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★ファンデーションテープ9
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躊躇い疵が無数にある上から、交差するように赫い肉が見えた。
一目で判る自傷の痕跡に苛々した。
彼女の病みに気づきながら、触れなかった自分に。
そして、勝手に切った彼女に。
だのに、なぜ、こんな劣情に似た想いが溢れるのか。
いつものように、その腕へ口づけた。
血の味が、した。
一目で判る自傷の痕跡に苛々した。
彼女の病みに気づきながら、触れなかった自分に。
そして、勝手に切った彼女に。
だのに、なぜ、こんな劣情に似た想いが溢れるのか。
いつものように、その腕へ口づけた。
血の味が、した。
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