【R-18】自称極悪非道な魔王様による冒険物語 ~俺様は好きにヤるだけだ~

秋刀魚妹子

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第63話 赤面女勇者タリア

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 「お邪魔しまーす……え、凄っ! 本当に此処って外に建ってるお家じゃないの? アヤメ」

 泣きじゃくり、疲れて眠っていたタリアはアヤメ達と起床し案内されたセムネイルの家にやって来た。

 「へへ、私等も最初そんな反応だったよ。 此処はセムネイル様の力で作られた4次元の世界らしい。 あれ? 前よりも広くなってるな」

 「「恐らく、セムネイル様の力が増したから。 やっぱりセムネイル様は神」」

 カリンとコリンの言葉にタリアは苦笑いだ。 
 
 「あー……ローズさんが出してた扉は此処に繋がってるんだね。 本当に……凄いね。 欲望と狭間の魔王って本当何だ……」

 周囲を見渡すと、家に平屋、巨大なコロシアム以外にも山や森が広がり広大な大地が続いている。

 「あー、腹減った。 多分、ローズの姐さん達が作った料理が残ってると思うから早く入って食おう」

 アヤメが玄関を開けると、直ぐに風呂場から淫声が聞こえる。

 『お゙っ♡ お゙んっ♡ あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ♡ まだイグゥッ♡』

 「おぉ……どうする、カリン、コリン」

 流石にアヤメは赤面し躊躇うが、双子のシスターは気にせずに入り食卓に向かう。

 「「セムネイル様は気にしない。 私達もご飯食べるべき、ローズ姉様に失礼」」

 「でもなぁ……あの声、多分新しい妻姉妹のグラちゃんだろ。 後で気まずくならない?」

 『あ゙んっ♡ お゙っ♡ お゙っお゙っお゙っ♡ うあ゙ぁぁぁぁぁ……♡』

 镸い獣の様な絶頂を迎える声を聞きながら、タリアはそわそわしながらアヤメ達の隣に座る。

 「ね、ねぇアヤメ。 このお家って猫飼ってるの? 良いわね! 昔、教会の孤児院で猫達がこんな声出してたの聞いたことがあるの。 どんな猫ちゃん?」

 何やら盛大に誤解したタリアがワクワクしながら居間の周囲を見渡していた。

 「お、おん……え? これ、どうしたら良いんだ」

 「ほっとけばいい。 それよりタリア、残さず食べるのよ」 

 「アヤメ、純粋じゃないと勇者は務まらないのよ?」

 「ありがとカリン。 んっ! これ美味しい! 前に食べたサンドイッチも凄く美味しかったんだ~嬉しいなぁ」

 幸せそうに食事するタリアを見て、アヤメは考えるのを止めた。

 ◆◇◆

 「おう、飯食ってるか?」

 少しすると、セムネイルが気絶したグラを全裸のまま運んで来た。 

 「あ、すみませんお邪魔っ?! ぶっ!!」
 
 タリアはセムネイルを見た瞬間、盛大に口に入れたものを吹き出した。

 「うおっ!? タリアー!?」

 「ご、ごめんアヤメ! で、でも……何で、は、裸なの?!」

 直撃し、怒るアヤメに謝りながらもセムネイルの股間に目が釘付けになる。 

 「ん? 此方は風呂場だからな。 そりゃ、裸で入るだろ」 
 
 「え……あ、なるほど。 お風呂ならしょうが……無くないです!! 服を着てから出て来て下さいよ!」

 「やれやれ、元気だな。 グラを部屋に寝かせてくる。 アヤメ達も食事が終わったら、また寝ろよ? ちゃんと、自分の部屋でな?」

 時折痙攣するグラを抱えたセムネイルは2階へと上がり、意味が伝わったアヤメは顔を真っ赤にしていた。

 「もう! あんな破廉恥な格好で歩く何て! アヤメ達の旦那様は本当に凄いけど、破廉恥すぎるよ! って、どうしたの? 何で、アヤメもカリンコリンもそんなに嬉しそうなの?」

 「いや、その……何でもない」

 「アヤメ、ちゃんと話しとかないと愛されてる最中にタリアが訪ねてきたら最悪よ?」

 「だから、私達がタリアに教える。 これは運命」

 双子の姉妹は食べ終えた食器を片付け、タリアの両サイドに座る。

 「え? 何々、カリン、コリン」

 「「タリア、良く聞いてね? 家に入った時に聞こえてたのは……」」

 耳元で、タリアに真実を双子が話すとみるみる顔が真っ赤に染まる。

 「え……? そんな? それを? そこに!? さらに?! だから裸だったの?!」

 「「だから、私達がお風呂に入り部屋で待っていたらセムネイル様が訪ねて来られて……そのまま」」

 更に、純粋な勇者タリアの脳内に未知の営みの真実が双子のシスターから告げられた。

 「は……は、は、は」

 「「「……は?」」」

 「破廉恥ーーー!! 淫乱! 破廉恥淫乱!! ひゃぁぁぁぁ! きゅぅ……」

 脳内が淫らな真実で壊されたタリアは、そのまま目を回し気絶してしまった。

 「「真実を知った勇者タリア、今は眠るのです。 朝まで、絶対に! アヤメ、早くタリアを平屋の部屋に!」」

 「はいはい……あはは、耳まで真っ赤になってる。 この後、早く風呂行こうな」

 セムネイルが訪ねて来るのを妻達は心を踊らして待ち侘びるのであった。
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