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お化けエレベーターの心

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〝あった〟
 茶道部。
 部長の名は三年生の姫神深雪。
 部員は0人であった。
 放課後、心はその部を訪れた。
「入部希望?」
 その娘に対する第一印象は、亡くなった母親とどこか雰囲気が似ている事だっ
た。
 セミロングの髪をピン留めした部長の姫神は、不審者でも見るように聞いた。
 女子の在校率が低く、また茶道に関心を示す男子など滅多に無かったためだっ
た。
「一年3組、詞心」
 心が、少し緊張した面持ちで名乗った。
 母親以外で、年上の若い女を間近でまともに話すのはこれまであまり無かった。
「お茶の経験はあるの?」
 姫神が、聞いた。
「全然」
 ぶっきらぼうに、心は答えた。
「そのまま少し待ってて」
 姫神は言って、準備を始めた。
 心は慣れない雰囲気に落ち着かず、きょろきょろと天井や壁を見回した。
 水を入れた南部鉄瓶を、姫神がカセットコンロに載せて着火させた。
 風炉代わりのコンロに置かれた鉄瓶が沸く間、部室内に静寂が流れた。
 天井近くの明り取りから、柔らかな光が室内に射し込んでいた。
 借りてきた猫のように、心はよそよそしくしていた。
 引き戸が静かに開き、姫神が一礼して室内に入って来た。
 客は、心一人であった。
「俺、お茶の作法なんて何も知らないよ」
 心細い真情を、心が吐露した。
「平気の平左衛門よ」
 ケロリと、姫神は言った。
 まるで昭和生まれのような表現をする娘だと、心は思った。
 どどっごけぇ、ががっごけぇ。
 鳥の声がした。
「鳴き声が聞こえましたか」
 やおら、姫神が聞いた。
「鳩かな」
 心は、答えた。
「父っ粉食ぇ、母っ粉食ぇと、陸奥の山鳩は鳴くそうです。土地の老婆の昔語り
によれば、飢饉で亡くなった児が鳩に生まれ変わり、嘆いている父母に豆の粉で
も食べて飢えをしのげと告げていると言う。総じて、冷害の年には米は育たず、
北の大地の難儀な暮らしぶりを歌っていると」
 そう、姫神が言いながら客に煎餅を差し出した。
 それは、一つ一つ丹念に焼かれ胡麻塩がまぶされていた。
「その昔、戦場で腹をすかせた南部の兵達が、苦肉の策として蕎麦粉にあり合わ
せの胡麻と塩を混ぜて鍋代わりの鉄兜で焼いて煎餅にした。それを食べると、将
兵の士気がたちまち上がって戦勝する事ができた。それ以来、縁起物として多く
の合戦で南部兵に携行され野戦用の非常食に用いられるようになったとさ、どん
どはれ。さ、おあげんせ」
 由来を語り終えると、姫神は懐紙に載せた煎餅を勧めた。
 心は、促されるまま出された煎餅をばりばりとかじった。
 淡白な味の中に、ほのかな甘さがあった。
 その間、姫神が茶道具をふくさで清めた。
 しゅうっ。
 鉄瓶から湯気が出る音がした。
 おもむろに、姫神は柄杓で湯を汲んだ。
 その湯を茶碗に注ぎ、茶筅通しを行なった後、建水に湯を捨てた。
 そして、蓋置に柄杓を立てかけた。
 棗から碾き茶を茶杓で碗に数匙取ると、柄杓で熱い湯を静かに掬った。
 ぴんと伸ばされた右手の親指と人差し指の間を滑らせ、流れるような所作で切
り柄杓を行なった。
 抹茶に湯が注がれ、茶筅を振り沫を立てながら掻き混ぜられた。
 ゆっくりと、しかし整然と姫神は茶を点てた。
 茶の碗が手際よく並べられた。
「どうぞ」
 姫神は、茶を勧めた。
 置かれた茶碗を前にして、心は怯んだ。
 すると、姫神が茶碗を二度回す仕草をそっと見せて助け舟を出した。
 心は見よう見真似で、その通りにして茶を飲んだ。
「おいしい」
 ほっとした表情を、心がした。
 張り詰めた空気が和らぎ、穏やかさが室内を包んだ。
「もう一服、いかが」
 姫神は、勧めた。
「頂きます」
 心が、返答した。
 姫神は、茶碗に一度湯を通して清めた。
 改めて茶を点て直し、差し出した。
 烏の鳴き声がして、夕暮れ時が迫っていた。
 客である心が茶を飲み終わるを、姫神は静かに待った。
 茶道でいう最後まで相手をもてなす残心という所作であった。
 辺りは薄暗くなり、たそがれ時が迫っていた。
「で、本当の用件は」
 ずばり、姫神が聞いた。
「このまま三年生が卒業すれば、茶道部は部員ゼロで廃部になる」
 心は、言った。
「だから」
 姫神が、答えた。
「その場合、俺がつなぎで茶道部に在籍しよう。俺が卒業する頃には何とか後任
を見繕うさ。そうすれば、廃部を免れる」
 心の提案を、姫神は黙って聞いていた。
「但し、条件がある」
 心が、言った。
「やっと、正体を現したようね」
 姫神は、言った。
「茶道部の部室を、正式にMRCが部として認められるまで間借りする」
 心が、言った。
「エムアールシー?」
 姫神が、尋ねた。
「ミステリーリサーチ俱楽部。略して、MRC」
 心は、言った。
「何それ」
 怪訝な表情を、姫神はした。
「ここ盛岡を拠点に、歴史有る岩手に潜む謎を紐解くのさ」
 熱く、心は語った。
「宮沢賢治や遠野物語の影響か、岩手には座敷わらしの幽霊やゲゲゲな妖怪がそ
こらへんにうじゃうじゃいると思っているかも知れないけど、ここは他県と同様
に普通の所よ」
 姫神が、言った。
〝ゲゲゲは出典が違うだろうが〟
 と、心は思った。
「昔々ならいざ知らず、お化け探しなんて」
 呆れながら姫神は言った。
「それは物事を表層でしか見ないから見えないんだ。大体、幽霊と妖怪やお化け
を一緒くたにしているみたいだけど」
 心は、言った。
「同じようなもんじゃない」
 当然だとばかりに、姫神が答えた。
「犬は人に付き、猫は家に付く。それと同様に幽霊は狙った人に取り憑き、妖怪
やお化けは特定の場所に現われる。よって、両者は異なる存在だ」
 淡々と、心は語った。
「そんな講釈を垂れても、謎めいたものなんて何も無いわ。せいぜい、誰もいな
い深夜に勝手に動くエレベーターとかの噂を聞いた事があるくらいよ」
 姫神が、答えた。
「それだ」
 心は、言った。
「ただの都市伝説よ」
 姫神は、説明した。
「詳しく教えてくれないか」
 俄然、興味津々の心であった。
「そろそろ下校時刻よ」
 姫神は、帰宅を促した。
 心が、腕時計を見た。
 5時近かった。
「場所を変えて良ければ、付いて来る」
 ひょんな事を言い、そのまま姫神は部室を出て自転車置き場に向かった。
 心はただ付いて行くのみであった。
「あなたのチャリは」
 自転車の前カゴに、通学鞄を姫神が入れた。
「バス通学だから」
 心が、答えた。
「じゃあ、無理ね」
 残念そうに、姫神が言った。
「こうしよう。俺が漕ぐから、キミが後ろに乗れば」
 心が、提案した。
「キミって。あたしは2個も目上よ。新入生のくせに生意気ね。第一、二人乗り
は禁止です」
 先輩風を吹かせて、姫神は喋った。
「固い事、言うなよ」
 と言いながら心は自分の鞄を姫神に押し付けてサドルにまたがった。
「ちょっと」
 姫神は、言った。
「いいから、行くよ」
 心は、ペダルを漕ぎ出した。
「待ってよ。これ、あたしの自転車よ。それに、さすがに制服着たまま通学路を
二人乗りなんて無茶過ぎるわ」
 心の腰にしがみつきながら後ろで姫神が注意した。
「仕方ないだろ。自転車は一台、乗るのは二人なんだから」
 飄々と、心が話した。
「少し遠回りになるけど、目立たない裏道を行きましょう。そこ右に曲がって」
 姫神が、指示した。
「へいへい」
 言う通りに、心は従った。
 そこは、人気の無い墓地の敷地であった。
「気味悪いけど、犯罪者にはうってつけのロケ地ね」
 姫神は、言った。
「犯罪者って」
 何を大袈裟なと、心は思った。
「二人乗りは立派な犯罪よ」
 姫神は、説明した。
「それより、ペダルが重いな。一体、何キロあるんだ」
 心が、聞いた。
「3キロ位かな」
 姫神が、答えた。
「距離じゃねえよ。あなたの体重の話だ」
 心は、言った。
「失礼ね。女子に体重を尋ねるなんて」
 脹れっ面をしながら姫神は心の背中を叩いた。
 墓地を抜けると、かなりの高低差でまるで何かの修行をさせられているような
坂道を登らされた。
〝まさか、昭和娘はわざとこんなコースを案内しているのではないか〟
 そんな疑念を心が抱くほど、きつい道程だった。
 修行坂を下りると、今度は罪を犯した未成年の更正施設である少年院脇を通っ
た。
 まさに人生の裏街道といった所だと、行き先に不安を感じながら心は思った。
「子供の貧困って、知ってる」
 そんな事を、姫神が呟いた。
「紛争しているアフリカやなんかの話」
 心は、言った。
「外国もそうだけど、日本の話よ。シングルマザーのお母さんが働いている間、
ぽつんと一人でコンビニ弁当を食べてる小学生とかがいる。そういうのを孤食っ
て言うの。そこにさり気なく寄り添うのよ」
 そう、姫神は話し出した。
「ボランティアの話?」
 心が、尋ねた。
「それほど仰々しい活動ではないわ。肩肘張った対応は相手に恩着せがましい。
難しい事は抜きにただ一緒にご飯を食べて、お話するだけでも良いんだって、そ
このおかみさんに聞いたの。あなたは一人じゃないって事を感じてもらえるだけ
でも手助けになるって。あたしは母子家庭だから分かるの」
 さらりと、姫神は自身の家庭状況を語った。
「俺も母を亡くし、父だけの片親だから理解できるよ」
 彼女の事情と優しい心根に触れたのを感じて、今まで誰にも言わなかった家族
環境を心も話した。
 互いの置かれた境遇に、二人はシンパシーを感じ合った。
 三十分ほど、走った頃だった。
「ここよ。隔週の金曜日だけ開いてるの」
 街道から少し外れた民家を兼ねた食堂を、姫神が指差した。
 《こども食堂》と看板がされていた。
 ドアを開けて、先に入る姫神の後を心が続いた。
「いらっしゃいませ」
 中から声がした。
 店内には、家族連れの客がちらほらと席に付いていた。
「あら、深雪ちゃん。今日は彼氏っこ連れて来たの」
 店のおかみさんが、迎えた。
 南部曲家という常に人馬が一緒に居住する家屋に象徴されるように、岩手の民
は馬を慈しんで育てていた。
 盛岡の六月に、チャグチャグ馬コと呼ばれる農耕馬に感謝する行事がある。
 馬子にも衣装の如く色とりどりに着飾られた農耕馬に付けられた大きな鈴が、
ちゃぐちゃぐと低い音を鳴らすので、そう呼ばれた。
 平泉中尊寺金色堂に象徴される奥州藤原氏の栄華は、黄金の国ジパングとして
マルコ・ポーロの『東方見聞録』で世界に伝えられていた。
 その砂金を運搬する牛を意味するベコ、金のベゴッコと言われるものがあった。
 盆の送り火の頃には、位牌と供物を乗せた川に浮かべた舟を燃やす舟っこ流し
と呼ばれる法要がある。
 ことほどさように、岩手の言葉には名詞の語尾に【こ】を付けて表現を柔らか
くする傾向がある。
 これは、穏やかな物言いを好む南部の人柄を表出した言葉遣いであった。
「部の後輩よ」
 姫神は、答えた。
 どうやら馴染みの店で昭和娘は常連客らしいと、心は思った。
「そうなの」
 おかみさんが、水を持って来た。
「久々の新入部員なんで、その歓迎会ってとこ」
 姫神は、言った。
「ようこそ、こども食堂へ」
 心に向かって、おかみさんは挨拶した。
「い、いえ」
 心は勝手が分からず、曖昧な返答をした。
「ここのメニューのお勧めの一丁目一番地はスタミナ定食ね」
 姫神が、解説した。
 随分と古めかしい言い方をすると、心は感じた。
「お腹空いたわね。で、いの一番は何にする」
 姫神が、聞いた。
 その例えも古過ぎると、心は思った。
〝昭和祭りか〟
 この食堂の古めかしいたたずまいといい、姫神の中には昭和の時間が流れてい
るのかも知れないと、思ったほどだった。
「スタミナ定食で」
 心が、言った。
「あたしも。スタミナ二つ、お願いします」
 二人分の注文チケット代金を、姫神がさっと支払った。
「はいよ」
 愛想よく、おかみさんが答えた。
「自分の分は払うよ」
 心は、財布を取り出して言った。
「心君は歓迎会の主賓だから、良いのよ」
 姫神が、先輩風を吹かせた。
「ねえ。チュウした」
 突然、五歳くらいの児童が割り込んで来た。
「はあ?」
 心は、呆気に取られた。
「チュウしなよ。そうすればケッコンできるよ」
 早熟な五歳児の話に、心が辟易とした。
「これ。すみません」
 母親が、謝りながら子供を席に着かせた。
 傍らで、姫神は笑みを浮かべていた。
「はい、お待ちどうさま」
 おかみさんが、定食を運んで来た。
「いただきまあす」
 両手を合わせて、姫神は言った。
「頂きます」
 心も、合わせた。
「そうそう、おかみさん。この間言ってたお化けエレベーターの話なんだけど、
場所分かる」
 姫神が、おかみさんに聞いた。
「ああ、あれね。確か安倍館とか」
 おかみさんは、答えた。
「知っているの」
 身を乗り出して、心が聞いた。
「誰も住んでないマンションで、停止されているはずのエレベーターが深夜に動
き出すんでしょ」
 姫神は、言った。
「そうなのよ。前から無人で勝手にエレベーターが動いたりしていらしく、遂に
は人が亡なる事故があってから、そのマンションの住人が全員引っ越したの。今
は廃墟となって、近く取り壊されるらしいけど、エレベーターの誤作動で工事作
業者にも怪我人が続出したみたいで、源氏に滅ぼされた安倍貞任が憑依しただと
か、事故死した人の亡霊の仕業とかの噂も出て、御祓いもしたそうよ。でも、夜
な夜な誰もいないのに、エレベーターだけが動いたりしているって。怖いわね」
 さも見て来たように、おかみさんは話した。
「それは、ミステリーだ」
 俄然、心は関心を示した。
 そして、スマホで履歴を照会した。
 2年前に遡った事件だった。
 開閉途中の扉に挟まれたまま上階に移動したエレベーター事故により、マンシ
ョン住人が圧死した。
 それ以前にも、人が乗っている最中に目的階には止まらずに、勝手に上がった
り下がったりと暴走を繰り返していたとの新聞記事があった。
 メーカーによる修理と改修がされたが、気味悪がった住人の相次ぐ退去によっ
て全て空室となったマンションにはその後誰も入居者が無く、取り壊される事に
なった。
 人が住まなくなったマンションの電気や水道等のライフラインは全て停止され
ているのが普通である。
 だが、エレベーターは夜な夜な動いていると言う。
〝これは、面白い〟
 心は、胸が躍るような思いであった。
 会食後、二人は食堂を後にした。
「お化けエレベーターに連れて行ってくれ」
 心は、言った。
「今?」
「そう」
「もう、夜よ」
「夜しか動かないんだろ、そのエレベーター」
「そうらしいけど」
「それに近い内に取り壊されるって。早く行かないと」
 心の気持ちは、はやっていた。
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