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出会い編
飛龍騎士団 9
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飛竜騎士団の団長の執務室では部屋の主が重々しく息を吐いていた。
扉が軽くノックされにこやかな表情の金髪の青年が入ってくる。
「ただいま戻りました、団長」
「テオドール、良く戻った。アルフレートは?」
「我が主は王宮に。団に戻る前に王太子殿下にご挨拶を、と――」
「そうか……すでに聞いたと思うが……」
団長はいいづらそうに視線を外し、テオドールは眼鏡の下で目を細めた。笑って団長の言葉を遮った。
「アルフレートは真っ先に団に戻るつもりだったのですが、――いろいろなものを破壊しかねないので、私が無理やり王宮にやりました。午後には戻りますのでそれまでにお伺いしたことが諸々ございます」
団長は「だろうな」と頭を抱えた。
テオドールはなおも続けた。
「それで、カイルはどこにいますか?怪我をしたと聞きましたが。背後から殴られた上に腹をさされたと。しかも何やら毒を飲まされて意識が朦朧としていたとか」
「腹部はかすり傷だ――すんでのところで止めに入ったからな」
「なるほど、それはよかった――で?私の部下のカイルは今、どこにいるのでしょうか。団長。医務室にはいなかったので不安に思って探しております」
テオドールがこのうえない笑顔で質問した背後で、「入ります」と声が聞こえた。テオドールが冷たく一瞥する。
飛竜騎士団には団長のほかに三人の副団長がいてそれぞれ小隊を指揮しているが一人がアルフレートそして目の前にいる男もそうだった。
アルフレートより五歳ほど年長で裕福な伯爵家の二男だ。貴族らしい怜悧な風貌の――
「――テオドール戻っていたのか」
「ええ。領地での用事は全て終わりましたので」
彼――ギュンターは、ふん、と笑った。
「あの半魔を探しているのか?」
「半魔、とは誰の事です?」
「名を呼びたくもない。呪われた悪しき存在だ」
テオドールの表情から色がすうっと消える。
「国王陛下は、どのような人種でも、その出自によって区別をしないと定められ、悪法を撤廃なさいました。二十年も前の事です。貴方はもう生まれていたはずですが」
「貴様!無礼だろうっ!」
時代遅れと言わんばかりの言い草にギュンターが鼻白む。
「道理を知らぬものに尽くす礼などない!私の部下はどこだ。不当な拘束には断固として抗議する!」
普段冷静なテオドールの剣幕にギュンターはたじろいだが、せせら笑った。
「はっ、罪人は地下牢だ」
テオドールは眦をつりあげた。
「罪人!?地下牢だと!?あの子が何をしたと!」
「怪しげな術でドラゴンを操って、私の部下に怪我をさせたのだ!忌まわしい」
「忌まわしいのは貴様とハインツだろう!恥知らずな――」
団長がやめろ!と割って入った。
「地下牢だが、医師の診察はうけさせている」
「そんなことが何の慰めになるというのです!」
「……私だとてそのような処置はしたくなかったが……、カイルがドラゴンを惑わした疑いは、あるのだ。テオドール」
ハインツとカイルが揉め、ハインツの所有するドラゴンニニギが主を襲った。
愛情深いドラゴンとしてはあり得ないことだ。ハインツは、些細なことで言い争いになったカイルがニニギをけしかけたのだと主張している。
テオドールは煮えくり返る感情を押し殺しながら言った。
「些細なことで?よくもそんな事が言えたな、恥を知れ!いっそニニギに粗末な下半身を食いちぎられりゃよかったんじゃないのか――ハインツの糞野郎が以前からカイルに恋着していたのは誰の目にも明らかだったろう!よくも――」
は、とギュンターは笑った。
「貧しいものが貴族に媚を売るのはよくある事だ。いつもあの小僧がアルフレートにさせている事――」
「違うな」
静かな声に、三人は動きを止めた。
扉が開いて、アルフレートがそこにいたからだ。
団長がさすがに、ぴくりと肩を震わせギュンターはしまった、と口をつぐんだ。
アルフレートはテオドールの肩に手を置き、ねぎらう。
「早かったですね、アルフレート」
テオドールは呼吸ひとつで怒りを抑え、主人を見た。
アルフレートは、悠然と客のために備え付けられたソファに座る。
自分の部屋かのようにくつろいで、笑顔で三人を見渡した。圧に負けたギュンターが視線を逸らす。
「王太子殿下が久々に団を視察したいというのでお連れました。団長」
「殿下が?」
急な訪問など聞いていない。
聞けば、王太子は訓練場で団員たちの模擬試合を楽しんでいるという。アルフレートは幼少の頃は王太子付きの小姓をしていたこともある。
五つ年上の王太子はとは幼年時代から親しい間柄ではあるが――アルフレートの誘いだとしても、王族が触れも出さずに騎士団に訪問するのは珍しい。
「団長をお連れするように言われましたので。ご同行願えますか?」
「ああ、それは構わないが――その、今――話を――」
アルフレートは笑みを深くする。
「それと、もう一つ。――殿下は私の、魔族の血筋の部下に会いたいと仰せだ。連れて行きたいのですが。カイルはどこに?」
ギュンターが憮然とした。
「――罪人は、地下牢だ」
アルフレートは首を傾げた。
「罪人?私闘があった場合は両成敗が基本だがハインツは牢にいるのか?」
「いるわけがないだろう。栄誉ある伯爵家の人間を地下牢だと?馬鹿馬鹿しい」
ハインツは王都の別宅に重傷だと言って引きこもっている。お抱えの治癒師に治療させ傷も癒えたと聞いた。アルフレートは目を細めた。
「審議もなく、私の部下に非があると断じた理由はなにか、聞かせてもらおうか。騎士団では私刑は許されないはずだが副団長がそれをするからには、確たる理由があるんだろう?」
淡々と尋ねられてギュンターは言葉に詰まった。
カイルがドラゴンを操ったかもしれない――純血の魔族にはそういう事が出来るものがいると聞く――のは疑惑としてあるが。
一方的に暴行され、殺されかけた被害者の方が牢にいるのは――カイルと諍いを起こしたハインツが裕福な、かつ騎士団に毎年多額の寄付をする伯爵家の息子で、カイルが身寄りのない孤児だからに他ならない。
団長は下級貴族の出身だからカイルのことは庇いたい心情もあるが――ハインツとギュンターに強固に主張されては半魔族の少年を軟禁するしか無かったのだろう。
アルフレートは仕方ないな、と平坦な声で行った。
意外な諦めの良さに団長もギュンターも不審に思って顔を上げる。
「え」
「ならば、仕方がない。王太子殿下をまたせるわけにはいきません。このまま行きましょう、団長。ギュンター、お前のことも王太子がお呼びだ。――カイルの不在理由は自ら説明してくれ。私は団を長く不在にして委細を知らない」
「お、王太子殿下に、そのような事――」
「なぜ出来ない?」
それは、とギュンターは視線を彷徨わせた。
王太子は正妃との間に三人もの王子を設け夫婦仲も良好だが、身分低い女を側室として少年時代から寵愛しているのも有名な話だった。
二人の間には娘も一人いて、この、たった一人の娘を王太子は溺愛していると聞く――。
異国出身の正妃とて内情はともかく、常に正妃を立てて、王子を産まず――多くを望まないこの女を重用し我が妹と呼んでいた。
側室は銀色の髪に赤い瞳をした――半魔族の女だ。
「王太子殿下に直接お伝えしろ。半魔族は人ではない。虐げてよいと思っているからそうした、とな」
「ま、待て――」
ギュンターは苦虫を噛み潰したように呻き、天井を仰いだ。
舌打ちして部下を呼ぶとテオドールを地下牢まで案内せよと伝えた。
テオドールは軽蔑しきった目線でギュンターを一瞥すると踵を返した。
アルフレートは彼らを見送ると、さて、と言ってゆっくりと立ち上がった。
そのままギュンターの胸ぐらを掴むと壁に押しつける。団長は、アルフレートの怒りに目を逸らした。黙認する、という事だろう。
「な――に、を。ぐぅ――」
「私がカイルの恋人などで無かったことに感謝するんだな、ギュンター。私が、もしも今すでにあいつの恋人ならば――」
アルフレートは彼を離して突き飛ばした。
「お前もハインツも、明日には首が胴から離れている」
ゲホ、ゲホと惨めに咳き込むギュンターを鼻で笑い、アルフレートは彼の腕を掴んで今度は乱暴に引き起こした。
「な、なん――」
「言っただろう、ギュンター。王太子殿下が私たちをお呼びだ。行くぞ。ああ、殿下はきっと私たちの模擬試合もお望みになる。――久々に戦ろう、友よ。皆の前で精魂尽き果てるまで」
「なっ!」
「つまりは私が飽きるまで、ずっとだ。――どうしてだかわからないが、今、私は無性に気が立って仕方がない――なあ、副団長殿。私とお前の中だ――付き合ってくれるだろう?」
団長は仕方ないとばかりに俯き、ギュンターは蒼ざめて震え上がった。
扉が軽くノックされにこやかな表情の金髪の青年が入ってくる。
「ただいま戻りました、団長」
「テオドール、良く戻った。アルフレートは?」
「我が主は王宮に。団に戻る前に王太子殿下にご挨拶を、と――」
「そうか……すでに聞いたと思うが……」
団長はいいづらそうに視線を外し、テオドールは眼鏡の下で目を細めた。笑って団長の言葉を遮った。
「アルフレートは真っ先に団に戻るつもりだったのですが、――いろいろなものを破壊しかねないので、私が無理やり王宮にやりました。午後には戻りますのでそれまでにお伺いしたことが諸々ございます」
団長は「だろうな」と頭を抱えた。
テオドールはなおも続けた。
「それで、カイルはどこにいますか?怪我をしたと聞きましたが。背後から殴られた上に腹をさされたと。しかも何やら毒を飲まされて意識が朦朧としていたとか」
「腹部はかすり傷だ――すんでのところで止めに入ったからな」
「なるほど、それはよかった――で?私の部下のカイルは今、どこにいるのでしょうか。団長。医務室にはいなかったので不安に思って探しております」
テオドールがこのうえない笑顔で質問した背後で、「入ります」と声が聞こえた。テオドールが冷たく一瞥する。
飛竜騎士団には団長のほかに三人の副団長がいてそれぞれ小隊を指揮しているが一人がアルフレートそして目の前にいる男もそうだった。
アルフレートより五歳ほど年長で裕福な伯爵家の二男だ。貴族らしい怜悧な風貌の――
「――テオドール戻っていたのか」
「ええ。領地での用事は全て終わりましたので」
彼――ギュンターは、ふん、と笑った。
「あの半魔を探しているのか?」
「半魔、とは誰の事です?」
「名を呼びたくもない。呪われた悪しき存在だ」
テオドールの表情から色がすうっと消える。
「国王陛下は、どのような人種でも、その出自によって区別をしないと定められ、悪法を撤廃なさいました。二十年も前の事です。貴方はもう生まれていたはずですが」
「貴様!無礼だろうっ!」
時代遅れと言わんばかりの言い草にギュンターが鼻白む。
「道理を知らぬものに尽くす礼などない!私の部下はどこだ。不当な拘束には断固として抗議する!」
普段冷静なテオドールの剣幕にギュンターはたじろいだが、せせら笑った。
「はっ、罪人は地下牢だ」
テオドールは眦をつりあげた。
「罪人!?地下牢だと!?あの子が何をしたと!」
「怪しげな術でドラゴンを操って、私の部下に怪我をさせたのだ!忌まわしい」
「忌まわしいのは貴様とハインツだろう!恥知らずな――」
団長がやめろ!と割って入った。
「地下牢だが、医師の診察はうけさせている」
「そんなことが何の慰めになるというのです!」
「……私だとてそのような処置はしたくなかったが……、カイルがドラゴンを惑わした疑いは、あるのだ。テオドール」
ハインツとカイルが揉め、ハインツの所有するドラゴンニニギが主を襲った。
愛情深いドラゴンとしてはあり得ないことだ。ハインツは、些細なことで言い争いになったカイルがニニギをけしかけたのだと主張している。
テオドールは煮えくり返る感情を押し殺しながら言った。
「些細なことで?よくもそんな事が言えたな、恥を知れ!いっそニニギに粗末な下半身を食いちぎられりゃよかったんじゃないのか――ハインツの糞野郎が以前からカイルに恋着していたのは誰の目にも明らかだったろう!よくも――」
は、とギュンターは笑った。
「貧しいものが貴族に媚を売るのはよくある事だ。いつもあの小僧がアルフレートにさせている事――」
「違うな」
静かな声に、三人は動きを止めた。
扉が開いて、アルフレートがそこにいたからだ。
団長がさすがに、ぴくりと肩を震わせギュンターはしまった、と口をつぐんだ。
アルフレートはテオドールの肩に手を置き、ねぎらう。
「早かったですね、アルフレート」
テオドールは呼吸ひとつで怒りを抑え、主人を見た。
アルフレートは、悠然と客のために備え付けられたソファに座る。
自分の部屋かのようにくつろいで、笑顔で三人を見渡した。圧に負けたギュンターが視線を逸らす。
「王太子殿下が久々に団を視察したいというのでお連れました。団長」
「殿下が?」
急な訪問など聞いていない。
聞けば、王太子は訓練場で団員たちの模擬試合を楽しんでいるという。アルフレートは幼少の頃は王太子付きの小姓をしていたこともある。
五つ年上の王太子はとは幼年時代から親しい間柄ではあるが――アルフレートの誘いだとしても、王族が触れも出さずに騎士団に訪問するのは珍しい。
「団長をお連れするように言われましたので。ご同行願えますか?」
「ああ、それは構わないが――その、今――話を――」
アルフレートは笑みを深くする。
「それと、もう一つ。――殿下は私の、魔族の血筋の部下に会いたいと仰せだ。連れて行きたいのですが。カイルはどこに?」
ギュンターが憮然とした。
「――罪人は、地下牢だ」
アルフレートは首を傾げた。
「罪人?私闘があった場合は両成敗が基本だがハインツは牢にいるのか?」
「いるわけがないだろう。栄誉ある伯爵家の人間を地下牢だと?馬鹿馬鹿しい」
ハインツは王都の別宅に重傷だと言って引きこもっている。お抱えの治癒師に治療させ傷も癒えたと聞いた。アルフレートは目を細めた。
「審議もなく、私の部下に非があると断じた理由はなにか、聞かせてもらおうか。騎士団では私刑は許されないはずだが副団長がそれをするからには、確たる理由があるんだろう?」
淡々と尋ねられてギュンターは言葉に詰まった。
カイルがドラゴンを操ったかもしれない――純血の魔族にはそういう事が出来るものがいると聞く――のは疑惑としてあるが。
一方的に暴行され、殺されかけた被害者の方が牢にいるのは――カイルと諍いを起こしたハインツが裕福な、かつ騎士団に毎年多額の寄付をする伯爵家の息子で、カイルが身寄りのない孤児だからに他ならない。
団長は下級貴族の出身だからカイルのことは庇いたい心情もあるが――ハインツとギュンターに強固に主張されては半魔族の少年を軟禁するしか無かったのだろう。
アルフレートは仕方ないな、と平坦な声で行った。
意外な諦めの良さに団長もギュンターも不審に思って顔を上げる。
「え」
「ならば、仕方がない。王太子殿下をまたせるわけにはいきません。このまま行きましょう、団長。ギュンター、お前のことも王太子がお呼びだ。――カイルの不在理由は自ら説明してくれ。私は団を長く不在にして委細を知らない」
「お、王太子殿下に、そのような事――」
「なぜ出来ない?」
それは、とギュンターは視線を彷徨わせた。
王太子は正妃との間に三人もの王子を設け夫婦仲も良好だが、身分低い女を側室として少年時代から寵愛しているのも有名な話だった。
二人の間には娘も一人いて、この、たった一人の娘を王太子は溺愛していると聞く――。
異国出身の正妃とて内情はともかく、常に正妃を立てて、王子を産まず――多くを望まないこの女を重用し我が妹と呼んでいた。
側室は銀色の髪に赤い瞳をした――半魔族の女だ。
「王太子殿下に直接お伝えしろ。半魔族は人ではない。虐げてよいと思っているからそうした、とな」
「ま、待て――」
ギュンターは苦虫を噛み潰したように呻き、天井を仰いだ。
舌打ちして部下を呼ぶとテオドールを地下牢まで案内せよと伝えた。
テオドールは軽蔑しきった目線でギュンターを一瞥すると踵を返した。
アルフレートは彼らを見送ると、さて、と言ってゆっくりと立ち上がった。
そのままギュンターの胸ぐらを掴むと壁に押しつける。団長は、アルフレートの怒りに目を逸らした。黙認する、という事だろう。
「な――に、を。ぐぅ――」
「私がカイルの恋人などで無かったことに感謝するんだな、ギュンター。私が、もしも今すでにあいつの恋人ならば――」
アルフレートは彼を離して突き飛ばした。
「お前もハインツも、明日には首が胴から離れている」
ゲホ、ゲホと惨めに咳き込むギュンターを鼻で笑い、アルフレートは彼の腕を掴んで今度は乱暴に引き起こした。
「な、なん――」
「言っただろう、ギュンター。王太子殿下が私たちをお呼びだ。行くぞ。ああ、殿下はきっと私たちの模擬試合もお望みになる。――久々に戦ろう、友よ。皆の前で精魂尽き果てるまで」
「なっ!」
「つまりは私が飽きるまで、ずっとだ。――どうしてだかわからないが、今、私は無性に気が立って仕方がない――なあ、副団長殿。私とお前の中だ――付き合ってくれるだろう?」
団長は仕方ないとばかりに俯き、ギュンターは蒼ざめて震え上がった。
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