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いっぱいのませて
繋ぐ本能
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昼前に目を覚ましてからずっと、羽鳥と吉井はベッドに身体を預けたまま身体を繋げていた。時折水分を摂りはするが、たいていはベッドの上に横向きに寝たまま身体を繋いで、ゆったりと快感を貪り合っていた。
羽鳥は後ろから吉井を抱き、ゆるゆると腰を揺する。気怠げに身体を預ける吉井の身体は昨日より熱く、部屋に立ち込める甘い匂いも昨日よりも濃くなっていた。
倦怠感に支配された体でも、αとΩの本能は貪欲に互いを求め合う。
「はぁ、たもつ、さ、すき、すき」
羽鳥がゆったりと腰を揺するのに合わせ、吉井は舌足らずな声で譫言のように繰り返す。甘やかな響きが、羽鳥の理性を削いでいく。
「ほまれくん、おれも、すき、だよ」
羽鳥は始めてからずっと吉井の中に吐き出し続けているせいで、羽鳥が動くたびに中からは重い水音が響く。羽鳥が吐き出す精液の量も、いつもより多かった。
何度も緩く腰を打ち付けると、たっぷりと注がれた白濁が泡立ち、繋がった部分から溢れていく。
「んう、いく、いって、ぅ」
「ふふ、ほまれくんのなか、きゅんきゅんしてる」
吉井の中は羽鳥に甘えるようにずっと収縮を繰り返していた。それにまた羽鳥は昂り、萎えることなく吉井の中を擦った。
「ん、う……ッ!」
吉井は繰り返し訪れる緩い絶頂に脚をピンと突っ張らせ、背中をしならせる。吉井から放たれるフェロモンは濃くなるばかりで、羽鳥はぎり、と奥歯を噛み締めた。羽鳥の猛りは、吉井の中で痛いくらいに張り詰める。
「っく」
頭に靄がかかって、獰猛なαの本能が頭を擡げる。
労わるように吉井を抱いていた羽鳥だったが、本能の支配が、色濃くなりつつあった。
痛いくらいに胸は張り、白い蜜がとろとろと溢れ出る。それでも腰を振るのが止められない。吉井の奥へ精を放とうと、羽鳥は淫靡な水音を立てて腰を打ち付けた。
「あ、っひ」
羽鳥が最奥を突き上げ、吉井は背をしならせた。
「っあ、あ!」
吉井は呼吸に合わせて口を開き、甘く掠れた声を漏らす。上擦った声は、もはや意味のある言葉になっていない。
羽鳥は力任せに吉井の奥を穿ち続けた。胸が張り、羽鳥の充血した肉粒からは白い蜜が止めどなく噴き出す。
「……ほまれ」
「ふぁ、たぉ、ひゃ」
羽鳥は吉井の腰をきつく掴み、大きく荒々しいストロークで容赦なく腰を打ち付けた。
肌のぶつかる音と湿った音が二人きりの部屋に響く。
「ぁ……ッ」
吉井の腹の中でくぐもった音がして、透明な体液が散り、シーツを濡らす。
羽鳥の先端が襞をこじ開け、吉井の最奥に沈んだ。羽鳥の濃い下生えが吉井の痩せた尻たぶに押し付けられる。
吉井は大きく背をしならせ、喉を晒して震えた。力なく開いた口で浅い呼吸を繰り返し、見開いた目は涙で濡れている。
吉井の最奥の粘膜が、迎え入れた羽鳥の先端を舐めしゃぶる。
羽鳥は絡みつく粘膜を振り切るように、大きなストロークで腸壁をこそいで、襞を捲り、最奥を突いた。
「ひ、っう、い、ぇ」
開きっぱなしの吉井の口からは、もはや言葉にならない喘ぎばかりが漏れる。
「ほまれ、ほまれ」
羽鳥は欲情に染まり切った声で吉井を呼ぶ。腹の底が煮えたぎるように熱い。何度出しても、その熱は渇れることを知らないかのように湧いてくる。
吉井の身体が強張っては弛むを繰り返す。
びくびくと跳ねる身体を一際強く突き上げ、最奥に注ぎ込む。昨日散々出したのに、羽鳥の射精は長く続いた。力強く脈打ち、白く濁った奔流が熟れた粘膜を打つ。
力の抜けた吉井の身体を抱え、奥に白濁を塗り込めるように、羽鳥はしばらく緩く腰を揺らし続けた。
羽鳥は後ろから吉井を抱き、ゆるゆると腰を揺する。気怠げに身体を預ける吉井の身体は昨日より熱く、部屋に立ち込める甘い匂いも昨日よりも濃くなっていた。
倦怠感に支配された体でも、αとΩの本能は貪欲に互いを求め合う。
「はぁ、たもつ、さ、すき、すき」
羽鳥がゆったりと腰を揺するのに合わせ、吉井は舌足らずな声で譫言のように繰り返す。甘やかな響きが、羽鳥の理性を削いでいく。
「ほまれくん、おれも、すき、だよ」
羽鳥は始めてからずっと吉井の中に吐き出し続けているせいで、羽鳥が動くたびに中からは重い水音が響く。羽鳥が吐き出す精液の量も、いつもより多かった。
何度も緩く腰を打ち付けると、たっぷりと注がれた白濁が泡立ち、繋がった部分から溢れていく。
「んう、いく、いって、ぅ」
「ふふ、ほまれくんのなか、きゅんきゅんしてる」
吉井の中は羽鳥に甘えるようにずっと収縮を繰り返していた。それにまた羽鳥は昂り、萎えることなく吉井の中を擦った。
「ん、う……ッ!」
吉井は繰り返し訪れる緩い絶頂に脚をピンと突っ張らせ、背中をしならせる。吉井から放たれるフェロモンは濃くなるばかりで、羽鳥はぎり、と奥歯を噛み締めた。羽鳥の猛りは、吉井の中で痛いくらいに張り詰める。
「っく」
頭に靄がかかって、獰猛なαの本能が頭を擡げる。
労わるように吉井を抱いていた羽鳥だったが、本能の支配が、色濃くなりつつあった。
痛いくらいに胸は張り、白い蜜がとろとろと溢れ出る。それでも腰を振るのが止められない。吉井の奥へ精を放とうと、羽鳥は淫靡な水音を立てて腰を打ち付けた。
「あ、っひ」
羽鳥が最奥を突き上げ、吉井は背をしならせた。
「っあ、あ!」
吉井は呼吸に合わせて口を開き、甘く掠れた声を漏らす。上擦った声は、もはや意味のある言葉になっていない。
羽鳥は力任せに吉井の奥を穿ち続けた。胸が張り、羽鳥の充血した肉粒からは白い蜜が止めどなく噴き出す。
「……ほまれ」
「ふぁ、たぉ、ひゃ」
羽鳥は吉井の腰をきつく掴み、大きく荒々しいストロークで容赦なく腰を打ち付けた。
肌のぶつかる音と湿った音が二人きりの部屋に響く。
「ぁ……ッ」
吉井の腹の中でくぐもった音がして、透明な体液が散り、シーツを濡らす。
羽鳥の先端が襞をこじ開け、吉井の最奥に沈んだ。羽鳥の濃い下生えが吉井の痩せた尻たぶに押し付けられる。
吉井は大きく背をしならせ、喉を晒して震えた。力なく開いた口で浅い呼吸を繰り返し、見開いた目は涙で濡れている。
吉井の最奥の粘膜が、迎え入れた羽鳥の先端を舐めしゃぶる。
羽鳥は絡みつく粘膜を振り切るように、大きなストロークで腸壁をこそいで、襞を捲り、最奥を突いた。
「ひ、っう、い、ぇ」
開きっぱなしの吉井の口からは、もはや言葉にならない喘ぎばかりが漏れる。
「ほまれ、ほまれ」
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びくびくと跳ねる身体を一際強く突き上げ、最奥に注ぎ込む。昨日散々出したのに、羽鳥の射精は長く続いた。力強く脈打ち、白く濁った奔流が熟れた粘膜を打つ。
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