140字小説まとめ

川本鏡花

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★代筆できる間柄

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普段は丸っこい文字なのに、お堅い書類に書いた文字はやたらと達筆だった。
「こんなきれいな字が書けたんだ」
思わず口にした僕に、彼女は「実は書道もペン字も有段者だからね。これからは代わりに書いたげる」と笑った。
やれやれ、頭があがらないな。
僕より上手く、僕の苗字を書けるなんてさ。
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