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第198話 火竜王の懇願
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「ガフォォォ! コノ無礼者達メェェェェ! 命デ償ェェェィ!!」
火竜王は叫ぶと同時に口から火のレーザーを射出し、セムネイル達に攻撃を開始した。
「よ!」 「よいしょー!」
しかし、音速で放たれた火のレーザーは2人に軽々と弾かれ火竜王は口を開けたまま固まる。
「ア、アリエン! 我ノ極火放線ガソンナ簡単ニ弾ケル訳ガナイ!」
「いや、そんな事言われてもな」 「うん、そうだね~此処に来るまでに戦った火竜よりちょっと早くて威力が高いだけだったから」
セムネイルとグラは顔を見合わせて笑う。
「まぁ、いくら火龍に近くても竜は所詮竜だな」
「でも、龍と違って美味しいもんね~♡」
「アリエン! アリエェェェェン!!」
火竜王は鋭い前足の爪で2人に襲いかかるが、それすらも瞬時に弾かれ自慢の爪が欠けた。
今のセムネイルとグラは本気である。
龍に近い力を持つからこそ、油断する事は絶対にない。 火竜王が何をしようと瞬時に潰し、確実に息の根を止めるだろう。
「ハァハァハァハァ……ガフォォォォ!」
火竜王は目にも止まらぬ速さで回転し、尻尾を高速で2人に叩きつけるが血を噴き出しながら飛んだのは己の尻尾だった。
「ギィェェェェェェ?!」
火竜王の渾身の攻撃すら物ともせずに、魔剣片手に歩いてくる2人に火竜王は背筋に冷たいものが走る。 通常の火竜王よりも進化しているからこそ、戦っている2人から圧倒的な戦力差を感じ取った。
(ガフォォォォ?! コ、コノママデハ確実ニ我ハ死ヌ!)
火竜王はこのまま戦闘すべきか、何が最善化を瞬時に考える。
「さて、殺ろうか。 三階層のボス火竜王よ」
「安心してね。 私達が美味しく火鍋にして食べてあげるから」
魔王らしく悪い顔で笑うセムネイルとグラに対し、火竜王は腹を見せるように倒れた。
「す、すみませんでしたぁぁぁぁぁ! 降参しますーーー! 何でもします! 服従します! だからどうか、どうか命だけはーーー!」
突如、流暢に喋りだした火竜王は大粒の涙を流しながら降参するのであった。
「「……はぁ?」」
◆◇◆
魔剣を仕舞ったセムネイルとグラは大泣きした火竜王の話を聞いていた。
「そうか……なる程な~。 つまり、お前がそんなに流暢に喋れて他の火竜王より強いのは、その変な奴等から貰ったこんな赤い宝石を喰ったから何だな?」
セムネイルは地竜王と戦った時に残った赤い宝石を4次元から取り出し火竜王に見せる。
「そ、それです! えっと、一階層の地竜王はダメだったとか言ってました。 翼竜王は何故か変異せずに失敗だったとか何とか喋ってるのを聞きましたです、はい」
火竜王はセムネイルからの質問に全て正直に説明した。 これが生き残る為の最善の選択だと判断したのだろう。
火竜王が言うには、数日前に異様な力でダンジョンの壁を破壊して上がってきた侵入者達に負け死を覚悟していると何やら赤い宝石を口に放り込まれたそうだ。
「確かに、地竜王は滅茶苦茶だったな。 腹の中に寄生獣ガララが住み着いていたし……お前は大丈夫なのか?」
セムネイルが魔力察知と気配察知で確認するが、火竜王の中にガララが居る気配は無かった。
「そ、それが飲み込めって言われたんですけど、思いっきり噛み砕いちゃいまして……」
「そんな失敗をして、よく殺されなかったわね」
グラの問に火竜王は首を横に振る。
「い、いえ! 我……いえ、自分はその後に一回殺されてます。 何か、凄い怒ったそいつ等にぐちゃぐちゃにされました」
「は? いや、おいおい死んだのにお前は記憶が残っているのか?!」
セムネイルは火竜王の答えに目を見開いて驚いた。
この世界の魔物は死んでも次の日にはリスポーンするのが常識であり、そのリスポーンした魔物は別の個体か知恵の無い生まれ変わりと考えられていたからだ。
「え、えへへ……そうなんです。 かれこれ多分数百年以上は生きてて、数日前に初めて死んだんですけど記憶が残ってたんですよ! それで、もっと上から戻って来た奴等に見つかった時はまだ変異していなかったので、馬鹿になった振りをしてやり過ごしました」
「つまり、お前がその姿になったのは最近何だな?」
「そうです。 あ、後……確かその時に、この火竜王にもう用はない目的は完了したとか何とか言って下へと出て行きました」
「そうか、例の魔王達は二階層で断念した訳じゃないみたいだな。 グラ」
「そうだね、セムネイル。 ん~……って事は、翼竜王もその赤い宝石を喰わされてた? でも、地竜王と違って弱かったよね」
グラの疑問にセムネイルも考え込む。
「まさか、産んだ卵にその力が宿った? 確認すべきだな。 それに、ダンジョンボスを倒さずに次の階層に行くなどダンジョンマスターと呼ばれた俺でも出来んぞ?」
「多分、ダンジョン関連の魔神に連なる魔王が一緒に居たんだと思うよ。 二階層の空もその力で何とかしたんでしょ」
火竜王は2人の会話を聞きながら、内心では死にたくないと震えていた。
何故なら、会話をしながらもセムネイルから殺気がヒシヒシと伝わってくるからだ。
(嫌だ! 他の火竜よりも賢く強くなったんだ! 王っぽい喋り方だって練習した! なのに、もし次死んだら記憶が無いかもしれない。 嫌だ! そんなのは嫌だ!)
ガタガタと震え、尻尾を丸める火竜王を見てセムネイルは頭を掻く。
「はぁ……しかし、困ったな。 こんなに事情を聞いたら殺しにくいぞ?」
「っっっっ?!?! こ、殺っ、えっ?!」
話を聞くだけ聞いたら殺す気満々のセムネイルに火竜王は愕然とする。
「ねぇ、セムネイル。 私……セリスみたいにペット欲しいな」
火竜王よりもはるかに小さく、だがあり得ない程に強いグラの言葉に火竜王は全てのプライドを投げ捨ててセムネイルよりも早く反応した。
「お仕えしますー! 服従しますー! 何でもしますからー! どうかお側に!!」
頭をめり込ませる勢いで火竜王はグラの目の前に擦り寄り、犬のように残った短い尻尾を振る。
「だがな、それとこれとは……」
「へ~、結構可愛い所あるじゃん。 ねぇ、お願い。 セムネイル……♡」
グラはセムネイルの腰に手を回し、上目遣いでねだり始めた。 当然ながら、妻に甘いセムネイルは即断即決してしまう。
「可愛いグラにそう言われたら仕方ないな。 良いぞ」
「本当に?! やったー! えへへ、ありがとうセムネイル♡ 好きな夫に我儘聞いてもらえるのってこんなにも嬉しいのね」
何とか命を繋いだと、火竜王が安堵のため息を吐く。
しかし、嬉しそうなグラの頭を撫でるセムネイルは火竜王の方を向き冷たく言い放った。
「但し、他の火竜は食うからな? 火竜王、ソレには文句は無いよな?」
グラに向ける優しい瞳から一転、鋭い殺気を込めた目で問われた火竜王は泣きながら高速で顔を縦に振るのであった。
火竜王は叫ぶと同時に口から火のレーザーを射出し、セムネイル達に攻撃を開始した。
「よ!」 「よいしょー!」
しかし、音速で放たれた火のレーザーは2人に軽々と弾かれ火竜王は口を開けたまま固まる。
「ア、アリエン! 我ノ極火放線ガソンナ簡単ニ弾ケル訳ガナイ!」
「いや、そんな事言われてもな」 「うん、そうだね~此処に来るまでに戦った火竜よりちょっと早くて威力が高いだけだったから」
セムネイルとグラは顔を見合わせて笑う。
「まぁ、いくら火龍に近くても竜は所詮竜だな」
「でも、龍と違って美味しいもんね~♡」
「アリエン! アリエェェェェン!!」
火竜王は鋭い前足の爪で2人に襲いかかるが、それすらも瞬時に弾かれ自慢の爪が欠けた。
今のセムネイルとグラは本気である。
龍に近い力を持つからこそ、油断する事は絶対にない。 火竜王が何をしようと瞬時に潰し、確実に息の根を止めるだろう。
「ハァハァハァハァ……ガフォォォォ!」
火竜王は目にも止まらぬ速さで回転し、尻尾を高速で2人に叩きつけるが血を噴き出しながら飛んだのは己の尻尾だった。
「ギィェェェェェェ?!」
火竜王の渾身の攻撃すら物ともせずに、魔剣片手に歩いてくる2人に火竜王は背筋に冷たいものが走る。 通常の火竜王よりも進化しているからこそ、戦っている2人から圧倒的な戦力差を感じ取った。
(ガフォォォォ?! コ、コノママデハ確実ニ我ハ死ヌ!)
火竜王はこのまま戦闘すべきか、何が最善化を瞬時に考える。
「さて、殺ろうか。 三階層のボス火竜王よ」
「安心してね。 私達が美味しく火鍋にして食べてあげるから」
魔王らしく悪い顔で笑うセムネイルとグラに対し、火竜王は腹を見せるように倒れた。
「す、すみませんでしたぁぁぁぁぁ! 降参しますーーー! 何でもします! 服従します! だからどうか、どうか命だけはーーー!」
突如、流暢に喋りだした火竜王は大粒の涙を流しながら降参するのであった。
「「……はぁ?」」
◆◇◆
魔剣を仕舞ったセムネイルとグラは大泣きした火竜王の話を聞いていた。
「そうか……なる程な~。 つまり、お前がそんなに流暢に喋れて他の火竜王より強いのは、その変な奴等から貰ったこんな赤い宝石を喰ったから何だな?」
セムネイルは地竜王と戦った時に残った赤い宝石を4次元から取り出し火竜王に見せる。
「そ、それです! えっと、一階層の地竜王はダメだったとか言ってました。 翼竜王は何故か変異せずに失敗だったとか何とか喋ってるのを聞きましたです、はい」
火竜王はセムネイルからの質問に全て正直に説明した。 これが生き残る為の最善の選択だと判断したのだろう。
火竜王が言うには、数日前に異様な力でダンジョンの壁を破壊して上がってきた侵入者達に負け死を覚悟していると何やら赤い宝石を口に放り込まれたそうだ。
「確かに、地竜王は滅茶苦茶だったな。 腹の中に寄生獣ガララが住み着いていたし……お前は大丈夫なのか?」
セムネイルが魔力察知と気配察知で確認するが、火竜王の中にガララが居る気配は無かった。
「そ、それが飲み込めって言われたんですけど、思いっきり噛み砕いちゃいまして……」
「そんな失敗をして、よく殺されなかったわね」
グラの問に火竜王は首を横に振る。
「い、いえ! 我……いえ、自分はその後に一回殺されてます。 何か、凄い怒ったそいつ等にぐちゃぐちゃにされました」
「は? いや、おいおい死んだのにお前は記憶が残っているのか?!」
セムネイルは火竜王の答えに目を見開いて驚いた。
この世界の魔物は死んでも次の日にはリスポーンするのが常識であり、そのリスポーンした魔物は別の個体か知恵の無い生まれ変わりと考えられていたからだ。
「え、えへへ……そうなんです。 かれこれ多分数百年以上は生きてて、数日前に初めて死んだんですけど記憶が残ってたんですよ! それで、もっと上から戻って来た奴等に見つかった時はまだ変異していなかったので、馬鹿になった振りをしてやり過ごしました」
「つまり、お前がその姿になったのは最近何だな?」
「そうです。 あ、後……確かその時に、この火竜王にもう用はない目的は完了したとか何とか言って下へと出て行きました」
「そうか、例の魔王達は二階層で断念した訳じゃないみたいだな。 グラ」
「そうだね、セムネイル。 ん~……って事は、翼竜王もその赤い宝石を喰わされてた? でも、地竜王と違って弱かったよね」
グラの疑問にセムネイルも考え込む。
「まさか、産んだ卵にその力が宿った? 確認すべきだな。 それに、ダンジョンボスを倒さずに次の階層に行くなどダンジョンマスターと呼ばれた俺でも出来んぞ?」
「多分、ダンジョン関連の魔神に連なる魔王が一緒に居たんだと思うよ。 二階層の空もその力で何とかしたんでしょ」
火竜王は2人の会話を聞きながら、内心では死にたくないと震えていた。
何故なら、会話をしながらもセムネイルから殺気がヒシヒシと伝わってくるからだ。
(嫌だ! 他の火竜よりも賢く強くなったんだ! 王っぽい喋り方だって練習した! なのに、もし次死んだら記憶が無いかもしれない。 嫌だ! そんなのは嫌だ!)
ガタガタと震え、尻尾を丸める火竜王を見てセムネイルは頭を掻く。
「はぁ……しかし、困ったな。 こんなに事情を聞いたら殺しにくいぞ?」
「っっっっ?!?! こ、殺っ、えっ?!」
話を聞くだけ聞いたら殺す気満々のセムネイルに火竜王は愕然とする。
「ねぇ、セムネイル。 私……セリスみたいにペット欲しいな」
火竜王よりもはるかに小さく、だがあり得ない程に強いグラの言葉に火竜王は全てのプライドを投げ捨ててセムネイルよりも早く反応した。
「お仕えしますー! 服従しますー! 何でもしますからー! どうかお側に!!」
頭をめり込ませる勢いで火竜王はグラの目の前に擦り寄り、犬のように残った短い尻尾を振る。
「だがな、それとこれとは……」
「へ~、結構可愛い所あるじゃん。 ねぇ、お願い。 セムネイル……♡」
グラはセムネイルの腰に手を回し、上目遣いでねだり始めた。 当然ながら、妻に甘いセムネイルは即断即決してしまう。
「可愛いグラにそう言われたら仕方ないな。 良いぞ」
「本当に?! やったー! えへへ、ありがとうセムネイル♡ 好きな夫に我儘聞いてもらえるのってこんなにも嬉しいのね」
何とか命を繋いだと、火竜王が安堵のため息を吐く。
しかし、嬉しそうなグラの頭を撫でるセムネイルは火竜王の方を向き冷たく言い放った。
「但し、他の火竜は食うからな? 火竜王、ソレには文句は無いよな?」
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