140字小説まとめ

川本鏡花

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スマートデバイスの使用感

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僕の見ている景色を、僕の聴いている音を、掌の端末が共有してくれる。
君と離れていても繋がってるみたいで、そのために人間は知恵を振り絞って技術の粋をカタチにしたのかもしれない、なんて想像する。

この端末に、ひとつ不満を言うなら。

君に、においを伝える術が未だないことかな。
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