自信を持って説明し、必ず各大国は乗ってくると内心で高笑いするのであった。
現在は魔王討伐の功績により、長い休暇の真っ最中だ。
しかし、カズキはとある計画を秘密裏に進め協力者となった大臣に呼ばれるのを待っていた。
「ふむ、タイミング的にはそろそろだと思うんだが……」
自室にはカズキしか居らず、マヒルは現在留守にしている。
(多分、ユズキの所で女子会でもしてるんだろうな)
カズキが思考に耽っていると、扉が2回叩かれた。
「失礼致します、カズキ様! 大臣がお呼びです!」
更に返事も待たずに開ける兵士にカズキは苛立ちを隠さずにため息を吐く。
「はぁ……君、前も言ったがノック2回はトイレだ。 後、返事をする前に開けるんじゃない」
「し、失礼しました! 申し訳ありません、以後注意致します!」
兵士は慌てて謝罪するが、以前も同じミスをしている事をカズキはしっかりと記憶していた。
(いや、お前は前も同じ返答だったからな? 次に同じことをしたら殺してやるからな)
「分かったならいい、直ぐに向かうと大臣に伝えてくれ」
「はっ!」
兵士は敬礼した後、足早で部屋から出て行く。 カズキの殺気に気付いたのか、大慌てで走って行くのが聞こえた。
「ふー……やれやれ、この世界の教育水準の低さには本当に反吐が出るな。 革命的な教育が必要だろう。 新たな王によるな。 くっくっくっ……よし、気を取り直して行くか」
カズキは不敵に笑い、計画が上手く進んだ後の未来を想像し気合を入れてから部屋を出た。
◆◇◆
カズキは城の中にある会議室へと足を運んだ。
(俺の計画通りなら、味方の大臣が王の気を引いてくれている筈だ。 計画が漏洩する前に、さっさとやるのが得策だな)
扉の側に立つ衛兵達に挨拶し、扉を開けさせた。
無駄に大きな扉が開かれると、部屋の中央に大きな円卓が有るのが見える。 そして、その大きな円卓の周りには4人の王が座りカズキの方を見ていた。
その4人の王は実体では無く、魔法による投影だ。
だから、カズキは幾ら睨まれても怖くも何とも無かった。
「遅くなり失礼した。 私が勇者カズキと申します」
円卓の席に座る前に一礼し、着席する。
その様子を王達は無言で会釈するだけだ。
(ん? 大臣が言うには今回の計画には王達は乗り気だと聞いてたんだが? まさか、手柄欲しさに嘘をついたのか? あの爺……失敗したら責任として首を刎ねてやる)
カズキは表情を歪めそうになるのを堪え、笑顔で口を開いた。
「さて、話を進める前に皆さんのお名前を聞いてもよろしいですか? 未熟者でして、どうかお許しを……皆さんの事を知らない愚か者なのです」
少しでも機嫌を取るように下手に出る。
当然ながら、カズキは円卓に座る王達のことは既に調べに調べ尽くしていた。
「ふんっ! 生意気な小僧かと思ったが、多少は礼儀を知っているようだな。 では、この俺様から自己紹介してやろう。 俺様は北を統治する偉大な剣の王ソード フォン グラマンだ! お前達がぬくぬくと暮らせているのは、俺様達が魔の森を食い止めているんだと知れ! なぁ? 兄者!」
茶髪に傷だらけな顔、毛皮を羽織り、鉄の鎧に身を包むのは北の大国 剣の王である。 北には2つの大国が並んでおり、カズキの記憶が確かであれば兄弟で別々の国を統治している変わった国だ。
「落ち着け、弟よ。 皆の者、弟が失礼した。 私は、同じく北を統治する盾の王シールド フォン マガンだ。 よろしく頼む」
弟と違い、冷静なこの男は北の大国盾の王マガン。 髪色と鎧は弟グラマンと同じだが、性格は真逆である。
弟グラマンが熱血の脳筋であれば、兄のマガンは冷静沈着で冷酷そうだ。
「ひっひっひっ、これはこれは……私など、場違いも甚だしいですが自己紹介させて頂きますね。 私は南にある商人連合国代表の1人、ダガマスと申します。 他の皆様と違い、王ではございませんので……どうぞお手柔らかに」
人を取って食いそうな嫌な笑顔にカズキは内心で舌打ちをする。
(ちっ……コイツは食わせ者の匂いがプンプンするな。 聞いてた代表と違うのは何でなんだ……?)
当初、商人連合国の代表として出席するのは太った大男の筈だった。
しかし、実際にはすらりとした美丈夫が現れたのだ。 着ている布の服は成金そのものであり、チャラチャラと宝石やら装飾品を付けているのがまたカズキの警戒心を上げた。
(金髪に褐色肌だからか? 信用できるのか分からん……いや、俺に協力するなら誰でも良いか。 計画を進めるのが重要だからな)
「……西の亜人との境目を守護する国の王、ジンネルだ」
最後に挨拶したジンネル王は無愛想に短めの自己紹介をすると、直ぐに席へと座った。
真っ赤な赤髪を揺らし、鎧の上からでも分かる膨大な筋肉に包まれている。
(こりゃ手厳しい自己紹介だな。 元白金冒険者だっけか? 元1番上のランクだった冒険者ねぇ……まぁ、将軍があの弱さだったからな。 俺よりは格段に弱いだろ)
カズキはジンネルを格下と判断し、態度の悪さにも歯牙にもかけない。
「私等の為に紹介頂き感謝します。 皆さんの名前は心に刻み忘れません。 では、早速ですが話を進めさせて頂きますね」
カズキが説明を開始する直前、剣の王マガンが机の上に足を乗せて不敵に笑った。
「へっ! 同盟の話だろ? 悪いが、俺達に利益が無くねえか?! なぁ、兄者!」
「早まるな弟よ。 カズキ殿、失礼した。 一度、同盟の全容を話して貰えぬか? 手紙では全てを把握する事は出来ぬからな」
(ちっ……まるで悪いヤクザと良いヤクザみたいだな。 直接計画を話させて、粗を探そうってか)
カズキがどうしたものかと思案していると、商人連合国代表のダガマスが立ち上がった。
「ひっひっひっ、御話し中すみません。 先にカズキ氏にお知らせをしたいと思いましてね。 商人連合国は貴殿との同盟を結びます。 これは全ての代表が承認した事ですので、ご安心を」
ダガマスが嫌な笑顔のまま計画の全容も聞かずに協力すると言い始めた。
(おいおい、何のつもりだ? 商人らしく、利益が有ると確信しての事か? それとも……いや、今は同盟締結が優先だな)
「ダガマス殿、有り難きお言葉感謝致します。 では、要望もございましたので一度計画の全容をお話しますね」
カズキの計画とは、聖王国乗っ取り計画である。
まず、人間側の各大国と同盟を結び協力関係を築く。 そして、聖王国内部が混乱しても各大国に攻められない状況を作った後に聖王を殺害。
当然ながら殺害する前にマヒルの魅了で遺言としてカズキを次の聖王に任命するように遺言書を書かせる予定である。
そして、混乱の渦中にある国民達には新たな聖王カズキが各大国と同盟を結んでいるから安心だと国民に宣言するのだ。 そうすれば国民達の混乱も落ち着き、聖王国は完全にカズキの物になるだろう。
妃も、娘の姫も全てカズキが娶るのだ。 勿論、各大国にも利益は用意している。 混乱が終息し、落ち着いたら各大国と聖王国で挙兵して亜人の国々を攻めるのだ。
現在亜人達は愚かにも亜人最強の巨人を裏切り殺害した事で大幅に戦力が低下している。 更に、獣王ウポンからの情報により亜人連合は実質解散状態らしく自ら不利な情報を提供してきた事にカズキは笑いが止まらなかった。
勇者であるカズキとその仲間達の実力であれば、難なく亜人の国々を落とせるだろう。
そして、亜人を奴隷にし富を全て奪うのだ。 そうすれば、各大国は多くの奴隷達と亜人達が溜め込んだ富を得られる。 充分に利益になると考えるだろう。
だが、カズキは全ての計画を説明はしていない。
実際の真の目的は使命を果たす為に、各大国と奴隷となった亜人達にオリジンを崇めさせる計画なのだ。
各大国がオリジンを崇めるのを断ったなら、後日勇者達が出向いて滅ぼすと脅せば良い。 亜人達の国を滅ぼす際に、カズキ達の圧倒的な実力を目にし逆らおうとする兵士は皆無になるだろう。
(くっくっくっ、はーはっはっはっ! 我ながら完璧な計画だ。 さて、どうする? 乗らないなら、亜人達より先に滅ぼしに行くだけだぞ?)
カズキは絶対の自信を持って説明し、必ず各大国は乗ってくると内心で高笑いするのであった。
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