【R-18】自称極悪非道な魔王様による冒険物語 ~俺様は好きにヤるだけだ~

秋刀魚妹子

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第1話 欲望の始まり

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     伝説の神魔大戦が終結してから幾千年、人間と様々な亜人が争い跋扈する世界エオルニアにある男が帰ってきた。

    とある森の中に異音が響き渡る。

    何もない筈の空中に亀裂が入り、中から1人の男が出てきた。

  全裸だ。

   「はぁ……クソ、あれから何年経ったんだ? 100年か? 1000年か? あのクソ共の封印が弱まったんだ。 かなりの年月が経ったんだろうな……」

    出てきた男は黒髪で顔立ちも良く、身体も筋肉で覆われていた。 そして、股間でぶらぶらしているソレは巨根である。

    巨根で全裸である事に眼を瞑れば、見た目は普通の人間だ。

    しかし、瞳だけは違った。

    その男の瞳は、妖しく紅く光っている。
    現在のエオルニアには存在しないとされる、魔族特有の瞳だった。

   「くっくっくっ、そうか。 これだけ永い間封印されていたのだ。あの時の人間共も、勇者も……皆既に死んでるか。 そうか、ならば俺様の好きにさせてもらおう」

    森の中で笑う男は歩き出す。

    自らの欲望を満たす為に。

   ◆◇◆

    森の中を歩く事数十分、男は獲物を探している。

    (ふむ、やはり永き封印の間に力を根こそぎ奪われているな。 くっくっくっ、ならばまた力を得ればいい。 まずは……何かを殺すか)

    少ない魔力で気配を探り獲物の場所を割り出す。

    この世界に住む生き物は、多かれ少なかれ魔力を保有しているからこの方法が迅速かつ簡単なのだ。

   「……見つけた」

    気配がする方向へと走り出す。

    全裸で。

    暫く走ると獲物が見えてきた。

    角が額から生えているウサギ、最弱にしてそれなりに旨い魔物 角ウサギだ。

   「スンスン……キュピ?」

    角ウサギはまだ男に気付いていない。

    野生の生き物としては致命的な鈍さである。

    この世界の魔物は生みの親である魔神に、死んでも1日事にリセットされまたリスポーンされるよう設定されている。 だから、この様な致命的な魔物でも自然淘汰されないのだ。

    「ちっ、雑魚の角ウサギか。  まぁいい、死ね!」

    角ウサギを後ろから掴み、首を叩き折る。
   
   「ピギャッ!」

    角ウサギが絶命すると同時に、男は身体にほんの少し力が宿ったのを感じた。

    これが、この男が持つ権能にして最強の力である。 

    「くっくっくっ、ふははは! 俺の持つ権能は健在か。 安心したぞ、これなら直ぐに力も戻るだろう。 また世界にこの名を轟かせてやる! 欲望と狭間の魔王  セムネイルの名を!」

    欲望と狭間の魔王、それは神と魔神が恐れ畏怖した最強由縁の権能を持つ。

    欲望は性欲、食欲、殺害欲の3つから成り立っており。 それらの欲を満たした時、自身の力となる。

     絶命した角ウサギを持ちながら、全裸で高笑いするその様は……正に変態その物であった。

     「だが、宿った力は微々たる物。 腹も空いたし、飯にするか」

     セムネイルは、周囲にあった木々を集め指を鳴らすと火が付いた。

     魔力も使用しない程の初級魔法、火の粉である。

    「さて、皮も内臓も要らん。 肉と……角と魔石か、これは一応持っとくか」

     焚き火に角ウサギの肉を放り込み、角と魔石を何もない筈の空間へと入れる。

     これが、狭間の権能。
     4次元の狭間を操り、別世界を生み出せるのだ。

     今はまだ力が無く、一軒家が収まる程の大きさしか無いが。 最盛期の時には、その4次元に国を入れていた。

     木の枝が焼け、肉が焼ける音が周囲を包む。
 鼻には久し振りのご馳走様の香りが漂い食欲をそそる。

     (我ながら、よくあの無音と暗闇の封印を堪え忍んだものよ。 常人なら気が狂い、正気を保つ事も出来なかっただろうな。 ふ、流石俺だ)

     ナルシストの全裸が焚き火に当たりながら、焼けた肉を頬張る。

     「むぐむぐ、うむ……旨い」

     また少しだけ力が宿るのを感じる。
 食欲が満たされ、それがセムネイルの力となったのだ。

     (腹ごしらえも済んだ、もし人間が生き残っているのなら……次は女だ)

     火の始末を終え、道を探すために周囲を見渡し魔力探知を行った。

     周囲に魔力の気配は無い、人間ならそれなりの魔力を持っている筈だから近付けば直ぐに分かるだろうという算段で適当にセムネイルは歩き出した。

    ◆◇◆

     歩く事数時間、頭上の木々から洩れる日の光を見る限り今は昼時だろう。

     可能なら夜までに人間を見つけたいセムネイルは、魔力を探る事に全集中を捧げていた。

    「……ん? これは、くっくっくっ懐かしいな。 それに、人間か? ようやく見つけたぞ」

     魔力を察知し、走り出す。

     走る度に巨根がブンブンと振り回されるが、この変態がそんな事を気にする筈もない。

     森の木々を抜け、 開けた所にソレは見えてきた。 太古の神々の試練と呼ばれていたダンジョンだ。

     ダンジョンとは、基本的に洞窟の見た目をしており。 各階層に分かれ、魔物が蔓延る部屋を攻略しながら下層へと降りていく。

     運が良ければ、太古の神々からの褒美として宝箱が突如出現したり悪ければ罠があったりと中々に楽しいアトラクションだ。

      最下層には必ずボスと呼ばれる上位の魔物がおり、そのボスを倒すと宝箱が出現する。

     注意点としては、大量の魔物を倒しても地上と同様に1日が経過すると全ての魔物が復活する事だろう。

     「ダンジョンか、やはりな。 人間の気配は……中か。 よし、肩慣らしに丁度いい……食らってやろう」

     セムネイルは1ミリも躊躇せず、ダンジョンへと足を踏み入れる。

     エオルニアに存在する、冒険者と呼ばれる者達が装備と武器を揃えてなお、恐れるダンジョンへ。

    ◆◇◆

     洞窟の天井から水滴が滴り落ち、反響した音が響いていた。

     ダンジョンといっても、大抵は洞窟の様な内装がメインだ。

     このダンジョンも、湿気と水が天井から滴る薄暗い内装となっている。

     (む……? 魔物の気配は少数、魔物の死体も無い。しかし、 先に入っている人間達は複数……なんだ?  このダンジョンは雑魚か?)

     内心ガッカリしながら、先の人間達を追う。

     暫くすると、気配が止まった。

     (やはり、1層のみの外れダンジョンか? にしては、気配が人間達しかしない)

     近付き、気配の数がハッキリと分かった。

     男が3人、女が1人だ。

     しかし、様子がおかしい。

     (クソ、人間は人間でもゴミクズのほうか)

     薄暗い洞窟の中をセムネイルは走り出した。
     反響するダンジョンにペチンペチンと巨根が跳ねる音を響かせて。

     ◆◇◆

     遂に追い付いた先の光景はセムネイルの予想通りだった。

    「ぃゃっ! 抜いてぇ! 止めて下さい! いや! いやぁぁぁぁぁ!!」

    「げへへ、残念だったな! もう止まらねぇよ! ほれ! ほれ! 気持ちえぇかぁ!」

     グチュ グチュ グチュ グチュ

    反響するダンジョン内に、粘着音が響く。

     其処にはゲスな男が、僧侶の服装の少女を犯している最中であった。

    正常位で押し倒し、無理矢理少女の秘所へと陰茎を突き刺している。

     僧侶の服は切り裂かれ、乳房が現れになっており。 それをゲスな男が揉みし抱き、ぷっくりとした先端の蕾にしゃぶりついている。

     ゲスな男が腰を振る度に僧侶の少女からは悲痛な悲鳴が上がり、ゲスな男を更に昂らせる。

     その凄惨な場の周囲には、2人のゲスな男達が少女を犯す順番が来るのをいまかいまかと待っていた。

    「いや! 止めて、止めて下さい! こ、こんな、こんな事をすると、あっ、主神の女神、エオルニア様に、ひゃんっ! あ、あっ、あっ! 」

    決して快楽からではない、くぐもった喘ぎ声が少女から溢れる。

     更に興奮したゲスな男は抵抗する少女を無理矢理押さえつけ、正常位から後背位へと切り替えガチガチに張った陰茎を少女の秘所へと再度突き刺した。

     パンッ! パンッ! パンパンパンパンッ!

     少女の桃尻が波打ち、男の情欲を誘う。

      僧侶の少女は、神の名を口にするがゲスな男が止まる事は無い。

     「おっ! おっ! えぇなぁ! 締まるぞぉ! 出る! 出る出る出る!」

     ゲスな男の振る腰が早まる。
     少女の中でそのまま果てようとしているのだ。

      「やっ?! それは、それだけは! 止めて! 誰か、誰かぁぁぁぁ!」  

       少女の顔が涙でぐちゃぐちゃになり、虚空に助けを求める。

      「げははは! 誰も来ねぇよ! 」

      「ぎゃははは! ギルドには、お前は魔物に殺された事にしといてやるからよ! 精々死ぬまで俺達を楽しませるんだな!」

       「おい、早く出せよ! さっさと交代し……げぶぇ?!」 

        ゲスな声を発していた3人目の頭が突如として爆ぜた。

       「「……………は?」」

       爆ぜて死んだ男が倒れ、死んだ男の後ろに立っていた人影が前へと進みランプに顔が照らされた。

       怒りに満ちた顔のセムネイルが。

       「さて、クズ共。 死ぬ時間だ」
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