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第37話 双子のシスターの処遇
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セムネイル達は4階層の階段を下りた後の光景に唖然とし、一度4次元の家に帰る事にした。
「ちっ、4階層は砂漠か。 対策をしないと俺以外は命に関わるな。 よし、一度家に戻るぞ」
4階層は見渡す限りの砂漠であった。
遠目の景色には巨大なミミズの様な魔物が大口を開けて別の魔物を襲っているのが見える。
「わ、分かりました。 砂漠ですか……初めて見ました」
「うおー?! 砂砂砂だぞセムネイル! 踏ん張りが効かないぞーー!?」
「こら、ノラ! 勝手に行かない! かしこまりましたわ、貴方様」
妻達を連れて4次元の扉をくぐる。
3階層で多くの魔物達を殺し力が戻ったからか、4次元の広さは何倍にも広がっていた。
既に小さな国なら入りそうな程の広さだ。
「ん? お~、結構広くなったな。 それでもまだ半分以下か? あー、腹が減ったな。 飯にしよう!」
辺りを見渡しながら家へと入る。
「私が何か作りますね、セムネイル様」
「ふふ、なら私も手伝いますわ。 貴方様はゆっくり休んでらして下さい」
リンとセリスが腹を空かしたセムネイルの為に早速台所で料理を始める。
「そうか、ありがとう。 楽しみにしてるぞ。 って、ノラ……フォークとナイフを持って待つのはいいが早すぎないか?」
「セムネイル! 俺も仕事中だぞ! 出来た料理の味見役なんだ!」
ワイルドな料理を嗜むノラに役目を与え、まともな料理が出来る様にリンかセリスが考えたのだろう。
ニッコニコで味見役の出番を待つ可愛いノラの頭を撫で、セムネイルは家の外へと向かう。
「そうか、なら任せたぞ。 リン、セリス、俺は外で助けた奴等がとりあえず住む家ても造ってくる。 飯が出来たら呼んでくれ」
「分かりました」
「貴方様、まだ部屋に空きはありますわよ?」
「ん~……この家は俺の妻達専用だからな。 今の所は加える予定は無い」
「ふふ、そうでしたか。 ならば、とりあえずは必要ですわね」
セムネイルの事を良く知っているセリスの言葉に、少し気恥ずかしくなったセムネイルは片手を上げて返事をし、家を出た。
「さて、何処に建てるかな」
家と少し離れたところにあるコロシアムを見る。
「あまり近くは妻達が気を使うか。 よし、コロシアムの隣にしよう。 狭間の魔王が命じる、木よ踊れ、石よ助けよ、我が命を聞け! 創造の手本!!」
コロシアムの隣に木造の平屋が瞬く間に現れた。
立派な造りの平屋だが、何処か家よりも質素なのは妻達への配慮なのだろう。
「じゃあ、やるか~……面倒くさいな」
セムネイルは平屋の家へと入り、並ぶ個室の1部屋に入る。
そして、造られたばかりのベットの上に手をかざすと黒い4次元の穴が開き其処から3階層で助けた双子のシスターである白髪のカリンと紫髪のコリンが落ちてきた。
「へぶ!」 「へぷ!」
2人は裸のままベットに落下する。
「痛い……」 「そうね、カリン」
まだ目覚めたばかりの2人を見てセムネイルは悩む。
(加えないと言った手前、我慢するつもりなのだが……ウルナとの約束もあるしな。 ん~……それに双子か、良いな)
セリスの考えた通り、この変態が妻を増やさない選択をするのは困難だろう。
カリンとコリンの違いは髪の色ぐらいで、他は瓜二つであり、双子の身体付きは良く、胸も尻もセムネイルのドストライクだ。
「……あれ? 此処は?」 「確か、私達はダンジョンで……」
状況を把握出来ない2人は徐々に何があったのか思い出したのか身体を震わせる。
遠い過去の記憶にしたとはいえ、思い出せない訳では無いのだ。
「もう大丈夫だ。 あの糞ったれな魔物達は全員皆殺しにした」
セムネイルの存在に気付いたカリンとコリンはお互いに身を寄せ合い壁際に逃げた。
「あ、貴方は! ダンジョンで出会った冒険者?!」
「あぁ、貴方が私達を助けて下さったのですね。 欲望と狭間の魔王セムネイル様♡」
助けられた現場を見ていないカリンは警戒し、セムネイルの力を目の当たりにしたコリンはセムネイルに近寄った。
助けられた事と忘却の魔法が作用し、セムネイルに対しての悪感情が消え去ったのだ。
「コリン何を言ってるの? それに、本当に魔王なら私達が信仰するエオルニア様の敵よ!!」
「カリン、エオルニア様は私達を助けてくれはしなかった。 でも、目の前のセムネイル様は助けてくれたの。 どちらに感謝するかは明白の筈」
「それは……でも」
カリンは信じられず、ベットの上から動けなかった。
「あぁ、そうだ。 後、もう一人の重騎士も助けてあるからな。 お前達の後で治療をせねばならん」
「アヤメを!? 本当に……私達を助けてくれたの?」
「その治療とはどんな事なのですか?」
「ん? あぁ、俺に抱かれる事だ」
セムネイルの言葉にカリンは更に警戒し、コリンはその身体をセムネイルに委ねた。
「セムネイル様、片割れが失礼をし申し訳ありません。 もし、よろしければ……御礼とお詫びとして私を先に抱いて欲しいです」
「くっくっくっくっ、もとよりそのつもりだ。 お前達に掛けた忘却の魔法を完全なものにするには、俺に抱かれるのが1番だからな。 あんな記憶を残す必要は無い」
セムネイルに抱きしめられたコリンは顔を赤くし、セムネイルに身を委ねる。
「……お願いします、セムネイル様♡」
「任された。 隣の部屋に行くぞコリン」
セムネイルは裸のコリンを抱き上げ、そのまま部屋を出る。
「……そんな、私は、私はどうしたらいいのでしょうか。 エオルニア様……」
何を信じたら良いのか分からなくなったシスターカリンは裸のままベットで祈り始める。
どうでも良い駒を助ける筈の無い女神エオルニアに向けて。
「ちっ、4階層は砂漠か。 対策をしないと俺以外は命に関わるな。 よし、一度家に戻るぞ」
4階層は見渡す限りの砂漠であった。
遠目の景色には巨大なミミズの様な魔物が大口を開けて別の魔物を襲っているのが見える。
「わ、分かりました。 砂漠ですか……初めて見ました」
「うおー?! 砂砂砂だぞセムネイル! 踏ん張りが効かないぞーー!?」
「こら、ノラ! 勝手に行かない! かしこまりましたわ、貴方様」
妻達を連れて4次元の扉をくぐる。
3階層で多くの魔物達を殺し力が戻ったからか、4次元の広さは何倍にも広がっていた。
既に小さな国なら入りそうな程の広さだ。
「ん? お~、結構広くなったな。 それでもまだ半分以下か? あー、腹が減ったな。 飯にしよう!」
辺りを見渡しながら家へと入る。
「私が何か作りますね、セムネイル様」
「ふふ、なら私も手伝いますわ。 貴方様はゆっくり休んでらして下さい」
リンとセリスが腹を空かしたセムネイルの為に早速台所で料理を始める。
「そうか、ありがとう。 楽しみにしてるぞ。 って、ノラ……フォークとナイフを持って待つのはいいが早すぎないか?」
「セムネイル! 俺も仕事中だぞ! 出来た料理の味見役なんだ!」
ワイルドな料理を嗜むノラに役目を与え、まともな料理が出来る様にリンかセリスが考えたのだろう。
ニッコニコで味見役の出番を待つ可愛いノラの頭を撫で、セムネイルは家の外へと向かう。
「そうか、なら任せたぞ。 リン、セリス、俺は外で助けた奴等がとりあえず住む家ても造ってくる。 飯が出来たら呼んでくれ」
「分かりました」
「貴方様、まだ部屋に空きはありますわよ?」
「ん~……この家は俺の妻達専用だからな。 今の所は加える予定は無い」
「ふふ、そうでしたか。 ならば、とりあえずは必要ですわね」
セムネイルの事を良く知っているセリスの言葉に、少し気恥ずかしくなったセムネイルは片手を上げて返事をし、家を出た。
「さて、何処に建てるかな」
家と少し離れたところにあるコロシアムを見る。
「あまり近くは妻達が気を使うか。 よし、コロシアムの隣にしよう。 狭間の魔王が命じる、木よ踊れ、石よ助けよ、我が命を聞け! 創造の手本!!」
コロシアムの隣に木造の平屋が瞬く間に現れた。
立派な造りの平屋だが、何処か家よりも質素なのは妻達への配慮なのだろう。
「じゃあ、やるか~……面倒くさいな」
セムネイルは平屋の家へと入り、並ぶ個室の1部屋に入る。
そして、造られたばかりのベットの上に手をかざすと黒い4次元の穴が開き其処から3階層で助けた双子のシスターである白髪のカリンと紫髪のコリンが落ちてきた。
「へぶ!」 「へぷ!」
2人は裸のままベットに落下する。
「痛い……」 「そうね、カリン」
まだ目覚めたばかりの2人を見てセムネイルは悩む。
(加えないと言った手前、我慢するつもりなのだが……ウルナとの約束もあるしな。 ん~……それに双子か、良いな)
セリスの考えた通り、この変態が妻を増やさない選択をするのは困難だろう。
カリンとコリンの違いは髪の色ぐらいで、他は瓜二つであり、双子の身体付きは良く、胸も尻もセムネイルのドストライクだ。
「……あれ? 此処は?」 「確か、私達はダンジョンで……」
状況を把握出来ない2人は徐々に何があったのか思い出したのか身体を震わせる。
遠い過去の記憶にしたとはいえ、思い出せない訳では無いのだ。
「もう大丈夫だ。 あの糞ったれな魔物達は全員皆殺しにした」
セムネイルの存在に気付いたカリンとコリンはお互いに身を寄せ合い壁際に逃げた。
「あ、貴方は! ダンジョンで出会った冒険者?!」
「あぁ、貴方が私達を助けて下さったのですね。 欲望と狭間の魔王セムネイル様♡」
助けられた現場を見ていないカリンは警戒し、セムネイルの力を目の当たりにしたコリンはセムネイルに近寄った。
助けられた事と忘却の魔法が作用し、セムネイルに対しての悪感情が消え去ったのだ。
「コリン何を言ってるの? それに、本当に魔王なら私達が信仰するエオルニア様の敵よ!!」
「カリン、エオルニア様は私達を助けてくれはしなかった。 でも、目の前のセムネイル様は助けてくれたの。 どちらに感謝するかは明白の筈」
「それは……でも」
カリンは信じられず、ベットの上から動けなかった。
「あぁ、そうだ。 後、もう一人の重騎士も助けてあるからな。 お前達の後で治療をせねばならん」
「アヤメを!? 本当に……私達を助けてくれたの?」
「その治療とはどんな事なのですか?」
「ん? あぁ、俺に抱かれる事だ」
セムネイルの言葉にカリンは更に警戒し、コリンはその身体をセムネイルに委ねた。
「セムネイル様、片割れが失礼をし申し訳ありません。 もし、よろしければ……御礼とお詫びとして私を先に抱いて欲しいです」
「くっくっくっくっ、もとよりそのつもりだ。 お前達に掛けた忘却の魔法を完全なものにするには、俺に抱かれるのが1番だからな。 あんな記憶を残す必要は無い」
セムネイルに抱きしめられたコリンは顔を赤くし、セムネイルに身を委ねる。
「……お願いします、セムネイル様♡」
「任された。 隣の部屋に行くぞコリン」
セムネイルは裸のコリンを抱き上げ、そのまま部屋を出る。
「……そんな、私は、私はどうしたらいいのでしょうか。 エオルニア様……」
何を信じたら良いのか分からなくなったシスターカリンは裸のままベットで祈り始める。
どうでも良い駒を助ける筈の無い女神エオルニアに向けて。
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