45 / 45
オマケ 魂の復元
しおりを挟む
テオが神界に戻ってきた。その手には、黒と白が入り交じった魂がある。
「グヴァルガ、戻ったぞ。で、これからどうするんだ?」
「ああ、そこの台に乗せてくれ」
グヴァルガが指した台を見る。それは、テオの知っている形とは違うが、闇に落ちた魂を浄化する装置だった。
テオはそっと魂をその台に乗せた。
「“邪神の魂と人の魂は違うのよ?浄化なんて出来るわけないじゃない”」
呆れたようにクレハが言った。
「これは、ここにいる神の力で改良したものだ。それに、完全な形で魂を救う訳じゃない。欠片だけでも救えれば、アルバを中心に魂の復元をする」
「“・・・分かったわ。元は私のせいだもの。これでも元女神。私も協力するわ”」
クレハの言葉に皆が驚いた。一度邪神に落ちたものは、その闇からは決して抜け出せない。
しかし、今のクレハは、魂は邪神そのままだけど、クレハの言葉からは憎しみも何もなく、むしろ邪神になる前のクレハそのものだった。
「お姉ちゃんと関わらなければ、クレハはとてもいい女神だったのにね」
「あの子を諫めきれなかった私達のせいね」
リーネ達家族は、なんとも言えない顔でクレハの魂を見ていた。
そのあと、グヴァルガがクレハや皆に声をかけ、装置を起動した。
クレハは苦しみながらも、エミルの魂を救うため頑張っていた。
グヴァルガ達も、装置を微調整しながらエミルの魂を、欠片だけでも救おうとサポートしていた。
長い時間をかけてようやく、エミルの魂の欠片を救うことが出来た。
リーシャがすぐさま、その欠片を別の台に移し、アルバとギルトが、魂を復元させるための作業を始めた。
すぐに復元させるのは、魂に負荷がかけるため、少しずつ復元をする事、数年。無事に魂の復元が終わった。
そして時期を見て、グヴァルガはその魂を転生させた。
ルイスを驚かせたくて、ギリギリまでルイスにはその事を伝えず、産まれるギリギリにグヴァルガは、ルイスに伝えた。
だけど、その間のルイスの様子に、何度の伝えようとしたけど、なかなか転生させるタイミングが見つからなくて、変に期待させて落胆させたくはなかった。
皆で、ルイスの状態にやきもきしながらも、伝えた後のルイスの表情にほっとした。
本来の番が、獣人だったために早い段階で老化が止まるようにしたけど、今はそれが裏目に出てしまっていた。隠れ能力で、ルイスには竜人と同じで、番と寿命を分かち合えるようにしていたのだ。
「ねぇ、ヴァル。ルイス君の成長、早められないの?ちょっと可哀想だよ」
「無茶言うな。そこまでは干渉できない。ルイスには頑張って貰うしかない」
転生した番が18になって、番式が出来る年になったけど、ルイスが待ったをかけた。
その事で、番の親が番が見ていない所でルイスにチクチクと何か言っているけど、ルイスはそれをスルーしている。
グヴァルガとリーネがルイスの様子を除き見ていると、
「除きなんて悪趣味な事してないで、仕事をしてください。グヴァルガ。そして、リーネは自分の世界に帰る」
グヴァルガ達の後ろで、仁王立ちをして、腰に手を当てている女神と、苦笑して困った顔をしている女神がいた。
「えー、クレハのいじわるぅ。もう少し見ていてもいいでしょう?」
「か、え、る、の!ほら、迎えも来てるわよ」
そう言ってクレハが振り返ると、リーネの兄のアルバがいた。
「リーネ帰るぞ。皆さんも妹がお邪魔してすみません」
「もう少し居たかったのに。じゃあ、また来るね!ほら、お兄ちゃん、帰るよ」
「こら待て!こっちが迎えに来たんだぞ」
アルバはグヴァルガ達に一礼して、リーネの後を追った。
「まったく。あそこの姉妹は似ていないと思っていたけど、そっくりね。グヴァルガ、こっそり逃げようとしてもダメ。ほら、お仕事お仕事。エミル、テオを探して来てくれない?相談があるの」
「分かりました。あのクレハ様?グヴァルガ様の首がしまってますけど」
グヴァルガの首の襟を持っているため、身長差からグヴァルガの首がしまっているのだ。
「神だからこのくらいでは死なないわ。グヴァルガの執務室にいるわね」
そう言って、クレハはグヴァルガを引きずって行った。
「歩く!自分で歩くから!手を離して!死ななくても、苦しいから!離して!」
「逃げるからだめ」
「逃げないから~」
遠のく声を聞きながら、エミルはテオを探しに移動した。
エミルの魂の欠片を救った後、奇跡が起きた。黒く闇に染まった邪神の魂が浄化されたのだ。
そして、邪神ではなくなったため、クレハとエミルの魂の二つに分かれた。
しかし、エミルの魂の欠片は、一度切り離したので元には戻らない。その為、欠片は欠片のまま復元をした。
邪神とはいえ、神と魂を一時的にでも同化させていたことで、本体のエミルの魂は神格化していた。
グヴァルガは、クレハとエミルを、この世界の神として迎えることにして、肉体を与えた。
その際、テオまでもこの世界に残ると言い、グヴァルガはそれを了承した。
しかし、クレハはいいが、テオはあちらの世界の神。あちらの世界の創造神の許可も必要なので、テオは一度あちらへと戻り、許可を得てきた。
「上に立つ人手を増やすためと、安易に考えたけど、早まったか?」
「いいえ。グヴァルガ様は英断されました。これで、我々は自分の本来の仕事に集中できます」
風の神、セルが笑顔で言った。
前に、ルイスに4人の名前を頼んだが、返事を貰えなかったので諦めていたけど、ルイスはこっそりと世界樹のあるダムの横に、俺達の神像を奉った祠を作り、その神像の下に、それぞれの名を彫っていたのだ。
その事で、4大神に名がついた。
風の神はセル
新緑の神はリーフ
火の神はカガリ
水の神はリヴァ
4人の喜びようはすごかった。その勢いのまま、気象システムの復旧を終わらせてしまった。
名を与えられた事で、能力が跳ね上がったと本人達が言っていた。
なんだかんだと、これからもこの世界は平和に過ぎていくのだろう。
「退屈しのぎと、世界の発展に、定期的に地球から魂の交換をするのも良いかもな」
△△△▼▼▼△△△▼▼▼
補足。
テオ 情報の神
アルバ 再生の神(姉妹神の兄)
リーシャ 罪と罰の女神(姉妹神の母)
ギルト 再現の神(姉妹神の父)
リリア 夢見の女神(姉妹の祖母)
*トキア 死神(姉妹の祖父)
リーネ 薬師の女神
クレハ 守護の神(元時と運命の女神)
エミル クレハの神使(神見習い)
「グヴァルガ、戻ったぞ。で、これからどうするんだ?」
「ああ、そこの台に乗せてくれ」
グヴァルガが指した台を見る。それは、テオの知っている形とは違うが、闇に落ちた魂を浄化する装置だった。
テオはそっと魂をその台に乗せた。
「“邪神の魂と人の魂は違うのよ?浄化なんて出来るわけないじゃない”」
呆れたようにクレハが言った。
「これは、ここにいる神の力で改良したものだ。それに、完全な形で魂を救う訳じゃない。欠片だけでも救えれば、アルバを中心に魂の復元をする」
「“・・・分かったわ。元は私のせいだもの。これでも元女神。私も協力するわ”」
クレハの言葉に皆が驚いた。一度邪神に落ちたものは、その闇からは決して抜け出せない。
しかし、今のクレハは、魂は邪神そのままだけど、クレハの言葉からは憎しみも何もなく、むしろ邪神になる前のクレハそのものだった。
「お姉ちゃんと関わらなければ、クレハはとてもいい女神だったのにね」
「あの子を諫めきれなかった私達のせいね」
リーネ達家族は、なんとも言えない顔でクレハの魂を見ていた。
そのあと、グヴァルガがクレハや皆に声をかけ、装置を起動した。
クレハは苦しみながらも、エミルの魂を救うため頑張っていた。
グヴァルガ達も、装置を微調整しながらエミルの魂を、欠片だけでも救おうとサポートしていた。
長い時間をかけてようやく、エミルの魂の欠片を救うことが出来た。
リーシャがすぐさま、その欠片を別の台に移し、アルバとギルトが、魂を復元させるための作業を始めた。
すぐに復元させるのは、魂に負荷がかけるため、少しずつ復元をする事、数年。無事に魂の復元が終わった。
そして時期を見て、グヴァルガはその魂を転生させた。
ルイスを驚かせたくて、ギリギリまでルイスにはその事を伝えず、産まれるギリギリにグヴァルガは、ルイスに伝えた。
だけど、その間のルイスの様子に、何度の伝えようとしたけど、なかなか転生させるタイミングが見つからなくて、変に期待させて落胆させたくはなかった。
皆で、ルイスの状態にやきもきしながらも、伝えた後のルイスの表情にほっとした。
本来の番が、獣人だったために早い段階で老化が止まるようにしたけど、今はそれが裏目に出てしまっていた。隠れ能力で、ルイスには竜人と同じで、番と寿命を分かち合えるようにしていたのだ。
「ねぇ、ヴァル。ルイス君の成長、早められないの?ちょっと可哀想だよ」
「無茶言うな。そこまでは干渉できない。ルイスには頑張って貰うしかない」
転生した番が18になって、番式が出来る年になったけど、ルイスが待ったをかけた。
その事で、番の親が番が見ていない所でルイスにチクチクと何か言っているけど、ルイスはそれをスルーしている。
グヴァルガとリーネがルイスの様子を除き見ていると、
「除きなんて悪趣味な事してないで、仕事をしてください。グヴァルガ。そして、リーネは自分の世界に帰る」
グヴァルガ達の後ろで、仁王立ちをして、腰に手を当てている女神と、苦笑して困った顔をしている女神がいた。
「えー、クレハのいじわるぅ。もう少し見ていてもいいでしょう?」
「か、え、る、の!ほら、迎えも来てるわよ」
そう言ってクレハが振り返ると、リーネの兄のアルバがいた。
「リーネ帰るぞ。皆さんも妹がお邪魔してすみません」
「もう少し居たかったのに。じゃあ、また来るね!ほら、お兄ちゃん、帰るよ」
「こら待て!こっちが迎えに来たんだぞ」
アルバはグヴァルガ達に一礼して、リーネの後を追った。
「まったく。あそこの姉妹は似ていないと思っていたけど、そっくりね。グヴァルガ、こっそり逃げようとしてもダメ。ほら、お仕事お仕事。エミル、テオを探して来てくれない?相談があるの」
「分かりました。あのクレハ様?グヴァルガ様の首がしまってますけど」
グヴァルガの首の襟を持っているため、身長差からグヴァルガの首がしまっているのだ。
「神だからこのくらいでは死なないわ。グヴァルガの執務室にいるわね」
そう言って、クレハはグヴァルガを引きずって行った。
「歩く!自分で歩くから!手を離して!死ななくても、苦しいから!離して!」
「逃げるからだめ」
「逃げないから~」
遠のく声を聞きながら、エミルはテオを探しに移動した。
エミルの魂の欠片を救った後、奇跡が起きた。黒く闇に染まった邪神の魂が浄化されたのだ。
そして、邪神ではなくなったため、クレハとエミルの魂の二つに分かれた。
しかし、エミルの魂の欠片は、一度切り離したので元には戻らない。その為、欠片は欠片のまま復元をした。
邪神とはいえ、神と魂を一時的にでも同化させていたことで、本体のエミルの魂は神格化していた。
グヴァルガは、クレハとエミルを、この世界の神として迎えることにして、肉体を与えた。
その際、テオまでもこの世界に残ると言い、グヴァルガはそれを了承した。
しかし、クレハはいいが、テオはあちらの世界の神。あちらの世界の創造神の許可も必要なので、テオは一度あちらへと戻り、許可を得てきた。
「上に立つ人手を増やすためと、安易に考えたけど、早まったか?」
「いいえ。グヴァルガ様は英断されました。これで、我々は自分の本来の仕事に集中できます」
風の神、セルが笑顔で言った。
前に、ルイスに4人の名前を頼んだが、返事を貰えなかったので諦めていたけど、ルイスはこっそりと世界樹のあるダムの横に、俺達の神像を奉った祠を作り、その神像の下に、それぞれの名を彫っていたのだ。
その事で、4大神に名がついた。
風の神はセル
新緑の神はリーフ
火の神はカガリ
水の神はリヴァ
4人の喜びようはすごかった。その勢いのまま、気象システムの復旧を終わらせてしまった。
名を与えられた事で、能力が跳ね上がったと本人達が言っていた。
なんだかんだと、これからもこの世界は平和に過ぎていくのだろう。
「退屈しのぎと、世界の発展に、定期的に地球から魂の交換をするのも良いかもな」
△△△▼▼▼△△△▼▼▼
補足。
テオ 情報の神
アルバ 再生の神(姉妹神の兄)
リーシャ 罪と罰の女神(姉妹神の母)
ギルト 再現の神(姉妹神の父)
リリア 夢見の女神(姉妹の祖母)
*トキア 死神(姉妹の祖父)
リーネ 薬師の女神
クレハ 守護の神(元時と運命の女神)
エミル クレハの神使(神見習い)
152
お気に入りに追加
455
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる