140字小説まとめ

川本鏡花

文字の大きさ
上 下
155 / 165

君の帰りを待つ

しおりを挟む
季節限定アイスを買って帰路に着く。
君の綻んだ顔を想像して、にやつく自分が気持ち悪いなあと足取り軽く。
電気を点けて、卓上のメモに気づいた。

【少し出かけてきます】

少しって、どれくらいだろ。
アイス食べるだけでいいから、そろそろ帰ってきてくんないかな。
季節、変わったよ。
しおりを挟む

処理中です...