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閑話 ラグの首輪
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これはレティの登録後のお話。
ギルドから帰ってきて、アリアちゃんに泣かれながらも夕食を取り、時間になり休むために部屋に戻ると、
「ヨミ、ヨミ。これ、早くして!」
と、いつの間にか外した緑と金の首輪を差し出してきた。
「あー、そうだったな。でもな、よく考えたら一本の首輪にはこうしたら出きるけど、レティのリングみたいな複雑な形には出来ないぞ?それに、仮に出来たとしても、今度は着ける事が出来ない。だからこれでいいか?」
と、緑と金の首輪を一本にした形のものをラグに見せると、ラグは首を振り
「レティみたいのがいい!」
と、地団駄を踏んだ。これには俺も呆れ
「ラグ、レティが来てからなんか幼児返りしてないか?ここまで幼い行動や言動してたか?」
多少のわがままはあったけど、常識の範囲内だった。こんな無茶なわがままは言ったことはなかった。
俺が困ってラグを見ていると、レティが側によってきて
「今までヨミを独占していたのに、ヨミが自分だけのヨミでなくなったことで、構ってちゃんになっただけよ。ちゃんと接していればそのうち落ち着くわよ」
と言いつつ、まるでラグを挑発するように俺の手首に巻き付いてきた。
俺はため息をつき、レティ付きの手のままラグを撫でると
「明日、首輪とリングを交換できないか聞いてみよう?もう遅いし、寝るぞ」
俺はラグとレティを寝床のかごに入れた。レティはそのままかごに入ったけど
「今日はヨミとねる」
とラグが俺の指を小さな手で握った。その表情はどこか気まずそうにしていた。
どうやら自分でもわがまま過ぎたと思ったのだろう。レティは我関せずですでに眠りについていた。
俺はラグを枕元に置き、布団に入った。体は疲れていたのだろう、横になるとすぐに睡魔が襲ってきた。
完全に寝落ちる前に、ラグの小さな声が聞こえた。
「ヨミ、ごめん」
俺はその小さな声に答えることが出来ないまま、眠りについた。
朝起きるとラグはレティと一緒に仲良く寝ていた。その小さな腕には一本にした首輪が巻かれていた。
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「ヨミ、ヨミ。これ、早くして!」
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と言いつつ、まるでラグを挑発するように俺の手首に巻き付いてきた。
俺はため息をつき、レティ付きの手のままラグを撫でると
「明日、首輪とリングを交換できないか聞いてみよう?もう遅いし、寝るぞ」
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