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三章【記憶】
二十七話 戸惑いに恩愛を(中編)
しおりを挟むナスティと共にティアスは部屋に入り扉を閉める。
「あの、ナスティ」
突然声を掛けられ
「あ、はい。ティアスさん。どうしましたか?」
とナスティは不思議そうな顔をして振り向いた。すると
「あの、今まで私のことはグレイと同様に扱ってらしたのに、今では少しよそよそしいというか……その……、私のことは呼び捨てで呼んでいただいても構わないです」
と自身に対しての呼び方に疑問を持ったようだ。それに対してナスティは
「そうですね。確かにグレイの分身として居たあなたは私の同僚でした。でも今の姿だと時代そして種族はちがうにせよ女王となられるお方。無礼ではないかと思ってました」
とやや困った様子で話す。
「私はディア様の直属の傭兵ですが、いわゆる一般人です。本来なら王族とは無縁の人間ですから。その線引きは大事かと……」
そう言ってナスティが話すと
「確かにそうかもしれません。ですが私はナスティと共に任務をこなした仲ではないですか。なので、これからも今まで同様にお付き合いいただけると私としては嬉しいのです」
とティアスが願う。それを聞いて
「うーん、そうですね。そこまで仰るのならば、私もティアスと呼ばせていただきます。改めて、これからは共に直属兵としての任務をすることはないでしょうが、旅の仲間としてよろしくお願いします!」
そう言ってお互いの両手を握った。
ミーンとスティアはお互いのベッドに座って向かい合う。
「グレイの分身の時はさほど思わなかったけど。ティアスって本当お転婆なのね。まあ私も人のこと言えた身分じゃないけども」
スティアがそう話すと
「ふふ、そうね。姫の場合は外見年齢より若いから、余計に手がかかるのよね。人間でいうところの十四歳前後。反抗期でもあり大人になりたいという年齢でもある。二十七年、グレイの中で過ごしても、その根本である性格は変わってなかったみたいね」
とため息をつきながら苦笑した。
「そういえば無人島での生活で皆で食事するって時も、一番楽しんでたのティアスよね。大人になってもそのワクワク感はやっぱり隠しきれなかったのね」
スティアがそう言って笑うと
「本当、姫はそういった期待するもの興味があるものには、とことん弱いのよ。だからこその今回の事件だった。グレイには悪かったとは思うけど、あの件は彼にかかわる大事な部分。起こるべくして起こった事件でもあった。そして私は過去を知っているから、グレイがヴィッツに貰った物がここに繋がった、とようやく理解した」
とミーンが今回の件は必然の事故だったと話す。
「うーん。ミーンはグレイの過去を全部知っている。でもそれは今、話すべきことではない。グレイの覚悟……ねぇ。やっぱり親を知る覚悟、かしら」
スティアの問いに
「そうね。親とは何たるか、を知る必要がある。現時点で言えるのはそれだけね。それが分かれば彼には覚悟が出来るはずよ。それが望む望まない結果にしろ、ね」
とミーンはいつもの意味深な答えを返した。
「まあとにかく今日は色々ありすぎたわ。もう寝ようー」
スティアは着替えてさっさとベッドに入る。ミーンは窓のそばに行き、外を眺めていた。
ザントは部屋に入るや否や、魔法で取り出した杖で前方にいるカルロの頭を軽く突く。
「ん、なんだよ」
カルロは後ろのザントの方に振り向く。
「まあ、ちょっとした仕返し。っと、今日はお疲れ様。主役は僕とナスティって言ってたけど、結局カルロが主役だったね」
と笑いながらザントは言う。それに対して
「ははっ、あんたがちっさいときに顔いじったのは確かに悪かったよ。でもまあ今回の件で帳消しにしてくれ」
とカルロが言うので
「うん。たまに思い出すことはあるだろうけど、もう怒ってはないよ。ただびっくりしただけだから」
とザントも少し笑みを見せて話す。そして
「ねえ、カルロ。君にとってはグレイってやっぱり兄のような存在? 兄貴って慕ってるけど」
ザントの問いに
「あー、それヴィッツにも聞かれたなぁ。『兄貴兄貴っていつも言ってんな』って。俺が長男だからさ、兄ってもんに憧れがあるって答えたと思う」
と答え、それに続くように
「でも今思えば兄貴の目線は俺でも親父でも姉貴でもなく、ずっと見えない思い出せないヴィッツを見てたんだな。兄貴にとっちゃあ大事な親友だ。それを今までずっと待ってた。ひとつの節目、それが今日だったんだな。まあ、それでもやっぱ俺にとって兄貴は兄貴だ」
と話す。ザントは笑いながら
「なるほどね。本当に君は一途な人だね。信念も敬慕も色々と一途すぎるところがある。でも、それがカルロのいいところだと僕は思うよ。良いサウザント次期国王になってね」
と話す。
「次期国王かぁ。俺でやっていけるかなぁ」
カルロがそう言うと
「スティアも一緒だから大丈夫だよ。僕はスティアとずっと一緒にいた。彼女は信頼できる人だよ」
とザントが言う。
「そうだな。ま、とにかくお互い疲れただろう。今日は寝ちまおうぜ」
そう言って二人は着替えてベッドに入った。
全員が寝静まった夜。ぐっすりと眠っていたグレイはようやく目を覚ます。ヴィッツがベッドで寝ずに自分の様子を見ていたことを、椅子でうとうとしている姿で察した。起こしてはまずいかと思いそっと上半身を起こす。うつらうつらと舟を漕ぐヴィッツを見ながら、この目の前にいる人物が十七年前の自分に宝物を渡し、そして親友と言ってくれたことがいまだに不思議に感じる。それでもあのときヴィッツが食べたパン、そして渡してきたピアス。それは紛れもなく自身が十七年前に体験したことなのだ。思わず笑みを浮かべ
「ありがとう、親友……」
と口からこぼれた。その瞬間、ヴィッツが目を覚ます。
「ん、あ、ああ。寝ちまってたか。お? グレイ、もう大丈夫か?」
自分のことを心配してくれたヴィッツに対して
「な、何か聞こえたか」
と自身の漏らした言葉を聞くが
「なんか声が聞こえたような気がして目が覚めたけど……。んー、何が聞こえたか覚えてねーな」
と返事が返ってきたので内心ホッとする。そして
「お前は寝なくていいのか」
とグレイが聞くと
「んー、そうだな。そろそろ寝ないとやべーけど、お前が心配で起きてた。皆の話聞いてたら、お前本当ヤバそうな状況みたいだしな。とは言っても、結局うとうと寝ちまってたけど」
ヴィッツはそう答えた。その返答に対して
「正直不安で仕方がない。この大事な物の出所とお前が俺にとってどういう意味を成しているのかは理解できた。だがそこから連想された親という存在、家族という存在が俺には理解できるのか。受け止められるのか。受け入れられるのか。それらすべての覚悟を持つことが怖い。怖いと思ったのは……初めてなのかもしれない」
と本音を漏らす。すると
「そうか。お前が寝てる間に話したんだけどさ。俺とティアスがエルフの森から飛ばされたときに世話になった親子に預けようかと思っている。そこで少し親子のやり取りってもんを覚えた方がいいんじゃねーかって。城にいたときもあんまり国王とカルロとのやり取り見たりしてねーんだろ? だから親と子供が接するところでも見てきたらどうかってな。最初は国王に頼めばっつったけど、カルロがお前は国王の前で弱いところ見せたくないって言ってたって聞いたし。まあ、あれだ。ちと息抜きしてこい、精神的に、な」
そう言われ
「その親子に迷惑は掛からんだろうか」
とグレイが聞く。
「分かんねぇけど、とりあえず明日城に一度戻って。俺がスティーブさんに話してくる。それで了承得られれば、お前を俺の転送魔法で森に飛ばすって予定だ。まあどうせお前が大丈夫っつっても、んなわきゃねぇから一回城に帰る。うん、お前の話聞いてたらそれが賢明だと俺は思った」
ヴィッツはそう言って一人うんうんと頷く。その様子を見て
「……俺のせいですまない」
とグレイが謝る。すると
「ん? 何でお前が謝らなきゃなんねーんだ?」
ヴィッツが疑問に思い
「いや、俺のせいで旅を止めることになったのが申し訳ない、と」
グレイはそう答えた。それに対して
「まあ急ぐ旅だろーけど、そんな一刻を争うような旅じゃねーだろ。それに、今のお前はまだ闇を司る者になってない。つまり、だ。このまま進んだところで詰むだけだ。もしかしたら親を知ることが闇を司る者に繋がるかもしれねーし。とにかく、お前は今まで張り詰めすぎた精神を休ませろ」
そう言ってグレイの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。突然のことでパニックになり、顔を赤くしてヴィッツの手を払い退ける。
「な、な、な、何をするっ」
焦るグレイに
「何って頭撫でただけだ。な? 年下で年上の親友~」
とヴィッツはにんまりと笑う。そんなヴィッツの対応に
「あ、あのときはお前が年上だったが、今のお前は年下だ! あの頃は親友だと思ってたが、今は旅の仲間だ!」
「あ、ちびっ子だった頃はちゃんと親友ってずっと思ってくれてたのか。今じゃ仲間なんだなー。群れるの苦手そうなのに仲間なんだなー」
「ぐっ……!」
完全に本音が駄々洩れになってしまったグレイは、もうこれ以上何か言えばまた余計に変な事になりそうなので、慌てて枕に顔を伏してうつ伏せに寝た。
「もうこれ以上聞かれても何も答えん!」
そう言ってグレイは何も言わなくなった。そんなグレイを見てヴィッツは立ち上がるとそっと頭を撫でて
「これでもうお前は独りじゃねーよ。困ったことがあったら俺に言え。聞くくらいしか出来ねーだろうが、いつでも聞くよ」
そう言って着替えて自分のベッドに入った。グレイは撫でられた頭を触りつつ、涙を流していた。
こうして事件解決から一夜開け、食堂に集まる一行。席に着き、そこで
「はぁ~……」
とグレイが机に頭を伏してため息をつく。その様子で全員が駄目だと判断する。
「兄貴、飯は自力で食えるか?」
隣のカルロがそう聞くと
「なんとか」
と返事が返ってくる。食事が出されいざ食べ始めれば、やはり「なんとか」食事が出来る勢いも力もない食欲だった。とはいえやはり量は変わらず二人前を食べきった。まだ食べたそうな様子だったが流石に止める。こうして食事を終えた一行は荷物を整え
「クリス。せっかくここに来たけどちょっと私たち一旦戻るわ。グレイのことで診てもらいたい人がいるから、少しの間この街から離れる。でもまたすぐ戻ってくるから、その時は顔を出しに来る」
スティアがそう言って屋敷の庭に出る。クリスも
「そう、ですよね。あのような事件に巻き込まれてしまいましたし。一度かかりつけのお医者様に診てもらった方が良いかもしれません」
と答えた。こうして一行は一旦転送魔法陣へと帰還した。研究所では魔法反応があり、研究員の一人が魔法陣の前にやってきた。
「皆様! どうかなさいましたか!」
カルロは研究員にディア王にはグレイの件は内緒にしてもらう形で今まであったことを話す。研究員は
「なるほど、そのようなことがあったのですね。呪術……やはり精霊を介さず使う魔法は厄介ですね」
少し考え事をして
「了解しました。この件に関しては国王陛下には秘密にしておきます。グレイ様に関しては色々と謎が多いお方です。国王陛下もあまりお話になられませんので。当時のことは直接見ておらず存じておりませんが、先輩である研究員の方々がグレイ様の命を繋ぎとめることに懸命に作業をした、と聞いております。その時の国王陛下の必死さは相当だったと。何故そこまで国王陛下がグレイ様を生かすことに執着したかは分かりませんが、一人でも多くの命を救いたかったのでしょう。あのときの村の生き残りはグレイ様だけだったと仰ってましたし」
当時の状況を言伝ながらも説明する研究員。
「んー、やっぱ親父にはこの件の話すると取り乱しそうだな。とりあえず一旦親父には俺だけ顔合わせとく。あんたらは親父に内緒で兄貴のことで動いてくれ」
そう言ってカルロは一人城へと走っていった。残された七人。
「そんじゃあ、俺はスティーブさんの所に行ってくる。了承得られるか分かんねーけど」
そう言ってヴィッツは
「テレポテーション!」
と瞬時に消えた。それを見ていたティアスが
「私は行かない方がいいですよね。前と違う姿なので……」
と少し寂しそうにする。
「仕方ないよ。僕だってこんな姿になったし。まあ僕の場合はそんなに直接かかわった人がいないけど、君が出会った人は年上のお姉さんとして好意を持った。それなら会わない方がいい。余計な混乱を招くだけだから」
ザントの言葉にティアスは頷いた。
スティーブとバルナの家の前に到着したヴィッツ。今日も前のように雨が降る日だった。ヴィッツは家の扉をノックする。
「スティーブさん、バルナ。いるかー。俺だ、ヴィッツだ」
するとしばらくして扉が開き
「やあ、久しぶりだね。でも、君一人で来たみたいだが、何かあったのかい?」
スティーブがそう聞くと
「父さん、雨降ってるから家ん中に入れとこうよ。なぁ、ヴィッツ」
とバルナが言った。
「おっと失礼。さあ中へ」
スティーブに案内され家に入る。ヴィッツはスティーブとバルナの前にテーブルをはさんで座る。そして重要な部分は省いて説明をし始めた。
「えっと、ちょいと俺の仲間で記憶喪失だったやつがいてな。姫さんとは別のヤツなんだ。一部記憶は戻ったんだが複雑な環境で育ってて、親のことを知るのが怖いって。親とか兄弟とか、そういうのが理解できないらしいんだ。それでもし二人の生活に支障が出ない範囲で、そいつに『親子』ってもんを見せてやりたいんだ」
そう説明すると
「お姉さんは? 記憶戻ったの?」
とバルナが聞くので
「ああ、姫さんは記憶戻った。でも残念だがここに来ることは出来ねぇ。会いたかっただろうがすまねぇな。姫さんにも姫さんなりの理由があるんだ」
と答えるとバルナはがっかりした。そこでスティーブが
「親子関係を見たいと言っていたが、その彼はいくつくらいなんだい?」
と訊ねる。
「ああ、二十七だよ。スティーブさんからすると八つ下だな」
ヴィッツの答えに
「二十七になって親というものを理解できない、か。よっぽど複雑な境遇だったんだね」
スティーブがそう言うと、ヴィッツが
「どうか頼む! この先の旅には重要なことなんだ。あいつが、グレイが親と対面するかもしれねー状況になった場合、あいつの覚悟が必要なんだ。親を知り、受け止め、受け入れられるか。それが重要なんだ。頼む!」
そう言って両手を机の上に載せ頭を深く下げる。しばらくその状態が続き
「……わかった。正直私と息子で適切なのかは分からないが。他に頼れる親子関係の人間がいない、ということだね」
とスティーブが言う。
「俺の母さんが生きてりゃ、そりゃあ俺が親ってこういうもんだって見せられたんだけどよ。俺は母親が死んじまってる。もう片方は生死不明だ。他に頼れる人が考えつかなかった」
ヴィッツは顔を上げて二人の顔を見た。その目線に
「じゃあ少しの間、その彼にこの家で過ごしてもらおう。それで何かしらのヒントか覚悟か、気持ちが固まってくれればいいが。その保証は正直ない。それでもいいかい?」
スティーブの言葉にヴィッツは頷いた。
「ありがとう。グレイのこと頼む。ちょっとしてからこっちに送るからちと待ってくれ」
ヴィッツは礼を言うと家を出て魔法で城に帰った。城に戻ると皆が出迎えた。
「ヴィッツ! どうだった?」
スティアがそう聞くと
「ああ、なんとか話を付けて了承は得た。まあ自信はねぇって言ってたけど、俺たちじゃお手上げだし。ここは頼むしかねぇ」
そう言って転送魔法陣にグレイが乗る。
「えーと、俺がスティーブさん家の前に転送すりゃあいいんだよな」
「はい、この魔法陣に対して魔力を注いで自身が飛んだ時のように相手を飛ばします」
研究員の説明に
「分かった。えっと、座標はこれで……よし、いくぞ。テレポテ……はっくしょん!」
魔法を唱える瞬間に思わずくしゃみをしたヴィッツ。その瞬間、グレイは飛ばされたが
「魔法詠唱中の誤詠唱は転送ずれが発生します!」
研究員にそう言われ
「や、やべぇ……。グレイ、ちゃんと飛んだかな」
ヴィッツが焦る。中央研究室に居たもう一人が
「反応は呪われた森にあります! 多少のずれが発生していますので目的地よりは離れているかもしれません!」
と声をあげた。一斉にヴィッツに視線が集まる。
「あ、ああ。わりぃ……。最悪のタイミングでくしゃみが……へぶしっ!」
くしゃみを連発するヴィッツ。
「どうしたの? 風邪でも……ってヴィッツそういえば服濡れてるじゃない」
スティアに言われ
「えっと、森で雨降ってたから……あああ! あいつ魚人の生まれ変わり! あの雨当たったんじゃ、今の精神状態に加えて最悪じゃねーか! 無事スティーブさん家にたどり着いてくれぇ……」
「そんなんじゃ風邪悪化するから。ヴィッツはお風呂で温まってから寝て。ほら行くよ」
そうヴィッツはザントに連れられて、休ませるために城の中に向かった。
「ヴィッツ、大丈夫かしら。グレイもちゃんとたどり着けばいいけど」
スティアの言葉に
「大丈夫よ。今は精霊がいるから、おそらくその親子の子供の方の精霊に呼ばれるわ」
とミーンが言った。
気が付けばしとしとと雨の降る若干暗い森に立っていた。どうやら飛ばされる瞬間、ヴィッツがくしゃみをしたせいで座標がずれたらしい。
「イグナス。家の場所は分かるか」
グレイがそう言うと
「ああ、契約されている精霊反応が二つある。こっちだ」
そう言ってイグナスはグレイを案内する。少しずつ雨に濡れる服、徐々に体が重くなってくる。以前ヴィッツたちに聞いた「呪いの本性」である魚人に関係する人間に影響を与える雨。少し視界がゆがむ。
「もう少しだ」
イグナスの声に誘われるようについて行く。そして一軒の家の前にたどり着いた。扉をノックしたところまでは覚えているが、そこで記憶は途絶えてしまった。
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