140字小説まとめ

川本鏡花

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水平線、彼女の場合

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海に行ったことがないと言うと、彼は故郷の海辺に連れてきた。
この人の生まれ育った土地。
まるで両親に挨拶しに来たみたいと空想する。
どうしてか、捨てられた空き缶さえ風情があると思った。
彼は「ごめん」と口にした。
まだ学生じゃん。
なんて言葉を飲み込んで「いいよぉ」と返した。
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