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20 旅立です。?
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2話連続投稿してます。これは2話目です
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瞬く間に時は過ぎ今日、僕は学園を卒業する。
いつ付き合い出したのか、キャロさんとルルーベルさんが、僕が11歳の時に結婚した。何でもでき婚らしい。キャロさんは僕が学園を卒業するまで結婚する気は無かったらしいが、ルルーベルさんも世間では行き遅れと言われる年齢。ルルーベルさんの覚悟と、父様とサンガ家協力の元、キャロさんに一服盛り既成事実を作った。しかもこの一回で、ルルーベルさんが妊娠した。
妊娠が発覚してからのキャロさんの行動は早く、最速で結婚式を挙げた。
アルファさんも、いつの間にかサンガ家に弟子入りしていてキャロさんの元、僕の侍従兼護衛として仕えるようになった。
僕が学園に行く歳になる頃には、キャロさんとルルーベルさんの子供が二人になった。学園は貴族、平民関係なく全員が寮に入る事になっている。もちろん、貴族は最高3人まで使用人を連れていける。
本当は、キャロさんとアルファさんが僕に付いて来る予定だったが、さすがに幼い子供が二人いては、ルルーベルさん一人では手が回らないと、キャロさんは残る事になった。
鬼の居ぬ間にナンとやら。僕の学園生活の未来は明るい!と思っていた時期もあった。一年も経たずにそれは終了した。
前世から憧れていたサボタージュやもふもふに囲まれてお昼寝やら、アルファさんの目を盗んでは色々やっていた。しかし、アルファさんが自分の手には負えないと、キャロさんに助けを求め、お説教された。しかも正座で!カスミさん、キャロさんに余計な知識を教えないで!!
しかし、キャロさんも長くこっちには構ってはいられないと、アルファさんを教育して、僕にとっての第二のキャロさんがここに誕生した。
自業自得かもだけど、優しかったアルファさん、カムバック!
僕が、学園に行っている間に、カスミさんにも出会いがあったらしく、結婚前提でのお付き合いをしていて、僕にも結婚式に出てもらいたいと、僕の卒業までは式は挙げないと言っていた。ちゃっかり子供は作ってたが。
(苦痛の)学園生活がやっと終わって、卒業式も無事終了した。卒業生で参加したい者だけ、この後に卒業パーティーがある。もちろん、僕は不参加だ。ありがたいことに、兄様の時も、ちぃ兄様達の時も、今回も乙女ゲーみたいな展開はなかったしね。
アルファさんと一緒に邸に帰ると、玄関ホールに家族と邸にいるだろう使用人全員が揃っていた。
『アル(アル君)(アルジャーノン様)卒業おめでとう(ございます)』
圧倒されてすぐには反応できずにいたら、アルファさんが
「アルジャーノン様。皆様、お言葉をお待ちですよ」
はっとして、アルファさんを見た後、前を向き直り
「ありがとうございます。無事、卒業できました」
使用人の人達は、一礼したのち自分の仕事に戻った。嫁いだ姉様もわざわざ来てくれていたけど、残してきた子供達が心配だからと慌ただしく帰っていった。
残りの家族と僕、カスミさんはサロンに向かった。
「改めて、アルおめでとう」
サロンに入るなり、父様が言った。
「ありがとうございます、父様。それより、入ってから気になったのですが、ルルーベルさんの隣の方はもしかして?」
僕はカスミさんをみた。カスミさんは照れたように、彼女の所に行き、
「アル君、紹介するね。俺の妻のアニス。そして、、、あそこでミッシェルちゃんに抱きつかれてるのが、息子のナーガル」
ナーガル君の紹介の前にカスミさんがチラッとキャロさんを見た。ミッシェルちゃんはキャロさんの最初の子供、八才。ナーガル君は二才。キャロさん、二才の幼児を牽制しないであげてほしい。泣くぞ?ミッシェルちゃんの将来が思いやられるな。
「しかし、“ナーガル”ねぇ。どっかの光の玉に何か言われた?子供の時以来、僕は呼ばれなくなったけど」
このサロンの暖炉の上に神像が一体置かれてる。いつからあるのか分からないけど、いつの間にか置いてあったのだ。
その像を見ながら、カスミさんに問うと
「あのこがアニスのお腹にいる時に、一度だけ。”お腹に子に僕の名を使って”って。でもさすがにそのままって訳にもいかないから、一文字足したけど」
相変わらずだな、光の玉は。まぁ、神の時間と人の時間じゃ進み方が違うから、僕達の一生の間は変わらないかもね。
「しかし、カスミさんが結婚したんじゃ、僕の計画が変わったなぁ。卒業後は諸国漫遊して、僕やカスミさんの嫁探しも兼ねた冒険に行こうと思ってたのに。あっ、ごめん。今さらだけど、カスミさん、ご結婚、ご出産おめでとうございます」
「ハハハ、ありがとう。でも、冒険は魅力的だったかな?」
子供達がお昼寝する時間まで、サロンで色々な事を話した。
数日後、僕は冒険ギルドで登録して、数ヶ月かけてランクをDまで上げ、旅に出る準備を整えた。
この間に、カスミさん達の結婚式も行われた。
本当は、籍を抜いて一庶民として旅に出ようとしたが、家族の猛反対にあい、準貴族として出ることになった。しかも、キャロさんとアルファさん付き。
しかも!余り長く妻子と離れていたくないと、週一で邸に帰れるようにしろと、持ち運びできる転移陣を作れと上から目線で無茶振りする始末。
「離れたくないなら、残れば?」
と、余計な事を言った自分を殴りたい。年齢を重ねた笑顔の圧と共に、こんこんとお説教された。
やれ、市場の相場がどーの。街町の宿の安全性がどーの。国や街の治安がどーの。それはそれは深夜に及ぶまで続いた。そして、そのまま転移陣までも作らされた。鬼や、まじ鬼や(泣)
なんだかんだとありつつ、旅立の日。と言っても週一で帰ってくるから冒険と言うよりは、遊びに行く感じだ。だから、カスミさんも予定が会うときは一緒に行くと言っていた。冒険とはなんぞ?まぁ、気にしてもしかない。これが僕達の冒険なんだろう。
「じゃ、皆。行ってきます」
思い描いていた冒険とは違ったけど、これはこれで楽しかった。久しぶりに光の玉の無茶振りがあったり、他国でのいさこざに巻き込まれたり、ダンジョンで無双したりを週一でこなす。
そんな冒険の中、僕に出会いがあったかは、、、また別の話。
「おとーさん、だっこ!」
完
△△△▼▼▼△△△▼▼▼△△△▼▼▼
読者の皆さんへ
まず、拙い作品をここまでお読み頂き、ありがとうございます。
そして、作者の力不足で勝手ながら、長編から短編に切り替えさせてもらい、強制完結させてもらいました。
色々書きたい事があったのですが、それを文章に出来ない、己の力量が情けないです。
でも、多くの人にお気に入り登録して貰えて、本当に嬉しかったです。
ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
お陰さまで、毎日投稿ができました。
いつか、番外編として書きたかったものを届けられたらと思います。(予定は未定ですが)
まだまだ力不足ですが、これにめげずに細々と書き続けていきたいと思います。
どこで、作者の名前を見つけたら、一話だけでも良いので見てやってください。
チョッキリ
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瞬く間に時は過ぎ今日、僕は学園を卒業する。
いつ付き合い出したのか、キャロさんとルルーベルさんが、僕が11歳の時に結婚した。何でもでき婚らしい。キャロさんは僕が学園を卒業するまで結婚する気は無かったらしいが、ルルーベルさんも世間では行き遅れと言われる年齢。ルルーベルさんの覚悟と、父様とサンガ家協力の元、キャロさんに一服盛り既成事実を作った。しかもこの一回で、ルルーベルさんが妊娠した。
妊娠が発覚してからのキャロさんの行動は早く、最速で結婚式を挙げた。
アルファさんも、いつの間にかサンガ家に弟子入りしていてキャロさんの元、僕の侍従兼護衛として仕えるようになった。
僕が学園に行く歳になる頃には、キャロさんとルルーベルさんの子供が二人になった。学園は貴族、平民関係なく全員が寮に入る事になっている。もちろん、貴族は最高3人まで使用人を連れていける。
本当は、キャロさんとアルファさんが僕に付いて来る予定だったが、さすがに幼い子供が二人いては、ルルーベルさん一人では手が回らないと、キャロさんは残る事になった。
鬼の居ぬ間にナンとやら。僕の学園生活の未来は明るい!と思っていた時期もあった。一年も経たずにそれは終了した。
前世から憧れていたサボタージュやもふもふに囲まれてお昼寝やら、アルファさんの目を盗んでは色々やっていた。しかし、アルファさんが自分の手には負えないと、キャロさんに助けを求め、お説教された。しかも正座で!カスミさん、キャロさんに余計な知識を教えないで!!
しかし、キャロさんも長くこっちには構ってはいられないと、アルファさんを教育して、僕にとっての第二のキャロさんがここに誕生した。
自業自得かもだけど、優しかったアルファさん、カムバック!
僕が、学園に行っている間に、カスミさんにも出会いがあったらしく、結婚前提でのお付き合いをしていて、僕にも結婚式に出てもらいたいと、僕の卒業までは式は挙げないと言っていた。ちゃっかり子供は作ってたが。
(苦痛の)学園生活がやっと終わって、卒業式も無事終了した。卒業生で参加したい者だけ、この後に卒業パーティーがある。もちろん、僕は不参加だ。ありがたいことに、兄様の時も、ちぃ兄様達の時も、今回も乙女ゲーみたいな展開はなかったしね。
アルファさんと一緒に邸に帰ると、玄関ホールに家族と邸にいるだろう使用人全員が揃っていた。
『アル(アル君)(アルジャーノン様)卒業おめでとう(ございます)』
圧倒されてすぐには反応できずにいたら、アルファさんが
「アルジャーノン様。皆様、お言葉をお待ちですよ」
はっとして、アルファさんを見た後、前を向き直り
「ありがとうございます。無事、卒業できました」
使用人の人達は、一礼したのち自分の仕事に戻った。嫁いだ姉様もわざわざ来てくれていたけど、残してきた子供達が心配だからと慌ただしく帰っていった。
残りの家族と僕、カスミさんはサロンに向かった。
「改めて、アルおめでとう」
サロンに入るなり、父様が言った。
「ありがとうございます、父様。それより、入ってから気になったのですが、ルルーベルさんの隣の方はもしかして?」
僕はカスミさんをみた。カスミさんは照れたように、彼女の所に行き、
「アル君、紹介するね。俺の妻のアニス。そして、、、あそこでミッシェルちゃんに抱きつかれてるのが、息子のナーガル」
ナーガル君の紹介の前にカスミさんがチラッとキャロさんを見た。ミッシェルちゃんはキャロさんの最初の子供、八才。ナーガル君は二才。キャロさん、二才の幼児を牽制しないであげてほしい。泣くぞ?ミッシェルちゃんの将来が思いやられるな。
「しかし、“ナーガル”ねぇ。どっかの光の玉に何か言われた?子供の時以来、僕は呼ばれなくなったけど」
このサロンの暖炉の上に神像が一体置かれてる。いつからあるのか分からないけど、いつの間にか置いてあったのだ。
その像を見ながら、カスミさんに問うと
「あのこがアニスのお腹にいる時に、一度だけ。”お腹に子に僕の名を使って”って。でもさすがにそのままって訳にもいかないから、一文字足したけど」
相変わらずだな、光の玉は。まぁ、神の時間と人の時間じゃ進み方が違うから、僕達の一生の間は変わらないかもね。
「しかし、カスミさんが結婚したんじゃ、僕の計画が変わったなぁ。卒業後は諸国漫遊して、僕やカスミさんの嫁探しも兼ねた冒険に行こうと思ってたのに。あっ、ごめん。今さらだけど、カスミさん、ご結婚、ご出産おめでとうございます」
「ハハハ、ありがとう。でも、冒険は魅力的だったかな?」
子供達がお昼寝する時間まで、サロンで色々な事を話した。
数日後、僕は冒険ギルドで登録して、数ヶ月かけてランクをDまで上げ、旅に出る準備を整えた。
この間に、カスミさん達の結婚式も行われた。
本当は、籍を抜いて一庶民として旅に出ようとしたが、家族の猛反対にあい、準貴族として出ることになった。しかも、キャロさんとアルファさん付き。
しかも!余り長く妻子と離れていたくないと、週一で邸に帰れるようにしろと、持ち運びできる転移陣を作れと上から目線で無茶振りする始末。
「離れたくないなら、残れば?」
と、余計な事を言った自分を殴りたい。年齢を重ねた笑顔の圧と共に、こんこんとお説教された。
やれ、市場の相場がどーの。街町の宿の安全性がどーの。国や街の治安がどーの。それはそれは深夜に及ぶまで続いた。そして、そのまま転移陣までも作らされた。鬼や、まじ鬼や(泣)
なんだかんだとありつつ、旅立の日。と言っても週一で帰ってくるから冒険と言うよりは、遊びに行く感じだ。だから、カスミさんも予定が会うときは一緒に行くと言っていた。冒険とはなんぞ?まぁ、気にしてもしかない。これが僕達の冒険なんだろう。
「じゃ、皆。行ってきます」
思い描いていた冒険とは違ったけど、これはこれで楽しかった。久しぶりに光の玉の無茶振りがあったり、他国でのいさこざに巻き込まれたり、ダンジョンで無双したりを週一でこなす。
そんな冒険の中、僕に出会いがあったかは、、、また別の話。
「おとーさん、だっこ!」
完
△△△▼▼▼△△△▼▼▼△△△▼▼▼
読者の皆さんへ
まず、拙い作品をここまでお読み頂き、ありがとうございます。
そして、作者の力不足で勝手ながら、長編から短編に切り替えさせてもらい、強制完結させてもらいました。
色々書きたい事があったのですが、それを文章に出来ない、己の力量が情けないです。
でも、多くの人にお気に入り登録して貰えて、本当に嬉しかったです。
ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
お陰さまで、毎日投稿ができました。
いつか、番外編として書きたかったものを届けられたらと思います。(予定は未定ですが)
まだまだ力不足ですが、これにめげずに細々と書き続けていきたいと思います。
どこで、作者の名前を見つけたら、一話だけでも良いので見てやってください。
チョッキリ
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