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いっぱいのませて
時のない部屋
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もはや二人に時間の感覚はなかった。
時計を確かめることも忘れ、ベッドサイドの照明だけが灯る薄明るい部屋で、互いを貪り合う。
喉が乾けば水を飲み、ひたすら汗の滲んだ肌を合わせ、熱く濡れた粘膜を擦り合わせていた。
俯せになった吉井に羽鳥が後ろからのしかかり、後孔に猛りを捩じ込む。柔らかく解された吉井の後孔は何度も注がれた白濁に濡れ、甘く熱い泥濘になっていた。
「う、あ、たもつ、さ」
羽鳥の逞しい剛直は、張り出した雁首で吉井の前立腺を弾き、さらに奥へと潜る。
「っ、は、ほまれ」
羽鳥は熟れた粘膜に白濁を塗り込むように擦る。吉井の腹の中は羽鳥の出した精液で満たされていて、緩く出し入れしただけで卑猥な水音が立った。粘膜は柔らかくまとわりつき、羽鳥の剛直を締め上げる。
「ん、は、ぁ」
吉井は突っ伏し、震える手で波打ったシーツを握る。羽鳥はその手に手のひらを重ねた。吉井の手は熱かった。
晒された吉井の項に、羽鳥がそっと唇を寄せる。
「っう!」
吉井が身体を強張らせる。
「噛まないよ、安心して」
羽鳥は宥めるように、赤い跡が無数に散る項にそっと舌を這わせた。
「たもつ、さ」
羽鳥を振り返る吉井。とろんと蕩けた表情で羽鳥を見上げる。何か言いたげな唇に、ちゅ、と音を立てて唇を触れ合わせると、吉井は嬉しそうに笑った。
「ほまれ」
羽鳥が先程よりも大きなストロークで抽挿を始めた。
吉井の背中に、羽鳥の乳首が擦れる。溢れる白い蜜を塗り込めるように、羽鳥は吉井の背中に胸を擦り付ける。羽鳥の胸の肉粒がくすぐるように快感に震える背中を撫でていく。
「っは、ほまれ」
「っ、たもつ、さぁ」
吉井が大袈裟に身体を震わせる。
「なか、ぁ、ずっと、いっ、ぇ」
吉井の言う通り、吉井の中はずっと不規則に羽鳥の幹を締め上げていた。
ふわりふわりと吉井のフェロモンが放たれ、羽鳥を昂らせる。
「っあ、お、きぃ」
中で質量を増す羽鳥を、吉井の肉洞はいじらしく締め付ける。
「ほまれ、ほまれ」
羽鳥はとちゅとちゅと優しく奥の襞を打つ。優しく突き上げられ、吉井は胎の奥を意識して、腹をひくつかせた。
「っ、ひゃ」
くぐもった音を立て、丸く張った先端が最奥に届く。
内臓を捏ねられる違和感はすっかり快感に上書きされ、吉井は絶頂へと押し上げられた。
引き攣った喉は掠れた声を漏らすばかりで、羽鳥に最奥まで突き込まれるたび、うっすら開いた口からは言葉にならない喘ぎが溢れた。
吉井の中は羽鳥が動くたびに快感を拾い上げ、絶頂から戻ってこれないまま、びくびくと身体を強張らせた。
「っう……!」
吉井の身体から力が抜ける。身体がぐったりとシーツに沈むのと同時に、立ち込めていた濃いフェロモンが途切れた。
羽鳥が剛直をゆっくり引き抜くと、口を開けた後孔からは白濁がとろとろと溢れた。
意識が戻ると抱き合い、貪り合い、互いの体液に塗れて、互いの匂いに酔いながら、二人は飽きもせずに身体を重ねた。
時計を確かめることも忘れ、ベッドサイドの照明だけが灯る薄明るい部屋で、互いを貪り合う。
喉が乾けば水を飲み、ひたすら汗の滲んだ肌を合わせ、熱く濡れた粘膜を擦り合わせていた。
俯せになった吉井に羽鳥が後ろからのしかかり、後孔に猛りを捩じ込む。柔らかく解された吉井の後孔は何度も注がれた白濁に濡れ、甘く熱い泥濘になっていた。
「う、あ、たもつ、さ」
羽鳥の逞しい剛直は、張り出した雁首で吉井の前立腺を弾き、さらに奥へと潜る。
「っ、は、ほまれ」
羽鳥は熟れた粘膜に白濁を塗り込むように擦る。吉井の腹の中は羽鳥の出した精液で満たされていて、緩く出し入れしただけで卑猥な水音が立った。粘膜は柔らかくまとわりつき、羽鳥の剛直を締め上げる。
「ん、は、ぁ」
吉井は突っ伏し、震える手で波打ったシーツを握る。羽鳥はその手に手のひらを重ねた。吉井の手は熱かった。
晒された吉井の項に、羽鳥がそっと唇を寄せる。
「っう!」
吉井が身体を強張らせる。
「噛まないよ、安心して」
羽鳥は宥めるように、赤い跡が無数に散る項にそっと舌を這わせた。
「たもつ、さ」
羽鳥を振り返る吉井。とろんと蕩けた表情で羽鳥を見上げる。何か言いたげな唇に、ちゅ、と音を立てて唇を触れ合わせると、吉井は嬉しそうに笑った。
「ほまれ」
羽鳥が先程よりも大きなストロークで抽挿を始めた。
吉井の背中に、羽鳥の乳首が擦れる。溢れる白い蜜を塗り込めるように、羽鳥は吉井の背中に胸を擦り付ける。羽鳥の胸の肉粒がくすぐるように快感に震える背中を撫でていく。
「っは、ほまれ」
「っ、たもつ、さぁ」
吉井が大袈裟に身体を震わせる。
「なか、ぁ、ずっと、いっ、ぇ」
吉井の言う通り、吉井の中はずっと不規則に羽鳥の幹を締め上げていた。
ふわりふわりと吉井のフェロモンが放たれ、羽鳥を昂らせる。
「っあ、お、きぃ」
中で質量を増す羽鳥を、吉井の肉洞はいじらしく締め付ける。
「ほまれ、ほまれ」
羽鳥はとちゅとちゅと優しく奥の襞を打つ。優しく突き上げられ、吉井は胎の奥を意識して、腹をひくつかせた。
「っ、ひゃ」
くぐもった音を立て、丸く張った先端が最奥に届く。
内臓を捏ねられる違和感はすっかり快感に上書きされ、吉井は絶頂へと押し上げられた。
引き攣った喉は掠れた声を漏らすばかりで、羽鳥に最奥まで突き込まれるたび、うっすら開いた口からは言葉にならない喘ぎが溢れた。
吉井の中は羽鳥が動くたびに快感を拾い上げ、絶頂から戻ってこれないまま、びくびくと身体を強張らせた。
「っう……!」
吉井の身体から力が抜ける。身体がぐったりとシーツに沈むのと同時に、立ち込めていた濃いフェロモンが途切れた。
羽鳥が剛直をゆっくり引き抜くと、口を開けた後孔からは白濁がとろとろと溢れた。
意識が戻ると抱き合い、貪り合い、互いの体液に塗れて、互いの匂いに酔いながら、二人は飽きもせずに身体を重ねた。
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