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第191話 翼竜の唐揚げとキュイジーヌの過去
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「セムネイル様、翼竜の唐揚げって本当にコレであってるかい?」
厨房の奥からキュイジーヌが台車を押して出て来た。
台車の上には巨大な唐揚げが載せられている。
「おぉ! そうそう、コレだ。 流石だなキュイジーヌ、俺の記憶にあるレシピを伝えただけなのに」
「あはは、厨房の奥に実物を食べた事のある味見役様が居てくれましたから」
セムネイルが首を傾げていると、厨房の奥からお腹を擦るグラが出て来た。
「ぷはぁ~……あ、セムネイル。 キュイジーヌの作った丸揚げ美味しかったわよ」
「くっくっくっ、そうか。 確かにグラも大昔、アイツが作ってたの食ってたもんな」
厨房の奥からライ達が次々に台車を押して現れ、待っていた者達の前に巨大な唐揚げがズラリと並んだ。
「さぁ! 二日目の宴は翼竜は唐揚げだよ! 沢山食べるんだよー!」
「「「「「「いただきます!」」」」」」
待ちに待っていた鬼人族や人間族、ドワーフに獣人族達が一斉に唐揚げを切り分けて頬張る。
「「「「「「うまぁぁぁぁぁい!!」」」」」」
昨日に引き続き、王族ですら口にできない竜の肉を食べた者達はあり得ない旨さに歓声を上げた。
「うわぁ~! 凄い凄い! コレが翼竜の唐揚げか~美味しそ~!」
鬼人族の女神モーンデも、唐揚げの美味しそうな匂いを嗅いでご満悦だ。
そんなモーンデの様子を見て微笑んだセムネイルは、妻達の座る席へと戻った。
「すまん、待ってくれてたのか? じゃあ、早速食おう。 いただきます」
膨れた腹を擦るグラ以外の妻達が手を合わせ、翼竜の巨大な唐揚げを切り分けて口に頬張る。
「んー?!」 ローズはその美味しさに目を見開き。
「おいひい!!」 セリスも驚愕する。
「んんんん!」 リンは美味しすぎて悶え。
「ごくんっ! うまいぞー!」 ノラは直ぐに飲み込んで叫ぶ。
「私、唐揚げはタナカさんの所で食べたのが初めてだったのですが……これは美味しすぎますー!」
「んー! 昼間にキュイジーヌさんから油のお使いを頼まれた時は、あんなに何に使うのかと思ったけど……納得!」
タリアとアヤメは冒険者らしく巨大な唐揚げに齧り付き、その美味さに感動していた。
「「2人共、セムネイル様の妻としてもっと上品に食べるべき。 ……んむ?! コレは……神!」」
そんな2人を嗜めていたカリンとコリンだが、フォークとナイフで切り分けた唐揚げを頬張った瞬間、目を見開いた。
「うまぁぁぁぁぁ?! 何だいこのお肉! 美味し過ぎじゃないのかい!?」
サシャはあまりの美味さに叫ぶ。
「うぅぅぅ……私、こんな美味しい料理食べたの初めてですー! 昨日もあんなに美味しいステーキ食べたのに……幸せ過ぎて泣いちゃいますー!」
「ふふ、良かったわねハヤちゃん。 よしよし」
そして、美味し過ぎて号泣するハヤの頭をグラが優しく撫でており、色んな反応をする妻達を見てセムネイルも微笑む。
「くっくっくっ、何よりだ。 うんうん、やっぱり美味いな」
セムネイルも久し振りの翼竜の唐揚げならぬ丸揚げを頬張り、満足そうに頷く。
すると、何かを思い出したローズがセムネイルに問い掛けた。
「そういえばセムネイル様。 タナカの店に行った際に、唐揚げを初めて食べたと仰ってなかったですか??」
「ん? あー、違うんだ。 あの時は、本当に知らない料理がメニューに沢山書かれてたからな。 実際に、タナカの店で食った料理はどれも初めてで美味かったぞ」
合点のいったローズが笑っていると、中央で翼竜を解体していたキュイジーヌが目敏く聞きつけやって来た。
「お話し中ごめんね、セムネイル様。 今、タナカって聞こえたんだけど……もしかして、知り合い?」
何やら鼻息荒くキュイジーヌは詰め寄ってきて、セムネイルは苦笑いを浮かべる。
「お、落ち着けキュイジーヌ。 知り合いも何も、ローズが初めて連れて行ってくれた店がタナカの店なんだよ」
「そうですよ、キュイジーヌさん。 私が何時も通ってたブルムフにある店です」
ローズの返答にキュイジーヌは目を見開き、後ろへとよろめいた。
「おいおい、キュイジーヌ大丈夫か?」
「あはは……ちょっとショックが大き過ぎて」
セムネイルはキュイジーヌから話を聞くことにした。
◆◇◆
「なる程な、キュイジーヌが料理人を目指す切っ掛けになったのがタナカだったんだな」
キュイジーヌから経緯を聞いたセムネイルとローズは驚いた。
「そうなんだよ。 だから、王都の有名なレストランでシェフになってさ。 いつか、タナカさんの店で食べた様な最高に美味い料理を作るんだって修行してたら……いつの間にか王都の店を畳んでて、行方知れずだったんだよ」
キュイジーヌはテーブルに項垂れる。
「それで、タナカを探すためにそのレストランを辞めてブルムフの冒険者ギルドに居たんだな?」
「あはは……冒険者ギルドなら色々情報が聞けると思ってね。 まぁ、実際は忙しくてそんな暇無かったんだけどね。 あははははは!」
「そうでしたか……すみません、キュイジーヌさん。 もし、知ってたらお教え出来たのですが……」
ローズが落ち込むと、キュイジーヌは慌てて首を横に振る。
「いやいや! とんでもないです! それに、今のローズ様は話しやすいけど……昔のローズ様は話し掛けたら命が消えそうだったからアタイには無理です」
「あぅ……ご、ごめんなさい」
フォローのつもりが、更に落ち込ませてしまいキュイジーヌはセムネイルに助け舟を求めようと必死に視線を送った。
「ふはははは! 昔の話だ、気にするなローズ。 じゃあ、今は無理だがブルムフに戻ったら一緒にタナカの店に行こうじゃないかキュイジーヌ」
「セムネイル様……ありがとうございます」
頭を優しく撫でられたローズは嬉しそうに微笑み、キュイジーヌはセムネイルの提案に大喜びした。
「本当だね! 約束だからね! アタイの料理をタナカさんに食べてもらえる……こうしちゃいられない! どんどん作るよー!」
元気を取り戻したキュイジーヌは袖をまくり、翼竜の解体へと戻って行った。
「やれやれ……キュイジーヌ、最近は俺に対して取り繕っていたのに素が出てたな。 それだけ嬉しかったのか。 なら……約束を守らないとな」
懐かしい味を再現してくれたキュイジーヌに感謝しながら、セムネイルは翼竜の唐揚げを堪能するのであった。
厨房の奥からキュイジーヌが台車を押して出て来た。
台車の上には巨大な唐揚げが載せられている。
「おぉ! そうそう、コレだ。 流石だなキュイジーヌ、俺の記憶にあるレシピを伝えただけなのに」
「あはは、厨房の奥に実物を食べた事のある味見役様が居てくれましたから」
セムネイルが首を傾げていると、厨房の奥からお腹を擦るグラが出て来た。
「ぷはぁ~……あ、セムネイル。 キュイジーヌの作った丸揚げ美味しかったわよ」
「くっくっくっ、そうか。 確かにグラも大昔、アイツが作ってたの食ってたもんな」
厨房の奥からライ達が次々に台車を押して現れ、待っていた者達の前に巨大な唐揚げがズラリと並んだ。
「さぁ! 二日目の宴は翼竜は唐揚げだよ! 沢山食べるんだよー!」
「「「「「「いただきます!」」」」」」
待ちに待っていた鬼人族や人間族、ドワーフに獣人族達が一斉に唐揚げを切り分けて頬張る。
「「「「「「うまぁぁぁぁぁい!!」」」」」」
昨日に引き続き、王族ですら口にできない竜の肉を食べた者達はあり得ない旨さに歓声を上げた。
「うわぁ~! 凄い凄い! コレが翼竜の唐揚げか~美味しそ~!」
鬼人族の女神モーンデも、唐揚げの美味しそうな匂いを嗅いでご満悦だ。
そんなモーンデの様子を見て微笑んだセムネイルは、妻達の座る席へと戻った。
「すまん、待ってくれてたのか? じゃあ、早速食おう。 いただきます」
膨れた腹を擦るグラ以外の妻達が手を合わせ、翼竜の巨大な唐揚げを切り分けて口に頬張る。
「んー?!」 ローズはその美味しさに目を見開き。
「おいひい!!」 セリスも驚愕する。
「んんんん!」 リンは美味しすぎて悶え。
「ごくんっ! うまいぞー!」 ノラは直ぐに飲み込んで叫ぶ。
「私、唐揚げはタナカさんの所で食べたのが初めてだったのですが……これは美味しすぎますー!」
「んー! 昼間にキュイジーヌさんから油のお使いを頼まれた時は、あんなに何に使うのかと思ったけど……納得!」
タリアとアヤメは冒険者らしく巨大な唐揚げに齧り付き、その美味さに感動していた。
「「2人共、セムネイル様の妻としてもっと上品に食べるべき。 ……んむ?! コレは……神!」」
そんな2人を嗜めていたカリンとコリンだが、フォークとナイフで切り分けた唐揚げを頬張った瞬間、目を見開いた。
「うまぁぁぁぁぁ?! 何だいこのお肉! 美味し過ぎじゃないのかい!?」
サシャはあまりの美味さに叫ぶ。
「うぅぅぅ……私、こんな美味しい料理食べたの初めてですー! 昨日もあんなに美味しいステーキ食べたのに……幸せ過ぎて泣いちゃいますー!」
「ふふ、良かったわねハヤちゃん。 よしよし」
そして、美味し過ぎて号泣するハヤの頭をグラが優しく撫でており、色んな反応をする妻達を見てセムネイルも微笑む。
「くっくっくっ、何よりだ。 うんうん、やっぱり美味いな」
セムネイルも久し振りの翼竜の唐揚げならぬ丸揚げを頬張り、満足そうに頷く。
すると、何かを思い出したローズがセムネイルに問い掛けた。
「そういえばセムネイル様。 タナカの店に行った際に、唐揚げを初めて食べたと仰ってなかったですか??」
「ん? あー、違うんだ。 あの時は、本当に知らない料理がメニューに沢山書かれてたからな。 実際に、タナカの店で食った料理はどれも初めてで美味かったぞ」
合点のいったローズが笑っていると、中央で翼竜を解体していたキュイジーヌが目敏く聞きつけやって来た。
「お話し中ごめんね、セムネイル様。 今、タナカって聞こえたんだけど……もしかして、知り合い?」
何やら鼻息荒くキュイジーヌは詰め寄ってきて、セムネイルは苦笑いを浮かべる。
「お、落ち着けキュイジーヌ。 知り合いも何も、ローズが初めて連れて行ってくれた店がタナカの店なんだよ」
「そうですよ、キュイジーヌさん。 私が何時も通ってたブルムフにある店です」
ローズの返答にキュイジーヌは目を見開き、後ろへとよろめいた。
「おいおい、キュイジーヌ大丈夫か?」
「あはは……ちょっとショックが大き過ぎて」
セムネイルはキュイジーヌから話を聞くことにした。
◆◇◆
「なる程な、キュイジーヌが料理人を目指す切っ掛けになったのがタナカだったんだな」
キュイジーヌから経緯を聞いたセムネイルとローズは驚いた。
「そうなんだよ。 だから、王都の有名なレストランでシェフになってさ。 いつか、タナカさんの店で食べた様な最高に美味い料理を作るんだって修行してたら……いつの間にか王都の店を畳んでて、行方知れずだったんだよ」
キュイジーヌはテーブルに項垂れる。
「それで、タナカを探すためにそのレストランを辞めてブルムフの冒険者ギルドに居たんだな?」
「あはは……冒険者ギルドなら色々情報が聞けると思ってね。 まぁ、実際は忙しくてそんな暇無かったんだけどね。 あははははは!」
「そうでしたか……すみません、キュイジーヌさん。 もし、知ってたらお教え出来たのですが……」
ローズが落ち込むと、キュイジーヌは慌てて首を横に振る。
「いやいや! とんでもないです! それに、今のローズ様は話しやすいけど……昔のローズ様は話し掛けたら命が消えそうだったからアタイには無理です」
「あぅ……ご、ごめんなさい」
フォローのつもりが、更に落ち込ませてしまいキュイジーヌはセムネイルに助け舟を求めようと必死に視線を送った。
「ふはははは! 昔の話だ、気にするなローズ。 じゃあ、今は無理だがブルムフに戻ったら一緒にタナカの店に行こうじゃないかキュイジーヌ」
「セムネイル様……ありがとうございます」
頭を優しく撫でられたローズは嬉しそうに微笑み、キュイジーヌはセムネイルの提案に大喜びした。
「本当だね! 約束だからね! アタイの料理をタナカさんに食べてもらえる……こうしちゃいられない! どんどん作るよー!」
元気を取り戻したキュイジーヌは袖をまくり、翼竜の解体へと戻って行った。
「やれやれ……キュイジーヌ、最近は俺に対して取り繕っていたのに素が出てたな。 それだけ嬉しかったのか。 なら……約束を守らないとな」
懐かしい味を再現してくれたキュイジーヌに感謝しながら、セムネイルは翼竜の唐揚げを堪能するのであった。
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