7 / 20
7 確認と説明
しおりを挟む
コア部屋には基本、コアのマスターになった俺か、ダンジョン内のモンスターのみ入れるらしい。いくら俺が招こうとしても弾かれるみたいだ。
だから緊急で、20階のボス部屋を改装して、部屋の中央に大きい丸いテーブルと人数分の椅子を作り出した。執事長さんや侍女達と侍従達、それに護衛の人達は椅子はいらないと断られたけど、少し離れたところに出しといた。
飲み物も自由に造り出せるようなので、領主様と奥様は紅茶、領主様の息子達含む男子組は果実水、領主様の令嬢達と女子達はジュース。
本当はベルナール様とカチナール様はジュースで、後の皆は紅茶に、俺だけ果実水を出したら、男子組からお前だけずるいと言われ、女子達からもジュースがいいと言われ、こうなった。
配膳してくれてる侍女さんや侍従さん、お手数かけました。
すっかりダンジョンらしからぬ場所になってしまったが、話し合いの場が整った。
「それでは、まず確認したいのは、“モンスター管理者”と言うスキルを持つものが、ダンジョンのマスターになれるのか?」
俺は開けたままにしている、扉の奥にいる銀を見た。銀は俺の意図をくみ、
「マスターが説明出来ない部分は僕が答えるね。
質問の答えだけど、正確にはコアのマスターであり、ダンジョンのマスターではない。
こう言ってはなんだけど、マスターは人間。いつかは死んじゃう。でも僕達は、ダンジョンが壊れない限り壊れる事はない。
マスターがマスターでいる内はダンジョンは僕達コアとマスターで管理するの。管理の仕方をマスターに学んで、だから、正確にはダンジョンマスターって言うのは、人間が勝手に言ってるだけで、そんな言葉は僕達には存在しないんだ」
最初っから爆弾が投げ込まれた。領主様も予想外だっただろう。皆も驚きのあまり固まってた。
そんな俺達に構わず
「他に聞きたいことは無いの?」
と、銀が聞いてきた。
さすがは国境を守る領主様。立ち直りが早かった。
「ああ、次はリュートから聞い話しによると、マスターはダンジョン、コアの数だけいるような事を言っていたみたいだか、“モンスター管理者”と言うスキルは聞いたことがないのだが」
そう、俺の八歳の時の黒歴史。キッシュがニヤニヤしながら俺を見てきたが、キッシュの守役と化してるビルドがどついてくれた。ありがとう、ビルド。
「うーん。人間のスキルの事は良く分からないけど、中級ダンジョンと言われてる以上のコア達、僕もだけど、マスターになり得る人間がダンジョンに来てくれたことは過去にあったよ?でも、誰も僕達の所まで来てはくれなかった。金のマスターとマスターだけだよ、僕達の所まで来てくれて、マスターになってくれたのは」
他のコア達も嬉しそうに騒ぎ出した。このままだと、話が進まなくなりそうなので、
「お前達、シーだ。まだ話しは終わってないからな」
コア達がシー、シー、といいだし、面白くなったのか、また騒がしくなった。叱るとまた、泣き出すかもと、困ってると
「ほら皆、マスターが困ってるよ?静かに出来ないなら、青に頼んで通信切るよ?」
時々銀は、黒くなるな?色が、じゃなく、俗に言う、腹黒?無機質の珠なのに、ニコニコ笑いながら、言っているのが見える。案の定、コア達は身震いするみたいに震えると静かになった。
こっちも、領主様と奥様以外は顔が引きつっていた。カチナール様は若干、涙目になり奥様に慰められてた。
「ほらほら、時間は有限だよ?質問無いの」
領主様は腕を組み、目を閉じて、少し考えると、真っ直ぐに銀を見つめ、
「もし仮に、別のスキル保持者がそこに行けば、リュートからその者にマスターの権限は移るのか。またリュートの死後、新しい者が訪れたら、その者が新しいマスターになるのか」
そんなこと、考えたことなかった。確かに、遠くにいる俺より、近くにマスターがいればそれに越したことはない。
また、銀は一度、金のマスターに管理してもらっていたと言っていた。つまり、俺は2人目のマスターと言うことだ。俺は緊張して、銀の言葉を待った。
「答えは、イエスであり、ノーかな。
まずコアのマスターは、マスターのような人が現れれば誰でもなれる。だけど、マスターがすでにいれば、僕達はマスターをどっちか選べる。
次に、マスターの死後の事。
僕達がすでにダンジョンの管理を、マスターなしでも出来るようになっていれば、新しくマスターは取らない。って言うより、本来はマスターは一人で十分、僕達は成長出来るはずなんだよね」
「答えてくれてありがとう。今の所、聞きたいことは聞けた。また、分からないことが出来たら答えてもらえるか」
「マスターがいいならね」
俺は領主様に頷き、
「銀、答えられる範囲でいいからまた、答えてやってくれ」
「うん。マスター」
だいぶ遅くなったが、これで解散となった。
俺はコア部屋に、自分の部屋を作っていたのでここに残った。奥様から籠りっきりにならずに、街にもてで来るよう釘を刺された。
色々あってさすがに疲れてたのか、ベットに潜ったとたん、眠りに落ちた。
だから緊急で、20階のボス部屋を改装して、部屋の中央に大きい丸いテーブルと人数分の椅子を作り出した。執事長さんや侍女達と侍従達、それに護衛の人達は椅子はいらないと断られたけど、少し離れたところに出しといた。
飲み物も自由に造り出せるようなので、領主様と奥様は紅茶、領主様の息子達含む男子組は果実水、領主様の令嬢達と女子達はジュース。
本当はベルナール様とカチナール様はジュースで、後の皆は紅茶に、俺だけ果実水を出したら、男子組からお前だけずるいと言われ、女子達からもジュースがいいと言われ、こうなった。
配膳してくれてる侍女さんや侍従さん、お手数かけました。
すっかりダンジョンらしからぬ場所になってしまったが、話し合いの場が整った。
「それでは、まず確認したいのは、“モンスター管理者”と言うスキルを持つものが、ダンジョンのマスターになれるのか?」
俺は開けたままにしている、扉の奥にいる銀を見た。銀は俺の意図をくみ、
「マスターが説明出来ない部分は僕が答えるね。
質問の答えだけど、正確にはコアのマスターであり、ダンジョンのマスターではない。
こう言ってはなんだけど、マスターは人間。いつかは死んじゃう。でも僕達は、ダンジョンが壊れない限り壊れる事はない。
マスターがマスターでいる内はダンジョンは僕達コアとマスターで管理するの。管理の仕方をマスターに学んで、だから、正確にはダンジョンマスターって言うのは、人間が勝手に言ってるだけで、そんな言葉は僕達には存在しないんだ」
最初っから爆弾が投げ込まれた。領主様も予想外だっただろう。皆も驚きのあまり固まってた。
そんな俺達に構わず
「他に聞きたいことは無いの?」
と、銀が聞いてきた。
さすがは国境を守る領主様。立ち直りが早かった。
「ああ、次はリュートから聞い話しによると、マスターはダンジョン、コアの数だけいるような事を言っていたみたいだか、“モンスター管理者”と言うスキルは聞いたことがないのだが」
そう、俺の八歳の時の黒歴史。キッシュがニヤニヤしながら俺を見てきたが、キッシュの守役と化してるビルドがどついてくれた。ありがとう、ビルド。
「うーん。人間のスキルの事は良く分からないけど、中級ダンジョンと言われてる以上のコア達、僕もだけど、マスターになり得る人間がダンジョンに来てくれたことは過去にあったよ?でも、誰も僕達の所まで来てはくれなかった。金のマスターとマスターだけだよ、僕達の所まで来てくれて、マスターになってくれたのは」
他のコア達も嬉しそうに騒ぎ出した。このままだと、話が進まなくなりそうなので、
「お前達、シーだ。まだ話しは終わってないからな」
コア達がシー、シー、といいだし、面白くなったのか、また騒がしくなった。叱るとまた、泣き出すかもと、困ってると
「ほら皆、マスターが困ってるよ?静かに出来ないなら、青に頼んで通信切るよ?」
時々銀は、黒くなるな?色が、じゃなく、俗に言う、腹黒?無機質の珠なのに、ニコニコ笑いながら、言っているのが見える。案の定、コア達は身震いするみたいに震えると静かになった。
こっちも、領主様と奥様以外は顔が引きつっていた。カチナール様は若干、涙目になり奥様に慰められてた。
「ほらほら、時間は有限だよ?質問無いの」
領主様は腕を組み、目を閉じて、少し考えると、真っ直ぐに銀を見つめ、
「もし仮に、別のスキル保持者がそこに行けば、リュートからその者にマスターの権限は移るのか。またリュートの死後、新しい者が訪れたら、その者が新しいマスターになるのか」
そんなこと、考えたことなかった。確かに、遠くにいる俺より、近くにマスターがいればそれに越したことはない。
また、銀は一度、金のマスターに管理してもらっていたと言っていた。つまり、俺は2人目のマスターと言うことだ。俺は緊張して、銀の言葉を待った。
「答えは、イエスであり、ノーかな。
まずコアのマスターは、マスターのような人が現れれば誰でもなれる。だけど、マスターがすでにいれば、僕達はマスターをどっちか選べる。
次に、マスターの死後の事。
僕達がすでにダンジョンの管理を、マスターなしでも出来るようになっていれば、新しくマスターは取らない。って言うより、本来はマスターは一人で十分、僕達は成長出来るはずなんだよね」
「答えてくれてありがとう。今の所、聞きたいことは聞けた。また、分からないことが出来たら答えてもらえるか」
「マスターがいいならね」
俺は領主様に頷き、
「銀、答えられる範囲でいいからまた、答えてやってくれ」
「うん。マスター」
だいぶ遅くなったが、これで解散となった。
俺はコア部屋に、自分の部屋を作っていたのでここに残った。奥様から籠りっきりにならずに、街にもてで来るよう釘を刺された。
色々あってさすがに疲れてたのか、ベットに潜ったとたん、眠りに落ちた。
2
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
誰もシナリオを知らない、乙女ゲームの世界
Greis
ファンタジー
【注意!!】
途中からがっつりファンタジーバトルだらけ、主人公最強描写がとても多くなります。
内容が肌に合わない方、面白くないなと思い始めた方はブラウザバック推奨です。
※主人公の転生先は、元はシナリオ外の存在、いわゆるモブと分類される人物です。
ベイルトン辺境伯家の三男坊として生まれたのが、ウォルター・ベイルトン。つまりは、転生した俺だ。
生まれ変わった先の世界は、オタクであった俺には大興奮の剣と魔法のファンタジー。
色々とハンデを背負いつつも、早々に二度目の死を迎えないために必死に強くなって、何とか生きてこられた。
そして、十五歳になった時に騎士学院に入学し、二度目の灰色の青春を謳歌していた。
騎士学院に馴染み、十七歳を迎えた二年目の春。
魔法学院との合同訓練の場で二人の転生者の少女と出会った事で、この世界がただの剣と魔法のファンタジーではない事を、徐々に理解していくのだった。
※小説家になろう、カクヨムでも投稿しております。
小説家になろうに投稿しているものに関しては、改稿されたものになりますので、予めご了承ください。
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
天才ピアニストでヴァイオリニストの二刀流の俺が死んだと思ったら異世界に飛ばされたので,世界最高の音楽を異世界で奏でてみた結果
yuraaaaaaa
ファンタジー
国際ショパンコンクール日本人初優勝。若手ピアニストの頂点に立った斎藤奏。世界中でリサイタルに呼ばれ,ワールドツアーの移動中の飛行機で突如事故に遭い墜落し死亡した。はずだった。目覚めるとそこは知らない場所で知らない土地だった。夢なのか? 現実なのか? 右手には相棒のヴァイオリンケースとヴァイオリンが……
知らない生物に追いかけられ見たこともない人に助けられた。命の恩人達に俺はお礼として音楽を奏でた。この世界では俺が奏でる楽器も音楽も知らないようだった。俺の音楽に引き寄せられ現れたのは伝説の生物黒竜。俺は突然黒竜と契約を交わす事に。黒竜と行動を共にし,街へと到着する。
街のとある酒場の端っこになんと,ピアノを見つける。聞くと伝説の冒険者が残した遺物だという。俺はピアノの存在を知らない世界でピアノを演奏をする。久々に弾いたピアノの音に俺は魂が震えた。異世界✖クラシック音楽という異色の冒険物語が今始まる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この作品は,小説家になろう,カクヨムにも掲載しています。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
戦力より戦略。
haruhi8128
ファンタジー
【毎日更新!】
引きこもりニートが異世界に飛ばされてしまった!?
とりあえず周りを見学していると自分に不都合なことばかり判明!
知識をもってどうにかしなきゃ!!
ゲームの世界にとばされてしまった主人公は、周りを見学しているうちにある子と出会う。なしくずし的にパーティーを組むのだが、その正体は…!?
感想頂けると嬉しいです!
横書きのほうが見やすいかもです!(結構数字使ってるので…)
「ツギクル」のバナーになります。良ければ是非。
<a href="https://www.tugikuru.jp/colink/link?cid=40118" target="_blank"><img src="https://www.tugikuru.jp/colink?cid=40118&size=l" alt="ツギクルバナー"></a>
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる