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大人の関係は難しい 3
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そのまま友梨佳の腰に手を回した始に、否応なしにこれから行われることを考えて、友梨佳は急に怖気づいてしまう。
(こんな手慣れた人の相手が私につとまる?私でいいの?)
そんな不安を感じ取ったのか、始はクスリと笑うと、友梨佳を見た。
「どうした?急に体が固まったけど」
腰元を少し撫でるように触られ、友梨佳の心臓は早鐘のようになった。
(やっぱり無理!こんな契約!無理無理!)
「館長!やっぱり……」
そこまで言葉を発したところで、チュッとリップ音を立ててキスをされ、言おうとした言葉を友梨佳は失った。
「その先は聞かない。早く食べろよ」
目の前に運ばれてきた魚料理を指さし、腰に回していた手を離すと始は自分も料理に手を付けた。
友梨佳はもう飲むしかないと覚悟を決めて、シャンパンに手を伸ばすと一気にグラスを空にした。
そんな友梨佳の様子に、始は笑みをもらすと友梨佳のグラスにシャンパンを注いだ。
「そうだ。友梨佳。もっと飲め。自分を解放しろ」
始の言葉がゆっくりと友梨佳に浸透し、少し酔いが回って、思考回路が麻痺していくのを感じながら、友梨佳は料理とお酒を堪能した。
「あー、おいしかった」
ふわりふわりとする意識の中、友梨佳は楽しい気分で隣の始を見た。
「本当にきれいなかお」
ペチペチと始の頬を触りながら友梨佳はフフッと笑みを漏らした。
「そうか?」
「だって、キレイ。お肌すべすべ。瞳も……あれ?ブルー?」
メガネの中で見える始の瞳をジッと覗き込んで、友梨佳はキョトンとし始に問いかけた。
「ああ、お袋が青いからな」
その言葉に、友梨佳は、「噂本当なんだ~」そう言うと、じっと始の瞳を見つめた。
「お母さまはどこの方?」
「イギリスと日本」
ジッと友梨佳に見つめられたまま、面白そうに始は答えると友梨佳との距離を縮めた。
「ぱっと見みると茶色だけど、うっすらブルーがきれいね。もっと見たい」
そう言って始のメガネに触れようとしたところで、その手が遮られた。
「俺のメガネを外す時はキスするときだ」
そう言ってメガネを外すと、友梨佳の唇を奪った。
触れるだけではない、ゆっくりとそれでいて深いキスに友梨佳は酒でぼんやりとした頭が、さらに気持ちの良いキスでとろけそうになった。
「瞳……見えないよ……」
キスの合間に呟くと、クスクスと笑った始はそっと友梨佳の腰を抱くと、
「そろそろ部屋に戻ろうか」
酔った頭でもそれがどういう意味が解り、友梨佳は小さく頷いた。
(もういいや。好きになりたくないとかそんなこと……今この人が欲しい……)
部屋になだれ込むと、そのまま激しいキスをお互いぶつけあい、ベッドルームへとなだれ込んだ。
「んっ……」
「やばい。お前のその声」
慣れた手つきで服を脱がす始に、友梨佳はジッと始を見上げた。
「そっちこそ慣れた手つきムカツク」
友梨佳はグイっと始の首に手を回すと、始の顔を引き寄せキスをした。
自らキスを仕掛けたことなどもちろんないし、そんな事をしたいと思った事もなかったが、ブルーの始の瞳は吸い込まれそうで、友梨佳の理性を壊していく。
そんな友梨佳をみて、始はキスの合間にペロリと自分の舌を舐め上げながら呟いた。
「酔ったお前は……かわいいな」
そう言いながら、首筋に始は優しく友梨佳に触れると甘くささやいた。
「どうせ普段はかわいくないわよ……あっ……」
その友梨佳の言葉に、鎖骨のあたりに跡を残すように、始はキスをすると手はじらすように友梨佳に触れる。
「ねえ……?」
「なんだよ?」
イジワルそうな始の言葉に友梨佳はギュッと唇を噛んだ。
「噛むなよ。もっと声聞かせろよ」
「い……や……ふっ……んんっ!!」
じらすように触れていた始が、いきなり友梨佳の胸の頂を口に含み、じらされていた友梨佳はたまらず声を上げた。
涙を溜めた瞳で、友梨佳は始を睨みつけた。
「イジワル……」
「だから期待に応えてやっただろ?」
そう言うと、始はもう一度深く友梨佳にキスをした。
(こんな手慣れた人の相手が私につとまる?私でいいの?)
そんな不安を感じ取ったのか、始はクスリと笑うと、友梨佳を見た。
「どうした?急に体が固まったけど」
腰元を少し撫でるように触られ、友梨佳の心臓は早鐘のようになった。
(やっぱり無理!こんな契約!無理無理!)
「館長!やっぱり……」
そこまで言葉を発したところで、チュッとリップ音を立ててキスをされ、言おうとした言葉を友梨佳は失った。
「その先は聞かない。早く食べろよ」
目の前に運ばれてきた魚料理を指さし、腰に回していた手を離すと始は自分も料理に手を付けた。
友梨佳はもう飲むしかないと覚悟を決めて、シャンパンに手を伸ばすと一気にグラスを空にした。
そんな友梨佳の様子に、始は笑みをもらすと友梨佳のグラスにシャンパンを注いだ。
「そうだ。友梨佳。もっと飲め。自分を解放しろ」
始の言葉がゆっくりと友梨佳に浸透し、少し酔いが回って、思考回路が麻痺していくのを感じながら、友梨佳は料理とお酒を堪能した。
「あー、おいしかった」
ふわりふわりとする意識の中、友梨佳は楽しい気分で隣の始を見た。
「本当にきれいなかお」
ペチペチと始の頬を触りながら友梨佳はフフッと笑みを漏らした。
「そうか?」
「だって、キレイ。お肌すべすべ。瞳も……あれ?ブルー?」
メガネの中で見える始の瞳をジッと覗き込んで、友梨佳はキョトンとし始に問いかけた。
「ああ、お袋が青いからな」
その言葉に、友梨佳は、「噂本当なんだ~」そう言うと、じっと始の瞳を見つめた。
「お母さまはどこの方?」
「イギリスと日本」
ジッと友梨佳に見つめられたまま、面白そうに始は答えると友梨佳との距離を縮めた。
「ぱっと見みると茶色だけど、うっすらブルーがきれいね。もっと見たい」
そう言って始のメガネに触れようとしたところで、その手が遮られた。
「俺のメガネを外す時はキスするときだ」
そう言ってメガネを外すと、友梨佳の唇を奪った。
触れるだけではない、ゆっくりとそれでいて深いキスに友梨佳は酒でぼんやりとした頭が、さらに気持ちの良いキスでとろけそうになった。
「瞳……見えないよ……」
キスの合間に呟くと、クスクスと笑った始はそっと友梨佳の腰を抱くと、
「そろそろ部屋に戻ろうか」
酔った頭でもそれがどういう意味が解り、友梨佳は小さく頷いた。
(もういいや。好きになりたくないとかそんなこと……今この人が欲しい……)
部屋になだれ込むと、そのまま激しいキスをお互いぶつけあい、ベッドルームへとなだれ込んだ。
「んっ……」
「やばい。お前のその声」
慣れた手つきで服を脱がす始に、友梨佳はジッと始を見上げた。
「そっちこそ慣れた手つきムカツク」
友梨佳はグイっと始の首に手を回すと、始の顔を引き寄せキスをした。
自らキスを仕掛けたことなどもちろんないし、そんな事をしたいと思った事もなかったが、ブルーの始の瞳は吸い込まれそうで、友梨佳の理性を壊していく。
そんな友梨佳をみて、始はキスの合間にペロリと自分の舌を舐め上げながら呟いた。
「酔ったお前は……かわいいな」
そう言いながら、首筋に始は優しく友梨佳に触れると甘くささやいた。
「どうせ普段はかわいくないわよ……あっ……」
その友梨佳の言葉に、鎖骨のあたりに跡を残すように、始はキスをすると手はじらすように友梨佳に触れる。
「ねえ……?」
「なんだよ?」
イジワルそうな始の言葉に友梨佳はギュッと唇を噛んだ。
「噛むなよ。もっと声聞かせろよ」
「い……や……ふっ……んんっ!!」
じらすように触れていた始が、いきなり友梨佳の胸の頂を口に含み、じらされていた友梨佳はたまらず声を上げた。
涙を溜めた瞳で、友梨佳は始を睨みつけた。
「イジワル……」
「だから期待に応えてやっただろ?」
そう言うと、始はもう一度深く友梨佳にキスをした。
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