【R-18】自称極悪非道な魔王様による冒険物語 ~俺様は好きにヤるだけだ~

秋刀魚妹子

文字の大きさ
上 下
157 / 253

第156話 セリスとグラの情事と一件落着

しおりを挟む
 「ただいま~……すまん、遅くなった」

 ヘトヘトになったセムネイルは、ようやく家に帰宅していた。   

 「セムネイル様、お帰りなさいませ」

 玄関でローズに出迎えられ、思わず頬が緩む。 ローズと口づけを交わしていると、セリスとリンが抱きついて来た。

 「貴方様、お帰りなさいませ」

 「セムネイル様、お帰りなさいませ!」

 次に腹にノラが突撃して来たが、鼻を鳴らして何やら怪訝な顔をする。

 「セムネイルお帰りー! ん? すんすん……ん?! セムネイル……俺と同じ肉食獣人の匂いがするぞ! 発情してる匂いだ!」

 「あぁ、トラブルを解決した時のだな。 獅子獣人のライの匂いだろ。 言っておくが、何もしてないからな?」

 嫉妬なのか、こんな顔のノラを見たことの無かったセムネイルは言い訳をした。 

 「ん?? セムネイルの雌にしなかったのか? してやれば良いのに。 プレーリー達やオルガ達も、セムネイルの雌になりたいって言ってたぞ?」

 「はいはーい、ノラはこっちに行こうね~」

 「そうですよノラさ~ん」

 「うぇぇえ?! 何でだ? 風呂か? 風呂何だろ! いーやーだーぞー!」

 ノラの純真無垢な発言にセムネイルが苦笑いで応えていると、セリスとリンが連行して行ったのでセムネイルは安堵のため息を吐いた。

 「ふぅ……あ、カリン、コリン」

 「「ここに。 お帰りなさいませ、セムネイル様」」

 「おう。 さっきの件だが、明日ちゃんと謝りたいとさ」

 セムネイルの言葉に2人は嬉しそうに微笑んだ。

 「「流石、セムネイル様です。 我が儘を聞いて下さり、ありがとうございました」」

 2人の頭を撫でてから、台所に向かうとサシャがシチューを温めてくれていた。

 「お兄さん、お帰り」

 「サシャ、すまない遅くなった。 服の件もセリスから聞いたよ、ありがとう」

 「良いのさね。 お兄さんは忙しいし、セリスちゃんに頼まれたしね。 それに、護衛を送ってくれただろ? 重かったから助かったよ」

 サシャが目配せをする先にはタリアとアヤメが褒めてほしそうにモジモジしていた。 セムネイルは苦笑し、2人を抱きしめてる。

 「タリア、アヤメ、ありがとうな」

 「えへへ……お帰りなさいませ、セムネイル様」

 「タリアが慌てて家に帰って来たから何事かと思いましたよ。 でも、私も迂闊でした」

 嬉しそうなタリアと、少し気落ちしたアヤメの頭を撫でる。

 「構わん。 助かったよ、ありがとう。 さて、晩飯といくか。 皆はもう風呂には入ったのか?」

 アヤメが幸せそう微笑むのを確認したセムネイルは、椅子に座りサシャが注いだシチューを食べ始めた。

 「ほい、どうぞ。 後はグラちゃんだけだよ。 皆と入るのは恥ずかしいってさ」

 「そうか。 グラ、後で一緒に入るぞ」

 「……ん」

 居間で寛いでいたグラは、少し耳を赤くして答えた。

 「お、美味い。 サシャ、ありがとう最高だよ」

 「本当かい? あはは、それなら頑張った甲斐があったかな?」

 セムネイルは残っていたシチューを全て美味しそうに平らげるのであった。

 ◆◇◆

 食事も終わり、セムネイルはグラと何故かセリスとの3人で風呂場に向かっていた。

 「あれ? セリスちゃんは……入ったよね?」

 「ふふ、何度でもお風呂は入って良いんですよ? ね? 貴方様」

 「当然だ。 皆も大分、風呂に馴れたな。 さて、グラ。 俺達3人だけだ。 腹を割って話そう」

 「そうですよ、グラさん。 私達と沢山腹を割って話しましょう♡」

 グラは2人が何を言い出したのかと目をぱちくりとさせるが、セリスに後ろから抱きしめられ柔らかな感触に身体を跳ねさせた。

 「ひゃんっ?! セ、セリスちゃん?」

 「ふわ~……グラさんの肌とてもすべすべで良いですねぇ♡」 

 「うむ、グラの抱き心地は堪らんだろ? セリス」

 「はい♡ 貴方様♡」

 全裸の2人に前も後ろも抱きつかれたグラは顔を真っ赤にして悶える。

 「えぇぇ? ちょっと、2人共……んっ♡ あむ♡ んんっ♡」

 セムネイルに唇を塞がれ、舌がグラの口を愛撫する。 そして、背中から抱きついたセリスはグラの可愛らしい蕾を指でコリコリと弄り始めた。

 「んぁっ♡ ま、待って♡ こんなにされたら♡ ひんっ♡」

 セリスの柔らかい感触が背中から襲い、愛しい男に激しいキスで愛される。 そんな快楽に身を焦がしたグラの下半身は大きくなり、膨張しビクビクと痙攣した。

 「グラ……お前が何に悩んでいるか、俺が知らないとでも思っていたのか?」

 「ひんっ♡ や、やめ♡ ダメだよ、セムネイル♡ セリスちゃん♡ んぁ?!♡ お尻にゴリゴリ硬いのが当たるんだけど……?♡」

 「はい♡ 貴方様の立派な物ですよ♡ グラさん♡」

 セムネイルの太く膨張した肉棒もお腹にゴリゴリと当たり、前後から肉棒に挟まれたグラは困惑しながら喘ぐ。

 「熱っ♡ あんっ♡ 待って、ゴリゴリしないで♡ あぅ……ひゃ♡ セリスちゃん?! そこ扱かれたらっ♡ んぁっ♡」

 「はぁはぁはぁ♡ グラさん、とっても可愛いです♡」

 荒い息遣いのセリスは、膨張した物をグラの桃尻に擦りながら片方の手でグラの物を扱き始めた。

 「んっんっんっんっんっ♡ んはぁ♡ やばいやばいやばい♡ セリスちゃんに扱かれるの気持ち良いよぉ♡」

 「えへへ……♡ 愛し合ってから話しをしましょうグラさん♡ 私……もう、我慢出来ませんわ♡」

 「えっ♡ あっ♡ あっあっあっあっ♡ 大きいのが入って……んぁっ♡」

 膨張し、固く張り詰めた肉棒をセリスはグラの淫肛に押しあてそのまま中へと入っていった。

 「んぎぃっ♡ ひゃぅっ♡ セムネイル、セムネイル♡ 好き、好き好き♡ ギュッてして、お願い♡ あんっ♡」

 セリスがグラの物を扱きながら、腰を桃尻に打ち付ける。

 風呂場にいやらしい音がパンパンと響き、グラは快楽から逃げるようにセムネイルを抱きしめた。

 「グラ……とても可愛いぞ。 ぐっ、俺にもグラの感触が伝わる。 グラ……好きだ。 愛しているぞ、グラ」

 「んぐっ♡ 嬉しい♡ 嬉しいよぉセムネイル♡ あぎぃっ♡ 深いぃっ♡ あっあっあっあっ♡」

 「ふふ♡ あぁ、幸せですわ♡ お゙っ♡ あっ♡ もう、出ちゃいます♡ グラさんの奥に沢山出ちゃいます♡ いくっ♡ いくいくいくっ♡ いくぅぅぅぅ♡」

 セリスは恍惚とした表情で、腰を振り続けグラの身体がビクビクと痙攣する。 そして、込み上げてきた快感に抗うことなく更に激しくピストンした。

 「いぐっ♡ 待って、これ以上したらいっちゃう♡ セムネイル見ないで、イクの見ないでぇっ♡ あっあっあぐっ♡ いぐっ♡ いぐぅ♡ んぁぁぁぁぁっ♡」

 パンパンパンパンパンパンパンパン♡ ゴリュッ♡

 ビュルルルルルルルルーーーー♡ ビューーーー♡

 「あ……お腹……いっぱいぃ♡ んぎぃっ♡」

 ビュルルル♡ ビューー♡ ビュッ♡

 物を引き抜かれた快感で、グラの物からも精が放たれセムネイルに抱きついたままグラは痙攣する。

 「可愛かったぞ、グラ」

 「あぅ……♡ 幸せぇ……♡ でも、やっぱりこの身体だと……妊娠は無理何だよねぇ……」

 セムネイルに抱かれてグラは、恍惚としながら本音を漏らす。 それは、他の妻姉妹が気を使わないようにグラが心の奥に隠し1人で苦しんでいた悩みであった。 

 「無理じゃない。 グラ、お前の身体は必ず元に戻してやる。 その時は、俺の子を孕んでくれ」

 「そうですよ、グラさん。 貴方様が、グラさんの事を考えていない訳無いじゃないですか。 私が相談した時にも、ふたつ返事で分かっていると言って下さってたんですよ?」

 「あはは……お見通しかぁ。 ありがとう、セムネイル。 それに、セリスちゃんも。 うん、そうだよねぇ……セムネイルなら何とかしてくれるよね」

 「当然だ。 俺に任せろ」

 グラは愛してくれる男の胸の中で、悩みが溶けていくのを感じた。 それと、同時に違和感も。

 「……あれ? そもそも、何故にセリスちゃんに私は抱かれたの? セムネイルだけで良かったよね……?」

 「ふふ、それはですね。 私がグラさんを抱きたかったからです! 私の愛を受け入れてくれて嬉しかったですよー!」

 抱きついて来たセリスに、グラは苦笑いで応えた。

 「あはは……セリスちゃんらしいのかな? でも、まぁ……いっか。 妻姉妹だもんね」

 「そうですよ♡」

 「ふはははは! うむ、一件落着だな!」

 セムネイルは長い一日を終え、2人の妻と仲睦まじく湯船に浸かるのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

「異端者だ」と追放された三十路男、実は転生最強【魔術師】!〜魔術の廃れた千年後を、美少女教え子とともにやり直す〜

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
アデル・オルラド、30歳。 彼は、22歳の頃に、前世の記憶を取り戻した。 約1000年前、アデルは『魔術学』の権威ある教授だったのだ。 現代において『魔術』は完全に廃れていた。 『魔術』とは、魔術式や魔術サークルなどを駆使して発動する魔法の一種だ。 血筋が大きく影響する『属性魔法』とは違い、その構造式や紋様を正確に理解していれば、所持魔力がなくとも使うことができる。 そのため1000年前においては、日常生活から戦闘、ものづくりまで広く使われていたのだが…… どういうわけか現代では、学問として指導されることもなくなり、『劣化魔法』『雑用魔法』扱い。 『属性魔法』のみが隆盛を迎えていた。 そんななか、記憶を取り戻したアデルは1000年前の『喪失魔術』を活かして、一度は王立第一魔法学校の教授にまで上り詰める。 しかし、『魔術学』の隆盛を恐れた他の教授の陰謀により、地位を追われ、王都をも追放されてしまったのだ。 「今後、魔術を使えば、お前の知人にも危害が及ぶ」 と脅されて、魔術の使用も禁じられたアデル。 所持魔力は0。 属性魔法をいっさい使えない彼に、なかなか働き口は見つからず、田舎の学校でブラック労働に従事していたが…… 低級ダンジョンに突如として現れた高ランクの魔物・ヒュドラを倒すため、久方ぶりに魔術を使ったところ、人生の歯車が再び動き出した。 かつて研究室生として指導をしていた生徒、リーナ・リナルディが、彼のもとを訪れたのだ。 「ずっと探しておりました、先生」 追放から五年。 成長した彼女は、王立魔法学校の理事にまでなっていた。 そして、彼女は言う。 「先生を連れ戻しに来ました。あなたには再度、王立第一魔法学校の講師になっていただきたいのです」 、と。 こうしてアデルは今度こそ『魔術学』を再興するために、再び魔法学校へと舞い戻る。 次々と成果を上げて成りあがるアデル。 前回彼を追放した『属性魔法』の教授陣は、再びアデルを貶めんと画策するが…… むしろ『魔術学』の有用性と、アデルの実力を世に知らしめることとなるのであった。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~

味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。 しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。 彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。 故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。 そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。 これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

教え上手な龍のおかげでとんでもないことになりました

明日真 亮
ファンタジー
 子爵家の長男であるレアンデル=アリウスは、剣は得意だが魔法が大の苦手。  生まれ持った火の紋章の加護により得意になるはずの火魔法も上手く使えない。  そのせいで通っている学園でも同級生にバカにされる日々を送っていた。  そんなある日、レアンデルは森の中で龍と出会う。  その龍はあらゆる知識を修め、龍の世界でも教鞭を執るほどの教え好き。  レアンデルの秘められた力に気付いた龍は自らの知識や経験を叩きこむ。  レアンデルの成長と出会いの物語。  紋章とは。龍とは。そして秘められた力とは――

処理中です...