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第153話 見張り番の誕生
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「さてと……ふむふむ、人間が40人、魔人が100人、鬼人22人、エルフ38人、ドワーフ30人、で……獣人が38人か」
セムネイルは平屋に向かっている途中、ローズに渡された羊皮紙を捲りながら4次元に住まう人数を確認していた。
「オルガの所はまだ住む人数には余裕があるな。 だが、プレーリーの所は増築が必要か。 ルグの所はさっき造ったし……新しい獣人達はアソコに住むことになるだろうから、ベア達用の家も養蜂場の側に建ててやるか……ん?」
セムネイルが平屋に向かっている途中、タリア達がジェイソンを連れて4次元の扉へと向かっているのを気配で察知する。
「もう話し合いが終わったのか? ちょっと寄るか」
そのまま向かうと、タリアがジェイソンと扉の前で話しをしていた。
「お疲れ、ジェイソンその様子だともう話は聞いたみたいだな」
「おう、セムネイルの旦那。 タリア様から色々聞いたぜ。 見張りは俺達に任せてくれ! 交代で、必ずこの門の側で見張る様に予定を組んでおくぜ」
「助かる。 だが、無理はするなよ。 明日、見張りをする者全員に装備一式を渡すからよろしく頼む」
セムネイルはジェイソンと会話しながら、門の側に見張り小屋を建てた。
「うぉっ?! 本当にすげぇな……。 こんな一瞬で……」
会話しながら出現した見張り小屋にジェイソンは驚き、中を見に入って行った。
「タリア、ありがとう。 そうだ、1つ頼んでも良いか?」
「えへへ……あ、勿論です! 何をしたら良いですか」
タリアの頭を撫でてやると、嬉しそうに微笑む。
「くっくっくっ、タリアは可愛いな。 おっと、そうだ。 サシャが、元奴隷にされた者達の服を調達に出ているだろ? 指輪で作られた専用の扉は指輪の持ち主にしか潜れ無いんだ。 すまないが、俺の代わりにサシャの様子を見に行って来てくれるか? 夜も遅くなって来た、心配なんだ」
「!? すみません……私かアヤメが付いて行くべきでした。 直ぐに行ってきます!!」
タリアは迂闊だった自身に気付き、慌てて家へと走って行った。
「おーい! タリア、気にするなよー? サシャを頼むー!」
セムネイルが大声で叫ぶが、タリアは一目散に家へと入ってしまう。 恐らく、自室に出している指輪の門を潜りに行ったのだろう。
「やれやれ、タリアなら任せても大丈夫だろ。 ジェイソン、俺は平屋に行くからよろしく頼むぞ~。 おっと、これはお前の分の装備な」
セムネイルは見張り小屋から出て来たジェイソンに、4次元から取り出したダンジョン産の武具を渡す。
「おぉ……凄い装備ですな。 本当に頂いて良いんですかい?」
「いや、むしろこんなガラクタですまん。 ルグに、もっとマシな装備を頼んでおくからそれまではソレを使ってくれ」
セムネイルがジェイソンに渡したのは上等な重鎧一式とミノタウロスキングが持っていたバトルアックスである。
「これが……ガラクタ? おいおい、こんな上等な重鎧と俺でも見たことないぐらいの業物のバトルアックスがガラクタだって……? いったいどんな装備が出来るってんですかい」
ジェイソンが手に持ったミノタウロスキングのバトルアックスは、売れば一生遊んで暮らせる程の価値が有るのだがセムネイルからするとゴミに等しい。
「ん? あぁ、多分オリハルコン製の武具だな。 もし、リクエストがあれば羊皮紙に纏めておいてくれ。 得意な防具や武器があるだろ?」
「……オリハルコン? 今、オリハルコンって言いました? いやいや、そんな……あり得ないですぜ。 見張りの装備に神話に登場するオリハルコンを? でも、セムネイルの旦那なら……本当に渡してきそうで怖い」
何やらジェイソンがフリーズしてしまったので、セムネイルはそそくさと平屋へと向かう事にした。
「すまん、よろしく頼むぞ~!」
セムネイルは平屋に向かっている途中、ローズに渡された羊皮紙を捲りながら4次元に住まう人数を確認していた。
「オルガの所はまだ住む人数には余裕があるな。 だが、プレーリーの所は増築が必要か。 ルグの所はさっき造ったし……新しい獣人達はアソコに住むことになるだろうから、ベア達用の家も養蜂場の側に建ててやるか……ん?」
セムネイルが平屋に向かっている途中、タリア達がジェイソンを連れて4次元の扉へと向かっているのを気配で察知する。
「もう話し合いが終わったのか? ちょっと寄るか」
そのまま向かうと、タリアがジェイソンと扉の前で話しをしていた。
「お疲れ、ジェイソンその様子だともう話は聞いたみたいだな」
「おう、セムネイルの旦那。 タリア様から色々聞いたぜ。 見張りは俺達に任せてくれ! 交代で、必ずこの門の側で見張る様に予定を組んでおくぜ」
「助かる。 だが、無理はするなよ。 明日、見張りをする者全員に装備一式を渡すからよろしく頼む」
セムネイルはジェイソンと会話しながら、門の側に見張り小屋を建てた。
「うぉっ?! 本当にすげぇな……。 こんな一瞬で……」
会話しながら出現した見張り小屋にジェイソンは驚き、中を見に入って行った。
「タリア、ありがとう。 そうだ、1つ頼んでも良いか?」
「えへへ……あ、勿論です! 何をしたら良いですか」
タリアの頭を撫でてやると、嬉しそうに微笑む。
「くっくっくっ、タリアは可愛いな。 おっと、そうだ。 サシャが、元奴隷にされた者達の服を調達に出ているだろ? 指輪で作られた専用の扉は指輪の持ち主にしか潜れ無いんだ。 すまないが、俺の代わりにサシャの様子を見に行って来てくれるか? 夜も遅くなって来た、心配なんだ」
「!? すみません……私かアヤメが付いて行くべきでした。 直ぐに行ってきます!!」
タリアは迂闊だった自身に気付き、慌てて家へと走って行った。
「おーい! タリア、気にするなよー? サシャを頼むー!」
セムネイルが大声で叫ぶが、タリアは一目散に家へと入ってしまう。 恐らく、自室に出している指輪の門を潜りに行ったのだろう。
「やれやれ、タリアなら任せても大丈夫だろ。 ジェイソン、俺は平屋に行くからよろしく頼むぞ~。 おっと、これはお前の分の装備な」
セムネイルは見張り小屋から出て来たジェイソンに、4次元から取り出したダンジョン産の武具を渡す。
「おぉ……凄い装備ですな。 本当に頂いて良いんですかい?」
「いや、むしろこんなガラクタですまん。 ルグに、もっとマシな装備を頼んでおくからそれまではソレを使ってくれ」
セムネイルがジェイソンに渡したのは上等な重鎧一式とミノタウロスキングが持っていたバトルアックスである。
「これが……ガラクタ? おいおい、こんな上等な重鎧と俺でも見たことないぐらいの業物のバトルアックスがガラクタだって……? いったいどんな装備が出来るってんですかい」
ジェイソンが手に持ったミノタウロスキングのバトルアックスは、売れば一生遊んで暮らせる程の価値が有るのだがセムネイルからするとゴミに等しい。
「ん? あぁ、多分オリハルコン製の武具だな。 もし、リクエストがあれば羊皮紙に纏めておいてくれ。 得意な防具や武器があるだろ?」
「……オリハルコン? 今、オリハルコンって言いました? いやいや、そんな……あり得ないですぜ。 見張りの装備に神話に登場するオリハルコンを? でも、セムネイルの旦那なら……本当に渡してきそうで怖い」
何やらジェイソンがフリーズしてしまったので、セムネイルはそそくさと平屋へと向かう事にした。
「すまん、よろしく頼むぞ~!」
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