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第150話 やるべき事
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「ローズ、すまない俺のミスで怖い思いをさせたな」
ソクド達と別れたセムネイルは、4次元の家に戻りローズ達に謝っていた。
「とんでないですセムネイル様! 私こそすみません、タリアさんとアヤメさんが直ぐに4次元から出すべきと言ってくれたのに……私が止めたんです」
「そうか……なら、ローズのミスは俺のミスだ。 タリア、アヤメ、皆を守ってくれてありがとう」
タリアとアヤメはセムネイルに謝られ、とても複雑な表情で頷く。
「いえ……本当なら、あの娘が動いた瞬間に首を刎ねる事は可能でした。 でも、色々考えてしまい動けませんでした……留守をお預かりしておきながら、申し訳ありません」
「私も同罪です。 ローズ姐さんを守り抜く事に固執し、鬼人族の方々を救ける為に動けませんでした」
4人が互いに謝るのを見ていたセリス達は黙っていたが、見兼ねたグラが手を叩きその場を終わらせる。
「はいはい、終わり終わり~! 結果的に、オルガ達は無事だしソクド達とも友好関係を築けた。 だから、これ以上謝り続けるのは不毛だと思うよ~?」
「む……グラの言う通りか。 ありがとう、グラ。 よし、今後は4次元の扉は俺が離れる時は必ず仕舞う事にする。 だが、万が一に備えて見張りの任は必要だな……タリア、アヤメ、ジェイソン達と相談して交代で見張りが立てれるように決めてくれ」
「「はい! 任せて下さい!」」
名誉挽回の為にタリアとアヤメは笑顔で応え、ジェイソン達の下へと向かった。 因みにカリンとコリンは他に怪我人が居ないか、キュイジーヌのレストランへ確認に行っている。
「頼んだ。 ローズ、今日頼んでいた人数の把握は終わっているか?」
「は、はい! 勿論です。 これと……これが纏めた羊皮紙になります。 それと、奴隷市場から救出された娘達に少し問題が発生している様です。 お手数ですが、後で工房と養蜂場に行ってあげて下さい」
「ふっ、流石だなローズ。 完璧に纏められているな。 じゃあ、この後にでも顔を出してみる……か。 あ! しまった……セリス、服を買いに行くのを忘れていたな」
セムネイルは元奴隷達の衣服を買うのを忘れていた事を思い出し、自身の頭を叩く。
「ふふ、サシャさんに先程お願いしましたわ」
「そうか。 だからサシャが居ないんだな。 ありがとう、セリス。 だが、約束は約束だ。 今度、一緒に市場に行こうな」
「はい♡ 楽しみにしております」
「えー! セリスさんだけズルいですー!」
「なぁ、セリス。 俺腹減ったんだけどー!」
幸せそうに笑うセリスに、リンが頬を膨らませ嫉妬するが隣のノラは気にしていないのかずっと腹の虫を鳴らしている。
「はいはい、ノラちゃんご飯にしようね~。 セムネイル、サシャさんが夕飯用にシチュー作ってくれてるわよ。 ふふ、今度は焦がさずに作れたのね」
台所からグラが鍋を持ってテーブルへと置いた。
「あはは……サシャさん、お昼に失敗した後直ぐにキュイジーヌさんの所に行って練習したそうですよ」
ローズの言葉にセムネイルは嬉しそうに笑う。 自分の為に練習したのかと想うだけで、今日色々あった嫌なことが溶けていくのを感じる。
疲れていたセムネイルだが、気合を入れ直し本日最後の仕事へと向かう。
「おぉ、美味そうだ。 だが、俺は先に工房と養蜂場に顔を出しとかないとな。 夜になる前に行った方がいいだろう。 俺の事は気にせずに、皆先に食べてゆっくりしていてくれ」
「はいは~い。 ノラちゃんお待たせ~!」
「やったー! 飯だー!」
セムネイルは美味しそうにシチューを食べるノラの頭を撫でた後、妻達の頬にキスをしてから外へと向かった。
ソクド達と別れたセムネイルは、4次元の家に戻りローズ達に謝っていた。
「とんでないですセムネイル様! 私こそすみません、タリアさんとアヤメさんが直ぐに4次元から出すべきと言ってくれたのに……私が止めたんです」
「そうか……なら、ローズのミスは俺のミスだ。 タリア、アヤメ、皆を守ってくれてありがとう」
タリアとアヤメはセムネイルに謝られ、とても複雑な表情で頷く。
「いえ……本当なら、あの娘が動いた瞬間に首を刎ねる事は可能でした。 でも、色々考えてしまい動けませんでした……留守をお預かりしておきながら、申し訳ありません」
「私も同罪です。 ローズ姐さんを守り抜く事に固執し、鬼人族の方々を救ける為に動けませんでした」
4人が互いに謝るのを見ていたセリス達は黙っていたが、見兼ねたグラが手を叩きその場を終わらせる。
「はいはい、終わり終わり~! 結果的に、オルガ達は無事だしソクド達とも友好関係を築けた。 だから、これ以上謝り続けるのは不毛だと思うよ~?」
「む……グラの言う通りか。 ありがとう、グラ。 よし、今後は4次元の扉は俺が離れる時は必ず仕舞う事にする。 だが、万が一に備えて見張りの任は必要だな……タリア、アヤメ、ジェイソン達と相談して交代で見張りが立てれるように決めてくれ」
「「はい! 任せて下さい!」」
名誉挽回の為にタリアとアヤメは笑顔で応え、ジェイソン達の下へと向かった。 因みにカリンとコリンは他に怪我人が居ないか、キュイジーヌのレストランへ確認に行っている。
「頼んだ。 ローズ、今日頼んでいた人数の把握は終わっているか?」
「は、はい! 勿論です。 これと……これが纏めた羊皮紙になります。 それと、奴隷市場から救出された娘達に少し問題が発生している様です。 お手数ですが、後で工房と養蜂場に行ってあげて下さい」
「ふっ、流石だなローズ。 完璧に纏められているな。 じゃあ、この後にでも顔を出してみる……か。 あ! しまった……セリス、服を買いに行くのを忘れていたな」
セムネイルは元奴隷達の衣服を買うのを忘れていた事を思い出し、自身の頭を叩く。
「ふふ、サシャさんに先程お願いしましたわ」
「そうか。 だからサシャが居ないんだな。 ありがとう、セリス。 だが、約束は約束だ。 今度、一緒に市場に行こうな」
「はい♡ 楽しみにしております」
「えー! セリスさんだけズルいですー!」
「なぁ、セリス。 俺腹減ったんだけどー!」
幸せそうに笑うセリスに、リンが頬を膨らませ嫉妬するが隣のノラは気にしていないのかずっと腹の虫を鳴らしている。
「はいはい、ノラちゃんご飯にしようね~。 セムネイル、サシャさんが夕飯用にシチュー作ってくれてるわよ。 ふふ、今度は焦がさずに作れたのね」
台所からグラが鍋を持ってテーブルへと置いた。
「あはは……サシャさん、お昼に失敗した後直ぐにキュイジーヌさんの所に行って練習したそうですよ」
ローズの言葉にセムネイルは嬉しそうに笑う。 自分の為に練習したのかと想うだけで、今日色々あった嫌なことが溶けていくのを感じる。
疲れていたセムネイルだが、気合を入れ直し本日最後の仕事へと向かう。
「おぉ、美味そうだ。 だが、俺は先に工房と養蜂場に顔を出しとかないとな。 夜になる前に行った方がいいだろう。 俺の事は気にせずに、皆先に食べてゆっくりしていてくれ」
「はいは~い。 ノラちゃんお待たせ~!」
「やったー! 飯だー!」
セムネイルは美味しそうにシチューを食べるノラの頭を撫でた後、妻達の頬にキスをしてから外へと向かった。
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