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二 尾白書店の三人
一 ︎︎尾白北瑛と朔日海萩
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結局、緑青は尾白書店まで付いてきた。何度となく「お帰りください」と言っても、緑青は「まあ良いだろう」などとのらりくらりと躱してくる。結局紗々羅は溜息を吐いて、彼を引き連れて書店の扉をくぐることになった。
扉の上にある『尾白書店』という看板、扉の横には『武装書店員常駐店』『古書取扱認可店』という札。どこか仰々しくも見える光景だが、これは書店という性質上必要なものである。店内に入れば、本の持つ独特のにおいがしていた。これは印刷に使われているインクなのか、それとも紙なのか。尾白書店には古書もあり、店の半分は古書の棚だ。それもまた尾白書店という書店のにおいを形作るものだろう。
それほど広くない店内にいたのは、涼し気な顔立ちの男ひとりである。「白さん」と奥の机のところにいたその男に声をかければ、男は読んでいた書類から顔を上げて紗々羅を見た。そこは本の修繕用の机のはずだが、男が本の修繕をしていた様子はない。
「おや、群玄のお嬢さん。朔なら奥だけれど、今日はおまけつきですね?」
「おまけ付きで来るつもりはなかったのですが」
紗々羅の返答に、北瑛は書類を引っくり返して机に置いた。
おまけ扱いをされた緑青を見れば、彼はさして気にした様子はない。むしろ注意深く店内を見まわしているようで、少しばかり視線が鋭かった。
「犀君から話は聞いてますよ」
「犀さん、お戻りでしたか?」
「戻ってきたのですが、すぐまた出ていきました。朔君が何か頼んだみたいです」
「それはまた……すみません。今度は何の無茶を言いましたかね」
「氷が食べたいと」
「馬鹿なんですかあの人」
戻ってきた緋室に、一体何を頼んでいるのか。
捩れ花が咲く季節であるので、一応は初夏に差し掛かろうという季節である。ないことはないだろうが、まだあちらこちらで売られる季節でもない。氷を売っているところと考えてみても、紗々羅が朝の散歩をして見かけるところではまだ見付けられなかった。
「で、そちらが犀君の言っていた黒の軍人様ですか」
「おそらくそうです」
北瑛は「ふうん」と声を上げて、立ち上がった。かつこつと足音を立てて近付いてくる姿は背筋が伸びて、指の先まで芯が通っている。丁寧に撫でつけられた髪、着流しにした着物と下駄。整った姿ではあるが、細めて笑顔のようにも見える目が落ち着かない。
「胡散臭いな」
ぽつりと隣で溢された声が、やけに大きく響いた気がした。思わず緑青を見れば、こちらも笑っている。北瑛もそのことばが聞こえただろうに、気分を害するどころか笑みを深くしていた。
これは、海萩に会うより前に面倒なことになったかもしれない。巻き込まれるのは嫌で、紗々羅は早々にそこから逃げ出そうと――した、のだが。
「おい」
「お嬢さん?」
緑青と、北瑛と、そっと逃げ出そうとした紗々羅を見付けたのは同時だったのだろう。ほとんど同時に声がかかり、ぐいと緑青には肩を引かれる。
「どこへ行くつもりだ」
「どこって、朔さんのところです。貴方はどうぞ店内でも自由に見て回っていてください。武装書店員がいる店です、古書の取り揃えは確かですよ」
早口で捲し立てたのは当然、この場から逃げ出したいからである。前門の虎後門の狼と言うべきなのか、どうなのか。なんとなく緑青と北瑛に挟まれるというのは、生きた心地がしない。
書とは、知識である。ゆえに、守られるべきである。
新しいものの取り扱いはそれほどでもないが、古書の扱いというのはこの国では厳しいものがある。盗まれたり破損させたり、そういったことがないようにと置かれているのが武装書店員であり、尾白書店ではそれが緋室だ。
「客を放り出すな」
「店にいらっしゃっていれば客ですが、案内をする義理はありません」
緑青から顔を背ければ、顎を掴まれる。自分の方を向かせようとする緑青としばし攻防になり、結局折れたのは紗々羅の方だ。諦めて力を抜き、緑青の顔を見る。そんなことをしていたせいか、店内に北瑛の笑い声が響いた。
「お嬢さん」
「何でしょう、白さん……」
「面白そうだから、朔君を呼んできてあげましょう。今すぐに」
「え」
紗々羅の返答を待つこともなく、下駄の音を鳴らして北瑛は奥に引っ込んでしまう。
本の修繕だとか中身の確認だとか、きっとそんな理由をつけて、海萩は店の奥にいるのだろう。海萩は書店員だというのに、店頭に立っているところは滅多に見ることがない。いつだって店頭にいるのは北瑛か緋室であり、海萩は接客をすることもない。
そもそも海萩に接客ができるなど、紗々羅も思わないのが事実だけれども。
「古書を見てくる」
「そうですか、ご自由に」
緑青が離れていくのに、紗々羅はそっと溜息を吐いた。それならば先ほど紗々羅が提案したときにそうすれば良かったのに、どうしてあんな無駄な遣り取りを挟んだのか。意味の分からない攻防をして北瑛を面白がらせるなど、きっとろくなことにならない。
直射日光の入らない店内は、橙色の光に照らされている。暗いというわけではないが、明るいというほどのものでもない。これくらいが本にはちょうど良いのだと、そう紗々羅に教えてくれたのは海萩だった。
そっと窺えば、緑青は真剣な顔をして古書の棚を検分している。
休暇というのは、仕事をしないものではないのだろうか。年中無休で修復師の仕事をしている紗々羅が他人のことを言えるかどうかはさておいて、そんなことを考える。緑青は確か十日間の休暇と言っていたが、果たして彼はそれを『休み』と認識しているのだろうか。
「嫌だ! 何で僕が軍人の相手なんか……!」
「ほらほら、大丈夫ですから。誰も君を取って食べたりしませんよ、朔君」
「嫌だ嫌だ嫌だ!」
「駄々をこねないでくださいね」
「おわあ!」
どたばたという音と片一方だけが騒がしい声に、紗々羅は先ほど北瑛が姿を消した方向を見る。そこから飛び出してきた男は痩せぎすで色もどこか青白くて、とても健康には見えない男だった。
ふわふわの猫毛が飛び出した拍子にふわりと浮かんで落ちる。ぐしゃぐしゃになっているのは、おそらく彼が暴れて抵抗したせいだろう。おそらくはそれを北瑛が引きずり、そして店内へと放り込んだ。
「おはよう、朔さん」
「お前か紗々羅! 僕のおだやかな一日を壊したのは!」
海萩が吠えるのを、紗々羅は耳を塞いでやり過ごす。いつものことと言えばいつものことであるが、よくもその細い体からそんな大声が出る者である。
もっともこれは、文句だけに限った話であるけれど。そうでなければぼそぼそと小さな声で話すのだから、ある意味でそちらは見た目の通りである。
「おだやかも何も、君、奥で惰眠を貪ろうとしていたじゃないですか。少しは働きなさい、お給料出しませんよ」
続いて出てきた北瑛に微笑まれて、海萩は「ぐう」と音を立てていた。
扉の上にある『尾白書店』という看板、扉の横には『武装書店員常駐店』『古書取扱認可店』という札。どこか仰々しくも見える光景だが、これは書店という性質上必要なものである。店内に入れば、本の持つ独特のにおいがしていた。これは印刷に使われているインクなのか、それとも紙なのか。尾白書店には古書もあり、店の半分は古書の棚だ。それもまた尾白書店という書店のにおいを形作るものだろう。
それほど広くない店内にいたのは、涼し気な顔立ちの男ひとりである。「白さん」と奥の机のところにいたその男に声をかければ、男は読んでいた書類から顔を上げて紗々羅を見た。そこは本の修繕用の机のはずだが、男が本の修繕をしていた様子はない。
「おや、群玄のお嬢さん。朔なら奥だけれど、今日はおまけつきですね?」
「おまけ付きで来るつもりはなかったのですが」
紗々羅の返答に、北瑛は書類を引っくり返して机に置いた。
おまけ扱いをされた緑青を見れば、彼はさして気にした様子はない。むしろ注意深く店内を見まわしているようで、少しばかり視線が鋭かった。
「犀君から話は聞いてますよ」
「犀さん、お戻りでしたか?」
「戻ってきたのですが、すぐまた出ていきました。朔君が何か頼んだみたいです」
「それはまた……すみません。今度は何の無茶を言いましたかね」
「氷が食べたいと」
「馬鹿なんですかあの人」
戻ってきた緋室に、一体何を頼んでいるのか。
捩れ花が咲く季節であるので、一応は初夏に差し掛かろうという季節である。ないことはないだろうが、まだあちらこちらで売られる季節でもない。氷を売っているところと考えてみても、紗々羅が朝の散歩をして見かけるところではまだ見付けられなかった。
「で、そちらが犀君の言っていた黒の軍人様ですか」
「おそらくそうです」
北瑛は「ふうん」と声を上げて、立ち上がった。かつこつと足音を立てて近付いてくる姿は背筋が伸びて、指の先まで芯が通っている。丁寧に撫でつけられた髪、着流しにした着物と下駄。整った姿ではあるが、細めて笑顔のようにも見える目が落ち着かない。
「胡散臭いな」
ぽつりと隣で溢された声が、やけに大きく響いた気がした。思わず緑青を見れば、こちらも笑っている。北瑛もそのことばが聞こえただろうに、気分を害するどころか笑みを深くしていた。
これは、海萩に会うより前に面倒なことになったかもしれない。巻き込まれるのは嫌で、紗々羅は早々にそこから逃げ出そうと――した、のだが。
「おい」
「お嬢さん?」
緑青と、北瑛と、そっと逃げ出そうとした紗々羅を見付けたのは同時だったのだろう。ほとんど同時に声がかかり、ぐいと緑青には肩を引かれる。
「どこへ行くつもりだ」
「どこって、朔さんのところです。貴方はどうぞ店内でも自由に見て回っていてください。武装書店員がいる店です、古書の取り揃えは確かですよ」
早口で捲し立てたのは当然、この場から逃げ出したいからである。前門の虎後門の狼と言うべきなのか、どうなのか。なんとなく緑青と北瑛に挟まれるというのは、生きた心地がしない。
書とは、知識である。ゆえに、守られるべきである。
新しいものの取り扱いはそれほどでもないが、古書の扱いというのはこの国では厳しいものがある。盗まれたり破損させたり、そういったことがないようにと置かれているのが武装書店員であり、尾白書店ではそれが緋室だ。
「客を放り出すな」
「店にいらっしゃっていれば客ですが、案内をする義理はありません」
緑青から顔を背ければ、顎を掴まれる。自分の方を向かせようとする緑青としばし攻防になり、結局折れたのは紗々羅の方だ。諦めて力を抜き、緑青の顔を見る。そんなことをしていたせいか、店内に北瑛の笑い声が響いた。
「お嬢さん」
「何でしょう、白さん……」
「面白そうだから、朔君を呼んできてあげましょう。今すぐに」
「え」
紗々羅の返答を待つこともなく、下駄の音を鳴らして北瑛は奥に引っ込んでしまう。
本の修繕だとか中身の確認だとか、きっとそんな理由をつけて、海萩は店の奥にいるのだろう。海萩は書店員だというのに、店頭に立っているところは滅多に見ることがない。いつだって店頭にいるのは北瑛か緋室であり、海萩は接客をすることもない。
そもそも海萩に接客ができるなど、紗々羅も思わないのが事実だけれども。
「古書を見てくる」
「そうですか、ご自由に」
緑青が離れていくのに、紗々羅はそっと溜息を吐いた。それならば先ほど紗々羅が提案したときにそうすれば良かったのに、どうしてあんな無駄な遣り取りを挟んだのか。意味の分からない攻防をして北瑛を面白がらせるなど、きっとろくなことにならない。
直射日光の入らない店内は、橙色の光に照らされている。暗いというわけではないが、明るいというほどのものでもない。これくらいが本にはちょうど良いのだと、そう紗々羅に教えてくれたのは海萩だった。
そっと窺えば、緑青は真剣な顔をして古書の棚を検分している。
休暇というのは、仕事をしないものではないのだろうか。年中無休で修復師の仕事をしている紗々羅が他人のことを言えるかどうかはさておいて、そんなことを考える。緑青は確か十日間の休暇と言っていたが、果たして彼はそれを『休み』と認識しているのだろうか。
「嫌だ! 何で僕が軍人の相手なんか……!」
「ほらほら、大丈夫ですから。誰も君を取って食べたりしませんよ、朔君」
「嫌だ嫌だ嫌だ!」
「駄々をこねないでくださいね」
「おわあ!」
どたばたという音と片一方だけが騒がしい声に、紗々羅は先ほど北瑛が姿を消した方向を見る。そこから飛び出してきた男は痩せぎすで色もどこか青白くて、とても健康には見えない男だった。
ふわふわの猫毛が飛び出した拍子にふわりと浮かんで落ちる。ぐしゃぐしゃになっているのは、おそらく彼が暴れて抵抗したせいだろう。おそらくはそれを北瑛が引きずり、そして店内へと放り込んだ。
「おはよう、朔さん」
「お前か紗々羅! 僕のおだやかな一日を壊したのは!」
海萩が吠えるのを、紗々羅は耳を塞いでやり過ごす。いつものことと言えばいつものことであるが、よくもその細い体からそんな大声が出る者である。
もっともこれは、文句だけに限った話であるけれど。そうでなければぼそぼそと小さな声で話すのだから、ある意味でそちらは見た目の通りである。
「おだやかも何も、君、奥で惰眠を貪ろうとしていたじゃないですか。少しは働きなさい、お給料出しませんよ」
続いて出てきた北瑛に微笑まれて、海萩は「ぐう」と音を立てていた。
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