甘く苦いミルクコーヒーをあなたの隣で


詩織はとある靴屋の店長として日々忙しく過ごしていた。そんな詩織の癒しの場は、歩いて数十秒の喫茶「陽だまり」
 陽だまりの名を描いたような優しく穏やかなマスターに、詩織はどうしようもない恋心を抱いていた。

「マスターのいれるコーヒーを美味しく飲めるようになったら告白しよう」

 そう決めて、七年。まだ、進展はない。
 カウンターを挟んだ距離は近くて、遠い。
頑張り屋の詩織と、どこか掴みどころのないマスターの甘くて苦い、ミルクコーヒーのような恋はどう始まるのか。

表紙はなかむ楽様に依頼して描いて頂きました。
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