140字小説まとめ

川本鏡花

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つまらない女のつまらない人生で一つだけの後悔

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爪先が綺麗だと言われた。
褒め慣れてるなーと思ったけど、嫌な気はしない。それなりに遊び慣れてる方が後腐れもないと抱かれた。
ところがその男と間に子を宿して、成り行きのままに家庭を築いた。月日は経ち臨終の床についた。
ついぞ身も心も任せるセックスを知らないままの人生だった。
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