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ヒロイン、裁く4
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キッと睨み、ベンお父さまのところへツカツカと近づく。
ぐわしっとベンお父さまの手を握り引っ張……れ、なかったので、もう一度ギロリと強く睨み上げる。
「ベンお父さまは、アリアお母さまが大大大好きなんです。私ぐらいの頃から好きみたいですよ。違いますか?」
「いや、それは違わないが……」
話を逸らし、畳みかける。
「そして、男爵領で問題になっていた奴隷商人は壊滅しましたが、領主としてやるべきことは山積みです。ベンお父さまをここにお留守番させている場合ではありません」
今度はアリアお母さまの手を反対側の手で握る。
とっさに逃げられそうになったが、忘れてもらっちゃ困る。
二人の手を繋ぎ合わせ、魔術でちょっと結んでおく。
「私には魔力がありますので、魔力がある本当の父の元で学ぶことがあります。今までありがとうございました。お二人で末永く仲良く暮らしてください」
アリアお母さまは驚いたように手を引こうとするが、反対にベンお父さまは「アリアの手が傷ついてしまうよ」とどさくさに紛れて手を握っていた。隙あらばヤンデレだ。
「だ、だめよ!うちに魔術師でも呼べばいいじゃない!」
「そんなに私を公爵家に行かせたくないのですか?」
「当り前じゃない……」
アリアお母さまの声が揺れた。
「おかしいですね。辺鄙な農村には私を捨てたのに。捨てた子が高位貴族の仲間入りするのは許せないとは」
「なにもわかってないくせに生意気なことばかり!子どもは親の言う事を黙って聞いていればいいのよ!!」
ぶわりとアリアお母さまの叫びが落とされる。
こんなにも激しく激昂する姿を私は見たことがない。
「農村に捨てた?ハッ、殺されなかっただけでも感謝しなさい。あなた、公爵家に行ったら殺されるわよ」
アリアお母さまの緑の瞳が血走って見えた。
「上級貴族は私達と常識も価値観も違う。わかりあえない。あそこは魔窟よ」
ごくり、と喉が鳴った音が他人事のように感じる。
「でも大丈夫。私は”良い子”のアンネリーゼを殺したりなんてしないわ」
「……アリア」
一転、優しく撫でるような声になった。
ベンお父さまが気遣うように華奢な肩を包み込む。
「あなたは男爵領で一生飼い殺される運命なの。それ以外は許さないわ」
低く、そう吐き捨てるように言ったアリアお母さまの顔は、泣いていた。
まるで、傷ついてボロボロになった心から血が流れるように、涙が流れ落ちていた。
「アリアお母さまって、過保護ですね。私が傷つくんじゃないのかと不安なのでしょう。ご自分の時のように」
目を見開いて状況を理解しようと頭を回しているベンお父さまに視線を流す。
「どうやらベンお父さまの勘違いですね。アリアお母さまは最初から公爵家に行くつもりも、行かせるつもりもなかったんです」
ベンお父さまの動きが止まる。
「違いますか?アリアお母さま」
「そうなのか?じゃあ、どうして公爵家に手紙なんて」
誤解が解けた(?)ようで何よりである。夫婦間の仲直りは後でお願いしたい。
ゴホン、子どもが見ている前ですよ!!
アリアお母さまの服を引き、注意をこちらに戻す。ヤンデレ野郎に睨まれたが、後にしてください。
「魔力は危険なものです」
涙に濡れた緑の瞳を見上げ、手を持ち上げる。
「もし魔力が暴走して、アリアお母さまや男爵家の皆を傷つけてしまったら、私は怪物になってしまいます」
「そんな……」
天才魔術師てあった私なので魔力が暴走することはないと言い切れるが、魔術を操ると王家にも知られた今。
王妃派に男爵家が巻き込まれたら。
私は怪物になるだろう。
「……アリアお母さまが私を守ってくれてくださっていることはわかっていました」
恐らく、私を守るために村に隠し、定期的に様子を見ていたのだ。
だから公爵家の動きもすぐに感知して、男爵家に引き取ることが出来た。
「様々なしがらみから隠して守ってくださった。とても優しい母さんと父さんと一緒にいさせてくださった」
私を育ててくれた母さんや父さんは、元は男爵家の使用人だった。母さんはアリアお母さまと姉妹のように育ったと聞いた。
アリアお母さまは、あの育ての父母のような包み込むような愛情を私に向けてはこなかったが、愛情が無かったかというとそうではない。
「アリアお母さまと同じ手でした」
アリアお母さまの頬に触れ、親指をゆっくり滑らせる。
看病してくれた手の感触。私の頬を触る仕草。育ててくれた母の夢を見ているのかと思っていたが、あればアリアお母さまだったのだ。
アリアお母さまが受け取ってきた愛情は、母さんにも伝わり、私に伝わっていたのだ。
「男爵家の皆さんも。優しく、私を守ってくださいました。今度は私が守りたいのです」
涙を拭っても拭っても、どんどん落ちてくる。
その涙は男爵家に来てアリアお母さまと初めて対面した時のものより形を保っていない。
「馬鹿な子」
「お母さまに似たのでしょうか」
「さあ、父親じゃないかしら」
頬に添えた手に、白くて細くて柔らかく。そして温かい手が重ねられた。
男爵家に来た頃は枯葉のようだった私の手は、少しだけアリアお母さまの手の色と似てきていた。
「ベンお父さま、私は公爵家からアリアお母さまを守りますので、中から守るのはお任せしますね。ベンお父さまの押しにかかってますよ」
ベンお父さまだけに聞こえるように風の魔術で囁き声を流す。
「これは取引です。ここで罪を認めてしまえば、アリアお母さまは公爵家の後妻になります。牢の中ではアリアお母さまが傷つき泣いても涙を拭ってあげることすら出来ないのです。そんなの耐えられますか?」
!?とベンお父さまがこちらを見た。
「【地獄の門では一切の”遠慮”を捨てよ】と言います。押して、押して、下がれないほど追い詰めましょう」
嘘じゃない。そんなような雰囲気の古語があったはずだ。たぶん。
「アリアお母さまに必要なのは、一緒に地獄に落ちてくださる方です」
できるでしょう?と視線を流せば、昏い目が返ってきた。
アリアお母さま以外の人間はどうでもいいとすら思っている、ヤンデレキャラならば出来るはずだ。期待を込めて、大きく頷く。
ぐわしっとベンお父さまの手を握り引っ張……れ、なかったので、もう一度ギロリと強く睨み上げる。
「ベンお父さまは、アリアお母さまが大大大好きなんです。私ぐらいの頃から好きみたいですよ。違いますか?」
「いや、それは違わないが……」
話を逸らし、畳みかける。
「そして、男爵領で問題になっていた奴隷商人は壊滅しましたが、領主としてやるべきことは山積みです。ベンお父さまをここにお留守番させている場合ではありません」
今度はアリアお母さまの手を反対側の手で握る。
とっさに逃げられそうになったが、忘れてもらっちゃ困る。
二人の手を繋ぎ合わせ、魔術でちょっと結んでおく。
「私には魔力がありますので、魔力がある本当の父の元で学ぶことがあります。今までありがとうございました。お二人で末永く仲良く暮らしてください」
アリアお母さまは驚いたように手を引こうとするが、反対にベンお父さまは「アリアの手が傷ついてしまうよ」とどさくさに紛れて手を握っていた。隙あらばヤンデレだ。
「だ、だめよ!うちに魔術師でも呼べばいいじゃない!」
「そんなに私を公爵家に行かせたくないのですか?」
「当り前じゃない……」
アリアお母さまの声が揺れた。
「おかしいですね。辺鄙な農村には私を捨てたのに。捨てた子が高位貴族の仲間入りするのは許せないとは」
「なにもわかってないくせに生意気なことばかり!子どもは親の言う事を黙って聞いていればいいのよ!!」
ぶわりとアリアお母さまの叫びが落とされる。
こんなにも激しく激昂する姿を私は見たことがない。
「農村に捨てた?ハッ、殺されなかっただけでも感謝しなさい。あなた、公爵家に行ったら殺されるわよ」
アリアお母さまの緑の瞳が血走って見えた。
「上級貴族は私達と常識も価値観も違う。わかりあえない。あそこは魔窟よ」
ごくり、と喉が鳴った音が他人事のように感じる。
「でも大丈夫。私は”良い子”のアンネリーゼを殺したりなんてしないわ」
「……アリア」
一転、優しく撫でるような声になった。
ベンお父さまが気遣うように華奢な肩を包み込む。
「あなたは男爵領で一生飼い殺される運命なの。それ以外は許さないわ」
低く、そう吐き捨てるように言ったアリアお母さまの顔は、泣いていた。
まるで、傷ついてボロボロになった心から血が流れるように、涙が流れ落ちていた。
「アリアお母さまって、過保護ですね。私が傷つくんじゃないのかと不安なのでしょう。ご自分の時のように」
目を見開いて状況を理解しようと頭を回しているベンお父さまに視線を流す。
「どうやらベンお父さまの勘違いですね。アリアお母さまは最初から公爵家に行くつもりも、行かせるつもりもなかったんです」
ベンお父さまの動きが止まる。
「違いますか?アリアお母さま」
「そうなのか?じゃあ、どうして公爵家に手紙なんて」
誤解が解けた(?)ようで何よりである。夫婦間の仲直りは後でお願いしたい。
ゴホン、子どもが見ている前ですよ!!
アリアお母さまの服を引き、注意をこちらに戻す。ヤンデレ野郎に睨まれたが、後にしてください。
「魔力は危険なものです」
涙に濡れた緑の瞳を見上げ、手を持ち上げる。
「もし魔力が暴走して、アリアお母さまや男爵家の皆を傷つけてしまったら、私は怪物になってしまいます」
「そんな……」
天才魔術師てあった私なので魔力が暴走することはないと言い切れるが、魔術を操ると王家にも知られた今。
王妃派に男爵家が巻き込まれたら。
私は怪物になるだろう。
「……アリアお母さまが私を守ってくれてくださっていることはわかっていました」
恐らく、私を守るために村に隠し、定期的に様子を見ていたのだ。
だから公爵家の動きもすぐに感知して、男爵家に引き取ることが出来た。
「様々なしがらみから隠して守ってくださった。とても優しい母さんと父さんと一緒にいさせてくださった」
私を育ててくれた母さんや父さんは、元は男爵家の使用人だった。母さんはアリアお母さまと姉妹のように育ったと聞いた。
アリアお母さまは、あの育ての父母のような包み込むような愛情を私に向けてはこなかったが、愛情が無かったかというとそうではない。
「アリアお母さまと同じ手でした」
アリアお母さまの頬に触れ、親指をゆっくり滑らせる。
看病してくれた手の感触。私の頬を触る仕草。育ててくれた母の夢を見ているのかと思っていたが、あればアリアお母さまだったのだ。
アリアお母さまが受け取ってきた愛情は、母さんにも伝わり、私に伝わっていたのだ。
「男爵家の皆さんも。優しく、私を守ってくださいました。今度は私が守りたいのです」
涙を拭っても拭っても、どんどん落ちてくる。
その涙は男爵家に来てアリアお母さまと初めて対面した時のものより形を保っていない。
「馬鹿な子」
「お母さまに似たのでしょうか」
「さあ、父親じゃないかしら」
頬に添えた手に、白くて細くて柔らかく。そして温かい手が重ねられた。
男爵家に来た頃は枯葉のようだった私の手は、少しだけアリアお母さまの手の色と似てきていた。
「ベンお父さま、私は公爵家からアリアお母さまを守りますので、中から守るのはお任せしますね。ベンお父さまの押しにかかってますよ」
ベンお父さまだけに聞こえるように風の魔術で囁き声を流す。
「これは取引です。ここで罪を認めてしまえば、アリアお母さまは公爵家の後妻になります。牢の中ではアリアお母さまが傷つき泣いても涙を拭ってあげることすら出来ないのです。そんなの耐えられますか?」
!?とベンお父さまがこちらを見た。
「【地獄の門では一切の”遠慮”を捨てよ】と言います。押して、押して、下がれないほど追い詰めましょう」
嘘じゃない。そんなような雰囲気の古語があったはずだ。たぶん。
「アリアお母さまに必要なのは、一緒に地獄に落ちてくださる方です」
できるでしょう?と視線を流せば、昏い目が返ってきた。
アリアお母さま以外の人間はどうでもいいとすら思っている、ヤンデレキャラならば出来るはずだ。期待を込めて、大きく頷く。
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