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第122話 暴走寸前
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「つまり……あなた方は拐われた仲間を助けに此処に来たと」
「そうだ。 そうしたら、この男が奴隷市場で殺戮をしていた。 仲間を助ける為に、こうして捕まえたって訳だ」
「うん、そうよ」
セムネイルとグラは駆け付けた衛兵達に、打ち合わせ通りのシナリオを説明していた。
「我等衛兵も人拐いの事を聞いていましたが……やはり此処に。 にしても……何て酷い事を。 おい、お前! 本当にお前がやったんだな!?」
怒鳴る衛兵の後ろでは、街に入る時にちょっかいをかけてきた衛兵が青ざめて周囲を見ているのをセムネイルは見逃さなかった。
衛兵に問われたキンは一瞬セムネイルの顔色を窺ってから、頷く。
「おい! コイツ、冒険者ギルドから仲間殺しで手配されていた元Aランク冒険者のキンじゃないのか? なるほどな……元Aランクなら、この惨状は納得だ」
「よし、なら確定だな。 連れて行け! お二人は冒険者で?」
セムネイルとグラは衛兵に冒険者のタグを見せる。
「Cランク冒険者パーティー魔王の花束か……よし、記録は書いたからもう帰って大丈夫ですよ。 それと、拐われたお仲間は……」
「あぁ、何とか間に合って助けれたんだ。 今は別の所に避難させている。 それと……これは助言だ。 1番奥の店には様々な書類があるだろう。 例えば……人拐いを手助けしている衛兵とかな」
「なっ?! まさか……そんな」
セムネイルの言葉に衛兵は思い当たる節があったのか、顎に手を当てて考える。
「実は、奴隷市場とは国からの許可が出ている商売ゆえに今まで我等衛兵は手出し出来なかったのです。 これを機に、全て洗ってみるとしましょう。 情報、感謝します! 私はこの街ミンガムの衛兵長をしているポリと申します」
「セムネイルだ。 隣は妻の1人グラだ」
「よろしくね、衛兵長さん」
ポリは美しいグラに微笑みかけられ、頬を赤くする。
「し、失礼! それでは、お気を付けて。 おい! ソイツを詰め所の牢屋に連れて行け! お前達は悪事の証拠を探すぞ!」
「「「「「「はっ!」」」」」」
セムネイルは奴隷市場を出る前に、顔を青ざめて立ち尽くす衛兵の横に立ち呟いた。
「もし、罪を白状せずに逃げ延びようとすれば……お前もこの光景と同じ目に合うからな?」
「ひっ……!? あ、ああ……」
人拐いに協力していた衛兵はその場で尻もちをつき、身体を震わせ恐怖した。
◆◇◆
セムネイルとグラは適当な宿屋を見つけ、鍵の掛けれる部屋を借りた。
「よし、グラ。 家に帰ろ……ぐっ?!」
「セムネイル!? どうしたの!?」
4次元の扉を出し、潜ろうとしたセムネイルが突然胸を抑えて苦しみ始めた。
グラが咄嗟に支えると、身体の熱さに驚く。
「はぁはぁはぁ……大丈夫だグラ。 少し、欲望のバランスが崩れただけだ……殺しまくったからな」
「もぉ! セムネイル……やっぱり抱く女数が足りてないんでしょ? 昔だったら、戦闘の後は何日も何百という女を抱いてバランスとってたじゃん!」
「はぁはぁ……グラ、俺はもう、昔の様な過ちは繰り返したくないんだ」
セムネイルの身体は更に熱くなり、ズボンが裂けるほどに下腹部が盛り上がっている。
「分かったよ……セムネイルの気持ち、私が受け止めて上げる。 全部は無理だけど、一旦落ち着いたら家に帰って貴女の妻達全員で……ちょっ、セムネイル、待っ♡ ひゃんっ♡」
服を脱ぎ散らかしたセムネイルは、グラのローブをひん剥きそのまま宿屋のベットへと倒れて行った。
「そうだ。 そうしたら、この男が奴隷市場で殺戮をしていた。 仲間を助ける為に、こうして捕まえたって訳だ」
「うん、そうよ」
セムネイルとグラは駆け付けた衛兵達に、打ち合わせ通りのシナリオを説明していた。
「我等衛兵も人拐いの事を聞いていましたが……やはり此処に。 にしても……何て酷い事を。 おい、お前! 本当にお前がやったんだな!?」
怒鳴る衛兵の後ろでは、街に入る時にちょっかいをかけてきた衛兵が青ざめて周囲を見ているのをセムネイルは見逃さなかった。
衛兵に問われたキンは一瞬セムネイルの顔色を窺ってから、頷く。
「おい! コイツ、冒険者ギルドから仲間殺しで手配されていた元Aランク冒険者のキンじゃないのか? なるほどな……元Aランクなら、この惨状は納得だ」
「よし、なら確定だな。 連れて行け! お二人は冒険者で?」
セムネイルとグラは衛兵に冒険者のタグを見せる。
「Cランク冒険者パーティー魔王の花束か……よし、記録は書いたからもう帰って大丈夫ですよ。 それと、拐われたお仲間は……」
「あぁ、何とか間に合って助けれたんだ。 今は別の所に避難させている。 それと……これは助言だ。 1番奥の店には様々な書類があるだろう。 例えば……人拐いを手助けしている衛兵とかな」
「なっ?! まさか……そんな」
セムネイルの言葉に衛兵は思い当たる節があったのか、顎に手を当てて考える。
「実は、奴隷市場とは国からの許可が出ている商売ゆえに今まで我等衛兵は手出し出来なかったのです。 これを機に、全て洗ってみるとしましょう。 情報、感謝します! 私はこの街ミンガムの衛兵長をしているポリと申します」
「セムネイルだ。 隣は妻の1人グラだ」
「よろしくね、衛兵長さん」
ポリは美しいグラに微笑みかけられ、頬を赤くする。
「し、失礼! それでは、お気を付けて。 おい! ソイツを詰め所の牢屋に連れて行け! お前達は悪事の証拠を探すぞ!」
「「「「「「はっ!」」」」」」
セムネイルは奴隷市場を出る前に、顔を青ざめて立ち尽くす衛兵の横に立ち呟いた。
「もし、罪を白状せずに逃げ延びようとすれば……お前もこの光景と同じ目に合うからな?」
「ひっ……!? あ、ああ……」
人拐いに協力していた衛兵はその場で尻もちをつき、身体を震わせ恐怖した。
◆◇◆
セムネイルとグラは適当な宿屋を見つけ、鍵の掛けれる部屋を借りた。
「よし、グラ。 家に帰ろ……ぐっ?!」
「セムネイル!? どうしたの!?」
4次元の扉を出し、潜ろうとしたセムネイルが突然胸を抑えて苦しみ始めた。
グラが咄嗟に支えると、身体の熱さに驚く。
「はぁはぁはぁ……大丈夫だグラ。 少し、欲望のバランスが崩れただけだ……殺しまくったからな」
「もぉ! セムネイル……やっぱり抱く女数が足りてないんでしょ? 昔だったら、戦闘の後は何日も何百という女を抱いてバランスとってたじゃん!」
「はぁはぁ……グラ、俺はもう、昔の様な過ちは繰り返したくないんだ」
セムネイルの身体は更に熱くなり、ズボンが裂けるほどに下腹部が盛り上がっている。
「分かったよ……セムネイルの気持ち、私が受け止めて上げる。 全部は無理だけど、一旦落ち着いたら家に帰って貴女の妻達全員で……ちょっ、セムネイル、待っ♡ ひゃんっ♡」
服を脱ぎ散らかしたセムネイルは、グラのローブをひん剥きそのまま宿屋のベットへと倒れて行った。
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