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第41話 顔合わせと親睦

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 「セムネイル様……別に良いのですが、妬いてしまいます」 

 時刻は夜となり、受付嬢としての仕事を終えたローズは盛大に頬を膨らませていた。

 「ローズ、お前を抱かないわけがないだろ? 前にも約束した筈だ。 夜、俺の部屋に来い」

 セムネイルに頭を撫でられ、ローズは嬉しそうに微笑む。

 「……はい♡」

 ローズは4次元の家に帰るやいなや、激怒だった。家には全裸で妹達が熟睡しているし、知らない平屋には双子のシスター達が同じく全裸で気持ちよさそうに寝ているし、ようやく愛しの男を見つけたと思ったらまたもや知らない美女と全裸で腕枕までして寝ていたのだ。

 仕事を終え、やっと帰ってこれたと思ったらこの有り様だ。
 普通の女性ならブチ切れて、ビンタしてから出ていくだろう。

 しかし、ローズはセムネイルに構われるだけで怒りを霧散させ幸せそうに笑っている。

 「くっくっくっ、可愛いぞローズ」

 セムネイルとローズはイチャイチャしているが、している場所は家のリビングだ。

 目の前には気まずそうに座るセリス達と、セムネイルに適当な装備やローブを貰い装備したアヤメ達が座って顔を合わせをしていた。

 「さて、リン、ノラ、セリス。 アヤメ達から話がある聞いてやってくれ」

 「その! あの……初めて会った時、差別する発言をしたり斬りかかろうとした事。 凄く後悔している。 本当に……すまなかった!」

 アヤメが勢いよくテーブルに頭を叩きつけた。

 「「本当にごめんなさい……許して欲しい」」

 双子のカリン、コリンも頭を深く下げる。

 「私は、貴女達に思う事は既にありません。 貴方様が許したのなら、忘れます。 ですが、ノラとリンが許すかは分かりませんからね」

 「私は……もう別に怒って無いです。 セムネイル様に抱かれたのなら、もう姉妹になったって事ですもんね! 妹が出来て、嬉しいです」

 「おー! セムネイルは凄い雄だからな! 俺も全然許すぞ! 何を言われたか覚えて無いんだけどな!」

 3人に許され、アヤメ達は安堵のため息を吐いた。

 「ありがとう、感謝する。 でも……その、姉妹ってのは何なの??」

 「「アヤメ、考えが脳筋過ぎる。 私達が崇める神であり、旦那様であるセムネイル様の妻となった女性達は姉妹になる。 これは心理」」

 双子のカリンとコリンが息ぴったりに少し怖い事を言い始めた。

 「あはは……セムネイル様、何だかまた家族が増えました?」

 「ん? あぁ、言ってた勇者タリアの仲間達を助けてな。 俺の女にした。 ローズも長女として、よろしく頼む」

 「ふふ、分かりました。 あっ! そうでした! 今日、Sランク冒険者神の使徒のリーダー勇者タリアさんがギルドで大迷宮に潜る人を募ってて大変だったんですよ」

 ローズの話に反応したのは、同じ神の使徒のメンバーであるアヤメとコリンにカリンだ。

 「ローズ……姐さん! 本当か! タリアは無事何だな!」

 姐さんと呼ばれたローズは苦笑いするが、話を続ける。

 「無事でしたよ? 仲間を大迷宮に置いてきたから、助けに行くのを手伝って欲しいって凄かったんです」

 「そっか……無事で良かった。 でも、あの馬鹿……何を考えてんのよ!」

 「アヤメ、タリアは私達の生死を確認して……自身も死のうとしてる」

 「もしくは、教会に死んで来いと言われたか」

 「くそ! あの糞ったれな神父共め!」
 
 聖エオルニア教国所属している事から、腐敗した教会の一面を知っているアヤメは拳を握りしめる。

 「アヤメ、落ち着け。 ローズ、タリアは今どうしてる?」

 「当然、そんな自殺行為に手を貸す冒険者は居ませんでしたから。 とりあえず、出直すと言って今日は帰られました」

 「分かった。 明日、ギルドにタリアが来たら仲間が無事なのを教えてやってくれ」

 「はい。 ですが……信じてくれるかどうか」

 「ふむ……アヤメ、何か証拠になる物とか情報は無いか?」

 セムネイルに聞かれたアヤメは頬を赤らめ、カリンとコリンも顔を真っ赤にした。

 疑問に思っているとアヤメが話し出す。

 「神の使徒を結成する時に……その、賭け合った事があるんだ。 誰が先に男を作って独身を脱出するか」

 「「なので、タリアには私達とアヤメは素晴らしい夫を見つけた。 ざまあみろとお伝え下さい」」

 「あはは……分かったわ。 信じてくれるか分からないけど、伝えとくね」

 話が終わった所で、セリスが立ち上がった。

 「さて! では、新しい姉妹を歓迎する為に私達とお風呂に入りましょう! ね?♡」

 セリスに手を引かれ、戸惑うアヤメや双子は連れて行かれる。

 「ローズさん、私達も行ってきますので……ね?♡」

 「おー! 楽しそうだな! 風呂は苦手だけど、新しい群れの歓迎だからな! 俺頑張ってやる!」

 リンとノラも風呂へと向かい、セムネイルはローズと2人っきりになる。

 リンのウインクで察したローズは顔を赤らめた。

 「さて、ローズ」

 「は、はい! ひゃっ」

 セムネイルに抱き上げられたローズは驚き声を上げた。

 「ベットに行くぞ。 お前を抱きたかった」

 「はい♡ 私も……愛して欲しかったです♡」

 セムネイル達は2階へと向かい、直ぐに激しく軋むベットの音と風呂場からセリスの楽しげな声が響いていた。

 「にぎゃぁぁぁ!? セリス姐さん!? そこはっ! んんっ♡ 待ってお願いんあっ♡」

 「「んぐぅぅぅっ♡」」   

 アヤメの茂みに顔を埋め、豆を攻めたセリスが顔を上げる。

 両隣には双子のカリンとコリンの乙女の花園をセリスの指が蹂躙し、果てていた。

 「ぷはぁ、可愛いわよアヤメ、カリンコリン♡ もっと裸で分り合いましょーーー!♡」

 アヤメと双子は更なる快楽から身体を痙攣させ、こんな事になると思わなかったリンとノラはお互い抱き合い震えていたそうだ。
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