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第72話 買い出し終了と建築
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「よし、やっと帰ってきたな。 亜人の娘達に買ったやつ渡したら、皆でタナカの店に行こう。 ちょうど晩飯にも良さげな時間だな」
「うへー、もう夕方だよセムネイル。 久し振りに歩き疲れたよ」
「ふふ、グラさんは酪農家さんの所でも張り切って鶏捕まえてましたからお疲れです」
セムネイル達はあれから、紹介された街外れの農場と酪農家を訪れ必要な物を買い物しサシャの宿屋前まで戻って来た。 往復でかなりの時間を要し、朝出たのだが既に夜が近付いていた。
「でも、セムネイル。 道具とか柵とかは買わなかったよね」
「ん? あぁ、見たら同じ物を4次元で作れるから。 サクッと作ってやるから待ってろ」
宿屋に入り、受付のサシャに挨拶し地下への部屋に入る。
そして、4次元の扉を潜り平屋へと向かう。
「流石にノラ達はもう森から帰って来てるな。 皆、平屋の中か。 すまん、二人共。 俺は農場エリアと酪農エリアを作ってくるから亜人の娘達を呼んで来てくれ」
「了解よ」 「畏まりました」
グラとセリスが平屋に入って行き、セムネイルは近くの森へと向かう。
「狭間の魔王が命じる、木よ踊れ、石よ助けよ、我が命を聞け! 創造の手本!!」
辺り一面の森が消え去り、先程見た農場とそっくりな建物や柵、畑が並んだ。 次いでに必要な道具も全て再現されて作られている。
「よし、上出来だな。 次は……」
セムネイルは農場エリアの隣にもう一度権能を使用し、酪農エリアを作り出す。
「で……この柵の中に買った動物達を入れておけば完璧だな」
酪農家の所で買った動物達を4次元の牢屋から順番に放り出す。
動物達はパニックになっていたが次第に落ち着き、草を食べ始めた。
「「「「「「「「すごーーい!」」」」」」」」
「「「「「えぇぇぇぇ?!」」」」」
声が聞こえ、後ろを振り返ると亜人の娘達がセリスとグラに連れられ出て来ていた。
「おう、ありがとうグラ、セリス。 皆どうだ? 中々だろ」
鬼人達は口をあんぐりと開いたまま固まり、エルフ達は白目を剥いて固まってしまった。 リンがそれを見てクスクスと笑っていてとても可愛らしい。
元気なのは先程声を上げていた獣人達とドワーフ達だ。
「うはー! 凄いな! セムネイル様は神様なのか? もしや、獣神様と知り合いか?」
「凄いだろ! ノラの雄はとても凄いのだ!」
熊獣人のベア達は大興奮で突如として現れた建物に釘付けだ。 後ろのノラは自慢気に胸を張っていてとても愛らしい。
「セムネイル様……本当に神様じゃないてすよね?」
鍛冶と物作りが得意なドワーフのルグは、尊敬の眼差しでセムネイルを見つめていた。
「いや、俺は神等では無い。 俺は欲望と狭間の魔王だからな、4次元の中ならこれぐらい容易い」
「いや……どっちにしても、とんでもないお方ですよ。 あはは……」
「オルガ達やプレーリー達が固まってる間に、お前達のも作りに行くぞ。 付いて来てくれ」
セムネイルは残りの鍛冶場と養蜂場を作りに向かう。
「セムネイル様、大きな鍛冶場がいいです!」 「俺達の養蜂場も大っきいのが良いぞ! 沢山蜂蜜取れるからな!」
「分かった分かった、そう思って反対の場所に作るんだから待ってろ」
セムネイルは、家を基準に北西に農場エリアを作り、北東に酪農エリアを作った。 そして真反対の南西に鍛冶場エリアと南東に養蜂場エリアを作るべく移動する。
「この辺だな。 少し離れてろ。 狭間の魔王が命じる、木よ踊れ、石よ助けよ、我が命を聞け! 創造の手本!!」
草原があっという間に巨大な鍛冶場になり、ドワーフ達から喝采が上がる。
「知り合いの鍛冶場を大きく広く作ってみた。 中も道具は揃ってるが不具合が有ればまた言ってくれ」
「ありがとうございますセムネイル様! 早速中を見てきますー!」
ルグ達は歓喜しながら巨大な建物の中へと走っていった。
「ベア、次に養蜂場何だが……作れるが、蜂は売ってなかった。 俺は生き物は出せないんだが、どんな蜂が良いんだ? 明日にでも捕まえて来てやるから」
「うはは! 優しいんだなセムネイル様は。 ありがとう、蜜蜂っていう小さな蜂達が必要だ。 えっと、今絵を描くから待っててくれ」
ベアはしゃがみ、地面に枝で絵を描いた。
「こんな巣に蜜蜂の女王や他の蜜蜂達が沢山住んでる。 できれば丸ごと欲しいな!」
「分かった、ではとりあえず養蜂場だけ作るから下がってくれ。狭間の魔王が命じる、木よ踊れ、石よ助けよ、我が命を聞け! 創造の手本!!」
一面に広がる養蜂の木箱を見てベア達は大はしゃぎだ。
「うはー! 凄い! 凄すぎる! セムネイル様は神様だー!」 「「「「「「「神様だー!」」」」」」」
獣人達の神様コールにセムネイルは満更でもない顔で笑った。
「うへー、もう夕方だよセムネイル。 久し振りに歩き疲れたよ」
「ふふ、グラさんは酪農家さんの所でも張り切って鶏捕まえてましたからお疲れです」
セムネイル達はあれから、紹介された街外れの農場と酪農家を訪れ必要な物を買い物しサシャの宿屋前まで戻って来た。 往復でかなりの時間を要し、朝出たのだが既に夜が近付いていた。
「でも、セムネイル。 道具とか柵とかは買わなかったよね」
「ん? あぁ、見たら同じ物を4次元で作れるから。 サクッと作ってやるから待ってろ」
宿屋に入り、受付のサシャに挨拶し地下への部屋に入る。
そして、4次元の扉を潜り平屋へと向かう。
「流石にノラ達はもう森から帰って来てるな。 皆、平屋の中か。 すまん、二人共。 俺は農場エリアと酪農エリアを作ってくるから亜人の娘達を呼んで来てくれ」
「了解よ」 「畏まりました」
グラとセリスが平屋に入って行き、セムネイルは近くの森へと向かう。
「狭間の魔王が命じる、木よ踊れ、石よ助けよ、我が命を聞け! 創造の手本!!」
辺り一面の森が消え去り、先程見た農場とそっくりな建物や柵、畑が並んだ。 次いでに必要な道具も全て再現されて作られている。
「よし、上出来だな。 次は……」
セムネイルは農場エリアの隣にもう一度権能を使用し、酪農エリアを作り出す。
「で……この柵の中に買った動物達を入れておけば完璧だな」
酪農家の所で買った動物達を4次元の牢屋から順番に放り出す。
動物達はパニックになっていたが次第に落ち着き、草を食べ始めた。
「「「「「「「「すごーーい!」」」」」」」」
「「「「「えぇぇぇぇ?!」」」」」
声が聞こえ、後ろを振り返ると亜人の娘達がセリスとグラに連れられ出て来ていた。
「おう、ありがとうグラ、セリス。 皆どうだ? 中々だろ」
鬼人達は口をあんぐりと開いたまま固まり、エルフ達は白目を剥いて固まってしまった。 リンがそれを見てクスクスと笑っていてとても可愛らしい。
元気なのは先程声を上げていた獣人達とドワーフ達だ。
「うはー! 凄いな! セムネイル様は神様なのか? もしや、獣神様と知り合いか?」
「凄いだろ! ノラの雄はとても凄いのだ!」
熊獣人のベア達は大興奮で突如として現れた建物に釘付けだ。 後ろのノラは自慢気に胸を張っていてとても愛らしい。
「セムネイル様……本当に神様じゃないてすよね?」
鍛冶と物作りが得意なドワーフのルグは、尊敬の眼差しでセムネイルを見つめていた。
「いや、俺は神等では無い。 俺は欲望と狭間の魔王だからな、4次元の中ならこれぐらい容易い」
「いや……どっちにしても、とんでもないお方ですよ。 あはは……」
「オルガ達やプレーリー達が固まってる間に、お前達のも作りに行くぞ。 付いて来てくれ」
セムネイルは残りの鍛冶場と養蜂場を作りに向かう。
「セムネイル様、大きな鍛冶場がいいです!」 「俺達の養蜂場も大っきいのが良いぞ! 沢山蜂蜜取れるからな!」
「分かった分かった、そう思って反対の場所に作るんだから待ってろ」
セムネイルは、家を基準に北西に農場エリアを作り、北東に酪農エリアを作った。 そして真反対の南西に鍛冶場エリアと南東に養蜂場エリアを作るべく移動する。
「この辺だな。 少し離れてろ。 狭間の魔王が命じる、木よ踊れ、石よ助けよ、我が命を聞け! 創造の手本!!」
草原があっという間に巨大な鍛冶場になり、ドワーフ達から喝采が上がる。
「知り合いの鍛冶場を大きく広く作ってみた。 中も道具は揃ってるが不具合が有ればまた言ってくれ」
「ありがとうございますセムネイル様! 早速中を見てきますー!」
ルグ達は歓喜しながら巨大な建物の中へと走っていった。
「ベア、次に養蜂場何だが……作れるが、蜂は売ってなかった。 俺は生き物は出せないんだが、どんな蜂が良いんだ? 明日にでも捕まえて来てやるから」
「うはは! 優しいんだなセムネイル様は。 ありがとう、蜜蜂っていう小さな蜂達が必要だ。 えっと、今絵を描くから待っててくれ」
ベアはしゃがみ、地面に枝で絵を描いた。
「こんな巣に蜜蜂の女王や他の蜜蜂達が沢山住んでる。 できれば丸ごと欲しいな!」
「分かった、ではとりあえず養蜂場だけ作るから下がってくれ。狭間の魔王が命じる、木よ踊れ、石よ助けよ、我が命を聞け! 創造の手本!!」
一面に広がる養蜂の木箱を見てベア達は大はしゃぎだ。
「うはー! 凄い! 凄すぎる! セムネイル様は神様だー!」 「「「「「「「神様だー!」」」」」」」
獣人達の神様コールにセムネイルは満更でもない顔で笑った。
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