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きみのくちびるで
甘い悦び
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胸を吸っていた吉井は、羽鳥に力任せに抱き上げられ、白い蜜で汚れた唇を奪われる。αの本能を感じ、吉井の身体を甘い痺れが駆け抜けた。されるがままに舌を絡め取られ、合わさった胸が白い蜜で濡れる。
腹の下では熱く硬いものが触れ合って、吉井は思わず腰を引いた。いつの間にか、羽鳥の性器も芯を持って反り返っていた。
勃ち上がった熱い幹を擦り付け合い、先走りが混ざる粘ついた音が立つ。
「もう、とろとろだね」
「ん、ぅ」
キスの合間、羽鳥はねっとりと腰を押し付け、熱い昂りが吉井を擦り上げる。吉井もつられて腰を揺する。ぬるぬると裏筋が擦れ、堪らない快感にまた先走りが溢れた。
「お尻もこんなに濡らして」
羽鳥の指先がなぞる蕾は綻んで、愛液とローションの混ざったもので濡れていた。優しく皺を撫でられ、その刺激だけでひくひくと震える。
「ほまれ、いきたい?」
「ん、いき、たい」
「ふふ、一回出しておこうか」
「あう!」
熱い羽鳥の屹立と二本まとめて握り込まれる。透明な蜜で濡れた熱い幹同士が擦れ、裏筋が擦れて生まれる快感は腰が溶けてしまうのではないかと思うくらいに濃厚だった。
もはや胸を吸うどころではなく、吉井は喉を晒して甘く喘いだ。
「っあ!」
羽鳥の大きな手の動きに合わせて腰を振りたくって、吉井は快感を貪る。腹の底に溜まった熱いものを吐き出したくて、なりふり構わず腰を揺する。
「きもちい、いく、たもつ、さ、いく、から」
限界はすぐそこまできていた。吉井の唇からは、舌っ足らずな声が勝手に漏れる。
「ん、いって、ほまれ」
羽鳥の熱に包まれて強く扱かれると、限界はすぐだった。
「っあ! いく、いく」
脈打ち、白濁が迸って、熱い飛沫が顎まで飛んだ。
吉井の胸が大きく上下する。
「っ、は、ぁ」
羽鳥の手は、最後の一滴まで搾り取るように根元から先端へとゆっくり扱き上げる。
溢れ、零れ落ちる白濁が幹を伝うのすら気持ちがよくて、吉井はか細く喘いだ。
吐精の余韻が気怠く絡みつく。熱を持った身体を預け、吉井は羽鳥を見上げる。
「たもつさん、いれて」
「ん、いいよ」
羽鳥の鳶色はとろりと濡れて、その底に熱を孕んでいる。
羽鳥は抱き抱えて体勢を入れ替え、吉井をシーツに押しつけた。
触れ合った身体がそっと離れ、間に割り入ってくるひやりとした空気が寂しさを誘う。身体を起こした羽鳥の熱い手が、吉井の脚を大きく開いた。
くたりと横たわる性器と、その下には愛液に濡れそぼった蕾が晒された。
羽鳥の喉仏がゆっくりと上下に動いた。
「ほまれ、ぜんぶ、見せて」
そんなこと、言われたら全部見てほしくなってしまう。恥ずかしくてたまらないのに、たまらなく嬉しい。肌が熱く火照る。
怒張が蕾に押し当てられ、濡れた音を立てる。そのままゆっくりと押し入ってくる質量に、吉井は思わず声を上げた。
「あ、んうぅ」
「痛い?」
「ん、いたくな……っあ、ひろがって、ぅ」
綻んだ蕾に痛みはなかった。羽鳥を胎の内に受け入れ隘路を押し拡げられる感覚に、吉井は身体を震わせた。
迎え入れた熱はゆっくりと奥へと進み、前立腺を擦り潰していく。
「っい、きもちい、たもつさ」
一際強く擦られて、吉井は喉を反らす。
「んう!」
「ここ、好き?」
羽鳥の張り出した先端がしこりを押し潰すと、吉井の身体が跳ねた。
「すき、ひう」
「かわいい、ほまれ」
羽鳥の下、されるがままに前立腺を捏ねられて、吉井は身体を震わせる。
見上げた先にある羽鳥の笑みに、胸が締め付けられる。
「んあ、中、いい」
「ん、いっぱい、良くなって」
羽鳥の先端がとんとんと優しく最奥の入り口を叩く。
「んあ、や、おく」
奥に欲しい。でも、怖い。押し寄せてくる大きな快感を知っている。怖いのに、堪らなく、欲しい。
「いや?」
「おかしくなっ、ひゃ」
「いいよ、おかしくなって」
甘やかに吹き込まれた声に許された気がして、最奥を隔てる襞が緩む。その隙を羽鳥は見逃さない。
「あ、ひ」
羽鳥が一際強く突き入れ、襞をこじ開け、先端が最奥に収まった。
最奥に迎え入れた羽鳥の怒張はしゃくりあげながら柔い肉壁を捏ねる。内臓まで掻き回されるような異物感も圧迫感も、すぐに甘い感覚に上塗りされる。
腹の下から濡れた音が響く。
喘ぐことしか出来ず、上擦った声を響かせ、吉井は何度も絶頂へ導かれた。
腹が熱いもので濡れるが、それが何か、確かめる余裕もない。
「ほまれ」
羽鳥の低く甘い声に呼ばれるだけで、胸から全身に温かいもの広がる。胎の奥はどうしようもなく疼いて、柔い壁を突き上げる怒張に甘えた。
「も、いっていい?」
羽鳥が柔らかな声で伺うと、吉井は唇を震わせ、頷く。もう、意識が白飛びして、戻ってこられないでいた。ただ聞こえる大好きな羽鳥の声に、必死で応じるだけだった。
羽鳥が力強いストロークで吉井を揺さぶる。腰を打ち付け、肉付きの薄い尻に逞しい腰がぶつかり、茂みがざらりと擦れる。
吉井はそれすら快感として拾い上げ、ひたすらに甘く啼いた。
羽鳥が息を詰め、ぎりりと奥歯を噛んだ。最奥で熱が爆ぜる。逞しい幹が脈打ち、何度も柔い肉壁が熱い奔流に打ちすえられる。
吉井は喉を引き攣らせ、ただその熱を享受した。
途切れそうな意識を繋ぎ止めるのは、熱い精液を塗り込めるようなゆったりとした羽鳥の動きだった。揺蕩う意識に、波紋のように与えられる新たな快感は、絶えず羽鳥との繋がりを教えた。
「たもつ、さん」
ぼやけた視界で見上げると、ぽたぽたと白い雫が降ってきた。
「ほまれ」
羽鳥はゆったりと腰を揺すって、甘い悦びを吉井に与え続ける。
重たい腕を持ち上げ、吉井は震える指先で羽鳥の頬をなぞった。
「たもつさん、きす、して」
甘くふやけた声でねだれば、返事の代わりに笑みの形の唇が降ってきて。
吉井はその熱い唇に、食らいつくように応じた。
腹の下では熱く硬いものが触れ合って、吉井は思わず腰を引いた。いつの間にか、羽鳥の性器も芯を持って反り返っていた。
勃ち上がった熱い幹を擦り付け合い、先走りが混ざる粘ついた音が立つ。
「もう、とろとろだね」
「ん、ぅ」
キスの合間、羽鳥はねっとりと腰を押し付け、熱い昂りが吉井を擦り上げる。吉井もつられて腰を揺する。ぬるぬると裏筋が擦れ、堪らない快感にまた先走りが溢れた。
「お尻もこんなに濡らして」
羽鳥の指先がなぞる蕾は綻んで、愛液とローションの混ざったもので濡れていた。優しく皺を撫でられ、その刺激だけでひくひくと震える。
「ほまれ、いきたい?」
「ん、いき、たい」
「ふふ、一回出しておこうか」
「あう!」
熱い羽鳥の屹立と二本まとめて握り込まれる。透明な蜜で濡れた熱い幹同士が擦れ、裏筋が擦れて生まれる快感は腰が溶けてしまうのではないかと思うくらいに濃厚だった。
もはや胸を吸うどころではなく、吉井は喉を晒して甘く喘いだ。
「っあ!」
羽鳥の大きな手の動きに合わせて腰を振りたくって、吉井は快感を貪る。腹の底に溜まった熱いものを吐き出したくて、なりふり構わず腰を揺する。
「きもちい、いく、たもつ、さ、いく、から」
限界はすぐそこまできていた。吉井の唇からは、舌っ足らずな声が勝手に漏れる。
「ん、いって、ほまれ」
羽鳥の熱に包まれて強く扱かれると、限界はすぐだった。
「っあ! いく、いく」
脈打ち、白濁が迸って、熱い飛沫が顎まで飛んだ。
吉井の胸が大きく上下する。
「っ、は、ぁ」
羽鳥の手は、最後の一滴まで搾り取るように根元から先端へとゆっくり扱き上げる。
溢れ、零れ落ちる白濁が幹を伝うのすら気持ちがよくて、吉井はか細く喘いだ。
吐精の余韻が気怠く絡みつく。熱を持った身体を預け、吉井は羽鳥を見上げる。
「たもつさん、いれて」
「ん、いいよ」
羽鳥の鳶色はとろりと濡れて、その底に熱を孕んでいる。
羽鳥は抱き抱えて体勢を入れ替え、吉井をシーツに押しつけた。
触れ合った身体がそっと離れ、間に割り入ってくるひやりとした空気が寂しさを誘う。身体を起こした羽鳥の熱い手が、吉井の脚を大きく開いた。
くたりと横たわる性器と、その下には愛液に濡れそぼった蕾が晒された。
羽鳥の喉仏がゆっくりと上下に動いた。
「ほまれ、ぜんぶ、見せて」
そんなこと、言われたら全部見てほしくなってしまう。恥ずかしくてたまらないのに、たまらなく嬉しい。肌が熱く火照る。
怒張が蕾に押し当てられ、濡れた音を立てる。そのままゆっくりと押し入ってくる質量に、吉井は思わず声を上げた。
「あ、んうぅ」
「痛い?」
「ん、いたくな……っあ、ひろがって、ぅ」
綻んだ蕾に痛みはなかった。羽鳥を胎の内に受け入れ隘路を押し拡げられる感覚に、吉井は身体を震わせた。
迎え入れた熱はゆっくりと奥へと進み、前立腺を擦り潰していく。
「っい、きもちい、たもつさ」
一際強く擦られて、吉井は喉を反らす。
「んう!」
「ここ、好き?」
羽鳥の張り出した先端がしこりを押し潰すと、吉井の身体が跳ねた。
「すき、ひう」
「かわいい、ほまれ」
羽鳥の下、されるがままに前立腺を捏ねられて、吉井は身体を震わせる。
見上げた先にある羽鳥の笑みに、胸が締め付けられる。
「んあ、中、いい」
「ん、いっぱい、良くなって」
羽鳥の先端がとんとんと優しく最奥の入り口を叩く。
「んあ、や、おく」
奥に欲しい。でも、怖い。押し寄せてくる大きな快感を知っている。怖いのに、堪らなく、欲しい。
「いや?」
「おかしくなっ、ひゃ」
「いいよ、おかしくなって」
甘やかに吹き込まれた声に許された気がして、最奥を隔てる襞が緩む。その隙を羽鳥は見逃さない。
「あ、ひ」
羽鳥が一際強く突き入れ、襞をこじ開け、先端が最奥に収まった。
最奥に迎え入れた羽鳥の怒張はしゃくりあげながら柔い肉壁を捏ねる。内臓まで掻き回されるような異物感も圧迫感も、すぐに甘い感覚に上塗りされる。
腹の下から濡れた音が響く。
喘ぐことしか出来ず、上擦った声を響かせ、吉井は何度も絶頂へ導かれた。
腹が熱いもので濡れるが、それが何か、確かめる余裕もない。
「ほまれ」
羽鳥の低く甘い声に呼ばれるだけで、胸から全身に温かいもの広がる。胎の奥はどうしようもなく疼いて、柔い壁を突き上げる怒張に甘えた。
「も、いっていい?」
羽鳥が柔らかな声で伺うと、吉井は唇を震わせ、頷く。もう、意識が白飛びして、戻ってこられないでいた。ただ聞こえる大好きな羽鳥の声に、必死で応じるだけだった。
羽鳥が力強いストロークで吉井を揺さぶる。腰を打ち付け、肉付きの薄い尻に逞しい腰がぶつかり、茂みがざらりと擦れる。
吉井はそれすら快感として拾い上げ、ひたすらに甘く啼いた。
羽鳥が息を詰め、ぎりりと奥歯を噛んだ。最奥で熱が爆ぜる。逞しい幹が脈打ち、何度も柔い肉壁が熱い奔流に打ちすえられる。
吉井は喉を引き攣らせ、ただその熱を享受した。
途切れそうな意識を繋ぎ止めるのは、熱い精液を塗り込めるようなゆったりとした羽鳥の動きだった。揺蕩う意識に、波紋のように与えられる新たな快感は、絶えず羽鳥との繋がりを教えた。
「たもつ、さん」
ぼやけた視界で見上げると、ぽたぽたと白い雫が降ってきた。
「ほまれ」
羽鳥はゆったりと腰を揺すって、甘い悦びを吉井に与え続ける。
重たい腕を持ち上げ、吉井は震える指先で羽鳥の頬をなぞった。
「たもつさん、きす、して」
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