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5 やればできるんです
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僕はニコニコを通りすぎ、ニヤニヤしながら自分の部屋へ戻り、いつもはキャロさんに促されないとやらない文字の勉強を張り切って始めた。
これにはキャロさんも驚き、
「今日は嵐が来るかもしれませんね」
と、本気とも冗談ともつかない声で呟き、心配そうな顔で窓の外を見ていた。
まぁ、使用人というか、年上の人に対してさん付けや、敬語など記憶が戻る前から日本人特有さが出てたように、勉強嫌いもまた前世から引き継いでいた。
僕はキャロさんにどや顔をしながら
「僕はやるときはやるのです。ただ、基本ナマケモノなだけで!」
「開き直りましたね?そんなどや顔で言うほどの事ではないですよ。まぁ、やる気になっている今のうちに、サクサクやってしまいましょう」ニッコリ
何故だろう?キャロさんがやる気になったとたん、僕のやる気がなくなってきた。
しかし、元大人として文字の読み書き、ついでに計算も出来ないと恥ずかしいし、やらなきゃならないことはちゃんとやるのが、大人としては当たり前の事なので、今までサボっていた分以上の勉強をするとこにした。
前世の一度集中すると、とことん集中してしまう悪い癖が発動した。
キャロさんが、何度か休憩を促していたらしいのだが、僕の耳には届かなく、空腹で集中がきれるまでノンストップでやり進めた結果、この半日ですべての読み書きを習得した。
これには、僕自信もビックリした。
そして、僕以上にキャロさんもビックリしたらしく
「これは本格的に嵐が来そうですね。それにしても、すごい集中力でしたね。何度か休憩を勧めたのですが、全く聞こえていませんでしたし、まさかこの短時間で、読み書きを習得してしまうとは。今までの時間は何だったのでしょうね?」
じと目を向けてくるキャロさんをあえて無視して、
「今、何時ですか?さすがにお腹すきました」
お腹を擦りながら、キャロさんを見る。
キャロさんはため息を吐き、腰に付けてる懐中時計を開き
「どうやら坊ちゃまのお腹の時計は正確のようですね。丁度、昼食のお時間です。手早く片付けて、食堂へ参りましょうか」
その声が、からかっているように聞こえるのは、僕の気のせいだろうか?いやきっと、気のせいだ、うん。
キャロさんを伴って食堂に行くと、丁度ちぃ兄様と姉様に出くわした。
「おっ、アル。聞いたぞ、魔法の練習を父上に頼んだらしいな!朝のお願いはこれだったのか?」
「うん、ちぃ兄様。でも魔法の練習と言っても、魔力の動かし方と操作のみだけどね。でも、明日から一緒に居れるのは嬉しいな」
「フフッ、私もアルと一緒に居れるのは嬉しいわ。分からないことがあったら、レイでも私にでも聞いてね?」
「うん。ちぃ兄様も姉様も優秀だって聞いてるから、頼りにしてます」
家族だから当たり前かもしれないけど、兄弟やたまに母様にもだけど、普通にラフな口調で話せるんだけど、でも父様には敬語で話しちゃうのは、やっぱりあの無表情がそうさせるのかな?
「さぁ、いつまでも扉の前に陣取ってないで、中へお入りください。折角の料理が冷めてしまいますよ」
キャロさんの言葉を合図に、ちぃ兄様と姉様と僕、ちぃ兄様の侍従のミロさんと姉様の侍女のミーシャさんが、キャロさんが開けてくれた扉をくぐり席に着いた。
少しして兄様と母様がきて、昼食が運ばれた。
父様はどうやら、急遽王宮に呼ばれたようで、転移陣を用いて王都の本邸へ行ったらしい。
おバカな国の事が頭を過ったが、大人の仕事だと頭の片隅に追いやり、昼食を堪能した。
これにはキャロさんも驚き、
「今日は嵐が来るかもしれませんね」
と、本気とも冗談ともつかない声で呟き、心配そうな顔で窓の外を見ていた。
まぁ、使用人というか、年上の人に対してさん付けや、敬語など記憶が戻る前から日本人特有さが出てたように、勉強嫌いもまた前世から引き継いでいた。
僕はキャロさんにどや顔をしながら
「僕はやるときはやるのです。ただ、基本ナマケモノなだけで!」
「開き直りましたね?そんなどや顔で言うほどの事ではないですよ。まぁ、やる気になっている今のうちに、サクサクやってしまいましょう」ニッコリ
何故だろう?キャロさんがやる気になったとたん、僕のやる気がなくなってきた。
しかし、元大人として文字の読み書き、ついでに計算も出来ないと恥ずかしいし、やらなきゃならないことはちゃんとやるのが、大人としては当たり前の事なので、今までサボっていた分以上の勉強をするとこにした。
前世の一度集中すると、とことん集中してしまう悪い癖が発動した。
キャロさんが、何度か休憩を促していたらしいのだが、僕の耳には届かなく、空腹で集中がきれるまでノンストップでやり進めた結果、この半日ですべての読み書きを習得した。
これには、僕自信もビックリした。
そして、僕以上にキャロさんもビックリしたらしく
「これは本格的に嵐が来そうですね。それにしても、すごい集中力でしたね。何度か休憩を勧めたのですが、全く聞こえていませんでしたし、まさかこの短時間で、読み書きを習得してしまうとは。今までの時間は何だったのでしょうね?」
じと目を向けてくるキャロさんをあえて無視して、
「今、何時ですか?さすがにお腹すきました」
お腹を擦りながら、キャロさんを見る。
キャロさんはため息を吐き、腰に付けてる懐中時計を開き
「どうやら坊ちゃまのお腹の時計は正確のようですね。丁度、昼食のお時間です。手早く片付けて、食堂へ参りましょうか」
その声が、からかっているように聞こえるのは、僕の気のせいだろうか?いやきっと、気のせいだ、うん。
キャロさんを伴って食堂に行くと、丁度ちぃ兄様と姉様に出くわした。
「おっ、アル。聞いたぞ、魔法の練習を父上に頼んだらしいな!朝のお願いはこれだったのか?」
「うん、ちぃ兄様。でも魔法の練習と言っても、魔力の動かし方と操作のみだけどね。でも、明日から一緒に居れるのは嬉しいな」
「フフッ、私もアルと一緒に居れるのは嬉しいわ。分からないことがあったら、レイでも私にでも聞いてね?」
「うん。ちぃ兄様も姉様も優秀だって聞いてるから、頼りにしてます」
家族だから当たり前かもしれないけど、兄弟やたまに母様にもだけど、普通にラフな口調で話せるんだけど、でも父様には敬語で話しちゃうのは、やっぱりあの無表情がそうさせるのかな?
「さぁ、いつまでも扉の前に陣取ってないで、中へお入りください。折角の料理が冷めてしまいますよ」
キャロさんの言葉を合図に、ちぃ兄様と姉様と僕、ちぃ兄様の侍従のミロさんと姉様の侍女のミーシャさんが、キャロさんが開けてくれた扉をくぐり席に着いた。
少しして兄様と母様がきて、昼食が運ばれた。
父様はどうやら、急遽王宮に呼ばれたようで、転移陣を用いて王都の本邸へ行ったらしい。
おバカな国の事が頭を過ったが、大人の仕事だと頭の片隅に追いやり、昼食を堪能した。
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