140字小説まとめ

川本鏡花

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キリトリ世界が濁ってる

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綺麗な言葉で世界をキリトリできる人に憧れる。
同じ景色が、切片の違いで、これほど異に描かれるのか。

涙腺が昔より枯れたように。
琴線が震えることは減った。

わたしは大人になったのかな。
それとも感性が老いたのかな。

あの頃、見ていたこの世界は。
こんなに濁ってなかったのに。
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