140字小説まとめ

川本鏡花

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アルコール依存

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酷い末端冷え性を患っている。
冬場など指先が痺れるほど。
昔と様変わりした世界で。
自衛のために手を擦る。

ゴクリと飲んだらポカポカと。
毒にも薬にもできる液体を。
わたしは異な用途で使う。

アルコール消毒は痛いけれど。
自律を乱す快楽が欲しくて。

今宵もまた。
依存の庭へ。
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