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第167話 治療の為の情事

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 セムネイルはハヤの側に駆け寄り、刻まれた淫紋を確認し舌打ちをする。

 「ちっ……おい、ソクド。 ハヤを攫った貴族は殺したが、問題はハヤの状態だ。 ハヤに刻まれた淫紋はどうやってかは分からんが、エオルニアの力で刻まれている。 ただ解除するのは無理だ」

 「そ、そんな。 どうすれば良いんですか!」

 セムネイルとソクドが会話している間も、ハヤは淫紋のせいで快楽を求めて悶えていた。

 「あんっ♡ はぁはぁはぁ♡ 苦しい、辛いよぉ、兄上♡ お兄ちゃぁん♡ 助けて、ハヤの中をぐちゃぐちゃにしてよぉっ♡ 早くぅぅぅっ♡」

 「ハヤに恋人や、ハヤが好きな奴は居ないのか?」

 セムネイルの質問にソクドは驚き渋々答える。

 「兄である俺の知ってる限りでは、ハヤに恋人は居ません。 ハヤを好きな奴は居ましたが……オーガに殺されてます。 ですが、何故そんな事を……?」

 「そうか……。 ハヤに刻まれている淫紋は2種類の重ね掛けだ。 胸糞悪いが、子宮高潮と情慾だな。 中出しされるまで発情し続け、それが発散されなければ誰彼構わずにセックスを求め始める。 これに抗えば……気が狂うだろう」

 余りに酷い妹の状態にソクドは目眩を起こし、その場で崩れた。

 「しっかりしろ! さっきも言ったが、ただでは解除出来んだけでハヤを助ける事は可能だ」

 「……ほ、本当ですか? どうしたら良いんですか!」

 「ハヤを一生愛せる男がハヤを抱いて中出しをするんだ。 その時に淫紋が一時的に弱まるから、俺が介入して淫紋の効果の対象をその相手だけに絞る。 そうすれば、ハヤは日常生活では問題無く生きられるだろう」

 セムネイルはソクドにハヤを助ける方法を説明したが、実際には確実に淫紋を消してハヤを助ける方法はある。

 「うゆぅ……♡ 誰か、誰でも良いからぁ♡ 犯して、ぐちゃぐちゃに中を掻き回して欲しいぃぃ♡ お兄ちゃん、セムネイルさまぁ♡」

 妻である勇者タリアを解放した時と同じ様に、ハヤと契約しセムネイルが抱けば淫紋を完全に消せるのだ。

 「だめ♡ 指でくちゅくちゅするの止まらない♡ ハヤおかしくなっちゃう、おかしくなっちゃうよぉ♡」

 だが、セムネイルにはその選択は取れない。 取ってはいけないのだ。

 妻達はセムネイルが好きなように生きる事を望んでいるが、過去の過ちからセムネイルは新たな女を作る事を躊躇っていた。

 「あぐっ♡ 指で、指でいっちゃう♡ いく♡ いくいく♡ いぐっ♡」

 ガクガクと腰を震わせ、ハヤは一人で火照る身体を慰め続けていた。 早くしないと、ハヤの自我は完全に消え去るだろう。

 だが、セムネイルは動けない。 弱みに付け込む様なやり方は止めるのだと決めたばかりなのだから。

 「じゃあ、セムネイルの兄貴がハヤを貰ってくれたら万事解決って事ですね!!」

 しかし、ソクドの良い笑顔にセムネイルの努力は水の泡となる。

 「……は? いやいや、ダメだろ。 誰か居ないのか? お前の妹を任せれる奴が」

 「目の前に居ます! な、ハヤ! セムネイルの兄貴なら一生大事にしてくれるぞ!」

 「ふぇ……♡ セムネイル様、ハヤを愛してくれるの?♡ あんなに酷い事したハヤを赦して愛してぐちゃぐちゃに犯してくれるの?♡ 嬉しいぃぃ♡ セムネイル様のお嫁さんになります♡」

 兄妹の様子にセムネイルは頭を抱えた。 ソクドを見る限り本気の様だし、今のハヤに正確な答えを出すのは不可能だ。

 それに、現実的に今からハヤの有望な相手を探す時間も無い。

 「はぁ……良いか? とりあえず、治療としてハヤを抱く。 だが、正気に戻ったハヤが俺が嫌だと言えば何とかしてやる」

 「ありがとうございます兄貴!」

 「いや……俺がハヤを妻にしたら、お前が義兄になるんじゃないのか? まぁどうでも良い。 この地下室ではハヤが可哀想だ。 此処に4次元の扉を開く、誰にも見られていないから大丈夫だとは思うが見張りを頼むぞ」

 「了解です! セムネイルの兄貴……どうか、妹を頼みます」

 ハヤを適当に4次元から出した布で包み4次元へとセムネイルが消えるまで、ソクドは深く頭を下げたままであった。

 ◆◇◆

 セムネイルは4次元に入ると、直ぐに離れた場所に小さな家を創造し中にハヤを連れて行く。

 見張り小屋に居た者には誰にも喋るなと念を押してある。

 そして、腕の中でびくびくと痙攣するハヤをベッドに優しく寝かせてからセムネイルも全裸になった。

 ハヤは全身汗だくで、綺麗な紫色の髪がじっとりと濡れ非常に色っぽい。

 「ハヤ、苦しいな。 直ぐに楽にしてやるからな」

 セムネイルはベッドの上で悶えるハヤの上に覆い被さり、優しくキスをする。

 「ん♡ んん♡ んぁ♡ セムネイル様……キス気持ち良いです♡」

 やっと触れてもらえた快楽にハヤの瞳はとろけ、セムネイルとのキスを味わう。

 舌を絡ませ、求め合う恋人同士の様に愛しいキスを交わす。

 ハヤの小柄で華奢な身体はまだ少女らしい幼さを残しつつ、出るところは出ておりセムネイルの欲情を誘う。

 「ハヤ……こういう事は初めてだな?」

 「んっ♡ は、はい……♡」

 確認をしたセムネイルは出来る限りの力を抜き、優しく身体に指を這わせ始めた。

 「ひゃんっ?!♡ んんんっ♡ ふぁ♡ ぞくぞくして……凄く気持ち良ぃです♡」

 淫紋のせいで、ハヤの身体は敏感になり過ぎている。 余りにも強烈な刺激を快楽として受け続けると、淫紋を解除してからも激しいセックスを求め続けることになってしまう。

 妻にならないかもしれないハヤが困らないように、なるべく優しいゆっくりとした快楽を与えようとセムネイルは慎重に愛撫する。

 「ハヤ……とても可愛いぞ」

 「んぁっ♡ そん、なっ♡ 耳元で囁かれるのも気持ち良ぃ、なんてぇ♡」

 紫色の髪を優しく手で撫でながら、セムネイルはハヤの首元にキスをする。

 「んんんっ♡ んはぁっ♡ あぅぅ……セムネイル様、優しいぃ♡」

 びくびくと腰を跳ねさせ、無機質な魔道具の刺激とは違う優しい刺激にハヤは夢中になった。

 「ハヤ、触るぞ?」

 セムネイルの手がゆっくりと下へと向かい、小ぶりな膨らみを優しく包んだ。

 「んっんっんっ♡ ん゙ぁ゙っ?!♡ 乳首しゅごぃっ♡ ビリビリってします♡ だめっいぐっ♡」

 ガクガクガクガク ガクガク プシャァッ♡

 固く尖った蕾を指先で転がすだけで、与えられる快楽にハヤは一瞬で達した。 そして、潮を吹き散らしガクガクと痙攣する。

 「なる程な……急いだほうが良さそうだ」

 軽い刺激だけで達したハヤを見て、淫紋がかなり侵食している事に気付いたセムネイルはハヤの足を開きゆっくりと股間をハヤの下腹部に充てがった。

 「ん゙ぁ゙♡ あ、あづいのが当たってます♡ セムネイル様のを遂に頂けるんですね♡ 下さい♡ 早く早く早く♡ ハヤの中に♡」

 ハヤの足がセムネイルの腰に回され、がっしりとホールドする。

 これ以上時間を掛けるのは結果としてハヤに後遺症を残すかもしれない。 セムネイルは覚悟を決めた。

 「ハヤ、もしお前が俺の事を好きになれなくても。 俺はこの先、ハヤを一生大切にしよう。 約束だ」

 そして、セムネイルの固く反り立った物がハヤの中へと突き立てられゆっくりと掻き分ける。

 「ん゙ん゙ぁ゙っ♡ あつっ♡ 太いですっ♡ ま、まだ挿入って……?!♡ お゙ごぉっ?!♡」  

 ズブズブ♡ ズブズブ♡ ドチュンッ♡ ゴリュッ♡

 プシャァァァァッ♡

 常人では到達出来ない、最奥を抉られたハヤは挿入されただけで達した。

 白目を剥き、ガクガクと痙攣する。

 「お゙っ♡ まっ、セムネイル様っ♡ い゙ぐっ?!♡ 凄すぎっ♡ お゙んっ♡ お゙んっお゙んっお゙んっ♡」

 セムネイルが射精するまで終われない行為に、ハヤは人生で味わったことの無い至高の快楽を知ってしまった。

 「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ♡ またい゙ぐぅぅぅぅぅ♡ もっと♡ もっと下さい♡ お゙っお゙っお゙っ♡ 気持ち良ぃぃぃぃっ♡」

 パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ♡

 激しめのピストンに、ハヤの腰は浮き可愛らしい臀部にセムネイルの腰が打ち付けられる。

 「ふっふっふっふっ、ハヤ……もうすぐだ。 もうすぐ楽になるからな」

 セムネイルは達する為に、ハヤの身体を蹂躙する。

 ハヤに与えらている快楽は決して忘れる事は出来ないだろう。 淫紋が無くとも、今後セムネイル以上に快楽を与えるセックスが出来る男などこの世には居ない。

 ハヤは朧気な自我の中で、恐れた筈の男に愛され抱かれる事に幸せを感じていた。

 パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ♡ 

 「セムネイル様っ♡ 好きっ♡ 好きですっ♡ もっと、もっと愛してくださいっ♡ 私、セムネイル様のお嫁さんになりたいっ♡ ん゙ぁ゙っ♡ 太くなっ♡ 嬉しいぃっ♡ だめ、だめだめ♡ いぎますっ♡ セムネイル様も一緒にっ♡ いぐっ♡ いぐっいぐっいぐっ♡ い゙ぐぅぅぅぅぅっ♡」

 パンッパンッパンッ♡ ゴリュッ♡ ビュルルルルルルルルルルルルルル♡ ビューーーーーーーーーー♡♡♡

 ビクビクッ♡ プシャァァァァッ♡♡♡

 ハヤの中にセムネイルの精が大量に放たれ、淫紋が薄くなった。 その隙にセムネイルは術式に介入し、淫紋を解除する。

 「ふぅ……ハヤ、良く頑張ったな。 今は、ぐっすりと眠れ」

 誘拐され、非道な目にあったハヤのの頭をセムネイルは優しく撫でる。 

 絶頂し続けるハヤは、幸せそうに眠るのであった。
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