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07.武具が人化しました
07.オムライスを作ります。
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いつのまにかスキルに"菜園Lv3"というものが増えていた。
クリスが誰かのスキル"菜園Lv3"を強奪してきたようだ。
最近、この件についてクリスには何も言わなくなった。
小言を言ってもスキルがいつの間にか増えてるし。困ったことに戦闘向きのスキルじゃないものばかり増えている。
クリスは、俺に菜園をやれと言っているのか。
家の敷地の一部を菜園にしてみた。鍬を入れるのが楽しい。
土を掘り起こして石を取り除く。結構な重労働だ。
何日かかけて10帖程を耕した。
"ココ"の街から少し離れたところに村があり、そこの農場から腐葉土と肥料を買ってきた。
腐葉土と肥料を購入している時点で"菜園Lv3"のスキルが発動していると感じた。恐ろしい。
農場からは、トマト、キュウリ、ナス、インゲン、瓜、トウモロコシ、カボチャ、唐辛子の苗を買ってきた。
苗が大きくなるたびに追肥を投入する。
こいつを忘れると成長が悪くてひょろひょろになってしまい、実もあまり付かなくなる。追肥は大切だ。
しかも苗が成長するとすごく楽しい。"菜園"スキルすごいぜ。
クリスが"和菓子職人Lv2"のスキルを強奪してきた。
この世界に和菓子があるとはびっくりだ。だが市場でも商店街にも和菓子はなかった。
きっとどこかに小豆やもち米があるに違いない。情報収集して買いに行ってみよう。
この前、クリスが"料理人Lv3"と"パテシエLv3"を強奪していたが、俺に料理を作れと要求しているのか?
スキル"料理人Lv3"と"パテシエLv3"のせいだと思うが、市場でトマトをみつけたので、トマトケチャップを作ってみた。普通に美味かった。
他に市場で米、牛乳、バター、卵を買ってきた。
バニラビーンズは売ってなかった。この世界には無いのかもしれない。
久しぶりにオムライスを作ってみた。
オムライスの卵は、少し厚焼き卵風のものと、スクランブルエッグのようにして半熟状態のものをケチャップご飯の上で割って広げる2種類を作ってみた。
シュークリームも作ってみた。
女性陣にオムライスとシュークリームの評判がよかった。
なので、腕輪を通してオムライスとシュークリームを"女神アルティナ様"へ送ってみた。
"美味しかったです"と手紙が帰ってきた。
ある夜の事、女性陣からオムライスとシュークリームのリクエストがあったので作っていると、頭数が1人多くなっていた。
よくよく顔を見るとクリスが2人いた。
クリスも気が付いていないようだ。
ただ、もうひとりのクリスは伊達メガネをしていた。手にはスプーンを握りしめていた。
「もしかして"女神アルティナ様"ですか。お示唆しぶりです。」
皆の前で"女神アルティナ様"に挨拶をした。
"女神アルティナ様"は、満面の笑みだったがスプーンを握る手が上下にぶんぶん揺れていた。
皆が"女神アルティナ様"の顔を覗き込んだ。その瞬間。
レディひとりを残して女性陣全員が床に土下座した。
「"女神アルティナ様"がお越しになられていることを知らずにいたとはいえ、大変ご無礼いたしました。」
クリスが土下座をしたままアルティナ様に無礼を詫びる言葉を発した。
「皆さん、そんな畏まらなくていいのですよ。今日は、お忍びで来ました。榊さんのオムライスとシュークリームが食べたかったものでつい。」
「さあ、みなさん一緒に食べましょう。」
皆、"女神アルティナ様"と同じテーブルで食事ができると満面の笑みを浮かべていた。
レディだけは、"女神アルティナ様"って誰?という感じだった。おまえ、自分のスキル見てみろよ。
"女神アルティナの加護"って持ってるだろ。それを授けた女神さまだよ。
レディは何も分かっていないようだった。
オムライスの後は、シュークリームを出した。
大量に作ったはずだが、全部なくなっていた。
シュークリームは、お土産用にとっておいたので、"女神アルティナ様"にお渡しした。
満面の笑みで帰っていった。
しかし、女神様が飯を食いに来るってどういうこと。
クリスが誰かのスキル"菜園Lv3"を強奪してきたようだ。
最近、この件についてクリスには何も言わなくなった。
小言を言ってもスキルがいつの間にか増えてるし。困ったことに戦闘向きのスキルじゃないものばかり増えている。
クリスは、俺に菜園をやれと言っているのか。
家の敷地の一部を菜園にしてみた。鍬を入れるのが楽しい。
土を掘り起こして石を取り除く。結構な重労働だ。
何日かかけて10帖程を耕した。
"ココ"の街から少し離れたところに村があり、そこの農場から腐葉土と肥料を買ってきた。
腐葉土と肥料を購入している時点で"菜園Lv3"のスキルが発動していると感じた。恐ろしい。
農場からは、トマト、キュウリ、ナス、インゲン、瓜、トウモロコシ、カボチャ、唐辛子の苗を買ってきた。
苗が大きくなるたびに追肥を投入する。
こいつを忘れると成長が悪くてひょろひょろになってしまい、実もあまり付かなくなる。追肥は大切だ。
しかも苗が成長するとすごく楽しい。"菜園"スキルすごいぜ。
クリスが"和菓子職人Lv2"のスキルを強奪してきた。
この世界に和菓子があるとはびっくりだ。だが市場でも商店街にも和菓子はなかった。
きっとどこかに小豆やもち米があるに違いない。情報収集して買いに行ってみよう。
この前、クリスが"料理人Lv3"と"パテシエLv3"を強奪していたが、俺に料理を作れと要求しているのか?
スキル"料理人Lv3"と"パテシエLv3"のせいだと思うが、市場でトマトをみつけたので、トマトケチャップを作ってみた。普通に美味かった。
他に市場で米、牛乳、バター、卵を買ってきた。
バニラビーンズは売ってなかった。この世界には無いのかもしれない。
久しぶりにオムライスを作ってみた。
オムライスの卵は、少し厚焼き卵風のものと、スクランブルエッグのようにして半熟状態のものをケチャップご飯の上で割って広げる2種類を作ってみた。
シュークリームも作ってみた。
女性陣にオムライスとシュークリームの評判がよかった。
なので、腕輪を通してオムライスとシュークリームを"女神アルティナ様"へ送ってみた。
"美味しかったです"と手紙が帰ってきた。
ある夜の事、女性陣からオムライスとシュークリームのリクエストがあったので作っていると、頭数が1人多くなっていた。
よくよく顔を見るとクリスが2人いた。
クリスも気が付いていないようだ。
ただ、もうひとりのクリスは伊達メガネをしていた。手にはスプーンを握りしめていた。
「もしかして"女神アルティナ様"ですか。お示唆しぶりです。」
皆の前で"女神アルティナ様"に挨拶をした。
"女神アルティナ様"は、満面の笑みだったがスプーンを握る手が上下にぶんぶん揺れていた。
皆が"女神アルティナ様"の顔を覗き込んだ。その瞬間。
レディひとりを残して女性陣全員が床に土下座した。
「"女神アルティナ様"がお越しになられていることを知らずにいたとはいえ、大変ご無礼いたしました。」
クリスが土下座をしたままアルティナ様に無礼を詫びる言葉を発した。
「皆さん、そんな畏まらなくていいのですよ。今日は、お忍びで来ました。榊さんのオムライスとシュークリームが食べたかったものでつい。」
「さあ、みなさん一緒に食べましょう。」
皆、"女神アルティナ様"と同じテーブルで食事ができると満面の笑みを浮かべていた。
レディだけは、"女神アルティナ様"って誰?という感じだった。おまえ、自分のスキル見てみろよ。
"女神アルティナの加護"って持ってるだろ。それを授けた女神さまだよ。
レディは何も分かっていないようだった。
オムライスの後は、シュークリームを出した。
大量に作ったはずだが、全部なくなっていた。
シュークリームは、お土産用にとっておいたので、"女神アルティナ様"にお渡しした。
満面の笑みで帰っていった。
しかし、女神様が飯を食いに来るってどういうこと。
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