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懺悔其の二十二 こいつは本物だ
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「あのー、悩み相談と懺悔をしにきたんですが……」
おっと、今日の迷える子羊は女性のようだぞ。言葉の最後が消え入りそうな、か細い声だな。
「どうぞこちら……へ……」
女性は顔立ちは悪くなく長い髪も似合っている、白のワンピースが良く似合う……あぁ、似合うんだけど……
白いワンピースの半分近くが黒ずんだ赤色になっており、右手には光を反射してギラつく包丁が、しかもまだ新しい赤い液体が付いている。そして左手には男の物と思われる手首が握られている……これドッキリかなにか?
いやいやいや! 待て待て待て、なんか本物っぽい人きちゃったじゃん!
アタシは焦る気持ちを落ち着かせるために素数を数える。
(寿限無、寿限無、五劫の擦すり切きれ、海砂利水魚の、水行末……)
ちげー! これ寿限無だっつーの数字ですらないじゃん!
女はどんどんと近付いてくると、椅子に座り語りだした。
「私と付き合う男性は、何故かすぐに浮気をするんです……」
「そ、そうなんですか?」
「……はい。多分、私がつまらない女なのが原因だと思うんです」
つまらないというか怖い。
変な刺激はしないでおこう、何されるかわかんねーし。
「私のような、つまらない女はどうしたらいいのでしょう?」
「あー、本当につまらないのが原因でしょうか?」
「どういう事でしょうか?」
「例えば少し彼を拘束しすぎるとか」
女は何か他に原因が無いか考えている。
絶対につまらないだけが原因じゃないって。
「……ねえ私の事好き? というメールを毎日一五〇回程度は送ってますけど、それぐらい普通ですよね?」
普通じゃねぇよ……
「ちょっと多いんじゃないかなー」
「え? そんな」
やめろよ……包丁で素振りはじめるなよ!
「いや、ちょっとだよほんのちょっと」
「そうですか……次は一二〇回くらいにしておきます」
「ウン、ソウシテ」
「他に浮気されてしまう原因は何があると思いますか?」
正直、面倒くさい性格だし怖いからじゃね? と言えたらどれだけ楽か……
「さあ、貴女とは今日会ったばかりですから詳しくは分かりませんけど。適度な距離感を取ってみるのはどうでしょう?」
「……離れ離れになるなんてできない!」
女は羅刹のごとき表情で叫んだ。
はいー! そうですよねゴメンナサイ! 離れたくないですよね!
「……」
「あ、叫んだりしてすいません」
「とにかく良く考えてみてください」
「そうします」
純粋な喧嘩なら負けないと思うけど、なんかこういう人って本能が恐れを抱くような何かを持ってるんだよなぁ……
持ってる手を頬ずりするなよ! こえーよ!
「あー、その手に持ってる手って本物だったりする?」
ニコーっと笑顔になる女、まったく全然爽やかさの欠片も無い笑顔だ。
「これ? ふふ、私の彼の手なの。この手が私の頭をなでてくれたり、頬に添えられたりしてた手なの」
聞かなきゃよかったーーーー!
しかし、あと懺悔がどうとか言ってたけど、正直本気で聞きたくない……でも聞くしかないんだろうなぁ。
「それで、懺悔の方はどういった内容でしょうか?」
アタシが尋ねると、女は持っていた手にまた頬ずりをしうっとりしながら話し出した。
「……私、独占欲が強いようでして。浮気をした彼に反省してほしくてお仕置きをしたんです。そしたら動かなくなっちゃって、少しやりすぎたかなって思いまして反省のために懺悔しにきました」
絶対に少しじゃないから! 手持ってる時点で想像出来ちゃったよ!
「今の彼氏で四人目なんですけどね、全員少しお仕置きするだけで動かなくなるんですよ」
「ぜってー! 少しじゃねぇだろ!」
「少しだけ、水月って呼ばれてる場所を、プスーってコレでつついただけですよ」
女は右手に持った銀色に光る料理道具をアタシに見せながら笑う。
この女完全にイカれてやがる……
「つつくと突き刺すは同義語じゃないぞ……」
「プスーって少しだけですよ」
早く帰ってくれないかなー……切実にそう思います。
でも、気になるとつい聞いちゃうのがアタシの悪い癖なのかも。
「そもそも何で浮気されたと思ってるんだ、勘違いだったかもしれないだろ」
「私が送ったメールに返信しないんですよ! 一五〇通も送ってるのに!!」
「めんどくさくて返信してられるか!!」
「他にもケータイに電話しても拒否されてるし! 一時間に三〇回しか電話しないんだから出てくれても良いと思いませんか?」
ダメダこいつ早く何とかしないと!
「二分に一回かかってくる電話なんか相手してられるか!」
もはやアタシは突っ込まずにはいられなかった、ツッコミどころ多すぎていつの間にか恐怖は消えていた。
「貴女は浮気する人の味方ですか!」
「お前が相手じゃ浮気もしたくなるわ! しかもそれ全部お前の思い込みだろうが!」
「うるさいうるさい! どうせお前も私の彼を誘惑したんだろ!」
発狂するように叫ぶ女、あーこりゃやっちまったかな?
でもさー、突っ込みたくなっちまったんだから仕方ないよね。
「お前の彼氏なんて、だれ一人として会ったことねぇから!」
「うるさい! お前なんていなければいいんだ」
ついに女は包丁を正面に構えた。
あーあ、構えちまったか。アタシはカーテンを開け現役時代のようにメンチを切る。
「おい! テメー、アタシ相手に良い度胸じゃねぇか? 獲物構えたって事は覚悟できてるんだろうな」
ドスを効かせてアタシは女に話しかけると、女は少し怯む。
「ひ、こ、怖くなんて無いんだから!」
よし、ビビったな。こうなりゃアタシの勝ちだ。さっさと取り押さえて警察に連れてってもらおう。
アタシは女に向かって走り出す。
女はアタシが向かってくるとは思っていなかったのか目を見開いてぼーっとしていた。
「塀の中で反省でもしてな! それがお前の懺悔だ」
アタシはそう言うと、女のボディに右のボディブロー、エグイのを一発ぶち込む。
「かは!」
女はその場にうずくまって倒れこむ。
女が倒れるのを見ると、アタシも冷静さを取り戻すと一気に恐怖がぶり返す。
「はーぁ、怖かった……流石にマジもんなんてマトモに相手できるかよ。これならまだ族十人に囲まれる方がマシだよ」
アタシもその場にへたり込むが、何とか気力を振り絞りスマホで警察を呼んだ。
――
――――
数分後。
女は警察に連行されていった。
アタシはあの後警察と色々やり取りをしていたが、どんなやり取りをしたかあまり記憶にない。
そして、後日ニュースでこの事が放送されていた。
女の家からは行方不明になっていた男の死体が四体も出てきており、全ての死体の右手首がなかったそうだ。
この件がきっかけでアタシはしばらく『鉄拳聖女』と近所の人達に呼ばれることとなった……勘弁してくれよ……散々な出来事だったよ。
おっと、今日の迷える子羊は女性のようだぞ。言葉の最後が消え入りそうな、か細い声だな。
「どうぞこちら……へ……」
女性は顔立ちは悪くなく長い髪も似合っている、白のワンピースが良く似合う……あぁ、似合うんだけど……
白いワンピースの半分近くが黒ずんだ赤色になっており、右手には光を反射してギラつく包丁が、しかもまだ新しい赤い液体が付いている。そして左手には男の物と思われる手首が握られている……これドッキリかなにか?
いやいやいや! 待て待て待て、なんか本物っぽい人きちゃったじゃん!
アタシは焦る気持ちを落ち着かせるために素数を数える。
(寿限無、寿限無、五劫の擦すり切きれ、海砂利水魚の、水行末……)
ちげー! これ寿限無だっつーの数字ですらないじゃん!
女はどんどんと近付いてくると、椅子に座り語りだした。
「私と付き合う男性は、何故かすぐに浮気をするんです……」
「そ、そうなんですか?」
「……はい。多分、私がつまらない女なのが原因だと思うんです」
つまらないというか怖い。
変な刺激はしないでおこう、何されるかわかんねーし。
「私のような、つまらない女はどうしたらいいのでしょう?」
「あー、本当につまらないのが原因でしょうか?」
「どういう事でしょうか?」
「例えば少し彼を拘束しすぎるとか」
女は何か他に原因が無いか考えている。
絶対につまらないだけが原因じゃないって。
「……ねえ私の事好き? というメールを毎日一五〇回程度は送ってますけど、それぐらい普通ですよね?」
普通じゃねぇよ……
「ちょっと多いんじゃないかなー」
「え? そんな」
やめろよ……包丁で素振りはじめるなよ!
「いや、ちょっとだよほんのちょっと」
「そうですか……次は一二〇回くらいにしておきます」
「ウン、ソウシテ」
「他に浮気されてしまう原因は何があると思いますか?」
正直、面倒くさい性格だし怖いからじゃね? と言えたらどれだけ楽か……
「さあ、貴女とは今日会ったばかりですから詳しくは分かりませんけど。適度な距離感を取ってみるのはどうでしょう?」
「……離れ離れになるなんてできない!」
女は羅刹のごとき表情で叫んだ。
はいー! そうですよねゴメンナサイ! 離れたくないですよね!
「……」
「あ、叫んだりしてすいません」
「とにかく良く考えてみてください」
「そうします」
純粋な喧嘩なら負けないと思うけど、なんかこういう人って本能が恐れを抱くような何かを持ってるんだよなぁ……
持ってる手を頬ずりするなよ! こえーよ!
「あー、その手に持ってる手って本物だったりする?」
ニコーっと笑顔になる女、まったく全然爽やかさの欠片も無い笑顔だ。
「これ? ふふ、私の彼の手なの。この手が私の頭をなでてくれたり、頬に添えられたりしてた手なの」
聞かなきゃよかったーーーー!
しかし、あと懺悔がどうとか言ってたけど、正直本気で聞きたくない……でも聞くしかないんだろうなぁ。
「それで、懺悔の方はどういった内容でしょうか?」
アタシが尋ねると、女は持っていた手にまた頬ずりをしうっとりしながら話し出した。
「……私、独占欲が強いようでして。浮気をした彼に反省してほしくてお仕置きをしたんです。そしたら動かなくなっちゃって、少しやりすぎたかなって思いまして反省のために懺悔しにきました」
絶対に少しじゃないから! 手持ってる時点で想像出来ちゃったよ!
「今の彼氏で四人目なんですけどね、全員少しお仕置きするだけで動かなくなるんですよ」
「ぜってー! 少しじゃねぇだろ!」
「少しだけ、水月って呼ばれてる場所を、プスーってコレでつついただけですよ」
女は右手に持った銀色に光る料理道具をアタシに見せながら笑う。
この女完全にイカれてやがる……
「つつくと突き刺すは同義語じゃないぞ……」
「プスーって少しだけですよ」
早く帰ってくれないかなー……切実にそう思います。
でも、気になるとつい聞いちゃうのがアタシの悪い癖なのかも。
「そもそも何で浮気されたと思ってるんだ、勘違いだったかもしれないだろ」
「私が送ったメールに返信しないんですよ! 一五〇通も送ってるのに!!」
「めんどくさくて返信してられるか!!」
「他にもケータイに電話しても拒否されてるし! 一時間に三〇回しか電話しないんだから出てくれても良いと思いませんか?」
ダメダこいつ早く何とかしないと!
「二分に一回かかってくる電話なんか相手してられるか!」
もはやアタシは突っ込まずにはいられなかった、ツッコミどころ多すぎていつの間にか恐怖は消えていた。
「貴女は浮気する人の味方ですか!」
「お前が相手じゃ浮気もしたくなるわ! しかもそれ全部お前の思い込みだろうが!」
「うるさいうるさい! どうせお前も私の彼を誘惑したんだろ!」
発狂するように叫ぶ女、あーこりゃやっちまったかな?
でもさー、突っ込みたくなっちまったんだから仕方ないよね。
「お前の彼氏なんて、だれ一人として会ったことねぇから!」
「うるさい! お前なんていなければいいんだ」
ついに女は包丁を正面に構えた。
あーあ、構えちまったか。アタシはカーテンを開け現役時代のようにメンチを切る。
「おい! テメー、アタシ相手に良い度胸じゃねぇか? 獲物構えたって事は覚悟できてるんだろうな」
ドスを効かせてアタシは女に話しかけると、女は少し怯む。
「ひ、こ、怖くなんて無いんだから!」
よし、ビビったな。こうなりゃアタシの勝ちだ。さっさと取り押さえて警察に連れてってもらおう。
アタシは女に向かって走り出す。
女はアタシが向かってくるとは思っていなかったのか目を見開いてぼーっとしていた。
「塀の中で反省でもしてな! それがお前の懺悔だ」
アタシはそう言うと、女のボディに右のボディブロー、エグイのを一発ぶち込む。
「かは!」
女はその場にうずくまって倒れこむ。
女が倒れるのを見ると、アタシも冷静さを取り戻すと一気に恐怖がぶり返す。
「はーぁ、怖かった……流石にマジもんなんてマトモに相手できるかよ。これならまだ族十人に囲まれる方がマシだよ」
アタシもその場にへたり込むが、何とか気力を振り絞りスマホで警察を呼んだ。
――
――――
数分後。
女は警察に連行されていった。
アタシはあの後警察と色々やり取りをしていたが、どんなやり取りをしたかあまり記憶にない。
そして、後日ニュースでこの事が放送されていた。
女の家からは行方不明になっていた男の死体が四体も出てきており、全ての死体の右手首がなかったそうだ。
この件がきっかけでアタシはしばらく『鉄拳聖女』と近所の人達に呼ばれることとなった……勘弁してくれよ……散々な出来事だったよ。
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