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アページェント家の人々
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お昼は不貞寝して時間を無駄にした。
いや、自分にとっては必要な行為だったとは思うが、ルルーシェがいなくなった後のあの場のことを考えるとルルーシェは早く戻るべきだったのだ。
酒を飲んだわけでもないのに起きたばかりで既に頭痛がする。
「うゔ~」
片手をこめかみに当てて痛みに耐える。
「お目覚めですか?」
「うん。ありがとうフレアンヌ」
侍女フレアンヌから渡された果実水をごくごくと勢いよく飲む。
あれから直ぐに寝て、今はもう晩餐の支度をしなくてはいけない時間なので、結構な間水分を摂っていなかったことになる。
「フレアンヌ」
「はい」
髪を複雑に結ってくれているフレアンヌは鏡越しにルルーシェの目を見て返事をした。
「どうしよう」
首を傾げられる。
釣られてルルーシェも首を傾げそうになって、しかし察したフレアンヌによって頭を固定されたため微動だにしなかった。
フレアンヌが首を傾げたからなのにと若干の理不尽を感じて唇を突き出す。
しかし直ぐに戻して鏡越しにフレアンヌと目を合わせる。
「さっき、私理不尽なこと言って怒っちゃったわ。トワイに嫌われてないかしら。お父様は、呆れていないかしら」
「それは絶対ありえません。天と地がひっくり返ってもないです」
プルプルプルと高速で首を振られる。
付け足すと、返事もとても早かった。
今度こそ、しっかりと唇を突き出す。
「そんなのわからないじゃない」
「わかります」
「なんで?」
「だって私はルルーシェ様のあの姿を見ても、ルルーシェ様が大好きなままなのです」
「…………、ありがとう。私もフレアンヌが大好きよ。でもね、それとこれとは別じゃない?」
別ではありませんと自信満々に告げられる。
「ラカーシェ様と私は同類なのですよ」
「え、そうなの?」
「はい。そんな私がルルーシェ様のことを大好きなままですので、ラカーシェ様もルルーシェ様のことが大好きなままなのです」
同類だからで片付けるのは説得力がないはずなのにあまりにも自信あり気に言うので、ルルーシェも本当なのかもと思えてくる。
「ふはっ、フレアンヌありがとう。おかげで安心したわ」
「それはよかったです」
フレアンヌの瞳が優しく細められる。
その間も手は凄い速さで動かされていた。
フレアンヌを含め、この屋敷に勤める人々は皆表情に乏しい。
しかし表情が死んでいるだけで感情がないわけではないので、しっかりと皆を観察することでなんとなく思っていることがわかるようになってきたルルーシェ。
この屋敷でしっかりと表情筋が仕事をしているのはルルーシェとラカーシェくらいではないだろうか。
そこにトワイも追加されるかと思っていたが、トワイは屋敷の皆と同じで表情筋が仕事を放棄していた。
ルルーシェは皆の表情が動かないのは呪いかなにかではと疑い始めている。
それほどなのだ。
「ルルーシェ様、無理はなさっておりませんか?」
「シュイトン!」
部屋から出た所に、アページェント家の家令シュイトンはひっそりと佇んでいた。
「大丈夫よ」
「そうですか」
シュイトンの表情が少し緩んだ、気がする。
そしてシュイトンにも手を繋がれ、ルルーシェは両手が塞がった。
右にフレアンヌ、左にシュイトン。
いつもならただ幸せな気分に浸るだけで終わるのだが。
(……なんだろう。ドナドナ?)
ルルーシェは心境的にちょっとだけ複雑だった。
「ルルーシェ様、離してください」
「あ、ごめんなさい」
「いえ」
シュイトンが食堂の扉を開ける。
(謝ろう。流石に私が悪いもの)
既にラカーシェとトワイは席についていた。
ルルーシェは一歩食堂に入り、そこで止まる。
「二人とも、理不尽に怒ってしまってごめんなさい」
目を伏せ、さらに続ける言葉を探すがなかなか出てこない。
「いいんだ、ルルーシェ」
いつの間にか目の前に現れたラカーシェに抱き上げられる。
そして優しく頭を撫でられた。
「初めての息子にどう接するべきなのかわからなくてね……」
「まあ、そうだったの!?」
ルルーシェは、ラカーシェのことをできる大人だと思っていたから驚いた。
そしてトワイが続ける。
「僕、急に家族になるのだと教えられて、戸惑ってしまって……」
「まあ、そうよね……」
(完全なる私のフライング……!)
焦らないようにしようと決意した。
「ルルーシェ様、これから家族としてよろしくお願いします」
決意したが。
「お姉様」
「え?」
「お姉様と呼びなさい。家族としてよろしくってあなたが言ったのでしょう?」
「……はい、お姉様」
ルルーシェはそれでいいのだと頷く。
(私、少しだけ悪役令嬢できてない?前だったらここで強く出られたりしなかったもの)
機嫌が一気に直り、自然と笑顔になる。
食べ終わったら、次は風呂だ。
「トワイ、トワイも一緒に入りましょう?」
「え、…………もしかしなくても三人で、ですか」
「当たり前でしょう?」
首をこてんと倒すと、トワイも同じように首を倒した。
「「…………?」」
家族だから一緒に入浴するのは当然だ。
「ルルーシェ、トワイはまだ恥ずかしいんだよ」
「あっ、そうなのね」
(そっか、まだトワイの中で私達は家族じゃないのね)
悲しいが、仕方ない。
ルルーシェはわざわざ反対側にあるトワイの席まで行く。
そして触れるか触れないかの距離でエアハグをして、おでこへとキスを贈る。
「トワイ、おやすみなさい」
「え」
「お父様も!」
「「え」」
ラカーシェはギクシャクとトワイへ近づき、ルルーシェと同じようにエアハグをしておでこへとキスをする。
その時ラカーシェが何か言ったのか、トワイの表情がさらに強張った。
そんなトワイにラカーシェは微笑みかけ、腕を離す。
「お父様何を言ったの?」
「んー?内緒」
「え~~」
脱衣スペースには、毎日庭師の一人であるカーティスが待機していて、気分に合わせてお風呂に入れる花を変えれる。
カーティスは数種類の花が入った籠の中を、屈んでルルーシェに見えるようにしてくれた。
「ルルーシェ様、今日は何になさいますか?」
「ラベンダー!」
通常なら少し悩んでから決めるのだが、今日のルルーシェは安らぎたい一心だった。
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
カーティスから手渡されたラベンダーは瑞々しく、豊かな香りが鼻をくすぐり笑顔が自然と溢れる。
ルルーシェの手でぎりぎり持ちきれる量のラベンダーを、脱衣スペース常備の小さな籠に入れ直す。
「いい匂いだね」
「ええ、本当に!」
カーティスがお辞儀をして退出するのを見送りつつ、ラカーシェはルルーシェのドレスを脱がせにかかる。
(花の匂いは臭くならないからいいよねぇ)
ルルーシェがぼんやりとしようが、どんどんドレスは剥がされていく。
終わったら次はルルーシェがラカーシェの服を脱がせる番だ。
貴族の服というものはとても面倒くさい構造をしており、一人では脱げない仕様になっている。
実は、一昨日までは恥ずかしがることもなくラカーシェのことを脱がせていたルルーシェだが、前世の記憶を思い出してから急に恥ずかしくなってしまった。
だから先程ルルーシェがぼんやりとしていたのは現実逃避でもあったのだ。
「ルルーシェ?」
ルルーシェが急にラカーシェを見ないように視線をずらし始めたことに、やはりラカーシェは気づいていたらしい。
「お父様、なんだか急にお父様の裸を見るのも、私の裸を見せるのも、私、恥ずかしくなってしまったの」
突然のルルーシェの告白に、ラカーシェは驚いたように目を見張る。
そしてすぐに微笑んだ。
「そうか。ルルーシェ、それは成長だ。悪いことではないよ。私と風呂に入るのやめるかい?」
(それもやだ!)
弱々しく首を横に振る。
「うん、私も嫌だ。だから、此処で仕切りを立て別々に脱いで、浴室に行かないかい?浴室なら湯気であまり視界はよくないから」
今度は勢いよく首を縦に振る。
(お父様賢い!)
悩みが解決して、ルルーシェは楽しくラカーシェと風呂を共にした。
そのことをフレアンヌに話した時、微妙そうな反応をされたことだけが解せなかった。
ルルーシェは、自分の普通はラカーシェに作られたもので、世間一般の普通ではないのだと知らない。
この世界で愛を初めて知ったルルーシェにとって、ラカーシェの作った普通こそが全てであり、世間一般とは違うのだとは考えたこともなかった。
いや、自分にとっては必要な行為だったとは思うが、ルルーシェがいなくなった後のあの場のことを考えるとルルーシェは早く戻るべきだったのだ。
酒を飲んだわけでもないのに起きたばかりで既に頭痛がする。
「うゔ~」
片手をこめかみに当てて痛みに耐える。
「お目覚めですか?」
「うん。ありがとうフレアンヌ」
侍女フレアンヌから渡された果実水をごくごくと勢いよく飲む。
あれから直ぐに寝て、今はもう晩餐の支度をしなくてはいけない時間なので、結構な間水分を摂っていなかったことになる。
「フレアンヌ」
「はい」
髪を複雑に結ってくれているフレアンヌは鏡越しにルルーシェの目を見て返事をした。
「どうしよう」
首を傾げられる。
釣られてルルーシェも首を傾げそうになって、しかし察したフレアンヌによって頭を固定されたため微動だにしなかった。
フレアンヌが首を傾げたからなのにと若干の理不尽を感じて唇を突き出す。
しかし直ぐに戻して鏡越しにフレアンヌと目を合わせる。
「さっき、私理不尽なこと言って怒っちゃったわ。トワイに嫌われてないかしら。お父様は、呆れていないかしら」
「それは絶対ありえません。天と地がひっくり返ってもないです」
プルプルプルと高速で首を振られる。
付け足すと、返事もとても早かった。
今度こそ、しっかりと唇を突き出す。
「そんなのわからないじゃない」
「わかります」
「なんで?」
「だって私はルルーシェ様のあの姿を見ても、ルルーシェ様が大好きなままなのです」
「…………、ありがとう。私もフレアンヌが大好きよ。でもね、それとこれとは別じゃない?」
別ではありませんと自信満々に告げられる。
「ラカーシェ様と私は同類なのですよ」
「え、そうなの?」
「はい。そんな私がルルーシェ様のことを大好きなままですので、ラカーシェ様もルルーシェ様のことが大好きなままなのです」
同類だからで片付けるのは説得力がないはずなのにあまりにも自信あり気に言うので、ルルーシェも本当なのかもと思えてくる。
「ふはっ、フレアンヌありがとう。おかげで安心したわ」
「それはよかったです」
フレアンヌの瞳が優しく細められる。
その間も手は凄い速さで動かされていた。
フレアンヌを含め、この屋敷に勤める人々は皆表情に乏しい。
しかし表情が死んでいるだけで感情がないわけではないので、しっかりと皆を観察することでなんとなく思っていることがわかるようになってきたルルーシェ。
この屋敷でしっかりと表情筋が仕事をしているのはルルーシェとラカーシェくらいではないだろうか。
そこにトワイも追加されるかと思っていたが、トワイは屋敷の皆と同じで表情筋が仕事を放棄していた。
ルルーシェは皆の表情が動かないのは呪いかなにかではと疑い始めている。
それほどなのだ。
「ルルーシェ様、無理はなさっておりませんか?」
「シュイトン!」
部屋から出た所に、アページェント家の家令シュイトンはひっそりと佇んでいた。
「大丈夫よ」
「そうですか」
シュイトンの表情が少し緩んだ、気がする。
そしてシュイトンにも手を繋がれ、ルルーシェは両手が塞がった。
右にフレアンヌ、左にシュイトン。
いつもならただ幸せな気分に浸るだけで終わるのだが。
(……なんだろう。ドナドナ?)
ルルーシェは心境的にちょっとだけ複雑だった。
「ルルーシェ様、離してください」
「あ、ごめんなさい」
「いえ」
シュイトンが食堂の扉を開ける。
(謝ろう。流石に私が悪いもの)
既にラカーシェとトワイは席についていた。
ルルーシェは一歩食堂に入り、そこで止まる。
「二人とも、理不尽に怒ってしまってごめんなさい」
目を伏せ、さらに続ける言葉を探すがなかなか出てこない。
「いいんだ、ルルーシェ」
いつの間にか目の前に現れたラカーシェに抱き上げられる。
そして優しく頭を撫でられた。
「初めての息子にどう接するべきなのかわからなくてね……」
「まあ、そうだったの!?」
ルルーシェは、ラカーシェのことをできる大人だと思っていたから驚いた。
そしてトワイが続ける。
「僕、急に家族になるのだと教えられて、戸惑ってしまって……」
「まあ、そうよね……」
(完全なる私のフライング……!)
焦らないようにしようと決意した。
「ルルーシェ様、これから家族としてよろしくお願いします」
決意したが。
「お姉様」
「え?」
「お姉様と呼びなさい。家族としてよろしくってあなたが言ったのでしょう?」
「……はい、お姉様」
ルルーシェはそれでいいのだと頷く。
(私、少しだけ悪役令嬢できてない?前だったらここで強く出られたりしなかったもの)
機嫌が一気に直り、自然と笑顔になる。
食べ終わったら、次は風呂だ。
「トワイ、トワイも一緒に入りましょう?」
「え、…………もしかしなくても三人で、ですか」
「当たり前でしょう?」
首をこてんと倒すと、トワイも同じように首を倒した。
「「…………?」」
家族だから一緒に入浴するのは当然だ。
「ルルーシェ、トワイはまだ恥ずかしいんだよ」
「あっ、そうなのね」
(そっか、まだトワイの中で私達は家族じゃないのね)
悲しいが、仕方ない。
ルルーシェはわざわざ反対側にあるトワイの席まで行く。
そして触れるか触れないかの距離でエアハグをして、おでこへとキスを贈る。
「トワイ、おやすみなさい」
「え」
「お父様も!」
「「え」」
ラカーシェはギクシャクとトワイへ近づき、ルルーシェと同じようにエアハグをしておでこへとキスをする。
その時ラカーシェが何か言ったのか、トワイの表情がさらに強張った。
そんなトワイにラカーシェは微笑みかけ、腕を離す。
「お父様何を言ったの?」
「んー?内緒」
「え~~」
脱衣スペースには、毎日庭師の一人であるカーティスが待機していて、気分に合わせてお風呂に入れる花を変えれる。
カーティスは数種類の花が入った籠の中を、屈んでルルーシェに見えるようにしてくれた。
「ルルーシェ様、今日は何になさいますか?」
「ラベンダー!」
通常なら少し悩んでから決めるのだが、今日のルルーシェは安らぎたい一心だった。
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
カーティスから手渡されたラベンダーは瑞々しく、豊かな香りが鼻をくすぐり笑顔が自然と溢れる。
ルルーシェの手でぎりぎり持ちきれる量のラベンダーを、脱衣スペース常備の小さな籠に入れ直す。
「いい匂いだね」
「ええ、本当に!」
カーティスがお辞儀をして退出するのを見送りつつ、ラカーシェはルルーシェのドレスを脱がせにかかる。
(花の匂いは臭くならないからいいよねぇ)
ルルーシェがぼんやりとしようが、どんどんドレスは剥がされていく。
終わったら次はルルーシェがラカーシェの服を脱がせる番だ。
貴族の服というものはとても面倒くさい構造をしており、一人では脱げない仕様になっている。
実は、一昨日までは恥ずかしがることもなくラカーシェのことを脱がせていたルルーシェだが、前世の記憶を思い出してから急に恥ずかしくなってしまった。
だから先程ルルーシェがぼんやりとしていたのは現実逃避でもあったのだ。
「ルルーシェ?」
ルルーシェが急にラカーシェを見ないように視線をずらし始めたことに、やはりラカーシェは気づいていたらしい。
「お父様、なんだか急にお父様の裸を見るのも、私の裸を見せるのも、私、恥ずかしくなってしまったの」
突然のルルーシェの告白に、ラカーシェは驚いたように目を見張る。
そしてすぐに微笑んだ。
「そうか。ルルーシェ、それは成長だ。悪いことではないよ。私と風呂に入るのやめるかい?」
(それもやだ!)
弱々しく首を横に振る。
「うん、私も嫌だ。だから、此処で仕切りを立て別々に脱いで、浴室に行かないかい?浴室なら湯気であまり視界はよくないから」
今度は勢いよく首を縦に振る。
(お父様賢い!)
悩みが解決して、ルルーシェは楽しくラカーシェと風呂を共にした。
そのことをフレアンヌに話した時、微妙そうな反応をされたことだけが解せなかった。
ルルーシェは、自分の普通はラカーシェに作られたもので、世間一般の普通ではないのだと知らない。
この世界で愛を初めて知ったルルーシェにとって、ラカーシェの作った普通こそが全てであり、世間一般とは違うのだとは考えたこともなかった。
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