或るインキュバスの劣情

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或るインキュバスの劣情

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 それから、僕はおじさんと催眠も淫紋も使わないセックスをした。もう外は暗いけど、今日くらいはいいよね。おじさんも、今日は何も言わなかった。嬉しい。今日はずっとおじさんといられる。

 おじさんは僕を抱き上げて、いつもは入らない寝室に連れて行ってくれた。
 まっさらなおじさんが、自分の意思で僕を抱いてくれる。夢みたいだ。

 そっと下ろされたおじさんの布団はおじさんの匂いが染み付いていて、僕はおなかが疼くのが止まらなかった。心臓もうるさく鳴り響く。

「ハルト」

 おじさんが僕を呼ぶ。
 おじさんの顔が近付いてきて、僕は静かに目を伏せた。
 唇が重なる。それはすぐに深くなって、唇を割って厚い舌が入ってくる。
 キスだけですぐにとろとろになっちゃう。おじさんの匂いに包まれて、僕はいつのまにかおじさんの厚い身体の下に閉じ込められていた。

 唇が離れて、見上げたおじさんの茶色の瞳は、熱く濡れて欲望に澱んでいた。
 僕は喉を鳴らす。

 おじさんの厚い舌が僕の胸の小さな粒を撫で回す。かわいい色の乳首は硬くなって、おじさんの舌に撫でられるたびに甘く痺れるような感じが身体に広がる。おじさんは子どもみたいに僕の胸を舐めまわした。
 そんなおじさんがかわいくて、僕はおじさんの頭を撫でた。短い黒髪は、見た目よりもずっと柔らかい。
 何も出ないのに、赤ちゃんみたいに夢中で胸を吸うおじさん。唇と舌に愛されて、僕の胸は涎でべたべただ。
 吸わない方は指先に捏ねられて、気持ちいいのが全身に伝わっていく。

「おじさん、気持ちいい。もっとして」

 僕はおじさんの頭を押さえつけるみたいに抱きしめた。
 おじさんの舌先が小さな肉粒を捏ね回す。気持ちいい。潰されて弾かれて、痺れるみたいな気持ちよさがおなかに溜まっていく。
 涎をいっぱい絡めて吸われると、腰が震えた。

「っあ、ア、ん」

 僕ははしたなく声を上げていた。
 それでようやく、おじさんは口を離した。
 いっぱい気持ちよくしてくれて、嬉しい。

「おじさん、おいしかった?」
「ああ」

 おじさんが、すっかり勃ち上がったちんちんを僕のに擦り付ける。
 おじさんの、もうこんなにおっきくなってる。おじさんの昂りに、僕は手を伸ばした。
 手のひらに触れる、火傷しそうな熱と、鉄の芯でも入ってるみたいな硬い感触。僕のとは比べ物にならないくらい逞しくて、僕はうっとりと手を這わせる。手のひらに感じる熱と脈動に、僕は涎が止まらない。
 はやく、これでおなかを掻き回されたい。一番奥の柔らかいところを捏ね回されたい。いっぱい突かれて、いっぱい熱いものを注がれて、ぐちゃぐちゃにされたい。

「おじさん、はやく、ほしい。これで、中、いっぱいにして?」

 僕が唇を舐めて、甘い声でおねだりすると、おじさんは喉を鳴らした。

 おじさんの大きくてゴツゴツした手が、投げ出された脚を拡げる。目一杯広げられて、ひくひくと震える窄まりも勃ち上がったちんちんもぜんぶおじさんに見えちゃう。

「ハルト」
「おじさん、おじさんの、入れて」

 おじさんは返事の代わりに小さく笑うと、広げた脚の間に座って猛りに手を添える。
 僕は瞬きも忘れて、おじさんが僕の中に入ってくるのを見つめた。

 赤黒く張り詰めた亀頭は、溢れるカウパーでてらてらと光っていた。それが、僕の物欲しげな窄まりにキスをする。そのままカウパーを塗りつけるみたいに撫でられて、圧をかけて押し込まれる。僕の蕾をこじ開ける、おじさんの猛り。熱くて硬くて、僕の中は喜んでおじさんのを迎え入れた。

「っく」

 おじさんが小さく呻いた。
 僕の中でおじさんが小さく跳ねたのがわかる。

「んぅ」

 それで僕のおなかのしこりをおじさんの猛りが掠めて、僕も思わず声を上げた。

「ここ、いいのか」
「ん、そ、だよ」

 おじさんは僕のおなかのしこりを段差で引っ掻くようにして擦る。

「あ、ん、気持ちいい、おじさん、もっと」

 しこりを引っ掻かれるたび、僕の昂りが震えて透明な蜜を垂らす。
 お漏らしみたいに、溢れて止まらない。
 気持ちよくて、おなかの奥がきゅんきゅんする。

「奥も、して」

 浅瀬を行き来していたおじさんは、腰を掴んでゆっくりと奥へと進む。狭い僕の中をゆっくり割り開いて、みっちり埋めていく。

「ハルト」

 何かを堪えるみたいに微かに眉を寄せたおじさんの顔が見えた。

「おじさん、気持ちよくない?」
「そうじゃない。気持ちよくて、すぐにいきそうだ」
「いいよ、たくさんいって」
「一緒に、いこうな」

 嬉しい。
 おじさんの先端が、奥の襞に届いた。
 叩きつけるようにおじさんが腰を振る。こじ開けるように捏ねられて、僕のおくは簡単に陥落した。

「あ、んあ、お、じ、ひゃ、きもちい」
「ハルト、ハルト」

 おじさんの大きな手は跡がつくくらい強く僕の腰を掴んで、僕の中を力任せに穿つ。
 肌のぶつかる音が弾けて、一番奥まで、おじさんのは簡単に届いておへその下を押し上げた。

「んう、きもちい、いく、でちゃう」
「っ、はると」

 僕のおなかが熱く濡れて、中ではおじさんの熱が爆ぜて、きゅんきゅんと戦慄く中に熱いものがいっぱい放たれた。
 お漏らしみたいな射精が止まらなくて、おなかの上から溢れたザーメンがシーツにはしたない染みをいっぱい作った。

「おなか、きもちい、おじしゃ、あ、もっと、熱いの出してえ」

 おじさんの逞しい腰が何度も僕を打ち据える。肌がぶつかる音がして、はしたなく啼く僕にお仕置きしてるみたいだ。

「っ、はる、と」

 浅いところから一番奥まで、おじさんのは古い精液を掻き出すみたいに張り出した雁首で中を擦る。
 内臓ごと引き摺り出されるみたいで、僕は気持ち良くて甘い声が出てしまう。

「あ、おじさん」
「健二郎だ」
「けんじろー?」
「そうだ」
「ふふ、うれしい」

 名前で呼び合って、恋人同士みたいだ。

「けんじろー、きもちいい?」
「ああ」

 おっきな手のひらがほっぺを包むみたいに撫でてくれる。
 僕も気持ちいい。

「けんじろー、すき」

 甘い声で呼び合いながら、おじさんはいっぱい腰を振ってくれた。お腹の中をいっぱい掻き回して、奥の柔らかい場所を何度も叩いて、こねて、僕の中にあついザーメンをいっぱい注いでくれた。おなかが熱くて幸せだった。
 嬉しくて、外が暗くなっても止められなかった。



 遅くなっちゃったけど、帰ってパパとママに報告したら、すごく喜んでくれた。たくさん褒めてくれてご褒美にオモチャをたくさんもらったから、今度おじさんと使おうっと。



 それから、僕とおじさんはたくさん身体を繋げた。それはだいたい雨の日。夕方、学校が終わった僕は、ランドセルを置くと、パパとママにもらったオモチャを持っておじさんの家に向かう。
 雨音の響く、薄暗い夕方。
 重たい鉄の扉が開いて、おじさんの顔が見える。
 どこか怯えたような顔で、それでもその目には淀んだ熱が映っている。

「おじさん、遊ぼ」
「おいで、ハルト」

 大きな手に招き入れられて、背後で鍵が閉まる重たい音がした。
 これから始まる、いけない遊びの合図だ。

「今日はこれ、使おうよ」
 僕が不恰好に盛り上がったポケットから取り出したのは、ピンク色のローターと、アナル用のバイブ。

「悪い子だな、ハルトは」

 そう、僕は悪い子。だってインキュバスだもん。おじさんのことが、好きで好きで仕方ない、かわいいインキュバス。

 おじさんの大きな手が、うっすらと赤く染まった僕の頬を包む。
 おじさんの柔らかくて獰猛な笑みが見えて、僕は両腕を伸ばして応えた。
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