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5話
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「はぁ…」
「どうしたんですか?鷹村さん」
ため息をつくと真っ先に気づいたのは同期である看護婦の三谷さん。
「ああ、三谷さん。患者のカルテの事なんですが、色々と問題が見受けられたんで…」
「そのカルテ、随分前から更新されていないんですよ。困ったものですよねー」
「随分前から…?」
おかしいな。いくら街の郊外にある病院とはいえ、ここまで大きい施設なのに患者の管理が行き届いていないのか?
まあいいか。知らない分の情報は自分で調べればいい。
「鷹村さん。私そろそろ仕事に戻りますね」
「ああ」
せめて自分の担当する患者の情報位は知っておこう。そう思いPCを起動させる。PCには患者の情報が一通り記載されているノートがあり、そこから華河と北河の情報を出来うる限り調べようと思った。
「っと、華河は…あった」
華河の情報ページを見つける。そこに載っていたのは、信じられない事ばかりだった。
「なんだこれ…虐待を受けた疑い?引き取った時に見られた殴られる等の暴行の跡、精神状態の異常…?」
それ以上細かい事は記載されていなかったが、同じ場所に載せられていた顔写真は当時のもので、まだ右目の花がそこまで大きく咲いてはいないが、それ以上に目立っていたのは、頬や額にある暴行の跡らしきものだった。
気づかなかった。気づくはずがなかった。今の華河からは、そんな素振りを見せることは一切なかったから。
北河の事も調べようとしたが、あと少しで2回目の確認のため405号室へ行かなければいけなかったため、断念した。
病室に着いた時、何やら声が聞こえる。
嗚咽混じりの小さな声。何かあったのかと思いながら戸を開ける。すると___
・
・
・
・
華河は眠っていたのだ
涙を流しながら
「どうしたんですか?鷹村さん」
ため息をつくと真っ先に気づいたのは同期である看護婦の三谷さん。
「ああ、三谷さん。患者のカルテの事なんですが、色々と問題が見受けられたんで…」
「そのカルテ、随分前から更新されていないんですよ。困ったものですよねー」
「随分前から…?」
おかしいな。いくら街の郊外にある病院とはいえ、ここまで大きい施設なのに患者の管理が行き届いていないのか?
まあいいか。知らない分の情報は自分で調べればいい。
「鷹村さん。私そろそろ仕事に戻りますね」
「ああ」
せめて自分の担当する患者の情報位は知っておこう。そう思いPCを起動させる。PCには患者の情報が一通り記載されているノートがあり、そこから華河と北河の情報を出来うる限り調べようと思った。
「っと、華河は…あった」
華河の情報ページを見つける。そこに載っていたのは、信じられない事ばかりだった。
「なんだこれ…虐待を受けた疑い?引き取った時に見られた殴られる等の暴行の跡、精神状態の異常…?」
それ以上細かい事は記載されていなかったが、同じ場所に載せられていた顔写真は当時のもので、まだ右目の花がそこまで大きく咲いてはいないが、それ以上に目立っていたのは、頬や額にある暴行の跡らしきものだった。
気づかなかった。気づくはずがなかった。今の華河からは、そんな素振りを見せることは一切なかったから。
北河の事も調べようとしたが、あと少しで2回目の確認のため405号室へ行かなければいけなかったため、断念した。
病室に着いた時、何やら声が聞こえる。
嗚咽混じりの小さな声。何かあったのかと思いながら戸を開ける。すると___
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華河は眠っていたのだ
涙を流しながら
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