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影に濡れた翼 1
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喩えるならば、星を湛えた夜の海。あるいは、瞼の内側の密やかに瞬く光を抱いた影。
夜の闇を月光で溶いて砕いた星を散らしたら、きっとこんな色をしているのかもしれない。
二度力強く羽ばたいてぐっと広げられたそれは、イルディオスの左の肩甲骨から生えていた。
光の粒を纏った片翼は大きく、窮屈そうに一度縮まると、ゆるやかにその身を押し広げる。
しばし揺れていた大きな翼は、きゅっと縮めるようにしてその身をイルディオスの前に回した。
アドリーシャの目の前に現れた羽根の先は、つやつやと光っている。影に濡れた翼はいつ見ても密やかに目を奪い、アドリーシャの心を惹きつけてやまない。
見つめていると、星の輝きを宿した羽先が早く触れてほしいと言わんばかりにはたはた揺れた。
「いつも思うことだが、俺の翼は君のことが好きすぎる」
荒い呼気を噛み切るようにして、イルディオスが笑った。
「殿下の意思とは関係ない動きなのですよね」
「そうだな。幼い頃はよく俺の頬を撫でていたが、今は見向きすらしない」
アドリーシャが手を差し伸べると、指先に羽が触れた。すべすべとして柔らかいそれを何度も撫でているとふるりと翼が震えて、今度は頬をくすぐった。こそばゆさに、アドリーシャは声を立てて笑う。
ぐるりと翼に抱き込まれた内側で、イルディオスがアドリーシャを見つめていた。
星を湛えた瞳はすぐ傍にあるのに、夜空に瞬く星と同じように手を伸ばしても届かない。
瞳の中でぐらぐらと揺れる光は、アドリーシャに地下室の暗がりで見た熾火を思い起こさせる。冷たく寂しい夜の懐に抱かれて、唯一自分のほかに生きているかのように揺らめいていた炎を。
イルディオスは息を整えながら、汗の滲む頬を緩ませて微笑んだ。
「……本当に、この身が厭わしい。でも、きちんと耐えられる。アドリを食べたりしない。そう約束しただろう?」
イルディオスの身体は微かに震えていて、今もなお果実を食べてしまいたい衝動に駆られていることが伝わってくる。
ほんとうに、とアドリーシャは思った。なんて我慢強いひとなのだろう、と。
――五年前。アドリーシャがこの屋敷で目覚めた後、イルディオスは彼女を被後見人として迎えたいと告げた。
瞬くアドリーシャに一通り話をすると、イルディオスは大真面目な顔で勉強をしようと言った。
イルディオスはアドリーシャに契約書の決まりごとを丁寧に教え、自分が不利にならないためには何が必要で何を契約に盛り込まなければならないのかを説いた。
アドリーシャが習った決まりごとに鑑みれば、イルディオスが提示した契約内容は彼に不利すぎて、アドリーシャに有利すぎるものだった。そう指摘すると、イルディオスは笑ってそれは当然だと言ったのだ。俺は王弟で立場が強すぎるから、そのくらいはあってしかるべきだと。
ふたりで練った契約を端的に纏めると、アドリーシャを果実として食べないこと、彼女の衣食住を保証するという内容になる。
契約書を前にしてもなお、アドリーシャは自分を食べないというイルディオスの言葉を完全には信じ切れないでいた。
信じてしまえば、約束が破られてしまったときに悲しくなる。それならば、裏切られても悲しまなくて済むように最初から信じないほうがいい……。
そう考えながらも、幼いアドリーシャはこの人を信じてみたいと思った。
次に、アドリーシャはイルディオスに自分なりの誠意を返したいと考えた。それで、もう一つ契約条件を付け足すことを提案したのである。
「一緒に約束しました。殿下が私を食べない代わりに、ふたりで運命に抗う方法を探すと」
イルディオスの目の下の翳りは、ほかの力ある者が耐えられなかった飢餓を長らく耐え忍んだ証でもある。それならば、アドリーシャを食べる以外の方法で共存していける道もあるのでは?
そう指摘したアドリーシャが辛抱強く訊ね続けると、イルディオスは目を逸らしながら低く唸るようにして打ち明けたものだった。
――君を抱き上げたとき、目眩も痛みも幻覚もすべて晴れて、世界が澄んだように感じた。傍にいると、君を……その、おいしそうだと思ってしまう。いい匂いがすると翼が囁く。傍にいるだけならばいい。でも、触れ続けていたら堪えられないかもしれない。
深く考える前にアドリーシャが返したのは、まったく触れないのは不可能に近いですという冷静な指摘だった。
イルディオスは驚き、アドリーシャが迷うことなく自身の手に触れたのにびくりと身体を震わせた。
――検証しましょう。私を屋敷に連れてくる間は、平気だったのでしょう? それなら、短い時間ならば大丈夫なはずです。僅かな時間で楽になったのなら、私を食べなくても凌げる可能性があると思います。少しずつ触れる時間を増やしながら、試しましょう。
イルディオスは即答を避けたが、アドリーシャが諦めずに説得を続けるうちに折れてくれた。君はそんな年で、どうしてそんなに賢いんだろう。そう苦笑して。
以来、アドリーシャは毎日イルディオスに触れて、イルディオスの力を宥めている。
イルディオスは最初自分を縛ると言って聞かなかったので、アドリーシャはいつも不思議な気持ちになりながら手枷を嵌めていたものだった。
「アドリのおかげで、随分楽になった。それに、俺よりよほど根気強い」
根気強い? とアドリーシャが驚いたのに、イルディオスは不思議そうな顔をした。
「一緒に試し続けているだけですよ。まだ五年です」
「? うん」
アドリーシャは半ば呆れ、半ばさみしさを覚えた。
イルディオスは五年前まで、果実なしで空腹に耐えていた人だ。聞けば、それまでイルディオスは飢えと渇き、それから幻覚に苛まれる日々に耐えるしかなかったという。剣を握り身体を鍛え、浅い眠りの中を生き続けて、自分が狂い死ぬかもしれない日が来るかもしれないと思いながら目を閉じることをくり返し続けるしかない日々とは、どんなに恐ろしいことだろう。
だのに、イルディオスはいつもアドリーシャを気遣う。
アドリーシャは、こうしてイルディオスの痛みを暫時和らげているときだけ、彼の研ぎ澄まされて美しい顔立ちを満足いくまで眺めることができた。目の下にある隈は五年前と比べて随分薄くなったものの、いまだにイルディオスに付き纏っている。
夜の闇を月光で溶いて砕いた星を散らしたら、きっとこんな色をしているのかもしれない。
二度力強く羽ばたいてぐっと広げられたそれは、イルディオスの左の肩甲骨から生えていた。
光の粒を纏った片翼は大きく、窮屈そうに一度縮まると、ゆるやかにその身を押し広げる。
しばし揺れていた大きな翼は、きゅっと縮めるようにしてその身をイルディオスの前に回した。
アドリーシャの目の前に現れた羽根の先は、つやつやと光っている。影に濡れた翼はいつ見ても密やかに目を奪い、アドリーシャの心を惹きつけてやまない。
見つめていると、星の輝きを宿した羽先が早く触れてほしいと言わんばかりにはたはた揺れた。
「いつも思うことだが、俺の翼は君のことが好きすぎる」
荒い呼気を噛み切るようにして、イルディオスが笑った。
「殿下の意思とは関係ない動きなのですよね」
「そうだな。幼い頃はよく俺の頬を撫でていたが、今は見向きすらしない」
アドリーシャが手を差し伸べると、指先に羽が触れた。すべすべとして柔らかいそれを何度も撫でているとふるりと翼が震えて、今度は頬をくすぐった。こそばゆさに、アドリーシャは声を立てて笑う。
ぐるりと翼に抱き込まれた内側で、イルディオスがアドリーシャを見つめていた。
星を湛えた瞳はすぐ傍にあるのに、夜空に瞬く星と同じように手を伸ばしても届かない。
瞳の中でぐらぐらと揺れる光は、アドリーシャに地下室の暗がりで見た熾火を思い起こさせる。冷たく寂しい夜の懐に抱かれて、唯一自分のほかに生きているかのように揺らめいていた炎を。
イルディオスは息を整えながら、汗の滲む頬を緩ませて微笑んだ。
「……本当に、この身が厭わしい。でも、きちんと耐えられる。アドリを食べたりしない。そう約束しただろう?」
イルディオスの身体は微かに震えていて、今もなお果実を食べてしまいたい衝動に駆られていることが伝わってくる。
ほんとうに、とアドリーシャは思った。なんて我慢強いひとなのだろう、と。
――五年前。アドリーシャがこの屋敷で目覚めた後、イルディオスは彼女を被後見人として迎えたいと告げた。
瞬くアドリーシャに一通り話をすると、イルディオスは大真面目な顔で勉強をしようと言った。
イルディオスはアドリーシャに契約書の決まりごとを丁寧に教え、自分が不利にならないためには何が必要で何を契約に盛り込まなければならないのかを説いた。
アドリーシャが習った決まりごとに鑑みれば、イルディオスが提示した契約内容は彼に不利すぎて、アドリーシャに有利すぎるものだった。そう指摘すると、イルディオスは笑ってそれは当然だと言ったのだ。俺は王弟で立場が強すぎるから、そのくらいはあってしかるべきだと。
ふたりで練った契約を端的に纏めると、アドリーシャを果実として食べないこと、彼女の衣食住を保証するという内容になる。
契約書を前にしてもなお、アドリーシャは自分を食べないというイルディオスの言葉を完全には信じ切れないでいた。
信じてしまえば、約束が破られてしまったときに悲しくなる。それならば、裏切られても悲しまなくて済むように最初から信じないほうがいい……。
そう考えながらも、幼いアドリーシャはこの人を信じてみたいと思った。
次に、アドリーシャはイルディオスに自分なりの誠意を返したいと考えた。それで、もう一つ契約条件を付け足すことを提案したのである。
「一緒に約束しました。殿下が私を食べない代わりに、ふたりで運命に抗う方法を探すと」
イルディオスの目の下の翳りは、ほかの力ある者が耐えられなかった飢餓を長らく耐え忍んだ証でもある。それならば、アドリーシャを食べる以外の方法で共存していける道もあるのでは?
そう指摘したアドリーシャが辛抱強く訊ね続けると、イルディオスは目を逸らしながら低く唸るようにして打ち明けたものだった。
――君を抱き上げたとき、目眩も痛みも幻覚もすべて晴れて、世界が澄んだように感じた。傍にいると、君を……その、おいしそうだと思ってしまう。いい匂いがすると翼が囁く。傍にいるだけならばいい。でも、触れ続けていたら堪えられないかもしれない。
深く考える前にアドリーシャが返したのは、まったく触れないのは不可能に近いですという冷静な指摘だった。
イルディオスは驚き、アドリーシャが迷うことなく自身の手に触れたのにびくりと身体を震わせた。
――検証しましょう。私を屋敷に連れてくる間は、平気だったのでしょう? それなら、短い時間ならば大丈夫なはずです。僅かな時間で楽になったのなら、私を食べなくても凌げる可能性があると思います。少しずつ触れる時間を増やしながら、試しましょう。
イルディオスは即答を避けたが、アドリーシャが諦めずに説得を続けるうちに折れてくれた。君はそんな年で、どうしてそんなに賢いんだろう。そう苦笑して。
以来、アドリーシャは毎日イルディオスに触れて、イルディオスの力を宥めている。
イルディオスは最初自分を縛ると言って聞かなかったので、アドリーシャはいつも不思議な気持ちになりながら手枷を嵌めていたものだった。
「アドリのおかげで、随分楽になった。それに、俺よりよほど根気強い」
根気強い? とアドリーシャが驚いたのに、イルディオスは不思議そうな顔をした。
「一緒に試し続けているだけですよ。まだ五年です」
「? うん」
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イルディオスは五年前まで、果実なしで空腹に耐えていた人だ。聞けば、それまでイルディオスは飢えと渇き、それから幻覚に苛まれる日々に耐えるしかなかったという。剣を握り身体を鍛え、浅い眠りの中を生き続けて、自分が狂い死ぬかもしれない日が来るかもしれないと思いながら目を閉じることをくり返し続けるしかない日々とは、どんなに恐ろしいことだろう。
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