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第108話 襲い来る地竜
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「ゴォガァァァァァッッ!!」
クウネルの目前に着地した地竜が空に向かって吠える。 信仰する神を傷付けられた事に激怒しているのか、凄まじく怒り狂っているのが見てとれる。
「「「「ゴオオオガァァァッッ!!」」」」
それに呼応するかの様に、次から次へと落ちてきた地竜達が一斉に吠え始めた。
「うぅぅぅるせぇぇぇいっ!!」
クウネルは目の前の地竜を力任せにぶん殴り、地竜は吹き飛ぶ。
「ゴァブッ!?」
吹き飛んだ地竜は直ぐに起き上がり、クウネルへ目掛けて突進して来た。
「ちっ、流石に死なないか。 Hey鑑定、街の皆はもう避難した?」
«――気配察知。 検索中です――解答。 範囲外に向けて避難している気配を察知。 大半は避難した様です。 しかし、まだ街にモロの気配やゴブリンの兵士達と思われる気配が残ったままです»
「まだ避難は終わってないか……私が踏ん張るしか無いよね!!」
「ゴァァァアアアッ!」
「だからうるせー! ぶち殺すぞトカゲ!」
再度、クウネルの目の前に迫りながら吠える地竜をぶん殴り吹き飛ばす。
300匹の地竜がクウネルに殺意を向けているのがひしひしと伝わり、流石に冷や汗が流れる。
「こっわ……よし、ヘイトは充分稼げたかな? 一応敵の強さも確認するか。 鑑定!」
ステータス画面
種族 アース ドラゴン
年齢 80
レベル 115
HP 33000/40000
FP 2500/2500
攻撃力 30000
防御力 9000
知力 3500
速力 28000
スキル 鱗Lv9. 土耐性LvMax. 魔物食らい. 魔物殺し. 大物食い. 同胞食い. 餓えし者
魔法 土魔法LvMax
戦技 爪連撃LvMax. 噛み付きLvMax. 尻尾回転撃LvMax
状態異常 餓え 憤怒
「ちっ、やっぱり前に倒した個体より強いのか。 まだ私の方がステータスは上だけど、この数は本当にヤバいかも」
«――警告。 クウネル、きます!»
鑑定の警告と同時に、地竜達が一斉にクウネルに襲い掛かる。
「よっしゃぁぁっ! こいやぁぁぁ!!」
300匹の地竜との、命を掛けた戦闘が火蓋を切った。 と、同時にクウネルの両足が地面へと沈んだ。
「え? あ、足が! やばい、いきなり地面に穴が空いて両足が嵌まった!? 周囲の地竜が私の足下に何かしたんだな! くそ! ふんぬ! ふーーーんっ!! よしっ! もう少しで抜け――いっっっったぁぁぁい!!」
1体の地竜が身動きの取れないクウネルの右肩に齧り付いた。
クウネルは苦悶の表情を浮かべるが出血はしておらず、ステータスの防御力が高いのと竜鱗のおかげでまだ地竜の牙が皮膚を貫通せずにすんだようだ。
だが、既に地竜王神の攻撃で出来た身体中の小さな傷口から激しく血が噴き出た。
「痛いんだよぉぉぉっ! てめぇこの野郎! しねぇっ! ガァァァァァッ!」
齧り付いたままの地竜に向かって火炎を吐き焼き殺す。
「 あ! 食い殺したら良かった! ちくせう! ダメダメ、冷静にならなきゃ。 それに、血を流しすぎてるから何処かで食い殺して回復しないと不味いな」
上半身が炭となった地竜の死体を他の地竜へぶん投げる。
「「「「ゴガァァァァァッ?!」」」」
骸となった同胞を投げ付けられ、地竜達は後退りしクウネルから距離をとった。 突然、口から炎を吐き出した事に驚いたのだろう。
怯んでる隙に脱出しなきゃ!
「しゃーーー! 抜けたっ! 次は同じ策には嵌まらないからな、このトカゲ共めー!」
「ゴガァァァァァッ!」
飛びかかってきた地竜を回避し、速力頼りに地竜の群れに全力で突っ込む。
「必殺! 飛び膝蹴りーー!!」
「ゴガァァンッ!?」
全力で放ったクウネルの飛び膝蹴りで、地竜の頭は熟れた果実の様に弾けた。
「しゃーーーっ! かかってこいやー!」
クウネルの目前に着地した地竜が空に向かって吠える。 信仰する神を傷付けられた事に激怒しているのか、凄まじく怒り狂っているのが見てとれる。
「「「「ゴオオオガァァァッッ!!」」」」
それに呼応するかの様に、次から次へと落ちてきた地竜達が一斉に吠え始めた。
「うぅぅぅるせぇぇぇいっ!!」
クウネルは目の前の地竜を力任せにぶん殴り、地竜は吹き飛ぶ。
「ゴァブッ!?」
吹き飛んだ地竜は直ぐに起き上がり、クウネルへ目掛けて突進して来た。
「ちっ、流石に死なないか。 Hey鑑定、街の皆はもう避難した?」
«――気配察知。 検索中です――解答。 範囲外に向けて避難している気配を察知。 大半は避難した様です。 しかし、まだ街にモロの気配やゴブリンの兵士達と思われる気配が残ったままです»
「まだ避難は終わってないか……私が踏ん張るしか無いよね!!」
「ゴァァァアアアッ!」
「だからうるせー! ぶち殺すぞトカゲ!」
再度、クウネルの目の前に迫りながら吠える地竜をぶん殴り吹き飛ばす。
300匹の地竜がクウネルに殺意を向けているのがひしひしと伝わり、流石に冷や汗が流れる。
「こっわ……よし、ヘイトは充分稼げたかな? 一応敵の強さも確認するか。 鑑定!」
ステータス画面
種族 アース ドラゴン
年齢 80
レベル 115
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FP 2500/2500
攻撃力 30000
防御力 9000
知力 3500
速力 28000
スキル 鱗Lv9. 土耐性LvMax. 魔物食らい. 魔物殺し. 大物食い. 同胞食い. 餓えし者
魔法 土魔法LvMax
戦技 爪連撃LvMax. 噛み付きLvMax. 尻尾回転撃LvMax
状態異常 餓え 憤怒
「ちっ、やっぱり前に倒した個体より強いのか。 まだ私の方がステータスは上だけど、この数は本当にヤバいかも」
«――警告。 クウネル、きます!»
鑑定の警告と同時に、地竜達が一斉にクウネルに襲い掛かる。
「よっしゃぁぁっ! こいやぁぁぁ!!」
300匹の地竜との、命を掛けた戦闘が火蓋を切った。 と、同時にクウネルの両足が地面へと沈んだ。
「え? あ、足が! やばい、いきなり地面に穴が空いて両足が嵌まった!? 周囲の地竜が私の足下に何かしたんだな! くそ! ふんぬ! ふーーーんっ!! よしっ! もう少しで抜け――いっっっったぁぁぁい!!」
1体の地竜が身動きの取れないクウネルの右肩に齧り付いた。
クウネルは苦悶の表情を浮かべるが出血はしておらず、ステータスの防御力が高いのと竜鱗のおかげでまだ地竜の牙が皮膚を貫通せずにすんだようだ。
だが、既に地竜王神の攻撃で出来た身体中の小さな傷口から激しく血が噴き出た。
「痛いんだよぉぉぉっ! てめぇこの野郎! しねぇっ! ガァァァァァッ!」
齧り付いたままの地竜に向かって火炎を吐き焼き殺す。
「 あ! 食い殺したら良かった! ちくせう! ダメダメ、冷静にならなきゃ。 それに、血を流しすぎてるから何処かで食い殺して回復しないと不味いな」
上半身が炭となった地竜の死体を他の地竜へぶん投げる。
「「「「ゴガァァァァァッ?!」」」」
骸となった同胞を投げ付けられ、地竜達は後退りしクウネルから距離をとった。 突然、口から炎を吐き出した事に驚いたのだろう。
怯んでる隙に脱出しなきゃ!
「しゃーーー! 抜けたっ! 次は同じ策には嵌まらないからな、このトカゲ共めー!」
「ゴガァァァァァッ!」
飛びかかってきた地竜を回避し、速力頼りに地竜の群れに全力で突っ込む。
「必殺! 飛び膝蹴りーー!!」
「ゴガァァンッ!?」
全力で放ったクウネルの飛び膝蹴りで、地竜の頭は熟れた果実の様に弾けた。
「しゃーーーっ! かかってこいやー!」
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