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週が明けた。小宮の店の前を通りたくなくて、小宮の姿を見たくなくて、松田は通勤のルートを変えた。
それから、二週間。
思ったより早く、小宮から連絡が来た。
代金を渡さなければならない。
受け取りに行くのは簡単なのに、行きたくなかった。
二度めの連絡に、忙しいからと嘘をついた。
行ってしまえば楽になるのに。どうしてもそれができなくて、松田はざわつく商店街を通って帰る。慣れないざわめきに、松田の心も落ち着かない。
自分ばかり浮かれたり落ち込んだりして、馬鹿みたいだと思う。
自己嫌悪が、松田の視線を地面に落とす。
アスファルトの道。ざわめき。好きな裏通りとは違う、商店街の雑然とした通り。無性に悲しくなって、ため息が出た。
活気に満ちた商店街の賑わいは、少しも松田を慰めてはくれなかった。
惨めな気持ちで、松田は背中を丸め、足を引き摺るように歩く。
「松田さん」
「へ」
聞き慣れた声に顔を上げると、目の前には見覚えのある顔があった。
「やっぱり、松田さんだ」
「っ、小宮さん」
小宮がいた。どうしてこんなところにいるのかわからなかった。
逃げ出したいのに、足は竦んだみたいに動いてくれなかった。逃げ出すこともできない松田は、どんな顔をしたらいいのか分からず俯く。
「最近姿が見えないから、心配してたんです」
「すみません、仕事が忙しくて」
嘘だった。
「それならよかった。あなたに嫌な思いをさせてしまったかと」
つまらない嘘を見透かされているみたいで胸が痛む。
早くこの胸のざわめきにとどめを刺したくて、松田は喉から声を絞り出した。
「あの赤い靴、誰のためのものなんですか」
恋人? 好きな人? 大切な人?
松田の頭の中はそんな答えにしか辿りつかない。そんな俗っぽい考えしかできない自分に嫌気がさす。
しかし、返ってきた小宮の声は、穏やかなものだった。
「あれは、誰に宛てたでもない、僕の妄想の産物です。あの靴は、僕の思い描いた理想の足に合わせて作ったんです。恋人のためでも、好きな人のためでもない。僕が、僕のために作ったものです」
「っ、え、理想って、そういう……」
独り言のように漏れた間抜けな声に、小宮は眉を下げて照れたように笑う。
「そんなに、あの靴のことを気にしてくれてたんですか」
柔らかな小宮の視線を感じる。優しい小宮の言葉に何もかも見透かされたような気がして、途端に頬が熱くなる。
「そういうわけじゃ……」
「松田さん」
「っえ」
小宮の大きな手が、しっかりと松田の手を握っていた。
「店に来てください」
松田の耳に吹き込まれたのは、低く優しい声だった。
手を掴まれ、引き摺るように連れて行かれたのは小宮の店だった。店に着くまでの間、小宮は一度も手を離さなかった。
革の匂いのする狭い店の中で二人きりになるのはなんだか緊張した。意識しすぎだと思う。
小宮は工房から赤いハイヒールを持ってきた。真新しい、赤いエナメルのハイヒールだ。
「貴方の足のために作った靴です。貴方が素足で履いて、一番美しくなるように作りました」
小宮の静かな声が、松田の胸にゆっくりと染み込んでいく。
「なんで」
松田の口からはそんな言葉しか出ない。頼んだのは、ビジネスシューズだ。赤いハイヒールではない。
「あの日、あのハイヒールを履いた貴方に一目惚れしたから」
小宮は眉尻を下げて微笑む。
「あなたの嬉しそうな顔がもっと見たくて、オーダーの靴とは別に、こっそり作ったんです」
「……俺だって」
もう、松田の心は決まっていた。
「あんたの理想の足に嫉妬するくらいには、あんたが好きだよ」
威勢良く放ったはずの声は震えて尻すぼみになって、静かな店内に散っていく。堪らず俯いた松田は、スツールに腰掛けると革靴から踵を抜いて、靴下を脱いだ。
「だから、履かせて。俺だけの、俺のための、靴」
おそるおそる小宮を見上げ、素足を差し出す。
晒されたのは白い足の甲だ。普段日に当たることのない松田の足は白い。温かみのある白熱球の光に照らされる骨張った足の甲に、小宮の視線が落ちる。
小宮の薄い唇が笑みの形に緩い曲線を描く。
松田に触れる時はいつもそうするように、小宮は松田に視線を合わせるように跪いた。
小宮の手が恭しく素足の松田の右足を持ち上げた。皮膚の薄い場所に触れた手のひらの熱さに心臓が跳ねる。
「仰せのままに」
松田の白い足の甲に、唇が落ちた。
信じられなかった。小宮が、松田の足の甲にキスを落とした。
柔らかな弾力の唇が離れるまで、松田は目を逸らすことができなかった。
唇が離れても、柔らかな痕跡を残していった小宮の唇から目が離せなかった。
笑みの形に緩い弧を描いた唇はまた、柔らかな言葉を紡ぐ。
「あなたは、足の指が長くて綺麗だ。爪の形もいい。だから、その形を損なわないように作ったんです」
小宮の手は、慈しむように松田の足を撫でていく。
「土踏まずのアーチも綺麗だし、踵も荒れてない」
足を撫でる手と熱っぽい小宮の声に、松田の鼓動は収まる様子がない。
小宮が手に取った赤いハイヒールに、つま先から順に松田の足が収まっていく。素足の松田の足を包むようで、圧迫感はない。
浮き上がったアキレス腱を小宮の指先がそっと撫でて、思わず上がりそうになった声を慌てて飲み込んだ。
右足の次は、左足。松田の白い両足に、美しい赤のハイヒールが履かされた。
「立ってみせてください」
小宮に手を取られ、松田はそろりと立ち上がる。重なる両手が、しっかりと松田を支えてくれている。十センチほどのヒールで踵が持ち上がって、松田のすぐ目の前に小宮の顔が見える。
つま先だけで立っているような状態なのに、少しも辛くないのは小宮の靴のおかげなのだろう。
素足によく馴染む、松田のための赤いハイヒール。柔らかなインソールが、松田の足を優しく受け止めてくれている。
「素敵だ」
恍惚に染まった小宮の声が鼓膜を揺らす。
「小宮さん、これ、作ったの」
松田の声は消え入りそうな声だというのに、顔が近いせいでそれはしっかりと小宮に届いていた。
「ええ」
「俺のため?」
確かめるような声は震えていた。
「そうです」
「なんで」
拗ねた子どものような問いだと思った。
ちゃんと知りたかった。ちゃんと、言葉で、小宮の口から聞きたかった。
あんなにぐるぐると考えた、小宮の理想の誰か。でもそんな誰かは最初からいなくて、小宮は自分のために靴を作ってくれた。
その現実に、眩暈がする。
「言ったでしょう。あなたに一目惚れしたからです。僕の作った靴を嬉しそうに履いてくれるあなたが好きになった。ずっと、僕の靴を履いて欲しい」
優しく言い含めるような声に、喉奥が引き攣る。泣きそうだった。小宮がそんなんなふうに思ってくれていて、松田の胸はきゅうっと引き絞られるようだった。
「それ、告白じゃん」
「そうです。だめですか」
「だめじゃない」
涙が零れそうになるのを堪えながら、松田はおそるおそる小宮へ鼻先を寄せた。
唇が触れる。小宮の薄い唇に、松田の唇が重なった。
柔らかな弾力を、温もりを感じるだけの、口づけだった。
「俺だって好きだよ、小宮さん。あんたが好きなのは、あんたの靴を履いてる俺だけ?」
松田は少し意地悪を言ってみた。元は自分の妄想で勝手に苦しんでいただけだが、小宮があまりに格好良くて、悔しかったからだ。
小宮が作ったヒールのおかげで、美しい顔がすぐそこにある。熱を孕んだ小宮の目が、真っ直ぐに松田を射抜く。
「いえ、僕の靴を履いていなくても、あなたのことは全部、愛おしく思います」
形の良い唇が紡ぐ言葉と一緒に、愛の言葉を紡いだ唇は食らいつくように松田の唇を塞いだ。
それはすぐに情熱的で獰猛なものへと変わっていく。普段の物静かで穏やかな小宮からは想像もできない、本能が見え隠れする口づけだった。
食われそうだと思った。
自分の知る小宮からはかけ離れた獣じみた一面に、松田の鼓動は早まるばかりだった。
唇が離れる頃には、唇はすっかり唾液で濡れ、息は上がっていた。
「すみません、あなたがかわいかったので、つい」
松田の唇を解放した小宮は、眉を下げて苦笑した。親指が、濡れた唇を拭っていく。松田はただ惚けた顔で見上げるだけだった。まだ唇には小宮が触れた感覚が残っている。
「もう店を閉める時間だ。でも、もっとあなたを知りたい。続きは、僕の部屋でいいですか」
穏やかな小宮の声が告げる言葉の意味がわからない松田ではない。
松田が赤い顔で何度も頷くと、小宮は目を細めた。よく見れば、小宮の目は明るい茶色をしている。その瞳が、真っ直ぐに松田を映していた。
「カボチャの馬車はないので、僕が抱えて行っても?」
小宮の部屋が二人のお城になるのは、もう少し先の話である。
それから、二週間。
思ったより早く、小宮から連絡が来た。
代金を渡さなければならない。
受け取りに行くのは簡単なのに、行きたくなかった。
二度めの連絡に、忙しいからと嘘をついた。
行ってしまえば楽になるのに。どうしてもそれができなくて、松田はざわつく商店街を通って帰る。慣れないざわめきに、松田の心も落ち着かない。
自分ばかり浮かれたり落ち込んだりして、馬鹿みたいだと思う。
自己嫌悪が、松田の視線を地面に落とす。
アスファルトの道。ざわめき。好きな裏通りとは違う、商店街の雑然とした通り。無性に悲しくなって、ため息が出た。
活気に満ちた商店街の賑わいは、少しも松田を慰めてはくれなかった。
惨めな気持ちで、松田は背中を丸め、足を引き摺るように歩く。
「松田さん」
「へ」
聞き慣れた声に顔を上げると、目の前には見覚えのある顔があった。
「やっぱり、松田さんだ」
「っ、小宮さん」
小宮がいた。どうしてこんなところにいるのかわからなかった。
逃げ出したいのに、足は竦んだみたいに動いてくれなかった。逃げ出すこともできない松田は、どんな顔をしたらいいのか分からず俯く。
「最近姿が見えないから、心配してたんです」
「すみません、仕事が忙しくて」
嘘だった。
「それならよかった。あなたに嫌な思いをさせてしまったかと」
つまらない嘘を見透かされているみたいで胸が痛む。
早くこの胸のざわめきにとどめを刺したくて、松田は喉から声を絞り出した。
「あの赤い靴、誰のためのものなんですか」
恋人? 好きな人? 大切な人?
松田の頭の中はそんな答えにしか辿りつかない。そんな俗っぽい考えしかできない自分に嫌気がさす。
しかし、返ってきた小宮の声は、穏やかなものだった。
「あれは、誰に宛てたでもない、僕の妄想の産物です。あの靴は、僕の思い描いた理想の足に合わせて作ったんです。恋人のためでも、好きな人のためでもない。僕が、僕のために作ったものです」
「っ、え、理想って、そういう……」
独り言のように漏れた間抜けな声に、小宮は眉を下げて照れたように笑う。
「そんなに、あの靴のことを気にしてくれてたんですか」
柔らかな小宮の視線を感じる。優しい小宮の言葉に何もかも見透かされたような気がして、途端に頬が熱くなる。
「そういうわけじゃ……」
「松田さん」
「っえ」
小宮の大きな手が、しっかりと松田の手を握っていた。
「店に来てください」
松田の耳に吹き込まれたのは、低く優しい声だった。
手を掴まれ、引き摺るように連れて行かれたのは小宮の店だった。店に着くまでの間、小宮は一度も手を離さなかった。
革の匂いのする狭い店の中で二人きりになるのはなんだか緊張した。意識しすぎだと思う。
小宮は工房から赤いハイヒールを持ってきた。真新しい、赤いエナメルのハイヒールだ。
「貴方の足のために作った靴です。貴方が素足で履いて、一番美しくなるように作りました」
小宮の静かな声が、松田の胸にゆっくりと染み込んでいく。
「なんで」
松田の口からはそんな言葉しか出ない。頼んだのは、ビジネスシューズだ。赤いハイヒールではない。
「あの日、あのハイヒールを履いた貴方に一目惚れしたから」
小宮は眉尻を下げて微笑む。
「あなたの嬉しそうな顔がもっと見たくて、オーダーの靴とは別に、こっそり作ったんです」
「……俺だって」
もう、松田の心は決まっていた。
「あんたの理想の足に嫉妬するくらいには、あんたが好きだよ」
威勢良く放ったはずの声は震えて尻すぼみになって、静かな店内に散っていく。堪らず俯いた松田は、スツールに腰掛けると革靴から踵を抜いて、靴下を脱いだ。
「だから、履かせて。俺だけの、俺のための、靴」
おそるおそる小宮を見上げ、素足を差し出す。
晒されたのは白い足の甲だ。普段日に当たることのない松田の足は白い。温かみのある白熱球の光に照らされる骨張った足の甲に、小宮の視線が落ちる。
小宮の薄い唇が笑みの形に緩い曲線を描く。
松田に触れる時はいつもそうするように、小宮は松田に視線を合わせるように跪いた。
小宮の手が恭しく素足の松田の右足を持ち上げた。皮膚の薄い場所に触れた手のひらの熱さに心臓が跳ねる。
「仰せのままに」
松田の白い足の甲に、唇が落ちた。
信じられなかった。小宮が、松田の足の甲にキスを落とした。
柔らかな弾力の唇が離れるまで、松田は目を逸らすことができなかった。
唇が離れても、柔らかな痕跡を残していった小宮の唇から目が離せなかった。
笑みの形に緩い弧を描いた唇はまた、柔らかな言葉を紡ぐ。
「あなたは、足の指が長くて綺麗だ。爪の形もいい。だから、その形を損なわないように作ったんです」
小宮の手は、慈しむように松田の足を撫でていく。
「土踏まずのアーチも綺麗だし、踵も荒れてない」
足を撫でる手と熱っぽい小宮の声に、松田の鼓動は収まる様子がない。
小宮が手に取った赤いハイヒールに、つま先から順に松田の足が収まっていく。素足の松田の足を包むようで、圧迫感はない。
浮き上がったアキレス腱を小宮の指先がそっと撫でて、思わず上がりそうになった声を慌てて飲み込んだ。
右足の次は、左足。松田の白い両足に、美しい赤のハイヒールが履かされた。
「立ってみせてください」
小宮に手を取られ、松田はそろりと立ち上がる。重なる両手が、しっかりと松田を支えてくれている。十センチほどのヒールで踵が持ち上がって、松田のすぐ目の前に小宮の顔が見える。
つま先だけで立っているような状態なのに、少しも辛くないのは小宮の靴のおかげなのだろう。
素足によく馴染む、松田のための赤いハイヒール。柔らかなインソールが、松田の足を優しく受け止めてくれている。
「素敵だ」
恍惚に染まった小宮の声が鼓膜を揺らす。
「小宮さん、これ、作ったの」
松田の声は消え入りそうな声だというのに、顔が近いせいでそれはしっかりと小宮に届いていた。
「ええ」
「俺のため?」
確かめるような声は震えていた。
「そうです」
「なんで」
拗ねた子どものような問いだと思った。
ちゃんと知りたかった。ちゃんと、言葉で、小宮の口から聞きたかった。
あんなにぐるぐると考えた、小宮の理想の誰か。でもそんな誰かは最初からいなくて、小宮は自分のために靴を作ってくれた。
その現実に、眩暈がする。
「言ったでしょう。あなたに一目惚れしたからです。僕の作った靴を嬉しそうに履いてくれるあなたが好きになった。ずっと、僕の靴を履いて欲しい」
優しく言い含めるような声に、喉奥が引き攣る。泣きそうだった。小宮がそんなんなふうに思ってくれていて、松田の胸はきゅうっと引き絞られるようだった。
「それ、告白じゃん」
「そうです。だめですか」
「だめじゃない」
涙が零れそうになるのを堪えながら、松田はおそるおそる小宮へ鼻先を寄せた。
唇が触れる。小宮の薄い唇に、松田の唇が重なった。
柔らかな弾力を、温もりを感じるだけの、口づけだった。
「俺だって好きだよ、小宮さん。あんたが好きなのは、あんたの靴を履いてる俺だけ?」
松田は少し意地悪を言ってみた。元は自分の妄想で勝手に苦しんでいただけだが、小宮があまりに格好良くて、悔しかったからだ。
小宮が作ったヒールのおかげで、美しい顔がすぐそこにある。熱を孕んだ小宮の目が、真っ直ぐに松田を射抜く。
「いえ、僕の靴を履いていなくても、あなたのことは全部、愛おしく思います」
形の良い唇が紡ぐ言葉と一緒に、愛の言葉を紡いだ唇は食らいつくように松田の唇を塞いだ。
それはすぐに情熱的で獰猛なものへと変わっていく。普段の物静かで穏やかな小宮からは想像もできない、本能が見え隠れする口づけだった。
食われそうだと思った。
自分の知る小宮からはかけ離れた獣じみた一面に、松田の鼓動は早まるばかりだった。
唇が離れる頃には、唇はすっかり唾液で濡れ、息は上がっていた。
「すみません、あなたがかわいかったので、つい」
松田の唇を解放した小宮は、眉を下げて苦笑した。親指が、濡れた唇を拭っていく。松田はただ惚けた顔で見上げるだけだった。まだ唇には小宮が触れた感覚が残っている。
「もう店を閉める時間だ。でも、もっとあなたを知りたい。続きは、僕の部屋でいいですか」
穏やかな小宮の声が告げる言葉の意味がわからない松田ではない。
松田が赤い顔で何度も頷くと、小宮は目を細めた。よく見れば、小宮の目は明るい茶色をしている。その瞳が、真っ直ぐに松田を映していた。
「カボチャの馬車はないので、僕が抱えて行っても?」
小宮の部屋が二人のお城になるのは、もう少し先の話である。
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