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第116話 南の街ミンガム
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「おはよう、皆」
「おはようございます」
セムネイルがローズを連れて寝室を出ると、他の妻達もセムネイルを連れて出て来た。
「あはは、お兄さんとはさっきまで一緒に居たから変な感じだね」
「ふふ、そうですねサシャさん」
「朝までセムネイル様と一緒なの幸せ過ぎます……」
「リン大丈夫か? 顔真っ赤だぞー?」
「あわわ……今日も朝まで致してしまった……」
「うん、セムネイル様眠りながら朝まで悶えてたから……加減しなさいよタリア」
「「悶えながら眠るセムネイル様もとても素敵でした」」
「カリンちゃんとコリンちゃんの性癖が心配だよ……。 セムネイル、今日こそ依頼を完了しに行くのよね」
妻達と一緒だった分裂した自身を吸収していたセムネイルがグラの問いに頷く。
「勿論だ。 逃亡している奴隷達の身も心配だかな。 予定では今日には目的の街ミンガムに着くだろ」
「分かったわ。 ローズちゃんとセリスちゃん、一緒に朝食作ってくれる? またサンドイッチに挑戦したいの」
「ふふ、勿論ですグラさん」
「良いですね、一緒に作りましょう」
「私も手伝います!」 「俺もつまみ食いだー!」 「あはは、ノラちゃんの大事な仕事だね」
「わ、私も手伝います!」 「「アヤメがやる気スイッチ入ってる。 私達も頑張ります!」」
妻達が仲良く階段を降りていくのをセムネイルは腰を叩きながら見ていた。
「うむ、妻達が仲が良いのを見るのは幸せだな。 それと、タリア」
唯一残ったタリアが顔を真っ赤にしていると、セムネイルが急接近する。
「ひゃ、ひゃい! な、何でしょうか……やっぱり朝までは嫌です……?」
「ふっ、そんな訳無いだろ? 一緒に居る時にも言った筈だ。 幾らでも求めてくれ、それに俺はタリアの情熱的な所……大好きだぞ」
耳元で囁かれたタリアは顔を更に赤く染め、廊下へと座り込んだ。
「ひゃい……♡ あ、腰……抜けちゃいました」
「くっくっくっ、可愛いなタリアは。 どれ、俺がリビングまで運んでやろう」
「あ、ありがとうございます……♡」
この後、他の妻姉妹から嫉妬の嵐で揉みくちゃにされたがタリアは幸せそうに笑っていた。
◆◇◆
朝食を摂ったセムネイル達は旅を続けており、日が暮れる前に目的地である南の街ミンガムへと到着出来た。
ミンガムはブルムフよりも小さく、城壁も低めだ。
代わりに多くの商人が行き交い、大きな市場が街の中央で賑わっていた。
街に入る際に、リンとノラを見た衛兵から難癖をつけられたがセムネイルの殺気に股間を濡らし慌てて通されたのは言うまでもないだろう。
「お~、此処がミンガムか。 街の規模はブルムフの半分以下だが、市場の規模はミンガムの方が上だな」
セムネイル達は中央の市場へと向かっていた。
「貴方様、冒険者ギルドは過ぎましたがよろしいのですか?」
「ん? あぁ、ギルドに行くのは後だ。 先ずは、家畜と野菜やら果物の種を買いに行くぞ。 オルガとプレーリーが泣いてるからな」
「あはは、そうね。 キュイジーヌの料理は絶品だけど、流石に畑が荒野になるのは勘弁ね」
「はい、プレーリーさん泣きながら野菜チップス食べてましたから」
「あ! そういえばセムネイル! ベアがそろそろ蜂蜜食べれるぞって言ってたぞー!」
セムネイルは妻達を連れて買い物を楽しんでいた。 しかし、幾人かの商人がリンとノラを品定めする様な目で見る。
「ねぇ、セムネイル」
「分かってる。 まぁ、手を出して来たら誰だろうが殺すがな」
愚かにもリンとノラを狙う者達が居るようだが、セムネイルとグラには既に察知されており襲撃を企む者達は地獄を見ることになるだろう。
「おはようございます」
セムネイルがローズを連れて寝室を出ると、他の妻達もセムネイルを連れて出て来た。
「あはは、お兄さんとはさっきまで一緒に居たから変な感じだね」
「ふふ、そうですねサシャさん」
「朝までセムネイル様と一緒なの幸せ過ぎます……」
「リン大丈夫か? 顔真っ赤だぞー?」
「あわわ……今日も朝まで致してしまった……」
「うん、セムネイル様眠りながら朝まで悶えてたから……加減しなさいよタリア」
「「悶えながら眠るセムネイル様もとても素敵でした」」
「カリンちゃんとコリンちゃんの性癖が心配だよ……。 セムネイル、今日こそ依頼を完了しに行くのよね」
妻達と一緒だった分裂した自身を吸収していたセムネイルがグラの問いに頷く。
「勿論だ。 逃亡している奴隷達の身も心配だかな。 予定では今日には目的の街ミンガムに着くだろ」
「分かったわ。 ローズちゃんとセリスちゃん、一緒に朝食作ってくれる? またサンドイッチに挑戦したいの」
「ふふ、勿論ですグラさん」
「良いですね、一緒に作りましょう」
「私も手伝います!」 「俺もつまみ食いだー!」 「あはは、ノラちゃんの大事な仕事だね」
「わ、私も手伝います!」 「「アヤメがやる気スイッチ入ってる。 私達も頑張ります!」」
妻達が仲良く階段を降りていくのをセムネイルは腰を叩きながら見ていた。
「うむ、妻達が仲が良いのを見るのは幸せだな。 それと、タリア」
唯一残ったタリアが顔を真っ赤にしていると、セムネイルが急接近する。
「ひゃ、ひゃい! な、何でしょうか……やっぱり朝までは嫌です……?」
「ふっ、そんな訳無いだろ? 一緒に居る時にも言った筈だ。 幾らでも求めてくれ、それに俺はタリアの情熱的な所……大好きだぞ」
耳元で囁かれたタリアは顔を更に赤く染め、廊下へと座り込んだ。
「ひゃい……♡ あ、腰……抜けちゃいました」
「くっくっくっ、可愛いなタリアは。 どれ、俺がリビングまで運んでやろう」
「あ、ありがとうございます……♡」
この後、他の妻姉妹から嫉妬の嵐で揉みくちゃにされたがタリアは幸せそうに笑っていた。
◆◇◆
朝食を摂ったセムネイル達は旅を続けており、日が暮れる前に目的地である南の街ミンガムへと到着出来た。
ミンガムはブルムフよりも小さく、城壁も低めだ。
代わりに多くの商人が行き交い、大きな市場が街の中央で賑わっていた。
街に入る際に、リンとノラを見た衛兵から難癖をつけられたがセムネイルの殺気に股間を濡らし慌てて通されたのは言うまでもないだろう。
「お~、此処がミンガムか。 街の規模はブルムフの半分以下だが、市場の規模はミンガムの方が上だな」
セムネイル達は中央の市場へと向かっていた。
「貴方様、冒険者ギルドは過ぎましたがよろしいのですか?」
「ん? あぁ、ギルドに行くのは後だ。 先ずは、家畜と野菜やら果物の種を買いに行くぞ。 オルガとプレーリーが泣いてるからな」
「あはは、そうね。 キュイジーヌの料理は絶品だけど、流石に畑が荒野になるのは勘弁ね」
「はい、プレーリーさん泣きながら野菜チップス食べてましたから」
「あ! そういえばセムネイル! ベアがそろそろ蜂蜜食べれるぞって言ってたぞー!」
セムネイルは妻達を連れて買い物を楽しんでいた。 しかし、幾人かの商人がリンとノラを品定めする様な目で見る。
「ねぇ、セムネイル」
「分かってる。 まぁ、手を出して来たら誰だろうが殺すがな」
愚かにもリンとノラを狙う者達が居るようだが、セムネイルとグラには既に察知されており襲撃を企む者達は地獄を見ることになるだろう。
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