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哀しき怒り
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それから、どれくらい経っただろう。真昼の白い眩さは色付き、夕暮れの色に染まりはじめていた。
「お前、こんなところで何をしてる」
突然降ってきた剣呑な声に、アウファトはの目は追っていた文字から声の主へと向けられた。
ここは、アウファトの部屋だ。どこから入ってきたのか、怒気を漂わせるフィノイクスがいた。アウファトへと向けられる金の瞳には、明らかに怒りの色が濃く映っている。
「何って、調べ物だ。ジェジーニアが……」
「それは、あの子よりも大事なものか?」
「は……」
アウファトの言葉を遮り、食ってかかるようなフィノイクスの強い声に、アウファトは言葉を失う。
「あの子を、拒絶したのか」
「拒絶? 叱りはした、が」
強く叱ってしまった自覚はある。ジェジーニアの涙を思い出して、喉奥に苦いものが生まれる。
「お前、今まであの子を拒絶したことはあるか?」
「……多分、ない」
ないはずだ。ジェジーニアへの拒絶の言葉は死へとつながるもの。言わないように注意を払ってきた。
「お前に拒絶されたあの子が、どうなるか知らないのか」
あからさまな溜め息をつくフィノイクス。
知らないわけがない。
拒絶がジェジーニアの命を奪うことになることくらい、アウファトもわかっていた。
「竜王は、つがいと結ばれないと石になる。それは不可逆な変化だ。石になってしまえば、もう二度と戻れない。死と同じだ」
アウファトは言葉を失う。
「竜王のつがい探しは命懸けだ。拒絶されなくても、そばにいても、結ばれなければ、死ぬ」
「なん、だって」
そんなこと、知らない。文献をいくら探しても、その話はどこにも書かれていなかった。ウィルマルトに借りた本にさえも。
拒絶しなければ大丈夫だと思っていた。
だけど、それでもジェジーニアの身体は死へと向かった。
アウファトとジェジーニアはまだつがいとして結ばれていないということになる。
「竜王とはそういうものだ。だから皆、必死で求愛する。結ばれれば誓いを立て、命が尽きるまで伴侶を愛する。竜王の愛情は深い。特に、黒き竜王の血筋はな」
フィノイクスの声は静かに続いた。
「あの子は、お前に拒絶されたと思ってる」
「そんな」
「目覚めから、ずいぶん経っているだろう。それからずっと、あの子は、お前のつがいになろうとしていた」
アウファトは息を呑む。
「つがいは代わりが効かない。ただ一人だけだ」
「そんな、なんとか、ならないのか。竜王、だろ」
縋るような気持ちだった。
それに対して返ってきたフィノイクスの言葉は。
「竜王は、神じゃない。そうそう神が干渉することもない」
アウファトは俯き、目を閉じた。
長くなる眠り、冷たい指先。
やはりあれは、ジェジーニアの身体が死へと向かっている証だった。
アウファトはまだ、ジェジーニアと結ばれてはいなかった。そして、拒絶してしまった。
悔いてもどうにもならない。
このままではジェジーニアが石になってしまう。
アウファトは居ても立っても居られず駆け出した。
寝室のドアを開ける。
ベッドの上には、誰の姿もない。
寝息すらも聞こえない、抜け殻のような寝室があるだけだった。
いつもアウファトを包むように香っていたランダリムの花の香りもない。
開け放たれた窓から吹き込む涼やかな風が、音もなくカーテンを揺らしていた。
ジェジーニアがいない。ベッドで眠っているのだとばかり思っていた。なのに、その姿はどこにもない。
「なにしてる。行くぞ」
フィノイクスはアウファトの隣までやってくると腕を掴んだ。
「っ、おれ、は」
アウファトは迷っていた。どこに行ったらいいのかわからない。ジェジーニアがどこにいるのかもわからない。
フィノイクスが、狼狽えるアウファトの胸ぐらを掴んだ。
「ふざけるなよ! あの子は、俺の親友の子だ! 死なせてたまるか! 二度も、それも、人の手でなんて!」
悲痛な咆哮だった。
哀しげな空気の震えが、アウファトの頬に痺れるような余韻を残した。
いつも余裕ある態度を崩さないフィノイクスが、初めて見せた激情だった。
怒りと悲しみとが混じった声とともに、暁の色がアウファトを鋭く睨んで、アウファトは息を呑んだ。
トルヴァディアは人の手で殺され、ジェジーニアはアウファトの拒絶によりその命を終えようとしている。あの話を聞かされた後だ。嫌でもフィノイクスの心中はわかってしまう。
フィノイクスの失ったものの大きさに、胸の奥が冷える。
フィノイクスの激情に触れ、自分のした取り返しがつかないことに、アウファトは口を噤んだ。
「……そんなこと、到底許せるはずがないだろう」
低い唸りのような声だった。
「だから、お前を連れていく」
「は、どこへ」
「白い揺籠だ。あの揺籠に、ジジはいる」
フィノイクスは、アウファトを見据えて言葉を継いだ。
「あそこはにはまだ、白き王の術が残っている。延命の術式がな。ジェジーニアにとっては、居心地の良い、最後の砦だ」
フィノイクスは深く息を吐いた。
「まだ、間に合うはずだ。間に合わせてやる。行くぞ」
「けど、どうやって」
ここからは、速馬でも二日はかかるだろう。それで間に合うのか。
「俺が連れていく。竜王の中では多分俺が一番速い。ツヴィーグの子の翼を見せてやる」
「え」
「すぐに支度をしろ」
有無を言わせないフィノイクスの声に気圧され、アウファトは足をもつれさせながらしまって間もない防寒着と外套、ランタンを探した。
開け放たれた窓辺に、白い石のかけらのようなものが落ちている。
それを見たフィノイクスが眉を顰めた。
「間に合ってくれ」
聞こえたのは、溜め息のような、祈りの言葉だった。
フィノイクスの翼は速かった。
小さな身体に抱えられたアウファトには風を切る音が絶えず聞こえてくる。見える景色は捉えられない速さで流れていく。
ジェジーニアに抱えられ運ばれたときとは比にならない。通り過ぎる風は切り付けるような冷たさでアウファトの頬を掠めていく。
アウファトを抱えているのに、フィノイクスの羽ばたきはジェジーニアよりも速い。
アウファトを抱えたフィノイクスは風を割くように空を進み、瞬く間に白い柩へと到達した。
降り立ったのは、あの、中央広場だった。
白い嵐は止んで、積もった雪は溶け始めて、雪原だった場所は白い石畳が見えていた。
「走れよ」
フィノイクスはアウファトを下ろすと、背中を叩いた。
頷いて、アウファトは走った。
白い揺籠までの道のりは、頭に入っている。
アウファトは静まり返った王宮を駆け抜ける。石造りの廊下に足音を響かせ、息を弾ませ、アウファトは走った。
アウファトの胸には、ジェジーニアの言葉が去来する。
あうのそばにいたい。
あれは、ジェジーニアの最後の願いだったのかもしれない。
でも、最後になんてしたくない。
石になんてしたくない。
ジェジーニアのそばにいたい。あの笑みの、甘えるように名を呼ぶ声の、隣にいたいと思った。
その想いは今までになくはっきりと、アウファトの胸に居座っていた。
アウファトは記憶だけを頼りに王の寝室に入り、隠された入り口に入った。階段を一段飛ばしに駆け降りた先には、未だ暖かな光の溢れる白い揺籠が見えた。
ジェジーニアのための、揺籠。アウファトがジェジーニアに初めて会った、白い揺籠だ。
アウファトにはもう迷いはなかった。
漏れてくる白い柔らかな光の中へ、アウファトは真っ直ぐに飛び込んだ。
「お前、こんなところで何をしてる」
突然降ってきた剣呑な声に、アウファトはの目は追っていた文字から声の主へと向けられた。
ここは、アウファトの部屋だ。どこから入ってきたのか、怒気を漂わせるフィノイクスがいた。アウファトへと向けられる金の瞳には、明らかに怒りの色が濃く映っている。
「何って、調べ物だ。ジェジーニアが……」
「それは、あの子よりも大事なものか?」
「は……」
アウファトの言葉を遮り、食ってかかるようなフィノイクスの強い声に、アウファトは言葉を失う。
「あの子を、拒絶したのか」
「拒絶? 叱りはした、が」
強く叱ってしまった自覚はある。ジェジーニアの涙を思い出して、喉奥に苦いものが生まれる。
「お前、今まであの子を拒絶したことはあるか?」
「……多分、ない」
ないはずだ。ジェジーニアへの拒絶の言葉は死へとつながるもの。言わないように注意を払ってきた。
「お前に拒絶されたあの子が、どうなるか知らないのか」
あからさまな溜め息をつくフィノイクス。
知らないわけがない。
拒絶がジェジーニアの命を奪うことになることくらい、アウファトもわかっていた。
「竜王は、つがいと結ばれないと石になる。それは不可逆な変化だ。石になってしまえば、もう二度と戻れない。死と同じだ」
アウファトは言葉を失う。
「竜王のつがい探しは命懸けだ。拒絶されなくても、そばにいても、結ばれなければ、死ぬ」
「なん、だって」
そんなこと、知らない。文献をいくら探しても、その話はどこにも書かれていなかった。ウィルマルトに借りた本にさえも。
拒絶しなければ大丈夫だと思っていた。
だけど、それでもジェジーニアの身体は死へと向かった。
アウファトとジェジーニアはまだつがいとして結ばれていないということになる。
「竜王とはそういうものだ。だから皆、必死で求愛する。結ばれれば誓いを立て、命が尽きるまで伴侶を愛する。竜王の愛情は深い。特に、黒き竜王の血筋はな」
フィノイクスの声は静かに続いた。
「あの子は、お前に拒絶されたと思ってる」
「そんな」
「目覚めから、ずいぶん経っているだろう。それからずっと、あの子は、お前のつがいになろうとしていた」
アウファトは息を呑む。
「つがいは代わりが効かない。ただ一人だけだ」
「そんな、なんとか、ならないのか。竜王、だろ」
縋るような気持ちだった。
それに対して返ってきたフィノイクスの言葉は。
「竜王は、神じゃない。そうそう神が干渉することもない」
アウファトは俯き、目を閉じた。
長くなる眠り、冷たい指先。
やはりあれは、ジェジーニアの身体が死へと向かっている証だった。
アウファトはまだ、ジェジーニアと結ばれてはいなかった。そして、拒絶してしまった。
悔いてもどうにもならない。
このままではジェジーニアが石になってしまう。
アウファトは居ても立っても居られず駆け出した。
寝室のドアを開ける。
ベッドの上には、誰の姿もない。
寝息すらも聞こえない、抜け殻のような寝室があるだけだった。
いつもアウファトを包むように香っていたランダリムの花の香りもない。
開け放たれた窓から吹き込む涼やかな風が、音もなくカーテンを揺らしていた。
ジェジーニアがいない。ベッドで眠っているのだとばかり思っていた。なのに、その姿はどこにもない。
「なにしてる。行くぞ」
フィノイクスはアウファトの隣までやってくると腕を掴んだ。
「っ、おれ、は」
アウファトは迷っていた。どこに行ったらいいのかわからない。ジェジーニアがどこにいるのかもわからない。
フィノイクスが、狼狽えるアウファトの胸ぐらを掴んだ。
「ふざけるなよ! あの子は、俺の親友の子だ! 死なせてたまるか! 二度も、それも、人の手でなんて!」
悲痛な咆哮だった。
哀しげな空気の震えが、アウファトの頬に痺れるような余韻を残した。
いつも余裕ある態度を崩さないフィノイクスが、初めて見せた激情だった。
怒りと悲しみとが混じった声とともに、暁の色がアウファトを鋭く睨んで、アウファトは息を呑んだ。
トルヴァディアは人の手で殺され、ジェジーニアはアウファトの拒絶によりその命を終えようとしている。あの話を聞かされた後だ。嫌でもフィノイクスの心中はわかってしまう。
フィノイクスの失ったものの大きさに、胸の奥が冷える。
フィノイクスの激情に触れ、自分のした取り返しがつかないことに、アウファトは口を噤んだ。
「……そんなこと、到底許せるはずがないだろう」
低い唸りのような声だった。
「だから、お前を連れていく」
「は、どこへ」
「白い揺籠だ。あの揺籠に、ジジはいる」
フィノイクスは、アウファトを見据えて言葉を継いだ。
「あそこはにはまだ、白き王の術が残っている。延命の術式がな。ジェジーニアにとっては、居心地の良い、最後の砦だ」
フィノイクスは深く息を吐いた。
「まだ、間に合うはずだ。間に合わせてやる。行くぞ」
「けど、どうやって」
ここからは、速馬でも二日はかかるだろう。それで間に合うのか。
「俺が連れていく。竜王の中では多分俺が一番速い。ツヴィーグの子の翼を見せてやる」
「え」
「すぐに支度をしろ」
有無を言わせないフィノイクスの声に気圧され、アウファトは足をもつれさせながらしまって間もない防寒着と外套、ランタンを探した。
開け放たれた窓辺に、白い石のかけらのようなものが落ちている。
それを見たフィノイクスが眉を顰めた。
「間に合ってくれ」
聞こえたのは、溜め息のような、祈りの言葉だった。
フィノイクスの翼は速かった。
小さな身体に抱えられたアウファトには風を切る音が絶えず聞こえてくる。見える景色は捉えられない速さで流れていく。
ジェジーニアに抱えられ運ばれたときとは比にならない。通り過ぎる風は切り付けるような冷たさでアウファトの頬を掠めていく。
アウファトを抱えているのに、フィノイクスの羽ばたきはジェジーニアよりも速い。
アウファトを抱えたフィノイクスは風を割くように空を進み、瞬く間に白い柩へと到達した。
降り立ったのは、あの、中央広場だった。
白い嵐は止んで、積もった雪は溶け始めて、雪原だった場所は白い石畳が見えていた。
「走れよ」
フィノイクスはアウファトを下ろすと、背中を叩いた。
頷いて、アウファトは走った。
白い揺籠までの道のりは、頭に入っている。
アウファトは静まり返った王宮を駆け抜ける。石造りの廊下に足音を響かせ、息を弾ませ、アウファトは走った。
アウファトの胸には、ジェジーニアの言葉が去来する。
あうのそばにいたい。
あれは、ジェジーニアの最後の願いだったのかもしれない。
でも、最後になんてしたくない。
石になんてしたくない。
ジェジーニアのそばにいたい。あの笑みの、甘えるように名を呼ぶ声の、隣にいたいと思った。
その想いは今までになくはっきりと、アウファトの胸に居座っていた。
アウファトは記憶だけを頼りに王の寝室に入り、隠された入り口に入った。階段を一段飛ばしに駆け降りた先には、未だ暖かな光の溢れる白い揺籠が見えた。
ジェジーニアのための、揺籠。アウファトがジェジーニアに初めて会った、白い揺籠だ。
アウファトにはもう迷いはなかった。
漏れてくる白い柔らかな光の中へ、アウファトは真っ直ぐに飛び込んだ。
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