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気になっちゃう、でしょ? 1
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魔物討伐部隊の訓練場の外周には今日も色とりどりの令嬢のドレスが賑わいを見せている。
その横を颯爽と横切り、厳しく出入りが制限されている騎士舎に向かう一人の令嬢がいた。
その姿を見た令嬢たちは浮足立っていた囁やきをピタリと止め、食い入るように見守る。
その令嬢は豪奢な金の髪をゆるりとまとめ、品良くシンプルな装いだったが、それがかえって令嬢の美貌を際立たせていた。
かの令嬢は慣れたように門番へニコリと微笑み、腰を軽く落とし敬意を見せる。
アンナ・シュナウザー侯爵令嬢
門番よりも、この騎士舎の中にいる者たちのほとんどより高位の令嬢である。
しかし、誰よりも礼節を重んじ謙虚であった。
門番も厳しい表情を崩し、敬礼を見せ中へと招き入れられる。
この光景に異議を唱える者などいない。
それに、かの令嬢は魔物討伐騎士団隊長ロアン・グレイデンの婚約者────の、妹なのだから。
*
慣れたように執務室の扉をノックし、返事を待ってアンナは顔を覗かせた。
「ロアン様」
「あぁ、アンナ嬢。ようこそ、今日も来てくれたんだね」
執務机に向かっていたロアンはアンナの顔を見て、伸びをするように立ち上がった。
そうして優雅な身のこなしで未だ扉の外にいるアンナを部屋の中へと招き入れる。
「本日も精が出ますね」
「はは。実はまだ何も手を付けていない。先程まで外で訓練だったんだ。汗も流さずこんなむさ苦しいところを申し訳ない」
ロアンは汗をかいても爽やかだ。
そんなロアンの額から汗が流れ落ちてくる。アンナは優しい表情で微笑み、ハンカチを当てた。
「いいえ。こうして日々欠かさず訓練を行い、有事に備えることが大事なのです。ご出陣の際はご活躍の時かもしれませんが、家を守り待つ者は毎日何事も無くお戻りになることを願っているのですから。訓練こそ疎かに出来ません」
ロアンは目を見開き、アンナの顔をまじまじと覗き込んだ。
その視線に気付いたアンナは勝ち気にすら見える顔を微かに染め、ちらりと視線を返す。
「……と、マリアお姉様の受け売りですわ」
その表情は親しい者にしか見えない気安さがあり、二人の距離が少し近付いたような錯覚を覚えた。
アンナの言に素直に感心したロアンも、また1つ気安い表情を返した。
「姉妹の仲が良いようで何よりだ」
「ええ。お姉様は私のような至らない妹にもお優しいのです」
先程までの無邪気な表情は一転して、なんとも寂しげな顔で姉のことを話した。それは常に太陽に喩えられる勝気な美女の、まさに陰の部分だった。
思わず、ロアンは守ってやりたくなり慰めるように顔を覗き込む。
「そんな、アンナ嬢は素敵な令嬢だ。ここの騎士団員なんて、君がこうして来るようになってから目の色を変えて動いているよ」
「まぁ。そうなのですか」
「はは、アンナ嬢の視界には入ってなかったと知ったら、あいつらは落ち込んでしまうな」
驚いたように目を丸くしたアンナを元気づけるように、少しからかえば
アンナの若草色の瞳が少し揺れ
ゆっくりと、ロアンのそれを見上げた。
「………わたくしが見ているのは一人だけ、ですので」
婚約者の瞳とは違う色の瞳に射抜かれ、なぜか一瞬ドキリとする。それは誰のことかを聞き直す間もなく、アンナの視線が外れた。
「アンナ、こんなところにいたのか」
「……………………まぁ、ごきげんよう」
先程、外から戻る際に用事があると抜けていた補佐官のクレインが親しげにアンナの肩を抱く。
「アンナに会いたくて探してしまった」
「………あなたが探していたのはこちらの焼き菓子ではなくて?」
クレインの手をゆるりと外し、令嬢の手にあったバスケットが持ち上げられた。
なるほど、この特定の人を作らない氷のような男の用事とはこのことだったのかと合点がいった。
「ははは!ああ、そうだな。独り占めしては勿体ない。皆に早く配ろう」
「では、俺がアンナを案内しますので、隊長はそちらの書類の決裁をお願いしますね」
クレインは令嬢の手からバスケットを持ち上げ、令嬢の背を押すように扉の方へと向かっていく。
どうやら太陽に近づいた氷は溶け始めているらしい。
しかし、ロアンも令嬢が毎回持参する食料の虜であった。
「俺の分は?」
「もちろん確保しておきます。仕上げた書類と交換ですよ、では失礼します」
隊長であるロアンの補佐官・クレインは慣れたように返事を返しながらも振り返らない。
そんなクレインの背の影からアンナはヒョコリと顔を出した。
「ロアン様、また明日はサンドイッチを持って来ますので」
「アンナ嬢、こちらは有り難いが連日は負担になるだろう」
「まぁっ。わたくしの楽しみを奪わないでくださいませ」
ピタリ、とクレインの足が止まる。
「お姉様は婚礼の準備でお忙しいのです。ご婚約者の元気なご様子をお姉様は心待ちにしてますもの……」
そしてアンナはニッコリとロアンに微笑んだ。
「アンナ嬢……!」
「明日もお会い出来るのを楽しみにしております」
ロアンは感激した。
なんて姉想いな妹だろうか、と────
*
執務室を退室し、2つ隣の来客用の防音性のある一室にて。
「アンナ、悪い子だね。毎日毎日来るなんて暇なのかな?」
「接触回数を増やして警戒を解くなんて略奪の基本中の基本ではなくて? それに、気安く名を呼ばないで頂戴。不愉快だわ」
壁に追いやる男の顔を一瞥する。
軽薄そうな顔にお似合いの所作である。こうして壁に女性を追いやることに慣れているのね。
この男、クレイン・ロットワイラーは伯爵家の出であり、グレイデン公爵家の嫡男であるロアンの補佐官である。
ロアンとは方向の違う美貌で随分と未婚の令嬢たちの中で人気があると聞いた。
なんでも、最初は優しいが誰とも深くお付き合いはしないのだとか。さぞ、このような距離感に慣れているのだろう。一切戸惑いを感じなかったわ。
「では、なんと呼べば? 腹黒? 泥棒猫?」
「シュナウザー侯爵令嬢と呼べばよいのよ! あぁ、それでは愛するマリアお姉様と同じになってしまって呼びづらいのね。それは理解できるわ」
噂では最初だけは優しいらしいけれど、これが優しいのかしら? 優しいの代名詞であるマリアお姉様なら私のことを腹黒や泥棒猫だなんて言わないわ。
でも、クレインは傷心中。
いいわ。愚かなクレインの分まで私が優しさで包んであげなくては。そうですわね、お姉様。
コクン、とクレインを労るように微笑めば
全てを信じられない野良犬のような視線が返ってきた。さすが傷心中ね。そういう目になるのも理解できるわ。
「……あのねぇ」
クレインがゆるりと頭を振ると、ロアンと同じく首に汗が流れた。
それを今度は私用のハンカチで抑える。
先ほどロアンに使ったのは新品のものである。きっとそういうタイミングがあると準備しておいて正解だった。
しかし、同日に2度目があるとは想定してなかったので私用のハンカチを使うしか無かった。
まだ未使用だったのが幸運だった。
しかも、このハンカチはお姉様に捧げるために練習した刺繍図案のものである。光栄であろう。
だから嫌がられるなんて微塵も思わず、当たり前かのような顔でクレインの汗を拭った。
それをクレインが大変驚いた表情で見ていたことにも気付かず。
「あなた、それにしても先ほどの演技は何? あれではあの男に勘違いされてしまうわ。お姉様にもよ。そんなことをしたらあなたの想いは……」
惚けたようにされるがままだったクレインはロアンの名で正気に戻ったように、未だ動き回るハンカチを華奢な手ごと掴み捕らえた。
「どこから訂正しようかな。あと隊長のことはロアン様かグレイデン様とお呼びしような? そんな関係じゃないだろう?」
「ハッ、まさかあなた、あの不届者……ロアン様、のことも………そういうことね。点と点が赤子の腕ほどの太さの線で結ばれたわ。愛するマリアお姉様のお相手は敬愛する上司。健気にも認めた二人ならばと応援するのね。まさかの解釈違いだわ」
「まてまてまてまて」
掴まれていた手を振りほどき、わなわなと震えるアンナの珍妙な解釈に男は頭を抱えた。
「否定することないわ。少なくとも、わたくしはあなたの愛を信じます。あなたの想いはあなただけのものだわ。大切になさって」
どうしてこうなったのか。
知に長けるクレインは珍しく天を仰いだ。
その横を颯爽と横切り、厳しく出入りが制限されている騎士舎に向かう一人の令嬢がいた。
その姿を見た令嬢たちは浮足立っていた囁やきをピタリと止め、食い入るように見守る。
その令嬢は豪奢な金の髪をゆるりとまとめ、品良くシンプルな装いだったが、それがかえって令嬢の美貌を際立たせていた。
かの令嬢は慣れたように門番へニコリと微笑み、腰を軽く落とし敬意を見せる。
アンナ・シュナウザー侯爵令嬢
門番よりも、この騎士舎の中にいる者たちのほとんどより高位の令嬢である。
しかし、誰よりも礼節を重んじ謙虚であった。
門番も厳しい表情を崩し、敬礼を見せ中へと招き入れられる。
この光景に異議を唱える者などいない。
それに、かの令嬢は魔物討伐騎士団隊長ロアン・グレイデンの婚約者────の、妹なのだから。
*
慣れたように執務室の扉をノックし、返事を待ってアンナは顔を覗かせた。
「ロアン様」
「あぁ、アンナ嬢。ようこそ、今日も来てくれたんだね」
執務机に向かっていたロアンはアンナの顔を見て、伸びをするように立ち上がった。
そうして優雅な身のこなしで未だ扉の外にいるアンナを部屋の中へと招き入れる。
「本日も精が出ますね」
「はは。実はまだ何も手を付けていない。先程まで外で訓練だったんだ。汗も流さずこんなむさ苦しいところを申し訳ない」
ロアンは汗をかいても爽やかだ。
そんなロアンの額から汗が流れ落ちてくる。アンナは優しい表情で微笑み、ハンカチを当てた。
「いいえ。こうして日々欠かさず訓練を行い、有事に備えることが大事なのです。ご出陣の際はご活躍の時かもしれませんが、家を守り待つ者は毎日何事も無くお戻りになることを願っているのですから。訓練こそ疎かに出来ません」
ロアンは目を見開き、アンナの顔をまじまじと覗き込んだ。
その視線に気付いたアンナは勝ち気にすら見える顔を微かに染め、ちらりと視線を返す。
「……と、マリアお姉様の受け売りですわ」
その表情は親しい者にしか見えない気安さがあり、二人の距離が少し近付いたような錯覚を覚えた。
アンナの言に素直に感心したロアンも、また1つ気安い表情を返した。
「姉妹の仲が良いようで何よりだ」
「ええ。お姉様は私のような至らない妹にもお優しいのです」
先程までの無邪気な表情は一転して、なんとも寂しげな顔で姉のことを話した。それは常に太陽に喩えられる勝気な美女の、まさに陰の部分だった。
思わず、ロアンは守ってやりたくなり慰めるように顔を覗き込む。
「そんな、アンナ嬢は素敵な令嬢だ。ここの騎士団員なんて、君がこうして来るようになってから目の色を変えて動いているよ」
「まぁ。そうなのですか」
「はは、アンナ嬢の視界には入ってなかったと知ったら、あいつらは落ち込んでしまうな」
驚いたように目を丸くしたアンナを元気づけるように、少しからかえば
アンナの若草色の瞳が少し揺れ
ゆっくりと、ロアンのそれを見上げた。
「………わたくしが見ているのは一人だけ、ですので」
婚約者の瞳とは違う色の瞳に射抜かれ、なぜか一瞬ドキリとする。それは誰のことかを聞き直す間もなく、アンナの視線が外れた。
「アンナ、こんなところにいたのか」
「……………………まぁ、ごきげんよう」
先程、外から戻る際に用事があると抜けていた補佐官のクレインが親しげにアンナの肩を抱く。
「アンナに会いたくて探してしまった」
「………あなたが探していたのはこちらの焼き菓子ではなくて?」
クレインの手をゆるりと外し、令嬢の手にあったバスケットが持ち上げられた。
なるほど、この特定の人を作らない氷のような男の用事とはこのことだったのかと合点がいった。
「ははは!ああ、そうだな。独り占めしては勿体ない。皆に早く配ろう」
「では、俺がアンナを案内しますので、隊長はそちらの書類の決裁をお願いしますね」
クレインは令嬢の手からバスケットを持ち上げ、令嬢の背を押すように扉の方へと向かっていく。
どうやら太陽に近づいた氷は溶け始めているらしい。
しかし、ロアンも令嬢が毎回持参する食料の虜であった。
「俺の分は?」
「もちろん確保しておきます。仕上げた書類と交換ですよ、では失礼します」
隊長であるロアンの補佐官・クレインは慣れたように返事を返しながらも振り返らない。
そんなクレインの背の影からアンナはヒョコリと顔を出した。
「ロアン様、また明日はサンドイッチを持って来ますので」
「アンナ嬢、こちらは有り難いが連日は負担になるだろう」
「まぁっ。わたくしの楽しみを奪わないでくださいませ」
ピタリ、とクレインの足が止まる。
「お姉様は婚礼の準備でお忙しいのです。ご婚約者の元気なご様子をお姉様は心待ちにしてますもの……」
そしてアンナはニッコリとロアンに微笑んだ。
「アンナ嬢……!」
「明日もお会い出来るのを楽しみにしております」
ロアンは感激した。
なんて姉想いな妹だろうか、と────
*
執務室を退室し、2つ隣の来客用の防音性のある一室にて。
「アンナ、悪い子だね。毎日毎日来るなんて暇なのかな?」
「接触回数を増やして警戒を解くなんて略奪の基本中の基本ではなくて? それに、気安く名を呼ばないで頂戴。不愉快だわ」
壁に追いやる男の顔を一瞥する。
軽薄そうな顔にお似合いの所作である。こうして壁に女性を追いやることに慣れているのね。
この男、クレイン・ロットワイラーは伯爵家の出であり、グレイデン公爵家の嫡男であるロアンの補佐官である。
ロアンとは方向の違う美貌で随分と未婚の令嬢たちの中で人気があると聞いた。
なんでも、最初は優しいが誰とも深くお付き合いはしないのだとか。さぞ、このような距離感に慣れているのだろう。一切戸惑いを感じなかったわ。
「では、なんと呼べば? 腹黒? 泥棒猫?」
「シュナウザー侯爵令嬢と呼べばよいのよ! あぁ、それでは愛するマリアお姉様と同じになってしまって呼びづらいのね。それは理解できるわ」
噂では最初だけは優しいらしいけれど、これが優しいのかしら? 優しいの代名詞であるマリアお姉様なら私のことを腹黒や泥棒猫だなんて言わないわ。
でも、クレインは傷心中。
いいわ。愚かなクレインの分まで私が優しさで包んであげなくては。そうですわね、お姉様。
コクン、とクレインを労るように微笑めば
全てを信じられない野良犬のような視線が返ってきた。さすが傷心中ね。そういう目になるのも理解できるわ。
「……あのねぇ」
クレインがゆるりと頭を振ると、ロアンと同じく首に汗が流れた。
それを今度は私用のハンカチで抑える。
先ほどロアンに使ったのは新品のものである。きっとそういうタイミングがあると準備しておいて正解だった。
しかし、同日に2度目があるとは想定してなかったので私用のハンカチを使うしか無かった。
まだ未使用だったのが幸運だった。
しかも、このハンカチはお姉様に捧げるために練習した刺繍図案のものである。光栄であろう。
だから嫌がられるなんて微塵も思わず、当たり前かのような顔でクレインの汗を拭った。
それをクレインが大変驚いた表情で見ていたことにも気付かず。
「あなた、それにしても先ほどの演技は何? あれではあの男に勘違いされてしまうわ。お姉様にもよ。そんなことをしたらあなたの想いは……」
惚けたようにされるがままだったクレインはロアンの名で正気に戻ったように、未だ動き回るハンカチを華奢な手ごと掴み捕らえた。
「どこから訂正しようかな。あと隊長のことはロアン様かグレイデン様とお呼びしような? そんな関係じゃないだろう?」
「ハッ、まさかあなた、あの不届者……ロアン様、のことも………そういうことね。点と点が赤子の腕ほどの太さの線で結ばれたわ。愛するマリアお姉様のお相手は敬愛する上司。健気にも認めた二人ならばと応援するのね。まさかの解釈違いだわ」
「まてまてまてまて」
掴まれていた手を振りほどき、わなわなと震えるアンナの珍妙な解釈に男は頭を抱えた。
「否定することないわ。少なくとも、わたくしはあなたの愛を信じます。あなたの想いはあなただけのものだわ。大切になさって」
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