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14 試練開始
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ダンジョン、、じゃなくて試練の行われる場所の入り口に俺達は立っていた。入り口の横に立て札と宝箱があった。
[この中には、マジックポーションと中級ポーションがそれぞれ30本入っている。好きなだけ持っていくといい]
「ミクリがマジックを10と中級を5。アレンはマジックを5と中級を9。ラインはマジックを8と中級を8。で俺がマジックを7と中級を8持つ。主軸となるのはミクリ、お前だ。しっかりやれよ」
トーダから渡されたポーションをホルダーに仕舞い、気を引き締めた。皆の準備が出来たら
「じゃ、行こう」
いざ、ダンジョン攻略へ(もうダンジョンにしか見えないので、以下はダンジョンでまとめていこう)ダンジョンに入った途端、スケルトンの大群が襲ってきた。咄嗟に反応したのはトーダ達。俺だけならここで終ってた。
俺の知っている魔法は、呪文を唱えないと使えないが、ここの世界では呪文は存在しない。すでに使い方が頭に入っていて、使いたい魔法を思い浮かべればいいだけ。しかしこれが難しい。
少しでも雑念が入るとうまく発動しなかったり、威力が弱くなる。だからトーダ達を助けたときの壁は脆かったのだ。逃げる事に一生懸命だったからね。
俺は手の平を前につきだし、浄化のイメージをした。すると、スケルトンはきれいに消えた。
しかしこれは思った以上にキツいぞ。一回の浄化でMPを1/3も持っていかれた。
しかし相手は待ってはくれない。次々とスケルトンやグールまででてくる。一気に浄化しようとするからMPが持っていかれるなら、俺には便利なスキルがあるじゃないか。
まずは飛び回ってるアレンから。武器に浄化の魔法を付与。アンデッドが出す瘴気対策に攻撃を妨げない結界をはる。同じく接近戦で戦ってるトーダにも付与と結界を。最後に俺のお守りを兼ねているラインにも付与と結界をはる。
トーダ達はいきなりスケルトンを簡単に倒せるようになって驚いたみたいだったが、すぐに対応した。さすが実戦経験がある人は違うな。内容はさておき。
ここはお馴染みの階層ではなく、だだっ広い1つのフロアのみみたいだ。行けども行けども、アンデッドが大量に押し寄せてくる。スケルトンやグールに混じり、レイスなど精神体のモノまでで来る。せめてグループ分けで出てきて欲しい。何でもあり状態はキツすぎる。
物理の効くアンデッドにはトーダ達が聖魔法をかけた武器で倒し、レイスなどの物理不可のアンデッドは俺が担当した。しかし聖魔法、燃費悪。これじゃいくらマジックポーションがいくつあっても足りないよ。ポーションだけでお腹たぷたぷだ。
鑑定くんが倒したアンデッドを数えてるからポーションの管理が出来なくはないけど、中級ポーションもマジックポーションもはっきり言っている足りない。
倒したアンデッド250。マジックポーション全部で残り5。中級ポーション全部で20。
神様、クリアさせる気ある?
しかーし、俺達には秘策がある。教会の庭に移植した薬草の数々。さすが神様の加護がある場所。良質な薬草が大量に育った。それを使って皆でポーションを大量に作ったのだ。俺も手伝ってようやく新しいスキル覚えた。調合のスキルだ。その日はなぜか夕食が豪華だった。
それぞれのマジックバックに入っているので隙を見てホルダーに補給した。
もう何日目なのか分からないが、少なくても5日は過ぎているはず。不眠不休での戦いに、皆の疲労がピークに達してる。俺も限界を越えている。
俺は戦いの間に少しずつ、マジックバックに入れていた魔石に聖魔法と結界を付与していた。そして今、最後の1つに付与し終わった。
俺の周りのアンデッドを一掃して、また群がって来る前に、数個の魔石を等間隔で円を描くように並べた。簡易サンクチュアリの完成だ。
「皆、こっち!」
皆すぐに反応し、円の中に入り座り込んだ。
「ここは安全だから少し休もう。作るの遅くなってごめん。これを作ろうしたらレイスが出て来たからそっちを優先してた」
「いや、謝ることない。助かった。さすがに限界だったからな。悪い、少し寝る」
アレンとラインはすでに寝ていた。トーダは律儀に俺の話しに付き合ってから眠りについた。俺も最終チェックをして、大丈夫なのを確認してから眠りについた。
どのくらい寝ていたのか、いい匂いがして目が覚めた。起きたら、トーダ達が寸胴からスープを深皿に注いでいた。
「おっ、起きたか。お前も食え」
そう言って深皿を渡してきた。俺はそれを受け取り下に置いた。そして新しく魔石に付与して、少し離れた所まで設置していった。トーダ達は不思議そうに見ていたが構わず、俺はまずは土魔法で深めに穴を2つ距離を開けて掘った。掘った穴の1つを洗面所代わりにして、もう1つをトイレにした。トイレが終わったら弱めの浄化をした。これで異臭は消える。ちゃんと洗面所代わりの所で手は洗ったよ。
戻ろうとしたら後ろにトーダ達が並んでた。もじもじしてるのでトイレを我慢していたみたいだ。俺は魔石の欠片に浄化の魔法を付与したものを作りトーダ達に渡した。使い捨て用でトイレが終わった後に欠片を入れれば浄化できる。
でも魔石に浄化の魔法を付与しても、アンデッドの浄化には威力は足らない。
戻って来たトーダ達に「ちゃんと手、洗ったか?」と聞けばまた戻っていった。洗ってなかったのか。バッチーな
十分に休息を取ってたら、掘った穴も埋め魔石を回収した。さて、第二ラウンドの開始だ。
アンデッド残り9500。マジックポーション残り30(予備50)。中級ポーション残り30(予備ポーション60)。
[この中には、マジックポーションと中級ポーションがそれぞれ30本入っている。好きなだけ持っていくといい]
「ミクリがマジックを10と中級を5。アレンはマジックを5と中級を9。ラインはマジックを8と中級を8。で俺がマジックを7と中級を8持つ。主軸となるのはミクリ、お前だ。しっかりやれよ」
トーダから渡されたポーションをホルダーに仕舞い、気を引き締めた。皆の準備が出来たら
「じゃ、行こう」
いざ、ダンジョン攻略へ(もうダンジョンにしか見えないので、以下はダンジョンでまとめていこう)ダンジョンに入った途端、スケルトンの大群が襲ってきた。咄嗟に反応したのはトーダ達。俺だけならここで終ってた。
俺の知っている魔法は、呪文を唱えないと使えないが、ここの世界では呪文は存在しない。すでに使い方が頭に入っていて、使いたい魔法を思い浮かべればいいだけ。しかしこれが難しい。
少しでも雑念が入るとうまく発動しなかったり、威力が弱くなる。だからトーダ達を助けたときの壁は脆かったのだ。逃げる事に一生懸命だったからね。
俺は手の平を前につきだし、浄化のイメージをした。すると、スケルトンはきれいに消えた。
しかしこれは思った以上にキツいぞ。一回の浄化でMPを1/3も持っていかれた。
しかし相手は待ってはくれない。次々とスケルトンやグールまででてくる。一気に浄化しようとするからMPが持っていかれるなら、俺には便利なスキルがあるじゃないか。
まずは飛び回ってるアレンから。武器に浄化の魔法を付与。アンデッドが出す瘴気対策に攻撃を妨げない結界をはる。同じく接近戦で戦ってるトーダにも付与と結界を。最後に俺のお守りを兼ねているラインにも付与と結界をはる。
トーダ達はいきなりスケルトンを簡単に倒せるようになって驚いたみたいだったが、すぐに対応した。さすが実戦経験がある人は違うな。内容はさておき。
ここはお馴染みの階層ではなく、だだっ広い1つのフロアのみみたいだ。行けども行けども、アンデッドが大量に押し寄せてくる。スケルトンやグールに混じり、レイスなど精神体のモノまでで来る。せめてグループ分けで出てきて欲しい。何でもあり状態はキツすぎる。
物理の効くアンデッドにはトーダ達が聖魔法をかけた武器で倒し、レイスなどの物理不可のアンデッドは俺が担当した。しかし聖魔法、燃費悪。これじゃいくらマジックポーションがいくつあっても足りないよ。ポーションだけでお腹たぷたぷだ。
鑑定くんが倒したアンデッドを数えてるからポーションの管理が出来なくはないけど、中級ポーションもマジックポーションもはっきり言っている足りない。
倒したアンデッド250。マジックポーション全部で残り5。中級ポーション全部で20。
神様、クリアさせる気ある?
しかーし、俺達には秘策がある。教会の庭に移植した薬草の数々。さすが神様の加護がある場所。良質な薬草が大量に育った。それを使って皆でポーションを大量に作ったのだ。俺も手伝ってようやく新しいスキル覚えた。調合のスキルだ。その日はなぜか夕食が豪華だった。
それぞれのマジックバックに入っているので隙を見てホルダーに補給した。
もう何日目なのか分からないが、少なくても5日は過ぎているはず。不眠不休での戦いに、皆の疲労がピークに達してる。俺も限界を越えている。
俺は戦いの間に少しずつ、マジックバックに入れていた魔石に聖魔法と結界を付与していた。そして今、最後の1つに付与し終わった。
俺の周りのアンデッドを一掃して、また群がって来る前に、数個の魔石を等間隔で円を描くように並べた。簡易サンクチュアリの完成だ。
「皆、こっち!」
皆すぐに反応し、円の中に入り座り込んだ。
「ここは安全だから少し休もう。作るの遅くなってごめん。これを作ろうしたらレイスが出て来たからそっちを優先してた」
「いや、謝ることない。助かった。さすがに限界だったからな。悪い、少し寝る」
アレンとラインはすでに寝ていた。トーダは律儀に俺の話しに付き合ってから眠りについた。俺も最終チェックをして、大丈夫なのを確認してから眠りについた。
どのくらい寝ていたのか、いい匂いがして目が覚めた。起きたら、トーダ達が寸胴からスープを深皿に注いでいた。
「おっ、起きたか。お前も食え」
そう言って深皿を渡してきた。俺はそれを受け取り下に置いた。そして新しく魔石に付与して、少し離れた所まで設置していった。トーダ達は不思議そうに見ていたが構わず、俺はまずは土魔法で深めに穴を2つ距離を開けて掘った。掘った穴の1つを洗面所代わりにして、もう1つをトイレにした。トイレが終わったら弱めの浄化をした。これで異臭は消える。ちゃんと洗面所代わりの所で手は洗ったよ。
戻ろうとしたら後ろにトーダ達が並んでた。もじもじしてるのでトイレを我慢していたみたいだ。俺は魔石の欠片に浄化の魔法を付与したものを作りトーダ達に渡した。使い捨て用でトイレが終わった後に欠片を入れれば浄化できる。
でも魔石に浄化の魔法を付与しても、アンデッドの浄化には威力は足らない。
戻って来たトーダ達に「ちゃんと手、洗ったか?」と聞けばまた戻っていった。洗ってなかったのか。バッチーな
十分に休息を取ってたら、掘った穴も埋め魔石を回収した。さて、第二ラウンドの開始だ。
アンデッド残り9500。マジックポーション残り30(予備50)。中級ポーション残り30(予備ポーション60)。
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